永くかかってしまいましたが、やっとコチニールのピンク糸の
マフラーが織り上がりました。
左のコチニールだけではつまらないので、これに化学染めのシルク糸2色を重ね
表情を出してみました。
このシルク糸は私がチーフ講師をしている協会が糸会社と提携して作っている糸で
柔らかくてホントにいい糸です。
コチニールに合わせて、薄いピンクと生成色を22本ずつ交互に整経して
2本取りにしました。
糸は真綿巻き糸なので柔らかく、首に巻くと添うような気持良さがあるんですが、
その一方で柔らかすぎるきらいもあり、そこに別のシルク糸を合わせて
しっかりとした感触に織りました。
技法は平織の変化組織で”うね織り”といいます。
はっきりとした模様織りは見えませんが、見えないところに味があるのです。
28×200㎝
この巻き方は俗に”ヨンさま巻き”と言います。
韓国ドラマでヨンさまが巻いていた巻き方だそうですが、私はドラマを見たことがありません。
折り目を拡大したところです。
コチニールのピンクだけではなく、生成やピンクも混ざっています。
さて、これで個展作品は終了です。
これからは作品の説明文を書いたり、場所に合わせて棒を切ったり、値段をつけたり、
いろいろと雑用があります。
とりあえず、ホッとしています。