もうずいぶん前から日本では言葉を略して表現するようになっています。
とても気になっています。
日本語の美しさを壊していく気がしてイヤな気持ちになります。
「うま!」「すご!」とは何なんでしょう。テレビを点けていると1日に何回聞くことか!
若者が発信していて、大人になったら普通の言葉に戻っていくのかと思っていたら、
若者に迎合するように、マスコミの言葉もそうなっているようです。
かの国民的テレビのNHKでさえも、番組のタイトルに使い出しています。
「れる」「られる」の簡素な使い方では画面の字で訂正を入れているのに、
タイトルで省略形の言葉を使うのはいただけません。
そう思うこの頃、大阪府の知事が「まんぼう」と言いだしたのには驚きました。
なんだ?これは?と思ったら正しくは『まん延防止等重点措置』だそうですね。
そんな大事な言葉を簡略的に言うことが相応しいと思っているのでしょうか?
聞くたびに吹き出してしまいます。
と思っていたら、今朝の読売新聞に「まんぼうと使わないで」という記事が載りました。
これはお魚のまんぼうを食べている所で「魚のイメージが悪くなるから」と要望したというものです。
それだけではなく、政治家が聞いてすぐに意味が解る言葉を発しないでどうするんですか。
BBQがバーベキュというのも笑い話にしてほしいと思います。
かって日本文学を専攻し、美しい文章を書くことを心がけてきた者として悲しむべき風潮です。
高校時代の現代文の教師は「文章は漢字を多く使わない、ひらがなを多く使うことで内容が柔らかくなる」
と言っていましたが、私は今でもそれを実践しています。
文章だけではなく、話し言葉も柔らかくしたいと思っています。
都知事がお得意なタイトル多様も気に障ります。
彼女はそうすることがスタイリッシュだと鼻高々でいるようですが、勘違いも甚だしいです。
日々怒っていると体に悪いですが、逆に「物事に怒りを感じることは若さの表れ」と言う人もいて
それじゃ、怒って若さを保とうかと思っている次第です。