壁モノの織りが、ついに終わりました。
これは純粋な綴れ織りです。
一切の技巧をなくし、“綴れ織り”という織り方に徹しました。
シチリア島の首都パレルモになるカテドラーレにあったジャカランダの木を
写実ではなく、イメージ的に綴れ織りにしました。
この南米の高地にある木が、こんなところに・・・という驚きとその美しさに圧倒されました。
これは写実的に織ると、絵や写真にはかないません。
私なりの意地で(?)このように図案的表現にしました。
50×60の大きさで、経糸は60号タコ糸、緯糸はウールをメインに様々な糸を駆使しました。
これにて壁モノは終了となり、あとは細々と織っていきます。
それと染めですね。
7月に入ったらDMを作成し、個展を待つばかりです。
さて、今夜はおいしいお酒を飲むとします!
そして、明日は・・・私にとって最高の幸せな日が待っています!(それは明日ネ)
翌日の幸せが待っていたので、お酒は程々にいたしました(笑)。
綴れ織りは帯に使われます。
キッチリ詰めて織るので、芯地も弱くて済みます。
以前図案を綴れで織った時、観に来てくださった方から
「この図案で帯を織ってください」と依頼されたことがあります。
作品をながめながらの美味しいお酒に上機嫌で酔いしれて、つぎの日のおたのしみも待っていたのでしょう?
わたしごとですが、亡き父がお嫁入り道具の一つに織物屋さんに頼んでくれたのが”綴れ織りの名古屋帯”でした。
やさしい色使いなので、いまもときどき和服を着るときに、綴れ織りの帯をつけていますが、着ものが地味でも気楽でちっとも不自然さがありません。
ジャカランダというのは、もっとボワァ~っとして密集しているらしいんですが、
ここのは1本しかなくて孤高の感じでした。
それでいて華やかで・・・そんな感じが出てほしいんですが。
かんぱーい!(笑)
ははは、まだ早いので飲んでませんが、きっとおいしく飲めると思います。
明日のことは・・言っておきながら、ちょっと恥ずかしく、
きっと なぁんだと笑われそう。。。
図案化する事でイメージが一層膨らみます。
美味しいお酒で乾杯して下さい。
今夜のお酒はさぞや美味しいことでしょう!
でも、最高の幸せな日とは?
気になります。明日が楽しみです。