これから 個展の準備は織るばかりです。
以前 染めていた紫根のシルク箔糸を このたび織りました。
≪紫根≫というのは〝紫”という植物の根で紫色の根です。
とっても貴重なもので、それゆえ、昔から位の高い貴人の服の色にしか使いませんでした。
現在も、業務用に一定の農家しか栽培していないものを手に入れることができましたので染めました。
糸に対して同量の紫根500gを酢酸10㏄とエチルアルコール1リットルに4日間浸けこみます。
これを薄めてph6くらいにして お湯を足して40℃にした液に
ミョウバン媒染した糸を入れて 20分間 ひたすら手繰ります。
翌朝まで浸けこんで洗って乾燥です。
今回 織った糸は京都で仕入れたもので、シルク糸に箔を入れたもので、染めなくても優雅な趣です。
薄く染まった紫に箔がキラキラと上品に輝くストールです。
レース織りの技法は『羅織り 籠もじり3:2:3』というもので、
経糸3本、2本、3本をもじる(ひねる)のですが、次の段では もじりがずれていくので模様が横にずれていきます。
慣れないと、だんだん幅が細くなって織れてしまうので、上級者にしか織れません。
大きさは 幅28㎝ 丈200㎝です。
これ欲しいなぁ~。余りお高いと買えないけど・・
これからもっと素敵な作品が織あがるのでしょうか。
楽しみです。
そう言っていただけると、制作者としてはとても嬉しいです。
そんなにお高い価格はつけませんよ(笑)
これから織り続けますので、見てくださいね。