みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

教材ラッシュ!

2015-01-16 11:42:17 | 日記

    いつも言っていますが、カルチャースクールで教えるのは好きではありません。

    カルチャースクールだけではなく、教えること自体が得意ではないのです。

    『教える』と簡単に言いますが、優しく教えられるか、厳しいけどきっちり教えられるか、

    私は後者を取りたいのです。

    せっかくお金を出して習うのに、いい加減な妥協で教えられるとしたら、

    私ならゴメンです。

    時代も違うのでしょうが、私が習っているときは、お金を払っていても「教えていただく」気持ちでした。

    厳しいこともずいぶん言われましたが、そんなことがあって「今の私がいる」、そう思えます。

    でも、今は生徒に厳しいことも言えず、「まぁ、それでもいいかな?」などと言っている私です。

    以前、二人の生徒さんに、この人たちは、しっかり習ってきている人たちなので、私が習ってきた厳しさを伝え、

    「こんなふうにしたら止めたくなる?」と尋ねたところ、

    二人ともはっきりと「はい、止めます。だってお金払って、そんな気分悪いこと嫌です」と言いました。

    はぁぁ、彼女たちでさえ、そうなんだな、とガッカリしました。 

    自分を抑えて、いい顔して教える・・・その時間が、果たして自分にとって有意義なことか・・

    そんなことで、カルチャースクールは止めたいといつも思っているのです。

    そんな私に教えられる生徒さんたちは気の毒です。(自虐のセリフ)

    で、12月で終了しようと思っていたところ、生き生きとしている生徒さんたちを前に言えず、

    それでは3月で辞めよう!と思っていたところ、年末28日に事務局担当者から電話があり、

    「先生、新年1月5日に体験希望の人が4人います。材料は間に合いますか?」とのこと。

    28日で5日だぞーーと思いましたが、体験教材はいつも用意しているので「大丈夫です」と応えました。

    ところがところが、です。この4人とも「次回からレッスンお願いします」ときましたねぇ。

    しかも、レッスン中に突然の見学者  この方も「次回からお願いします」ですよ。

    合計5人も増えることになったのです。

    それで「3月で辞めます」なんて言えますか 言えませんよねぇ。

    教材は46まで作っています。一番古い人が「次は?次は?」という勢いでいます。

    辞めるつもりだったので、教材も作らずにいたのが、そうもいかなくなり、急きょ作ることになりました。

                テーブルセンター

             

             「レイドイン」という技法です。

             緯糸を織りながら模様を入れながら織ります

             

                  沖縄花織りのコースター

             

              沖縄読谷村に伝わる織りです。

              これも一見刺繍に見えますが、織りながら刺繍糸で模様を入れて織ります。

              細い糸を使い、2本どりで詰めて織ります。

         

                       織成(しょくせい)織りの壁掛け

                 

                      織成(しょくせい)というのは奈良の正倉院宝物殿にも

                      納められている日本古来の織り方です。

                      枠を織りながら、透けた織りの中に模様を織りいれます。

 

    偶然ですが、この3作品は裏を見て織ります。

    特に、丸みを出す模様(花・葉・花瓶)は裏を見て織り、織りあげた裏こそが表になるのです。

    そんなわけで、短期間にこれだけ作りましたが、まだ続きます。

    心では、そんな暇はないと思いつつ、試練の日々()が続きます。

    


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (t-soleildor)
2015-01-16 13:20:32
作品を見せて頂いてありがとうございます。
これなら習いたくなる気持ちが分かります。

私も4か所のカルチャーセンターで教えているので、
お気持ち、良く判ります。
初めは洋裁を教えていました。
でも、月2回の講習で洋裁を教えるのは無理があります。
そこで自作の教材にも時間をかけ、何とかきちんと教えようと、
初めは情熱を持って頑張りましたが、この人なら、
と思う人でも、暫くすると全て忘れてしまっています。
どうやら女性は理屈では無く、丸暗記で覚えようとする人が多いことに気づきました。
なぜ、こうするのか、こうする必要があるのか、
一生懸命説明しても、結論だけを覚えようと、
ノートに書き込んだり、それでも暫くすると、どこに書いたかさえも忘れる方が殆どです。
最初のうちは落胆しましたが、慣れました。
カルチャーセンターには皆さん、楽しみに来ておられるのです。
技術を習得しようとかではなく、素敵な作品が出来上がればそれでいいのです。
たしかに、それも分かります。
日常から離れて、少しでも楽しい時間を過ごしたい、
有意義な時間を持ちたいと、思っておられるのです。
もし、本気で技術を習得したいと思うなら、
カルチャーセンターではなく、もっと違うところへ弟子入りすると思います。
今は割りきって、少しでも楽しんで頂けたら、という気持ちで教えさせて頂いています。
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ははあ (まろ)
2015-01-16 13:22:45
これと同じものを生徒さんが織るんですね?
手作りの教材、いいですね。最初は綿で作るのでしょうか。
真中のはミンサー、でいいのですか。
沖縄の織りは好きです。
返信する
教える (ようちゃんばあば)
2015-01-16 14:48:04
人に技術を教えるのって 難しいですよね。
t-soleildorさんのおっしゃることも よくわかります。
習いに来ている生徒さんは 織物ができるようになることにあこがれていて
ちょっとできるようになるとすごくうれしい ~ ということなんでしょうね。
 
返信する
T-soleildorさんへ (みっく・じゃが)
2015-01-16 15:34:19
4カ所のカルチャースクールで教えていらっしゃるんですか!
大変ですね。私だったら体がいくつあっても足りないです。
いろいろ言うのは100年早いですね(苦笑)

楽しんでもらえればいい、というのは事務局担当者から言われます。
ただ、この作品をきちんと織るには、つまらないだろう基本ができてないと
きちんと織れないんですよ、というのはあるんです。
でも、今では、そういうものは教材に入れません。
はっきり言うと、カルチャースクールの方々には
基本ができてなくてもいいものしか提示しません。
深呼吸して大きな気持ちで・・・ですね。
返信する
まろさんへ (みっく・じゃが)
2015-01-16 15:44:49
最初のテーブルセンターはおっしゃるようにコットン糸で織ってます。
ただ、コットンを詰めて織るのは、難しいので、教材糸は縦は麻糸、横はウールを使います。
真ん中はミンサーとは言わないよです。
ミンサー織りというのは、綴れ織りのように平織りで詰めて織りますが、
この花織りというのは、いわゆる浮き織りになっていて、
立体的になっているんです。
ミンサー織りというのは八重山地方の織りです。
「ミン」は中国語で「綿」、「サー」は「狭」で帯に使われた技法だと聞いています。
やはり、中国からの文化ですね。
最後は紗の中に花模様が浮かんでいると考えてください。
返信する
ようちゃんばあばさんへ (みっく・じゃが)
2015-01-16 15:52:43
お元気で良かったです。
PCに向かう時間ができましたか?
これからもよろしくお願いいたします。

教えるということは難しいです。
T-soleildorさんのおっしゃること、かみしめます。
夫が「人と交ることは大切だから辞めるな」と言います。
老化現象を止めるにはいいのでは?と、
会社をリタイアした自分を思うのでしょうか。アッハハ
返信する
みっく・じゃがさんへ (くりまんじゅう)
2015-01-16 21:23:47
ひゃ~~  みっく・じゃがさんとt-soleilさんの書いて
おられるものを見ると 私なんてダメ生徒の筆頭です。
お恥ずかしい~~ ですが 辞めないで続けてくださいね。
私も 精神がなっちょらん! 生徒ですが続けますので。
返信する
もったいない! ()
2015-01-17 16:26:42
みっく・じゃがさんのような師匠を求めている人も
きっといると思うんですけれど。
カルチャー教室はちょっとだけかじれたら良い人が集う場所で、
みっく・じゃがさんのいる場所じゃないのかも。

お辞めになりたいのなら、事務局や生徒さんに
1年くらい前から言っておかれないと
こんな素敵な作品が作れるのなら、生徒さんはどんどん集まってきちゃいますよ~
返信する
くりまんじゅうさんへ (みっく・じゃが)
2015-01-18 14:30:56
いやいや、そんなつもりでの発言ではありませんので、
ご容赦ください。
「最近、よく愚痴を言うようになったね」と夫から言われています。
気をつけます。こんなブログだとうっとおしいですね。
でも、t-soleildorさんからのコメントで、なんだかスッキリしました。
皆さんからも温かくコメントをいただき、私なりにやっていこうと思っているところです。
返信する
麦さんへ (みっく・じゃが)
2015-01-18 14:36:38
叱られてるのか、褒められてるのか・・・
至らない人間丸出しです。
作るのは自分の世界に入れるので好きなんですが、
教えるって言う事は難しいです。
理解度も千差万別ですしね・・・
いやだ、また愚痴になっちゃう。。。
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