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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

大阪府教委「君が代」不起立再任用拒否理由二転三転 一体理由は何なの?

2013-03-20 23:09:21 | 当該から

2月20日に引き続き、3月19日午後4時から約1時間半、府教委吉岡参事に再任拒否の理由を問いただしました。

これまでに聞いた再任用「否」の理由は、2月19日と2月20日の説明では異なりました。

しかし、3月14日開示された再任用教職員審査会議事録(審査結果)をもって迫ったところ、吉岡参事はようやく、それが、「否」の理由だと認めました。つまり、2月19日・20日の「理由」は虚偽であったことを自ら認めたも同然です。開示請求をしていなければ、2月20日の説明つまり、「勤務実績、勤務意欲、心身の状況等から総合判断した」という虚偽の理由で言い通すつもりだったということです。

ところが、それ以上の問題は、3月14日に開示された理由は事実に基づくものではなく、公正な手続きを経たものでもないという点です。それこそが最も問題です。

以下に、3月19日の府教委吉岡参事との面談について報告をします。

 

弁護士の立会いを初めて認める!

府教委は、当事者本人に対しては再任「否」の説明をしなければならない立場にあることは認めています。ただ、これまで、組合を初め第三者の立会いは一切認めませんでした。しかし、今回、委任状があるならと弁護士の同席を認めました。即、その場で委任状を作成、同席を実現することができました。

 

二転三転する「理由」の説明!

2月19日、府教委が校長を介して述べた「理由」は以下です。

   「勤務実績、勤務意欲、専門的知識等、心身の状況から総合的に判断した。」 (2.19「理由」)

2月20日、府教委吉岡参事が述べた「理由」は以下です。

   「勤務実績、勤務意欲、心身の状況等から総合的に判断した。」 (2.20「理由」)

3月19日、府教委吉岡参事は、審査会議事録記載が「理由」であることを認めざるを得ませんでした。 

  「平成24年度入学式における国歌斉唱時の不起立により、平成24年4月25日戒告処分。この件にかかる研修後の意向確認において、今後上司の職務命令に従う意思を示さず、意向確認書の文言を『教育公務員として、日本国憲法を遵守し、その精神に則り、今後も精進を続けていきます。また、「子どもの権利条約」をはじめとする国際条約に鑑み、自らの人権、子どもの人権が侵害されることのないように努めます。』と修正して提出。上司の職務命令は組織の規範に従う意識が希薄であり、教育公務員としての適格性が欠如しており、勤務実態が良好であったとみなせない。 以上により総合的に判断して、再任用選考結果を「否」とする。」 (3.14「理由」)

審査会議事録(審査結果)記載は事実とは異なる!

最大の問題点の一つ目は、審査会議事録のある記載は事実とは異なり、公正な手続きを経たものではない言う点です。4月25日研修終了後、私は「意向確認」され、「今後上司の職務命令に従う意思を示さず」ということは事実としてはなかったことです。

審査会議事録(審査結果)記載の「意向確認書」は公正な手続きを経たものではない!

最大の問題点の二つ目は、審査会議事録で初めて見た「意向確認書」なるものは、表題もなく宛先もなく、法的根拠も明らかにされず、提出の意味、不提出の際にどういう扱いを受けるか等の説明も一切なく、つまりこれは公正な手続きに反するものであるということです。

それでは、3月19日面談で明らかになった点を下記に整理しておきます。

ポイント1

2月19日と20日の「理由」の異同は、20日の説明中、「~等」としているので、二つの理由に差異はなく同じであると強弁しました。つまり、どちらにしても虚偽であるので、府教委にしてみれば、「総合的に判断した」で言い通すところに力点を置いていたとというところなのでしょう。

ポイント2

2月19日、校長を介して府教委公式見解として2.19「理由」が明らかにされたのですが、それがどのような経緯をもって本人に伝えることになったかについては、吉岡参事は全く記憶がないとのことでした。これは無責任極まりないと言わざるを得ません。府教委として調査し明らかにするよう求めました。吉岡参事の回答は検討するとのことでした。

ポイント3

2.20「理由」は、内申書(校長記載)の4項目のうち、<勤務実績等>の細目4つのうち3項目をあげ、最後に「等」を付記し総合的に判断したと説明された。ここでは、内申書の他の3項目<人事評価>、<懲戒処分の履歴>、<病気休暇・休職の履歴>は具体にあげられなかった。 

3.14「理由」は、再任用審査会議事録(審査結果)を見れば、3点すなわち「戒告処分」、「研修終了後の意向確認において今後上司の職務命令に従う意思を示さ」なかったこと、「意向確認書の文言を…修正して提出」したことをあげ、以上から、「上司の職務命令は組織の規範に従う意識が希薄であり、教育公務員としての適格性が欠如しており、勤務実態が良好であったとみなせない」とし、「以上により総合的に判断して」とある。

つまり、具体に「戒告処分」と「意向確認にしたがわなかったこと」と「意向確認書の文言を修正したこと」が理由としてあげられている。

再任「否」の理由として、2.20「理由」と3.14「理由」とでは明らかに異なる。本来なら、2月20日の理由説明において、3.14「理由」を説明しなければならなかった筈であるのに虚偽の説明をされた。

ポイント4

3.14「理由」は、事実とは異なる点が含まれている。また、「意向確認書」なるものについては公正な手続きを経たものではない。修正についてはなんら問題点はない。以上から審査会結果は無効と言わざるを得ない。

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Franさんとの出会い

2013-03-20 09:27:25 | 

 もう、一か月以上も前の2月6日、2.11全国集会のビラを私たちは枚方市駅で総勢6名で配布しました。受け取ってくれる人はそんなに多くなく、世間の人ってきっと学校に「君が代」が強制されている問題にはあまり興味がないのだろうなとつくづく思わされました。

ところが、数日して思わぬメールが届きました。高校2年生のFranさんからでした。伝わった!受け止めてくれた人がいる!そしてこうやって応答してくれた人がいる!つながった!そんな思いでした。

そして、私たちは個メールをやり取りをして、3月18日に、枚方市駅で待ち合わせをして初めて会いました。夕食をとりながらおしゃべりをして、私たちは意気投合しました。17歳と60歳の新たな友情が生まれつつあります。

本日は、私たち2人が出会うきっかけとなったFranさんからのメールとそれに対する私の返信を公開します。私たち2人にはいろんな楽しい計画があります。おって報告しますね。辻谷博子

*************************

Franさんからのメール(2013.2.9)

私も日の丸・君が代強制条例には反対です。
しかし、私はまだ学生なので中々集会に参加したりそういう意見を持っている人に巡り会うことはめったにありません。

でも昨日枚方市駅で配っていた「私たちは黙らない!」と言うチラシを見て深く関心を持ちました。

私は差別は許せないと思います。
障がいを持ってるから将来が大人に決められる
そんなの許せない
皆同じ子どもにはかわりないと思います。
障がいで差別するのは嫌です。
私も大人に将来を少し奪われました。
そんな私と似ている人を見るのは嫌です。
子どもの自由にさせてあげたい。
それを大人は優しく見てあげて、つまずいたら助けてあげる。
これが当たり前じゃないのかなって思います。

私は沢山の人
家族、いとこ、友達に裏切られました
虐待も受けています。
しかしそんな裏切る人たちしか世の中にいないと言うわけじゃなかった
いい人もたくさんいました

なので私は少し人を信用して、そして私みたいな、いや…私以上に苦しんでいる人達のために子どもの心のケア
カウンセリングを目指して今頑張って勉強しています。

少しずつですが…

話を戻しますが私と子どもの面ではなにか共通点があると思い手紙(メール)を送りました。
こんなことしかできなくてごめんなさい
家族と中々会話をしないので言葉もあまり覚えていません
なので今書いた文が上手く伝わっているか、上手く書けてるか不安ですがこれが私の気持ちです。

この活動が大阪だけでなく全国に広がることを祈ります
また、私が大人になったらこういう活動に参加したいと思っています。
頑張ってくださいね

応援しています。

******************************

Tuzitaniからのメール (2012.2.9)

(  )さまへ
メッセージありがとうございます。
 
私は、26日に枚方市駅で「私たちは黙らない!2.11全国集会」のビラをまいていた辻谷博子と言います。あの日は6人でビラをまいていました。
 
「ホットライン」メール管理人のIさんから、
枚方市駅でビラを受け取った人からメールが届いていると聞いて、とても嬉しかったです。
と、言うのは、ビラをまきながら、受け取ってくれる人はあまり多くはなかったので、
私たちの思いは伝わっているだろうかと不安に思っていたからです。
だから、(  )さんの(なんとお呼びすればいいでしょうか?)メールを読ませてもらい、
ビラをまいてよかった!と思いました。嬉しかったです。
私達のビラに応えてくれた人がいたことが、本当に嬉しかったです。
 
前置きが長くなりましたが、
私は、「君が代」強制の問題は、「君が代」だけの問題ではないと思っています。
政治家が決めたことを、学校に命令と言う形で強制することは許されないことだと思います。
それを許せば、命令に忠実にしたがう先生が増えると思います。
そして、生徒にも命令をしていくような気がします。
それって、やっぱりおかしいことだと思います。
 
それに、(  )さんが言われるように、
この問題は「自由」の問題ともかかわっていると思います。
君が代強制の問題は、学校にいろんな人がいることを認めず、
先生も生徒もひとつのものさしでしか、人を見れなくなるように思います。
 
(  )さんは、これまでにいろんな経験をされ、いろんな思いを持たれてきたことが、メールからだけでもわかります。そして、今、苦しんでいる人達のために子どもの心のケアカウンセリングを目指してがんばっておられるとのこと、それが、とても嬉しいです。
 
私は人間が大好きなので、諦めたくはないし、人間の力を信じたいとも思っています。
だから、(  )さんが、いろんな嫌な思いをされても、人を信じようとされていることがとても嬉しいです。
 
私たちの運動を応援してくださって本当にありがとうございます。
(  )さんと一回きりのメール交換で終えてしまうのはとても残念な気がします。
 
できれば個メールをくだされは嬉しいです。 
 
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東京都教委「君が代」不起立者を処分するな:抗議をしよう

2013-03-20 00:42:19 | 東京の根津公子さんからのメール

根津公子さんから、田中聡史さんから、東京都教育委員会に対して、「君が代」不起立を処分するなとの声をあげてほしいとお願いが届きました。最初に抗議先を記載し、根津さん、田中さんの報告をその後に掲載します。

東京都教委「君が代」不起立者を処分するな

◆抗議先

東京都教育庁(=東京都教育委員会) 〒163-8001東京都新宿区西新宿2-8-1
総務部教育情報課(都民の声を聞く担当) :電話 03-5320-6733  FAX 03-5388-1726
人事部職員課服務係(処分を発令する担当)  :電話 03-5320-6792 
 
メールは、「東京都教育委員会ホームページ」に行き、「メニュー」→「各部課メールアドレス」から

 
田中聡史さんからのメール
東京では、急に暖かくなりましたが、皆様お元気でしょうか。

本日、板橋特別支援学校で卒業式があり、「君が代」斉唱時に私が不起立をしていた
ところを、副校長により「現認」されました。

東京では、既に都立高校で、この3月までに、少なくとも4名の不起立が「現認」さ
れているそうです。

東京都教育委員会は、遅くとも3月29日までには処分を出すべく、手続きを進める
でしょう。

皆様、ぜひとも、都教委に対し、不起立者を処分するな、との声をお届けください。



根津公子さんからのメール
3月19日(火)、 今日は田中聡史さんの勤務する板橋特別支援学校の卒業式で、
田中さんは「君が代」不起立をしました。これから都教委の事情聴取があり、29日に処分発令がなされると思います。

以下、きょうの報告です。

7時15分に学校前に到着すると、すでに物々しい警備体制が敷かれていた。
多くの職員や生徒が通る通用門から見ると警備要員は6名に見えたが、あとで正門前
に行ってみるとそこにも5人ほどの人がいたので、総計10名程度で警備に当たって
いたことが分かった。そのうちの半数は都教委の職員のようだった。

 通用門前には、私たち、河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会のメンバーや渡部さん、学校と地域を結ぶ板橋の会の他にも駆けつけた人たちがいて、総勢16名で田中さんの「君が代」不起立を支持し理解を訴えるチラシを保護者や生徒、職員に手渡した。

 その間、副校長と主幹らしき人物は、「チラシを配らないでください」「生徒にチラシを配らないでください」と連呼し続けた。副校長は生徒に「受け取らないで」と言い、生徒からチラシを取り上げようとまでしたが、配っている私たちの何人もの抗議に、生徒の手にチラシを返すという醜態を演じた。保護者には半数ほど受け取ってもらえたので、事実を知らせることはできたのではないか。

 監視体制の中だったからだろう、職員の受け取りは前回の半数にも満たなかった。しかし、その中でも、「お世話様です」「ありがとうございます」と声をかけてくれた職員もいたし、ご自分から手を出してくれる職員もいたことに、ホッとした。田中さんの気持ちに寄り添ってくれているのだろうと。

 田中さんは7時半頃、皆に挨拶をして、中に入って行った。

 生徒が下校した、休憩時刻少し前に私たちは再び、学校の前に行った。式は終わったというのに、警備の人が7人ほど正門前に立っていることに驚いた。帰り際、私たち4人(渡部さんを含む)は、この人たちの多くは都教委の職員だと推測し、締められた門扉越しに、「都教委の職員ですか」と聞いた。しかし、答えはない。答えてもらおうと中に入って聞いたが、マニュアルどおりに一切無応答だった。

田中さんは「一同起立」で立ち、「国歌斉唱」で着席し、「校歌斉唱」で立つという、彼名づけての“雲竜型”の不起立をしたとのこと。名づけは相撲の土俵入りにちなんでのことという。

田中さんの不起立を見た副校長は、田中さんのところにやってきて、「国歌斉唱ですのでお立ちください。国歌斉唱ですのでお立ちください。お立ちください」と声を発して、不起立の現認をしたとのこと。

式が終わり、卒業生退場が終わるや否や、田中さんは校長に呼び出された。田中さんの担任する生徒が下校していないにもかかわらず、である。校長たちの一番大事なことが「日の丸・君が代」であることを表している。

 校長は証人として副校長を同席させ、田中さんに、「職務命令を出していることはわかっていますね」「このことは都教委に報告します」と、マニュアル通りのことを告げたそうだ。

 2月頃か、校長は田中さんに、「繰り返し研修をしても成果が上がらないのであれば、分限処分があり得る」と告げた。校長にもその懸念があるからだろう。そうでありながら、その校長の頭にあるのは、自身の保身であって、定年退職まで20年を残す田中さんが、どんな思いで不起立をするのか、そこに思いを致すことはないのだろうか。

校長は、板橋の会の人が電話をしたときに、「田中教諭については、その教育実践を評価している」と言われたとのこと。そうであれば、なおのこと、不起立の意味を考えてもらいたいものだ。アイヒマンになるな!と言いたい。

 私たちはこの後、以下の3点の用件があって都教委に行った。
①2月22日に「田中さんへの処分をするな」と申し入れ、質問したことへの回答が1カ月近くたつにもかかわらずまだされていないことについて質す。 
②今日「君が代」不起立をした田中さんに対し、処分をしないことを再度要請する。
③今日、板橋特別支援学校に出張した都教委の職員の数や部署、目的等について訊き
出す。

③については、指導部の回答が「答える必要がない」ということだったので、開示請求をしてきた。
コメント (2)
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あたりまえのことをするだけ~「君が代不起立」の田中聡史さん淡々と

2013-03-20 00:29:05 | 学校現場から

本日、「君が代」不起立再任用拒否について、2回目の府教委吉岡参事との面談に多くの支援者に駆けつけていただきどうもありがとうございました。帰宅後、東京都の田中聡史さんから卒業式の報告のメールが届いていました。レイバーネットHPではいち早く、その様子を写真や動画を交えてのルポが佐々木有美さんによって掲載されていました。

しかし、なんですね。私たちは大阪府教育委員会の行政官のありように首をかしげてきましたが、東京都の様子を見ると、まだしも、「大阪は、まだ人間的やん」と思えてきます。それほど東京都の教育行政も管理職も信じれれないほど酷い対応です。

本日の大阪のルポは明日にまわし、東京の様子をレイバーネットより転載します。

 

あたりまえのことをするだけ~「君が代不起立」の田中聡史さん淡々と

 

3月19日(火)、都立板橋特別支援学校の卒業式が行われた。この学校には、昨年の入学式で東京都の公立学校でただ一人「君が代」不起立をした田中聡史さん(44歳・写真)が勤務している。卒業式を前に出勤してきた田中さんは、「今回も不起立をするつもりだ。いつもの通りあたりまえのことをするだけ」と淡々と語った。何のための不起立かと問うと「尊厳、思想や良心のためというと大げさだが、自分らしく生きようと思えばそうせざるをえない」ときっぱり。

田中さんの不起立は今回で4回目。昨年は戒告処分を受けるとともに18回にわたる「再発防止研修」と称する思想転向の強要を受けている。都教委は、研修に屈しない田中さんを、それを理由に分限免職処分(公務員における解雇)にする可能性もある。

当日はそうした状況をふまえ、「学校と地域をむすぶ板橋の会」や「河原井さん根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」など約15人が、門前で支援のチラシまきを行った。都教委は、通用門や正門に職員を10人近く配置して支援者を監視。副校長と主管の教員は「生徒にはチラシを渡さないでください」と、体を近づけてチラシまきを妨害した。(写真右=根津公子さん、その隣が副校長と主管の教員)

「受けとる受けとらないは子どもの自由。子どもに知る権利はないのか」と反論されると黙ったままだった。こんな副校長の威圧的な姿勢に、「教育の自由」が奪われてしまった今の学校の実態が透けて見えてくる。田中さんの「君が代」不起立は、こうした中だからこそ、よけいに輝きを放つ。(佐々木有美)

動画(田中さんインタビュー・チラシ配布)

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