そもそも、橋下市長はおよそ「人間」を信じられない性質であるような気がします。
ところが、橋下市長は、「その子のため」「指導」だと言います。体罰も虐待もすべて同じ構図です。「しつけ」だと。「指導」だと。「子どものため」だと。
これが、明らかに排除の論理による政策であることはだれの目にも明らかです。
そして現実的に考えても、学校.を知らない橋下さんがいつものようにマスコミ受けを狙ってあげたアドバルーンのようにしか思えません。現場の教員はだれひとり歓迎しないでしょう。そのなかで、犠牲になるのは子どもです。
2014年06月14日
【動画】尾木直樹氏は「(大阪市教委方針)ついにそこまで来たのかと。日本の教育は終わりだと思いました」
【動画】大阪市教育委、「問題児」を専用施設で特別指導する方針示す
(3分25秒)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00270313.html
大阪市の教育委員会は10日、問題行動を起こす生徒や児童を学校に登校させず、専用の施設で教育していく方針を示した。学校と少年院などとの間の第3の施設として、橋下 徹市長も認める考えを明らかにしている。
教育評論家の尾木直樹氏は「ついにそこまで来たのかと。日本の教育は終わりだと思いました」と語った。
学校教育の在り方をめぐって、広がる波紋。
それは、大阪市の橋下市長が議論に加わり、方針が固まった、問題行動を起こす生徒への対応について。橋下市長は「ここは役割分担で、わからない生徒とか問題のある生徒には、それに対応する指導をやってあげた方が、その生徒のためになるわけですしね」と述べた。
橋下市長と市の教育委員会が打ち出したのは、大阪市立の小中学校で、著しい問題行動を起こした児童・生徒について、学校に登校させず、専用の施設で特別指導する場を設けるというもの。
市の教育委員会は、問題行動を起こす児童・生徒を、5つのレベルに分類。
無断欠席、服装違反などは「レベル1」、
軽微な賭け事、器物損壊などは「レベル2」、
脅迫・暴力・無免許運転などは「レベル3」。
今回の方針では、恐喝、違法薬物の所持、窃盗などの「レベル4」と、極めて重い暴力、凶器の所持、放火など最も悪質な「レベル5」の児童・生徒について、出席停止にして、学校の指導から切り離し、新たに設置する個別指導教室のもとで、指導を行おうというもの。
橋下市長は「今の中堅・ベテランの先生は、全部自分たちの責任で、全部やるんだということが、1つの『理想の先生像』かとは思うんですけれども。先生もパンクしてしまうと思いますし、そういう問題のある生徒の行為によって、真面目にやろうとしている生徒が、ばかを見るっていうのは、これは絶対あってはならないと思います」と述べた。
かつてドラマで描かれた、「腐ったミカンの方程式」の世界を地で行くような、大阪市の方針。
一方で、橋下市長は、あくまで隔離ではなく、問題行動を起こした生徒にとっても、適切な指導が受けられることになると力説する。
橋下市長は「『第3』というか、学校現場と、司法の場に移る少年院とか鑑別所だったりとか、そういう間の部分をしっかりつくっていく」と述べた。
今回の大阪市の方針に、文部科学省は「出席停止の受け皿という点では例がない」と回答。
そして、親世代からは、さまざまな声が上がった。
反対派は「やっぱり差別化につながるのではないですかね」と話した。
賛成派は「しっかり手厚く、(問題のある生徒は)面倒を見てあげた方がいいのかななんて」と話した。
どちらとも言えない人は「(レベルの引き方が)グレーの部分って、絶対あると思うから」と話した。
教育評論家の尾木直樹氏は、「おそらく本音は、ほかの子どもたちの学習権を守ろうと。ここに、ものすごく重要な点を置いているのだと思うんですよ。だから、その子(問題のある)たちは排除する。それは、とんでもない甘い考えで」と語った。
今後、議論を呼びそうな、今回の「問題を起こした生徒への指導方針」。
大阪市教育委員会は、早ければ、2015年度から始めたいとしている。 (関西テレビ)