周知のとおり、大阪府中原教育長は全国からの多くの市民の抗議により、「君が代」起立斉唱の「口元チェック」方針を断念しました。2014年入学式より、校長マネンジメントに任せることとしました。その方針にしたがって、井前弘幸さんが勤務する府立高校校長は「君が代」起立斉唱の職務命令を発出しませんでした。井前さんは、入学式「君が代」不起立、それを教育委員会は明日懲戒処分を発出する予定であることが判明しました。
何によって井前さんは処分されるのでしょうか?
グループZAZA11名を含め、これまで「君が代」不起立で処分された教員の処分理由は職務命令違反です。ところが、前述したように井前弘幸さんには職務命令は出ていないのです。
しかも、懲戒処分を前提とした弁護士立会の事情聴取をさえ府教委は拒否したままです。これは大阪府職員基本条例に反する行為です。
私たちは、「君が代」不起立処分そのものが不当であると人事委員会に撤回を申し立てています。これは憲法上の問題ですので譲ることはできません。
しかし、今回の井前さんのケースは、それ以前の問題です。教育委員会が教員を処分するからには、一定の手続きが成立していることが必要です。ところが、井前さんのケースにはその手続きが成り立っていないのです。
にもかかわらず、府教委が井前さんを処分しようとするのは、それが「君が代」の問題であるからです。何が何でも「君が代」に異議申立する教員つまり声をあげる教員をそのままにしておくわけにはいかないという中原教育長の意思が働いているように思います。それはそのまま松井知事、いや橋下市長に意思なのでしょう。「君が代」をものを言えない、ものを言わせない装置として機能させるため、たとえりくつが通らなくても井前さんを処分するのだとしたら、それはそのまますべての教員・生徒・保護者に「君が代」装置を貫徹させる強い意思の表れに相違ありません。
明日の抗議集会に多くの方々のご参加をお願いします。
6月17日(火)18時~18時30分
大阪府庁別館前
地下鉄谷町線・京阪「天満橋駅」3番出口から徒歩約10分
3番出口をでて左(南へ)に曲がり、2つ目の信号(谷町2丁目交差点)を自動車販売店がある方へ渡ってから左(東へ)に曲がります。
そして約80メートル進み、右折して直進すると右手側に別館正面玄関出入口があります。
地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」1A番出口から徒歩約10分
1A番出口を出て右折(北へ)、そのまま約240メートル進み、ひとつめの角(向かいにローソン)を右折。
そして約80メートル進み、右折して直進すると右手側に別館正面玄関出入口があります。
※1A出口は改札をでて、真っ直ぐに約75メートル歩き、つきあたりを右折。
そのまま約20メートル直進し、左側にあるエレベーターをつかって地上にでます。(エレベーターまでは点字ブロックがあります)