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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

根津さん勝利判決に寄せて

2016-06-02 07:28:07 | 全国から

根津さんの勝訴に寄せて、宮城の土屋さんからのメールを掲載します。

 

根津公子さん

宮城県の小学校教員・土屋聡です。

昨日(2016/6/1)は、教職員評価制度の校長面談の日でした。評価制度に反対し、評価記入拒否12年になりました。今年度宮城県教委は処遇に反映する新制度を提案(試行)しました。例年通り、私の意見を書いた文書を示し、話をし、聞きました。断罪されることはありませんでした。

私が評価制度に抵抗するきっかけは「指導力不足教員」問題でした。いじめ問題と言ってもよいと思います。ある教員を学校現場みんながいじめ(現場にいられなくする)ました。本人が抵抗し訴訟を起こしました。私は支援しました。組合も彼を攻撃しました。すると支援する人が去りました。支援しない組合を批判する私も攻撃されました。私の発言に応援はなく、ヤジが飛びました。トイレでこっそり「本当はあんたの言う通りだと思う」とささやく人が度々いました。その都度がっかりしました。

裁判闘争が続く中、評価制度が登場しました。当然に拒否しました。組合は「反対」と記しながら何もしませんでした。制度試行の2年間拒否し、制度スタートの2006年処分の可能性を繰り返されながら校長室・教育長室・校長の車で長時間の「説得」を受けました。校長は「組合だって反対していないんだ」と言いました。教育長は「おかしな制度だ」と言いました。「おかしな制度だから、ちゃちゃっと書けばいいんだ」と続けました。

私(そして2人の仲間)は処分をさせない取り組みを大々的に展開しました。処分されることはありませんでした。たくさんの出会いがありました。感謝しています。それからちょうど10年目の昨日でした。

苦しいとき、くやしいとき、がっかりするとき、やると言っていながらなぜ何も行動しないんだと憤るとき、仙台市市民活動サポートセンターの印刷室で組合大会修正案(12ページ)を400部独りで印刷して丁合いしているとき、職員会議で挙手するとき、校長室の扉をノックするとき、式で着席するとき、闘いに向かうとき…私は根津さんを思いました。思っています。根津さんの闘いから学び、励まされました。学び続け、励まされ続けています。

だから根津さんには「おめでとう」とともに「ありがとう」を伝えます。根津さん、ありがとう。あきらめないこと闘い続けることは、やっぱり間違っていないのですね。課題はますます山積していますが、顔を上げて、胸張って、引き続き一歩一歩歩んでいけそうです。

きっと私と同様に根津さんの闘いから勇気をもらっている人はたくさんたくさんいることでしょう。まだ直接出会ってはいないたくさんの仲間たち! ひょっとすると、根津さんに学ぶ私の闘いは知らない誰かを支えているかもしれない、そう思うことがあります。そんな誰かは行動を起こし、その誰かに喚起されて別の誰かもまた…

根津さん、これからも不断の努力を朗らかに(美味しいもの食べながら)続けていきましょうね。ありがとうございました。

コメント
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