今、届いたばかりです。実教日本史教科書排斥について、本日(7月30日)の大阪市教育委員会会議の報告途中経過です。
7.30大阪市教委会議報告ライブ版
子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会のIさんより
7月30日、大阪市立高校の教科書採択を行う教育委員会議が開催されています。参加の教育委員は6名中4名。長谷川恵一委員長、高尾元久委員、大森不二雄委員、永井哲朗教育長の参加。林園美委員と西村和雄委員の2名が欠席しています。
大阪市立高校は20校。各学校からの答申(選定教科書を記載)には、日本史Aで実教出版Aを答申しているところが1校ありました。これは昨年度とくらべても実教が減ったことは明らかであり、この間の東京都教委・大阪府教委の介入が影響しているのではないかと考えられます。
さて、答申についての審議ですが、大森委員から2名の欠席のもとで採択できるのか、という趣旨の発言があり、高尾委員からも答申を渡されてから審議する時間が短かったことをあげ、両者から採択の延期が可能かどうかの意見が出されています。
さらに高尾委員からは、日本史Aを比較しながら読んだとして、ある教科書には、近代史において本軍の残虐行為がたくさん書かれている、サンフランシスコ平和条約について日本の戦争責任を問わないことになったといった記述があると、特定の教科書を問題視する発言が見られました。大森委員は、7月の教育委員協議会でも、欠席の委員から日本史Aについて「違和感がある」との発言されたことを報告しました。具体的な出版社名こそ出ていませんが、彼らがターゲットにしているのは実教出版であることは明らかです。
そして、大森委員は、「答申通り採択しても大丈夫なのか」と発言し、「日本史A」について出された「違和感」の議論が深まっていないので採択の延期を主張しています。
現在、教育委員会議は、採択の延期ができるかどうか府教委に問い合わせをするとのことで中断中です。長谷川委員長は、暗に答申通りの採択をしたい旨を発言しましたし、永井教育長も今日の採択を主張していますが、高尾委員と大森委員は歩調を合わせて、議論が尽くされていないの採択の延期を求めています。この2名は、これは、実教を答申した1校の採択変更という重大な判断をするには、2名の欠席のもとでは批判に耐えられないと考えているのでしょう。