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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

日の丸の赤はじんみんの血 白地の白はじんみんの骨

2021-04-07 16:09:00 | 当該から
3月4月、日本の学校では卒業式・入学式が行われている。敗戦後76年経った今では、一部の学校を除けば、おそらく日本中の学校で、「日の丸」が掲げられ、「君が代」が歌われている。なぜだ?忘れてしまったとでも言うのか?

かつて、私たちの先輩教員たちは、「教え子を再び戦場に送るまい」との決意のもと、学校に「日の丸」「君が代」を持ち込ませない運動があった。「日の丸」や「君が代」が戦時どのような働きをしたか、私はそのことを忘れない。忘れてはいけないと考えている。いま、大阪では、職務命令まで発して抵抗する教員たちの声を封じ込めようとしている。なぜ、かくも学校に「日の丸」「君が代」を押し付けてくるのか?!戦争につながるすべてに対して異議申し立てを行いたい。


「ヒロシマというとき」でよく知られている栗原貞子さんは、次の詩「旗(ニ)」の作者でもある。ぜひ読んでいただきたい。

()  栗原貞子

 

日の丸の赤は じんみんの血

白地の白は じんみんの骨

いくさのたびに

骨と血の旗を押し立てて

他国のこどもまで

血を流させ 骨にした

 

いくさが終わると

平和の旗になり

オリンピックにも

アジア大会にも

高く掲げられ

競技に優勝するたびに

君が代が吹奏される

千万の血を吸い

千万の骨をさらした

犯罪の旗が

おくめんもなくひるがえっている

「君が代は千代に八千代に

 苔のむすまで」と

そのためにじんみんは血を流し

骨をさらさねばならなかった

今もまだ還って来ない骨たちが

アジアの野や山にさらされている

 

けれども もうみんな忘れて

しまったのだろうか

中国の万人坑[まんにんこう]の骨たちのことも

南の島にさらされている

骨たちのことも

大豆粕[かす]や 蝗[いなご]をたべ

芋の葉っぱをたべてひもじかったことも

母さん別れて集団疎開で

シラミを涌かしたことも

空襲警報の暗い夜

防空壕で 家族がじっと息を

ひそめていたことも

三十万の人間が

閃光に灼かれて死んだことも

もうみんな忘れてしまったのだろうか

毎晩 テレビ番組が終わったあと

君が代が伴奏され

いつまでも いつまでも

ひるがえる 血と骨の旗

 

じんみんの一日は

日の丸で括めくくられるのだ

市役所の屋上や

学校の運動場にもひるがえり

平和公園の慰霊碑の空にも

なにごともなかったように

ひるがえっている

 

日の丸の赤は じんみんの血

白地の白は じんみんの骨

日本人は忘れても

アジアの人々は忘れはしない


日の丸の赤は じんみんの血

白地の白は じんみんの骨






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