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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

特定秘密保護法は私たちを新たな闘いのステージに導くこととなった

2013-12-07 09:24:18 | 渡部通信
かつて、私の母の世代、戦争から大きな被害を受けた世代に、では、あなた方に責任はなかったのか?と問うと、「しかたがなかったんだよ。あの時代は」と答えが返って来ることが多々ありました。

ある若者が、特定秘密保護法の犠牲になるのは僕らの世代何です、と言っていたが、そんな時代になった時、私たちは「しかたがなかったんだ。」と弁解することはできません。

私たち市民の責任が今問われています。昨日の参院特定秘密保護法強行採決前後の様子をおなじみの渡部秀清さんのレポートでおおくりします。


12月6日夜23時20分すぎ、参議院本会議で、「特定秘密保護法」が賛成130票、反対82票で可決しました。

これにより日本社会は今後、憲法三原則(国民主権、基本的人権の尊重、
平和主義)が実質的に骨抜きにされた「ブラック社会」に変質されようとしています。

しかし、この間の秘密保護法案反対闘争はこれまでの教育基本法反対闘争や
反原発の闘いを踏まえ、高い質のものに発展したと言えます。それは12月6日の運動の高まりにも現れました。

私が国会に着いたのが2時頃。
すでに参院議員会館前の歩道には多くの人だかり。聞くと、朝の8時頃から人が集まり始めたと言います。そして、次々と人が集まってきます。

リレートークとコールが延々と続きます。トークでは「じっとしていられなくてやってきた」という人が多いのが特徴でした。

ある女子大生(2年)はマイクをとり次のように言いました。

「授業?そんな場合じゃない。いても立ってもいられなくなった。この法案に対しては、危ない!絶対通してはいけない!とみんなと言っている。なぜ政治家は通すのか。歴史を学ぶのは同じ過ちを繰り返さないためです。法案を通すことは、同じ過ちの第一歩となる。これでは希望を持てず不安だ。若者に希望を持たせてくれ!法案は通さないで下さい!」

コールをリードしていた若者は何度も呼びかけました。
「この中継を見ているひとはどんどんツイッター、フェイスブックで拡散してください。みんなどんどん集まってください。国会前に喋りに来てください。」

そしてコールでは、次のようなコールをしました。
「みんなの力で国会包囲!みんな集まれ全員集合!」
「国会包囲で法案廃案!国会囲め!国会包囲!」
「民意の声をよく聞けよ!」
「この声聞こえないなら、政治家やめろ!」
「この声がテロというなら、政治家やめろ!」
「国民ナメるな!主権はこっちだ!」
「ファシズム国家は絶対やめろ!」
「あんたたちが主ではない!我らが主権者!」

集まった若者たちはすでに、「請願者」などではなく、「主権者」としての自覚で政治家たちを見ているのです。

夕方からは日比谷野外音楽堂で
<「秘密保護法」廃案へ!12・6大集会>が開かれました。
これも開会の30分前頃には会場が満員となりました。
(最終的には15000人が結集)

海渡雄一弁護士は、主催者挨拶の中で、「この間の市民の盛り上がりは、
33年間の弁護士生活で初めての素晴らしい盛り上がりだ。・・・
もし法案が通り一号目の逮捕者が出たら、1000人の弁護士を組織して闘う!!」と述べました。
(その後も素晴らしい発言が続きましたが割愛します)

デモは銀座と国会の二手に分かれました。19時ころから始まったデモの最後の隊列は21時15分でも公園を出発できなかったようです。最終グループが参院議員面会場前に到着したのは23時頃でした。

また、法案採決後も怒りのコールが延々と続きました。

確かに12月6日法案は通りました。
しかし、秘密保護法は、「憲法違反」の参院選挙で選ばれた議員による「強行採決」、という二重にキズものです。また、その法案が憲法の三原則に反するものであることも多くの人々の間(若者にも)に広まりました。

そして、多くの人々が政治、とりわけ憲法三原則に目ざめ、かつ自分たちこそが主権者だと自覚し始めたのです。
また、この日は、「安倍政権打倒!」という言葉が集会やデモを通して多く聞かれました。新たなスローガンが闘いの中なら生まれたようです。

確かに法案は通り、「ブラック社会」の到来です。しかし、私たちは闘いを通じて、新たな出発点に立つことができたと思います。

みんなの力で、安倍政権を打倒しましょう!

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