田中聡史さん「私が起立斉唱することは、生徒に対する「日の丸」「君が代」の強制に加担することになり、自分の教育の理念に反する辛いことである。子どもたちに刷り込むような教育に加担することはできない。」
渡部通信より転載します〜
まもなく卒業式シーズンが始まります。
そうした中、昨日(1月28日)夜、卒業式に向けて、
<「日の丸・君が代」強制に反対!板橋のつどい’17>
が開かれました。
この集会は2005年から開かれているそうです。
集会では最初に、「2016年教育をめぐって」が報告されましたが、特に、
・1月には、都教委が「東京オリンピック・パラリンピック教育」実施方針を策定、
・3月には「学習読本」「映像教材」「英語教材」などを配布、
・8月には「学習ノート」を配布、
という具合に、都教委は「学習指導要領」にもない「オリンピック教育」を、
一方的に次々と現場に押し付けてきていることが明らかにされました。
その後、<荒廃する東京の教育行政~今日の教育問題>と題して、
高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)が講演しました。
高嶋さんは
・実教出版『高校日本史A・B』をめぐる問題
(都教委による排除と採択回復)
・都教育委員のタクシー、ハイヤー使用の情報公開と監査請求
(前委員長・木村孟氏の2013年5月9日(定例会なし)
には自宅から都庁までの往復に7万5570円も使っていたなど)
・「オリンピック・パラリンピック学習読本」のかかえる問題
(オリンピック憲章では「国旗・国歌」ではなく「NOC旗・NOC歌」だが、
「国旗・国歌」としていることなど)
・天皇の生前退位をめぐる問題
(2007年4月30日の「朝日新聞」の<不戦と天皇 戦後の両輪>
という記事に次のような記述がある。
「天皇の戦争責任追及の声は戦勝国側に根強かった。
しかし、GHQは占領政策を円滑に進めるために天皇の存在を利用したい。
戦争放棄条項は、天皇制を残しても<軍国主義復活>にはつながらないと、
国際世論に訴える意味をもった。」
だから、9条を変えれば天皇制廃止論も台頭することに気づかない
改憲論者に天皇はいらだっているのではないか、と指摘)
などのことについて、具体的な資料で分かりやすく説明してくれました。
その後、「現場からの報告」では4人が発言しました。
・池田剛さん(板橋子どもと教科書を考える会)
・岸田静枝さん(被処分者(停職1か月)・2016年7月に勝訴、確定)
・河原井純子さん(被処分者(停職6月・2016年5月に勝訴、確定)
・田中聡史さん(被処分者(これまで10回、4回以降は減給10分の1、1ヶ月)
この中で田中さんは、次のようなことを述べました。
「君が代」を起立斉唱するという所作は、私にとって、
かつての日本による侵略戦争や植民地支配のシンボルでもある
歌や旗に敬意を示すということであり、
平和に生きる権利を否定し民族差別を肯定する行為である。
都教委は処分を出すたびに
「教師が生徒に対して起立斉唱する姿を見せること、
範を示すことが大切である」「子どもたちに愛国心を学ばせよ」
「教員が敬意を示せ」と繰り返し言ってくる。
しかし、そういうことはできない。・・・良心が痛む。
私が起立斉唱することは、生徒に対する「日の丸」「君が代」の
強制に加担することになり、自分の教育の理念に反する辛いことである。
子どもたちに刷り込むような教育に加担することはできない。
最後に、行動提起として、
・卒業式ビラまき、・都教委への申し入れ、
・再発防止研修中止を求める取り組み
・板橋特別支援学校への話し合いの申し入れ
・板橋区に対する中学生の自衛隊職場体験・名簿提出についての取り組み
・裁判傍聴
などが提起されました。
いよいよ2月、都教委包囲首都圏ネットワークでも、
下にありますように『2・5総決起集会』を開きます。
是非多くの皆さん、ご参加ください。
困難な中で情勢を切り拓く!
これが今私たちに求められていることだと思います。
渡部通信より転載します〜
まもなく卒業式シーズンが始まります。
そうした中、昨日(1月28日)夜、卒業式に向けて、
<「日の丸・君が代」強制に反対!板橋のつどい’17>
が開かれました。
この集会は2005年から開かれているそうです。
集会では最初に、「2016年教育をめぐって」が報告されましたが、特に、
・1月には、都教委が「東京オリンピック・パラリンピック教育」実施方針を策定、
・3月には「学習読本」「映像教材」「英語教材」などを配布、
・8月には「学習ノート」を配布、
という具合に、都教委は「学習指導要領」にもない「オリンピック教育」を、
一方的に次々と現場に押し付けてきていることが明らかにされました。
その後、<荒廃する東京の教育行政~今日の教育問題>と題して、
高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)が講演しました。
高嶋さんは
・実教出版『高校日本史A・B』をめぐる問題
(都教委による排除と採択回復)
・都教育委員のタクシー、ハイヤー使用の情報公開と監査請求
(前委員長・木村孟氏の2013年5月9日(定例会なし)
には自宅から都庁までの往復に7万5570円も使っていたなど)
・「オリンピック・パラリンピック学習読本」のかかえる問題
(オリンピック憲章では「国旗・国歌」ではなく「NOC旗・NOC歌」だが、
「国旗・国歌」としていることなど)
・天皇の生前退位をめぐる問題
(2007年4月30日の「朝日新聞」の<不戦と天皇 戦後の両輪>
という記事に次のような記述がある。
「天皇の戦争責任追及の声は戦勝国側に根強かった。
しかし、GHQは占領政策を円滑に進めるために天皇の存在を利用したい。
戦争放棄条項は、天皇制を残しても<軍国主義復活>にはつながらないと、
国際世論に訴える意味をもった。」
だから、9条を変えれば天皇制廃止論も台頭することに気づかない
改憲論者に天皇はいらだっているのではないか、と指摘)
などのことについて、具体的な資料で分かりやすく説明してくれました。
その後、「現場からの報告」では4人が発言しました。
・池田剛さん(板橋子どもと教科書を考える会)
・岸田静枝さん(被処分者(停職1か月)・2016年7月に勝訴、確定)
・河原井純子さん(被処分者(停職6月・2016年5月に勝訴、確定)
・田中聡史さん(被処分者(これまで10回、4回以降は減給10分の1、1ヶ月)
この中で田中さんは、次のようなことを述べました。
「君が代」を起立斉唱するという所作は、私にとって、
かつての日本による侵略戦争や植民地支配のシンボルでもある
歌や旗に敬意を示すということであり、
平和に生きる権利を否定し民族差別を肯定する行為である。
都教委は処分を出すたびに
「教師が生徒に対して起立斉唱する姿を見せること、
範を示すことが大切である」「子どもたちに愛国心を学ばせよ」
「教員が敬意を示せ」と繰り返し言ってくる。
しかし、そういうことはできない。・・・良心が痛む。
私が起立斉唱することは、生徒に対する「日の丸」「君が代」の
強制に加担することになり、自分の教育の理念に反する辛いことである。
子どもたちに刷り込むような教育に加担することはできない。
最後に、行動提起として、
・卒業式ビラまき、・都教委への申し入れ、
・再発防止研修中止を求める取り組み
・板橋特別支援学校への話し合いの申し入れ
・板橋区に対する中学生の自衛隊職場体験・名簿提出についての取り組み
・裁判傍聴
などが提起されました。
いよいよ2月、都教委包囲首都圏ネットワークでも、
下にありますように『2・5総決起集会』を開きます。
是非多くの皆さん、ご参加ください。
困難な中で情勢を切り拓く!
これが今私たちに求められていることだと思います。