48歳の中年オヤジ 柔道を始める

48歳の中年が柔道に挑戦!怪我をして一時期柔道をやめようと思いましたが、やはり続けることにしました。いつまで続くかな?

伊勢湾一周ラン 猛暑日に斎宮への道を走るとどうなるか?

2018年07月16日 23時35分02秒 | 伊勢湾一周ラン
7月15日 日曜日 伊勢湾一周ラン 猛暑日に斎宮への道を走るとどうなるか?

実家に帰った。4か月ぶりである。親不孝者である。
それはともかく、帰りに伊勢湾一周ランニングの続きをした。前回は松阪市櫛田までだったので、今回はその続きである。
しかし何ですな。車の中でFM三重のニュースを聞いてたんですが、前日土曜日は県内のあちこちで37度越えだったらしい。本日は38度になるかもとの事でした。
ひょえええ~、さんじゅうななど!
あかん、絶対に死ぬ。
やめようかな、どうしようかな?死にたくないなあ。
FMラジオでは、
「被災地ではボランティアの皆さんが、熱中症・脱水症状にも負けず頑張っておられます」
そうなのだ。ここで負けてどうする。オッサン金玉付いてんのんかー!
・・・後から考えたら凄い屁理屈だな・・・

結局走る事にした(笑)。
終点の伊勢市駅前近くの有料駐車場に車を停めて、伊勢市駅ではなく、そこから500m離れた近鉄宇治山田駅まで走りました。
この一駅区間500mで、汗が噴き出て止まらない。しんどい。
時間は12時半、おひさまは天頂で笑ってる。一番気温の高い時間帯に走るんです。時間帯を考えろアホ(笑)。
上の写真が近鉄宇治山田駅です。昭和6年に作られました。その当時珍しい高架ターミナル駅は人々の人気も高く、「電車も高天原に着く」と言われていた・・・という事を教えてくれたのは、死んだお爺さんです(笑)。
駅構内のコンコースも凄い豪華です。私が子供の頃は、近鉄は宇治山田駅まででしたので、ここからバスに乗り換えて実家に帰っておりました。
ここから近鉄の各停電車に乗って松阪の櫛田駅まで移動。あああ電車の中は涼しい~。
櫛田駅は冬に来た時と違い、今日は猛暑日なのでホームも茹だってます。ここからが実質スタートです。
時間は昼1時少し。
櫛田川の23号線を渡り、すぐに脇道である「伊勢街道」に入りました。ここからは古い集落の道です。
この道は古代では斎宮の道であり、江戸以降の近世では「参宮の道」「おかげ参りの道」でした。
確かに農家や古い家が続いて、気温が低ければ非常に気持ちの良い道だともう。
でもね、37度ですよ、さんじゅうななど。走り始めて1キロの時点で後悔。
何じゃあ、この暑さは。
伊勢街道沿いなので、こういう古い石碑など沢山あるのですが、頭がパー状態なので、全然興味がわきません。頭がボーっとしております。
熱中症で倒れないのは、普段炎天下で草刈り・山仕事・農作業で鍛えてるからです。鍛えてるというより労働だな。

実家から持ってきた凍らせたポカリスエットは、この時点で全部溶けて、私のお腹に入りました。
もう一本のペットボトルの麦茶は、腰のホルダーに差しておったのですが、太陽の光を浴びてぬるま湯になっておりました。
走り始めて2キロです。まだ元気ですが、走るたびに顎と肘から汗がポタポタ落ちております。
くううう~、ゆっくり走ってるのにキツイ。
付近は古い神社が多く古跡も沢山あるのですが、見てる余裕がありません。今回はマラニックではありません。耐久レースです。
小学校の時に習った事を思い出した。気温の測り方って、確か日影で草地の地表から1mの高さで測るんだったよなあ。百葉箱というのがあったな。
太陽は真上にあるので影が全く無い。炎天下のアスファルトの上は、40度を超えてると思う。
体温より高い中を走る・・・異常だ。こんなことやってるオッサンは異常だと思う。
このままじゃ倒れる。
この時先ほど聞いたFMラジオのニュースを思い出した。被災地のボランティアの人達には、新しいルールが出来たという。「20分働いて10分休む」という決まりらしい。
わしも真似しよう。でないと救急車だ。
というわけで、20分間たらたら走り、5~10分休憩という新ルールで走る事にしました。
竹神社という大きなところで10分間休憩。ここまで5キロを1時間近くかかってしまった。
走ってるんですよ。でも休憩が多すぎて、結局歩いてるのと変わらん速さになっております。わははは。
しかもペットボトルの消費量は2本。塩飴4個食べた。普通ならお腹タプタプなんですが、今日はすぐに汗で出てしまいます。
どうしよう、並行して近鉄が走ってるから、次の駅で電車に乗って帰ろうかな。
竹神社のベンチで休んでると、お年寄り5人ぐらいが神社の掃除をしておりました。私を見ると「こんにちは」と挨拶をしてくれました。
あーここでもボランティアか。被災地でもボラの人達頑張ってるんだから、お前もゴミを拾うべえ。
ゴミ拾いのじーちゃんばーちゃんに元気を貰って、ここからはゴミ拾いマラニックに切り替えた。なるほど目的があると、元気が出るもんだな。
動く動く、足はまだ動く。
斎宮というのは、古代にこの地方に斎宮という女子の居宮がありまして、京都から派遣された女基礎族がこの地を治めておったのです。
諸説ありまして、「祭祀だけしとった」というのもあれば、「統治してた」という説もあるらしい(小学校の時習った)。でその当時の遺跡が沢山あります。

ゴミ拾いしながら走っておりますが、元々が古い生活道路です。地元の皆様がきちんとされているお蔭もありまして、ほとんどと言っていいほどゴミがありません。こういう所に民度の高さが出ると思います。素晴らしい!
でも私はふらふら(笑)。
ようやく伊勢市に入りました。ここまで約8キロです。この先は明和の集落に入ります。
その前に祠の前で自撮り。
真っ白な灰になっております(笑)。
明和町の集落の中に、私の大好きな地元の銘菓「へんば餅」のお店があります。いつもなら買って食べるのですが、本日は何も食べる気力が湧きません。そのままスルーしました。
私の住む三河地方は、6月末位に稲を植えたのですが、伊勢のこの辺りでは、もうすでに稲穂が実を付けつつあります。ここら辺は台風の影響を受けにくくするため、早稲がほとんどなので、7月の終わりから8月にかけて刈り入れがあります。同じ東海地方でも、種類が全然違う。
明和の集落には、旧鳥羽藩の本陣・高札場などの跡地が沢山あるのでその写真。
そういう事を考えることもなく、
「あと5キロ。ゴミゴミ5キロ」
うわ言のように呟きながらふらふら走っておりました。しかし何だな、自分でも思うけどタフだなあ。
こういう極限まで自分の体力を追い詰めるのって大好きです。

宮川橋を渡り伊勢市街地に入る。ああここから3キロだ。ここからペースアップ。
何だ、まだ走力あるじゃないか。走れるじゃないか。
力が残ってるのではなく、4時半過ぎたので気温が少し下がっただけで、かなり体力が回復しました。確かに今まで36度37度の体温と同じ気温だったからな。

伊勢市内を走っている時に見つけたお寺です。ここの掲示板を見て納得してしまった。
「雪はいや
 雨もいや
 晴れても暑いのはいや
 何が願いか もはやわからぬ」

そうだよなあ。少々の事で不満や愚痴を言ってはいかん。俺もよく愚痴を言うなあ。
同時に愚痴を言いながらも、「しんどい状況」に対して快感を感じてる自分に気が付いた。
「暑い暑い」と愚痴りながらも、「体を虐めてる時の快感」がとてつもなく良いのです。
何だあ、「暑い!」「倒れる!」「死ぬ!」と言いながらも、俺って快感感じながらやってるじゃん。
マゾですよマゾ(笑)。

大回りして伊勢神宮の外宮に到着しました。ここから参宮道の商店街を通り、アイスを食べました。
下の写真は山田旅館です。現在でも営業しております。
ベンチに座って眺めてると、「足湯カフェ」なるものを見つけた。何じゃこりゃあ?女性2人組が、興味深そうに入っていきました。うーむ繁盛してるんだな。
伊勢駅前の駐車場に戻り、本日のランニングは終了しました。もう夕方4時半です。
たった16キロを3時間半かかった計算になります。
車の中で着替えて駅のトイレを借りて、国道23号で愛知県の自宅に帰りましたが、津の花火大会の渋滞に引っかかって、帰り着いたのは夜の10時でした。
「猛暑日の炎天下ラン」は、愚痴を言いながらも楽しかったです。猛暑日でも走れる自信が出来ました。
拾ったごみはリュック半分になりました。マラニックの時は、なるべくゴミ拾いをしていきます。私の場合、有休取って被災地に行ってボランティアをするほどの気力はありませんが、自分の周りで少しだけ真似をしていこうと思います。

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