GOTH(乙一)



角川文庫版は「夜の章」と「僕の章」の2巻構成で、短編が全6話。

黒乙一全開!

「死」がイベントではなく、単なる事象でしかない「僕」。
そして「僕」は、死とそれに関わる人間の観察が趣味。
「夜」はそんな「僕」の趣味を知っている唯一の人間。

作中で起こっていることは、かなり凄惨なことばかりなのだ。が、あまりにも淡々と日常的な出来事のように描かれている。
夕方、空き家の中を窓越しに覗いているような気分??


気分がダウン気味の時に、これを読むと効くね。
元気になる訳ではない。勿論もっと落ち込む訳でもない。
落ち込むためのエネルギーを使うのも面倒くさくなる・・・
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