不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Zona sensibile...

2004-09-12 23:20:11 | Billy,Layla e Ciccino
ビリーの今年の夏は試練の夏だったらしい。

腹痛、鼻水。
そして今回はなんと睾丸腫れ。
原因不明でなんともしがたいのだけれど…。

金曜日の朝いつものように朝の散歩を終えて
全身をふいてあげたときには
毎日見慣れている私が異常に気付かなかったのだから
なんでもなかったのだと思う。
もしかしたら兆候はあったのかしら?
で、金曜日の夜、家に戻ってみるとビリーの様子がおかしい。

私が長い時間家を空けて放ったらかされた気分になったり
よほど寂しい思いをしなければ
普段は家でソソウなどしないのに、
玄関のすぐ先にソソウの後が。
それを判っているせいでビリーは私から逃げ隠れ。

で、捕まえてみると
すぐにビリーの大事な睾丸が
赤く腫れあがっているのに気付いた。
見るも無残な姿…。痛々しい。

その時間には獣医さんはもう診察を終えている時間だし、
いつでも「とにかく少し様子を見よう」というのが
私の基本姿勢なので
その日も大騒ぎはせずに静観を決め込んだ。
普段通りに散歩に行けば、ワシワシと元気よく歩くし
食欲も落ちているわけではないし。

しかし土曜日の朝。
ビリーのせつなげな声で目が醒めた。
やっぱり痛々しい姿。
繊細な部分だけに相当痛いのだろう。
そんなモノを持ち合わせていない私には
理解不能の痛みかもしれない。

土曜日は午前中しか診察しない獣医さんへ行く。
獣医さんもビックリ。
彼女も女性だから痛みはわからないとは思うけれど。
腫れあがっているというよりは血塗れで痛々しいのだ。
ビリーは定期検診でも
獣医さんにきちんと診察させない劣等生。
私以外の誰かに体を触られることを極度に嫌がる。
そんなわけで
睾丸なんて繊細な部分を触られるのはもってのほか。
それでも果敢に診察してくれて
内的要因ではなく外的要因からくるものだという診察。

何か劇物に触れたか、どこかで小さな傷でも作ったか。
とにかくそういうことらしい。
でも原因ははっきりしないまま。
その場でなんとか塗り薬を処方して
その上で処方箋を書いてもらって帰宅。

痒いのか痛いのか(たぶん痒いんだろうな…)
時折しきりに自分で局部にかみついて
その挙句に血まみれになっているビリー。
薬を塗ってもすぐに舐めてしまうので
朝晩二回の塗付のあとはできるだけ気をそらすように
散歩の前に薬を塗って長目に歩きまわってくる。
そうすることで少しは薬の効果が出るのではないかと…。

私の目の届いている間はいいのだけれど
留守にしている間や寝ている間に
一人になると、こっそり噛んでいたりするので
仕方なしに私のお古のパンツを履かせてみたりした。
でかい。
いくら私が小柄だとはいっても
ビリーにはやっぱり私のパンツはデカイ。
見た目はカッコ悪いけれど。ちょっと笑えるし。
ビリーもかなり鬱陶しいらしくて
すぐに脱いでしまってあまり効果なし。
本当はエリザベスカラーをつけるといいのだろうけど、
獣医さんで出してもらわなくちゃいけないな。

ということでビリーは痛々しいタ○タマをぶら下げて
今日も情けない顔で格闘中。

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写真は本文とは関係ありません(爆)