不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Il Castello Errante di Howl

2005-10-10 00:30:00 | 映画
宮崎神話はイタリアでもかなりのものです。
ヴェネツィアでの評価もまずまずでしたし、
何よりもそのキャリアに対する畏怖の念は
否定しがたいものがあります。

しかし、この「ハウルの動く城」はどうなの?
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もともとアメリカ映画の「当たる映画」と違い
マイナーな映画館でしか上映されることのない日本映画。
その流れの中でやっぱりこの映画も
フィレンツェでは大きな映画館での扱いはないまま。
紙面での評価は高いほうでしたが。

私も近所の小さな映画館でようやく観ました。
(映画館というか小学校の講堂みたいだけど)
観客はおとなしそうなイタリア人カップルが大半。
そして、アニメ好きそうな若者グループ。
まぁ、予想はしていたけれど。

アニメの美しさは脱帽。
そしてその躍動力にも同じく脱帽。
オープニングの城が動いていく場面で
描かれている羊にハイジを思い起こして、
一人感動したりとか。個人的には楽しかった。

話はいたってシンプルだけれど
結末急ぎすぎなのがちょっといただけない。
後半部分で話から投げ出されて
結局消化不良で、
なにが言いたかったのだ??という感じ。
伏線としてのテーマは色々奥深いと思うけれど
どれ一つとして十分に書き込まれないまま
終わっちゃったというか。
あぁ、残念だなぁって。

もちろんイタリアで上映されるにあたり
いつものようにすべて吹き替えになっていたので
日本での吹き替えに対する評価云々はわからないけれど
イタリアではそこそこ成功しているかなと思います。
ヒンはそのまま原田大二郎の声だそうですが(笑)。
エンディングの「世界の約束」は
字幕つきの日本語で流れました。
そのときにかぶっていた台詞と日本語の歌詞が
脳みその中で渦巻いて大変でした。
勘弁して欲しかった。

この作品、賛否両論あるのは仕方ないですねぇ。
宮崎氏の魔術の世界も色の世界も
ファンタジーの世界も好きだけれど
やっぱり原作から手がけないと
本当の宮崎駿の世界は生まれないのかもね。

ハウルの動く城自体が
みんなが何らかの形で抱えている殻。
バリアを打ち破ったときに
世界観は変わるんだよって
そんな普遍的なことしか伝わってこなかったよぉ。

日本語のオフィシャルサイト
イタリア語のオフィシャルサイト

ハウルの動く城占い
なんてものを見つけたのでやってみた。
結果は予想通りだったけど。

albero4さんはハウル です!
ハウルのあなたは、楽天家のロマンチストです。
見かけが温和でおっとりした感じなので
のんびり屋に見られがちですが、
実はかなりの合理主義者。
何事も手際よくテキパキこなす、しっかり者です。
正義感も強いので、間違ったことや理不尽なことは
黙って見過ごせません。
また、何事も真剣に取り組む情熱や熱意も兼ね備えています。
そんな強い意志を持つ反面、
デリケートでロマンチストな一面も。
大きな壁にぶつかったときは、
クヨクヨしないよう心がけてください。
本来の楽天家気質を発揮していれば、
必ずや乗り越えることができ、
さらに一回り成長できるはずです。
直感力にも優れているので、
芸術分野などで才能を遺憾なく発揮するでしょう。

そしておまけでついてきた「開運一人称」は
「ミー」だって。
これから自分の事をミーって呼べばいいのか?(爆)

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