不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Le mie sincere Condoglianze a Folon

2005-10-22 12:49:00 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、友人から借りたダウンタウンのDVDを観ながら
郷愁にふけり、笑い転げている間に
Jean Michele Folonが他界されたというニュース。

今年の夏、フィレンツェの街を彩った作家
個人的に今夏の個展をきっかけに
彼のもつ夢のような幻想の世界がとても好きになった。

そんなこともあって、訃報はとても残念。
享年71歳。パリにて最期のときを迎える。
白血病を患っていたそう。
実際、ヴァザーリの回廊への自画像寄贈式典のために
9月21日にフィレンツェを訪れたとき
既に体調はすぐれなかったといわれています。
残り少ない時間を知った作家が
自身の手で愛する街に何か形を残したいと願ったのかも。

若い頃からフィレンツェをはじめトスカーナの街々をこよなく愛し
バックパック一つでヒッチハイクしながら
トスカーナを巡ってスケッチしたというエピソードもあり
フィレンツェ市民にとっても、
心理的に非常に近い存在だったことは間違いない。
訃報に際し、フィレンツェ市長も弔意を表しています。

彼の作品に描かれる夢追う旅人のように空に舞い、
遠い世界に旅立ったのですね。
安らかに。

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