不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tornato il Collegamento

2007-02-24 14:49:56 | 日記・エッセイ・コラム

一ヶ月以上もADSLの接続が断ち切られていた我が家。
一週間に2度も3度も問い合わせと催促の電話をしても
埒が明かないから、
そろそろ別の電話オペレーターに
サービス内容の問い合わせでもしようかと思い始めていたところ。

サービスが使えなくなって最初に電話した頃
3回目くらいの電話のときに対応したトリノのオペレーターは
その対応中に
「君のコンピューターに問題がある」と暴言を吐いたせいで
私の怒りを買い(爆)、
行く場所のない私の怒りを猛烈にぶちまけられた人。
その後私のメールアドレスに謝りのメッセージを入れてきた。
私も調子に乗って怒りすぎたなぁと思っていたので
「一介のオペレーターに対してこちらも怒りすぎました」と
メールに返信をしたら、
そのあとも色々と心配して「まだ繋がらない?」とメッセージくれたり
親身になって相談に乗ってくれたり。

時折送られてくるメッセージの中で
彼にはかつて韓国人の彼女がいたということや
日本食が好きだということもわかってきた。
いわゆる日本の漫画で育ち
東洋に興味のある若いイタリア人の一人なんだろうなぁ。

23日までに正常に戻すと電話局からは言われていたのに
24日の朝も相変わらず、リモートコンピューター応答なし。
改めて電話局に電話して催促のお願いをしたときには
「すぐに作業させます」という対応で
やっぱり何もしていなかったんだと思ったのだけど、
その直後に驚いたことに
例のトリノのオペレーターから自宅に電話がかかってきた。

その彼はいきなり
「23日にADSLライン正常化されているから使えるようになったよね」
と言ってきたけれど、
「実際今試してみて使えなかったので、
また催促したところ」と伝えると
彼は早速チェックしてくれて
確かに正常に使用できるように回線は手直しされていると。

その後も何度かやり取りをしていて
やはり電話局内部では正常に作動していることが確認できて
問題はモデムにあるのではないかということに。
4メガバイトのモデムをUSBポート接続ではなく
ETHERNETポートで接続を試してみてくれといわれたけれど
あいにく、この電話局から6年も前に支給されているモデムには
ETHERNETポートの差し込み口はついていない。
それを伝えると
「じゃぁ、手元にまだある、例の適合性のなかった
20メガバイトのモデム使ってみて」といわれた。
適合性ないんだからだめじゃないの?と思って質問したら
CDを読み込まないとしてもモデムに異常がなければ
使えるはずだと彼は言い出した。

自分でマニュアルで設定できるかと尋ねられ、
それくらいの知識は持っているからできるだろうと思った私は
「自分でやってみるよ」といって試してみることに。

なんてことはない。
20メガバイト用のモデムを手動で設定したら
すんなりと繋がったんだよね。

これまで何度電話しても、
「CDを読み込まないなら
モデムが適合しないので使えません」という返答しか
電話局からは返ってこなかったのに。
「手動で設定してみてもいいか」と尋ねても
「適合性がないからだめだ」の一点張りだったのに。

手動で簡単にセットアップできるじゃん。
まぁ、自分でもこれまで手動で設定しようとまで
本気で思ってなかったので文句は言わないけれど
本当にこの電話局のオペレーターには
モノ知らないやつが多すぎます。全員とは言わないけどさ。
みんなで未確認の情報を提供するのはやめてほしいな。
「手動で試してみて」とひとこともっと早く言ってくれれば
こんなに長いこと問題引きずらなくてもすんだのに。

ということで、一ヶ月の悪戦苦闘の末
結局はこのやり取りの中で知り合った
ちょっとオリエンタル好きなトリノ人のおかげで
長く続いた接続不良の原因が解明され
最終的に自分で設定して問題解決。

やっぱり不思議の国・イタリアなのだ。