不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Inno liceali con suono di Organo di 1674

2009-06-10 20:49:08 | 日記・エッセイ・コラム

先日ピストイアのスピリト・サント教会に行ってきました。
ひょんなことで知り合ったのですが、
高校の後輩がピストイアにオルガン留学していて
この教会のパイプオルガンを
毎週日曜日のミサで弾いているということで
早速聴きに行ってきたのです。
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単身廊の小さな教会ですが
手入れが行き届いていて気持ちのいい空間です。
教会って天然の音響効果があって
パイプオルガンの音やミサの声が
気持ちよく響くようになっているのですよね。
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今回ピストイアに行くまで知らなかったのですが
この街はパイプオルガンにかなり情熱を注いでいるみたいです。
教会にパイプオルガンはあっても普段弾くこともなく
修復されてちゃんと使えるパイプオルガンは
実は少ないイタリアですが、
ピストイアは修復して弾けるようになっている
パイプオルガンがたくさんあるそうです。

ということでこのスピリト・サント教会には
贅沢に2基のオルガンがあり、
ミサのときに弾いていたのは向かって右側の
2007年の新しいパイプオルガン。

でも左側にはなんと1674年製の
ヘルマンスのオルガンがあり、これもちゃんと音がでます。
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ということで、今回は高校同窓生ということで
1674年製のオルガンも聴かせてもらいました。
私は音楽的なことはわからないので
詳しい違いはわからないけど
とにかくすごく気持ちよかった!

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これがその1674年製のオルガン。
結構小さい。そしてすごくシンプル。

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近くからパイプを見上げてみるとこんな感じ。

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パイプの上では天使がペットを吹いています。


一緒に行った音楽専門の友人のリクエストは
「オルガンと同じ時代の曲を聴かせて」
「一番好きな曲を聴かせて」と続き
一番好きな曲で悩んだ彼女は
なんと高校校歌の一楽節を弾いてくれたのです。

すっかり記憶の底に埋まっていた高校校歌。
三つ子の魂百までということで
思い出してちゃんと歌えました。
そして、大人になった今、高校校歌がすごく恋しくなりました。

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こんな素敵な音色で聴かせてもらえたせいなのかな。
もともと好きな校歌だったけれど。
私がこんなにあっけらかんとして、
なんとなくいつも風に吹かれて前向きなのは
本当にいい環境で育ってきたからなんだろうなぁ。
と思い、感謝の気持ちでいっぱいになってます。

<韮山高等学校校歌>
空を仰げば  魂(たま)ゆらぎ 
地を踏みゆけば  肉躍る
歴史は古き 韮山の 
男子(をのこ)の気噴(いぶき) 吹き明(あか)れ

勁(つよ)くますぐに 飾りなく 
いや伸びいそぐ 龍城の
松の太幹(ふとみき) とりどりに 
生(おほし)立つべき  日は近し

空を睹(み)よ 地を践(ふ)みしめよ 
あくまで深き 天地(あめつち)に
生きの身力(みちから) 徹(とほ)らしめよ