不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Pagato eccesso

2009-06-15 23:29:00 | 日記・エッセイ・コラム

郵便受けに入っていた電力会社Enelの封筒。
こんな封筒に入っているのは請求書です。
しかし、先月電気代払ったのにおかしい…。

イタリアの光熱費は毎月請求ではなく
2ヶ月請求が基本。
我が家は電気、電話は2ヶ月、水道は3ヶ月、
そしてガスは消費量が少ないせいなのか不定期。

今月は電気代と水道代を支払っているので、
電気代は先月支払ったはず。
と思いながら階段を上り
家に帰って封筒を開けてみたら
一応請求書のナリをした紙が入っていましたが
実際には「支払いの必要はありません」と書かれていました。
しかも155,50ユーロ返してくれるそうです、小切手で。

たまぁにこういうことがあります。
過去に多く払いすぎていたものを調整して
知らないうちに返金してくれるということ。
私はこれで電力会社からの返金って3回目かな。

それもこれも、イタリアの古い建物だと
各世帯のドアの内側に
電気、ガス、水道のメーターが取り付けられているため
自宅に不在のときにメーター読みに来ても
きちんとした数字がチェックできないため
適当な予測数字を元に請求をかけてくるのです。
なので実際の消費量と誤差が出てきてしまうわけです。

最近はメーターを建物の入り口に集中させたり、
遠隔自動読み取りのできるメーターを導入したり
不在通知を投入して、
後日こちらからメーターの数字を自己申告する
システムを取り入れたりと
それなりに工夫はしているようなのですが。

我が家はすべてのメーターが自宅の中にあります。
そして各会社がメーター読みに来る時間帯に
留守にしていることが多いので
大抵は不在通知を受け取ってから自己申告しています。

年明け頃に電力会社から
遠隔読み取りのできるメーターの取り付けをしたいと
通知が入っていて、
これはいいチャンスだし、取り替えてもらおうと思って
約束を取り付けるために何度も電話しましたが
結局誰も電話に出ないので、最後には諦めました。
約束取り付けろというなら指定の電話には
誰か暇な係員でもいいので
担当者をきちんと据えておいてください。

結局新型メーターの取り付けもしない時は過ぎ
そんな私のことを思ってか
先月電力会社もようやく自己申告制度導入。
それで私から現行のメーターの数字を伝えたら
あらあら、取りすぎていましたよってことになったらしい。

私にしてみれば嬉しいことなので、
ありがたく返金受け取ります。

しかし、
変なシステムだ…。
もっと合理的なことが考えられんのかね。