不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Al Ballotaggio

2009-06-19 20:47:53 | 日記・エッセイ・コラム

6月はじめの選挙で決着がつかなかったので、
決着投票にもつれ込んだフィレンツェ市長選。

その投票が日・月に迫ってきました。
二人のやり取りは新聞でもテレビでも紹介されていて
かなりヒートアップしています。

私には選挙権ないので、実際には何の力も持たないのですが、
ちゃんと政治のできる人に市長になっていただきたい!

フィレンツェのために。

幸運を祈る!

Renzi


Uomini che odiano le donne

2009-06-18 14:07:40 | 映画

先日、友人たちと映画観にいってきました。

ここのところ特に観たいと思う映画もなく
この映画も一人だったら観てなかったと思う。
友人たちが結構この原作を読んでいて
どうしても映画が観たいということだったので。

本人たち曰く、
原作とちょっと違うということらしいけど、
昨今は原作と映画の関係なんて
そんなものだよと言っておきました。

原作はもっとエログロチックらしいです。
映画でも結構心臓に悪いシーンとか
さすが14歳以下鑑賞禁止
になっているだけのことはあるというシーンが
目白押しでしたが。
原作はもっとすごかったのか、
読まなくてよかったなぁと思ったり。

でもこの原作3作は読んでみると面白いのかもなぁ。
スウェーデンの作家で2004年に突然死しちゃっているので
もう新作は発表にはなりませんけどねぇ。
Stieg Larsson
スティーグ・ラーソン

スウェーデンを舞台にした映画で
富裕実業家一族を巻き込んだ連続猟奇殺人事件を
ジャーナリストのおっさんと情報屋の女の子が
解明していくというもの。
痛かったり、気持ち悪かったりの連続です。

こんな映画日本では放映されないんでしょうかね。
サスペンスとして面白かったし、
トリックの謎解きは興味深いです。

女性を物としか扱えない男性たちがいっぱい出てきます。
そしてそういう男性が犯す様々な犯罪が描かれています。

しかし。
女性ってそんなに悪の存在なんですかね。
男性はそんなに女を憎んでいるのでしょうかね。
お互い別の生き物なので、
理解できない部分もあるとは思うけど、
そんなにこっぴどく憎まなくてもいいじゃんというのが
映画を観た後の素直な感想でした。
ま、私が女性だからね。

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Uomini che odiano le donne


Riapertura comoleta del Palazzo Davanzati

2009-06-16 00:10:21 | アート・文化

共和国広場からやや南西にある宮殿で
1300年代のフィレンツェの
住居建築のモデルといわれるダヴァンツァーティ宮殿。
1300年代半ばにフィレンツェの富裕商人ダヴィッツィ家
(Davizzi)によって建てられたもの。
1516年には両替商バルトリーニ家に(Bartolini)売却され、
1578年に富裕商人であるベルナルド・ダヴァンツァーティ
(Bernardo Davanzati)が購入し、その名を今も残しています。

ベルナルド・ダヴァンツァーティは
当時の商人がほとんどそうであったように
裕福な商人である一方、文化保護に力を注ぎ、
自らも文学的教養の豊かな人物でした。
オリジナルの建築では中世の塔建築の趣を残し、
狭間胸壁であった3階部分を屋上テラスに改築し、
正面ファサードに
ダヴァンツァーティの紋章を掲げたのも彼でした。

1700年代の終わりにはこの宮殿に
ルイジ・ケルビーニ(Luigi Cherubini)や
ピエトロ・ナルディーニ(Pietro Nardini)も加盟していた
音楽アカデミー(Accademia degli Armonici)がおかれたため
活気に溢れていました。

1838年、ダヴァンツァーティの最後の相続者であるカルロが
自ら命を絶つまで一族の所有となっていました。
カルロの死後、
宮殿は区分され、それぞれに改装が行われました。

1800年代のフィレンツェ中心地区の
取り壊し計画から免れた宮殿は
1904年に古物商エリア・ヴォルピ
(Elia Volpi)によって買い取られ、
オリジナルに近い形へ戻す修復工事が続けられ
1300年代風に内装も整えられていきました。
1910年には初めてプライベート美術館
「フィレンツェ・アンティーク住居」として一般に公開されています。
このときから海外の収集家や旅行者に非常に愛され
この宮殿の内装をヒントに
自宅を改装する人も多くいたといわれています。

しかし1924年には宮殿の家財道具一式は再び売却され
エジプト出身の古物商ヴィターレ・ベングイャット
(Vitale Bengujat)の手に渡り、
宮殿自体も1926年に彼に売却されています。
ベングイャットの所有となった家財道具一式は1934年には
競売にかけられSpanish Art Galleryの所有となりました。

1951年にようやくイタリア政府が宮殿を買い取り
フィレンツェのほかの美術館所蔵の絵画、家具調度品や
プライベートコレクションからの寄付などで作品を集め
ようやく本格的に美術館としての機能を持たせることになりました。
1956年に個人の住居の佇まいを再現する形で
美術館としてリニューアルオープンしています。

1995年から建築構造補強のために長らく閉館となり、
2005年に地階、1階部分が公開され、
2007年に2階部分と段階的に公開され、
ようやく2009年6月11日より地下のワイン貯蔵庫や
屋上テラスも含め完全公開となりました。

外観の調和があまり取れていないため
建築物としての評価はいつの時代も低く、
観光客の目にも留まらない地味な宮殿ですが、
内部の装飾や、調度品などは1300年代から1500年代の
フィレンツェの人々の暮らしを知るための貴重な資料として
高く評価されています。

2階3階部分の階段の勾配がきつく
危険を伴う可能性があるため
個人での自由見学は禁止されています。
入場者がある程度集まったところで
10:00、11:00、12:00に係員の引率でのグループ移動となります。

Museo Palazzo Davanzati
Via Porta Rossa 13 Firenze
開館時間:8:15-13:50
休館日:第2・第4日曜日、第1・第3・第5月曜日、
             1月1日、5月1日、12月25日
入場料:無料

係員不足のため、
時に(突然)公開されない部屋などがあるようですが
入場無料なのでその辺はまぁ多めにみるということで。


Pagato eccesso

2009-06-15 23:29:00 | 日記・エッセイ・コラム

郵便受けに入っていた電力会社Enelの封筒。
こんな封筒に入っているのは請求書です。
しかし、先月電気代払ったのにおかしい…。

イタリアの光熱費は毎月請求ではなく
2ヶ月請求が基本。
我が家は電気、電話は2ヶ月、水道は3ヶ月、
そしてガスは消費量が少ないせいなのか不定期。

今月は電気代と水道代を支払っているので、
電気代は先月支払ったはず。
と思いながら階段を上り
家に帰って封筒を開けてみたら
一応請求書のナリをした紙が入っていましたが
実際には「支払いの必要はありません」と書かれていました。
しかも155,50ユーロ返してくれるそうです、小切手で。

たまぁにこういうことがあります。
過去に多く払いすぎていたものを調整して
知らないうちに返金してくれるということ。
私はこれで電力会社からの返金って3回目かな。

それもこれも、イタリアの古い建物だと
各世帯のドアの内側に
電気、ガス、水道のメーターが取り付けられているため
自宅に不在のときにメーター読みに来ても
きちんとした数字がチェックできないため
適当な予測数字を元に請求をかけてくるのです。
なので実際の消費量と誤差が出てきてしまうわけです。

最近はメーターを建物の入り口に集中させたり、
遠隔自動読み取りのできるメーターを導入したり
不在通知を投入して、
後日こちらからメーターの数字を自己申告する
システムを取り入れたりと
それなりに工夫はしているようなのですが。

我が家はすべてのメーターが自宅の中にあります。
そして各会社がメーター読みに来る時間帯に
留守にしていることが多いので
大抵は不在通知を受け取ってから自己申告しています。

年明け頃に電力会社から
遠隔読み取りのできるメーターの取り付けをしたいと
通知が入っていて、
これはいいチャンスだし、取り替えてもらおうと思って
約束を取り付けるために何度も電話しましたが
結局誰も電話に出ないので、最後には諦めました。
約束取り付けろというなら指定の電話には
誰か暇な係員でもいいので
担当者をきちんと据えておいてください。

結局新型メーターの取り付けもしない時は過ぎ
そんな私のことを思ってか
先月電力会社もようやく自己申告制度導入。
それで私から現行のメーターの数字を伝えたら
あらあら、取りすぎていましたよってことになったらしい。

私にしてみれば嬉しいことなので、
ありがたく返金受け取ります。

しかし、
変なシステムだ…。
もっと合理的なことが考えられんのかね。


La velocita' del cammino

2009-06-12 21:12:22 | Billy,Layla e Ciccino

また連日、自宅に帰り着くのが遅く、
お留守番の二匹は相当ストレスが溜まっているようで
昨夜は久々に破壊の後を発見。

クリスマスにもらったIKEA製のペット用おもちゃ。
昨日まで見向きもしないようだったので
ずっとソファーに放置されていたおもちゃ。
帰ったら綿が噴出していました。

ビリーの仕業なのは明らかです。
で、チッチーノの毛もあちこちに塊で散乱していたので、
たぶんビリーの逆鱗に触れるようなことして
ちょっと噛まれたのだと思います。
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ボーっとしているからだよ、チッチーノ。



ビリーはこの綿出し大作業のせいなのか
昨夜からしきりに苦しそうに咳をして
今朝の散歩はなんか気が進まない感じでした。

いつもと同じ道、いつもと同じペースで私が歩くと
いつもならビリーも合わせてくるのに
今朝は遅れがち。
歩きたくないなぁって顔して見上げてくるのを
なだめてお散歩コースも終了間近というところで
とうとう座り込んじゃったビリー。
家までの道を抱っこして帰りました。
最近はよくあることだけどね。

ビリーのお散歩のスピードはどんどん遅くなってます。
12歳半だものねぇ。
もっとビリーがゆっくり歩けるように
お散歩の時間も調整しないといけないねぇ。

ビリーもうおじいさんなんだから。
私ももうちょっと早く帰るように努力して
一緒にいてあげないとね。

古い写真を見ていたらこんなビリー。
これってなぜセピアで撮ったのだろう?

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いや加工したのか。記憶になし。