超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">読書漂流、音の迷宮</span>

2013-07-03 23:55:36 | 無題

今日はヘルマン・ヘッセのわがままこそ最高の美徳、地獄は克服できるを郵便で受け取る。
草思社のヘッセのエッセイは題もグッと来るし、息子が撮った写真も渋いので手に取りたくなる。
今日は年賀状ソフトの住所録を書き込んだ。ちょうどよい手作業だった。
最近古典ギリシア語初歩を読み返している。ギリシア語の文法書は何冊も読破した。私の愛読しているギリシア語の文法書は大貫隆の新約聖書ギリシア語入門である。文法は古典期とあまり変わらないのだが、
語彙が聖おにいさんなので、偏りがある。汝の富を天上に築きなさいとか、そういう聖句ばかり覚えてしまう。でも大貫隆の本のいい所は練習問題に答えがちゃんとついている点である。他の文法書はなぜか
練習問題に答えがついていないのだ。これは不親切である。
水谷智洋の古典ギリシア語初歩もよくできた本だが答えがない。独学者を念頭に置けば答えがないと不便なのは自明である。
この前古本屋さんに行ったら鈴木俊隆の禅マインド・ビギナーズ・マインドが新品で500円で目に入ったので迷わず買った。リトルスズキ全開である。店頭では思わぬ物が目に入るのでたまには書店に立ちよらねばと思うがなかなかネットの誘惑も強い。探究書があるときは検索が手っ取り早い。歩いて探すのは効率が悪すぎる。
古書店では他に怪傑デカルトという珍書が目に入った。哲学者デカルトを主人公にしたピカレスク小説である。デカルトが薔薇十字団と関わり大立ち回りを演じる珍書なのだが、薔薇十字団と関係が深かったのはどうやら本当らしい。
最近西洋哲学小事典も目を通している。今日はヘラクレイトスとデモクリトスを読んだ。ヘラクレイトスはあだ名が泣く人でデモクリトスは笑う人である。ヘラクレイトスは万物流転とロゴスの火は不変であるという説で知られている。デモクリトスは原子と空虚の組み合わせで万物を説明した。デモクリトスの説はエピクロスに引き継がれ、ルクレティウスの物の本質についてに至る系譜である。
夜はジョルジュ・ジョルジェスクのベートーヴェン交響曲全集を聞いて清澄な美音を味わって過ごした。
フェドセーエフのチャイコフスキー交響曲をリリーフ社の新録で揃えたいのだが、交響曲2番と4番が見つからない。品揃えのいいネット中古CD店はめったに見つからない。

人知れず本との距離を楽しんで音楽ソフト探す迷宮



コメント
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