平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「0歳児投票権」が維新の公約に!?~吉村はん、アホやろー! 何でもぶっ壊せばいいってもんじゃない。

2024年05月17日 | 事件・出来事
 吉村大阪府知事が唱えて、維新の会の公約にしようとしている『0歳児に投票権』。

 要は──
『子供を持つ親に、子供の数だけ投票権を与える。
 つまり、子供が3人いたら、親は4票の投票権を得られる』

 それをおこなう目的は──
『現状は高齢者が多く、高齢者票が多いから若者の意見を繁栄されにくい。
 だから子供を持つ親に票を多く与える』
 というものだ。

 さて、皆さんはこの件をどう考えられるだろうか?

 まあ、現実的じゃないよね。
 そもそも憲法違反だし、
 父親と母親の支持政党が違う場合はどうするか、
 親がいない子供の意思をどうするか、という問題が出て来るし、
 子供のいない若者や中年の意見は繁栄されないし、彼らにとって不公平になるし、
 宗教票などが力を持ってくるだろうし、
 今でさえ『お子供様』と揶揄されて「子供を持つ人」と「持たない人」の分断が起きているのに、
 さらなる分断が生まれる。

 というか、
『高齢者票が多いから若者の意見が繁栄されにくい』
 というのは本当か?
 孫のいる高齢者なら孫のための政治をおこなってくれる政党に入れるだろうし、
 孫がいなくても将来世代のための投票をする人もいるだろう。
 高齢者を一括りにしてはいけない。
『高齢者票が多いから若者の意見が繁栄されにくいこと』を『シルバー民主主義』というが、
 僕は『シルバー民主主義』という概念自体が間違っていると思っている。

 それと日本維新の会。
 彼らの基本は『新自由主義』で、その姿勢は『既存のものをぶっ壊す』だが、
 何でも壊せばいいってもんじゃない。
 壊した所にマイナスや混乱が生じることを考えなくてはならない。
 この点では僕は「保守」だな。
 ………………………………………………………………………………

 以下はネットの言葉。

・普通に憲法違反

・1票の格差とか必死に言ってきた人達がまるでバカみたいだな

・つーか親は2人いるんだけどどっちの投票意志を反映させるんだよ
 そこでまた父親か母親かって余計な男女対立議論が産まれるとしか思えんのだが

・父親と母親どっちの票にするのかってのが一番の問題だ

・吉村は「うちは3人の子供がいるので僕に4票」って言ってた
             ↑
・母親ナチュラルに無視でワロタ 鬼畜すぎやろこいつ

・思いついたことを検討もせずに発表する無能の代表みたいな奴だな

・子供「立憲民主党に投票したいんだけど。」
 親「はあ?維新しか勝たんやろ!しばくで、ホンマ。」

・創価ママ「4票分公明党に入れとくわね♥」

・なんで年齢だけ特別扱いなの?
 納税額・職業・愛国ポイント・居住地・
 いくらでも投票権加重するネタは出てくるだろ。
    ↑
・それ中国やないか。

・そんなことより万博なんとかしろ

・どこの国もやってないバカ制度

 最後の言葉について説明しておくと、
『0歳児投票権』は『ドメイン方式』と言われていて、
 2000年代に海外で研究・検討されたが、どこの国も導入していない。


※参照サイト
 大阪・吉村知事「0歳児に選挙権を」は実現可能? 1人1票の原則に違反?(ニュー速)


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4 コメント

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権利を他者に移動させるということ (2020-08-15 21:07:49)
2024-05-19 08:08:30
余りにもツッコミどころが満載なので、しばらく考えました。

Y村さんの考えって、参政権という人権を、成年までという時限つきにしても、親に移すということになるんでしょうね。
詳しい理論は分かりませんが、現行制度は、
「未成年者はまだ未熟なので、参政権は持っているが保留の状態」
だと思います。本人に属したまま保留ということでしょう。それなら分かりますが、Y村さんのやり方だと、親という「他人」に移動させるわけです。よく考えると、これってけっこうヤバいです。
つまり、参政権という人権を「他人に一時渡す」わけです、人権の他者への移動は、ひとつ間違えれば奴隷です。
そのあたりの問題がクリアできなかったので、
>2000年代に海外で研究・検討されたが、どこの国も導入していない。
のだと思います。

そのドメイン方式を認めたらどうなるか…
もし、わたしが現在の与党の政治家ならば、
「選挙権を『現在の永久与党の大きい方』に生涯貸与した有権者には、国民年金を加算する。加算分は暫定的に月8万円から開始」
といった政策をぶち上げます。
もちろん、そんなバカなというレベルの話ですが、マイナンバーを使えばそれほど労力もなくできるでしょうし、一定の支持は得られそうです。
これも、参政権を有権者から取り上げるのではなく、自由意志によって貸すという解釈をすれば、問題はないと言えるようになってしまいます。
参政権を他者に移動させることを認めると、遠からずここまで話が発展してしまいます。

とはいっても、Y村さんのこれにも、一定の支持は集まりそうです。
たとえば、サラリーマンの有給です。
現在の法制度では、サラリーマンの有給休暇は売買できないことになっています。
これは、有休が「権利」であって、必ず与えられなくてはならないからなんですね。また、貸し借りもできませんし、預ける事もできません。
でも、サラリーマンのかなりの人数が「忙しくて有休取れないから、会社に買い取ってほしい」といったことをいいます。
同じサラリーマンとして、心情的には分かりますが、むしろ休みが取れるような環境にしてくれと訴えるのがスジなんですね。
ところが、有給買い取り(人権買い取り)を望むような人がいつの時代も一定数いるわけで、そういう人ならば、親が選挙権を預かって行使する制度にもあまり疑問は持たないかもしれません。
憲法15条 (コウジ)
2024-05-19 09:09:18
2020-08-15 21:07:49さん

いつもありがとうございます。

この件は憲法15条3項で終わってしまうんですよね。
『公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する』
なので『0歳児選挙権』を実現するには15条を改正しなければならない。

あるいは、抜け道として「『成年』を0歳にする」という手がありますが、それはさすがに無理。
15歳ならあり得ますけど、その際は学校で選挙教育をしっかりやってほしいです。

批准している『児童の権利条約』にも抵触します。
第14条
『思想、良心及び宗教の自由についての児童の権利を尊重する。』
………………………………………………
あとは、おっしゃるとおり、これがどんどん拡大していってしまうこと。
たとえば、
「税金を多く払っている者に多くの選挙権を与えよう」
「高齢者の一票の価値を若者の1/2にしよう」=つまり高齢者の1票が0.5票としてカウントされる←このことは、たかまつなな氏が主張しています。

これらは民主主義を壊すがん細胞のようなもので、早期に発見し、ノーと言っておく必要があると考えています。

吉村氏は現状の投票制度を「民主主義のバグ」と表現しましたが、「バグはあなたの考え方の方だ」と言いたいですね。
愛国ポイント庁 (2020-08-15 21:07:49)
2024-05-19 18:26:15
>この件は憲法15条3項で終わってしまうんですよね。
>批准している『児童の権利条約』にも抵触します。

今の愛国系の人は、こういった「人権を大切に」という決まりごとは、いずれなくすべきという立場なので、憲法に反すると言っても、あまり響かないんです。なので、憲法を持ち出しても終わらないでしょうね。
それどころか「オレは親として子どものためを考えているからこそ、子どもの票を行使する権利があるのだ、それができないことが誤っている」といった感じで猛抗議するでしょう。

わたしが「有権者が与党に参政権を貸与したら年金割り増し」といった政策を思いついたのは、マイナポイント付与というやり方が実現してしまったからです。
考えてみると、官が発行する公的な身分証であるマイナカードの発行特典が、民間のポイントカードにオマケすることですから、かなり変です。
マスコミさんも、この「変」をもう少し報道するかと思ったのですが、あまり指摘もなかったのでかなりがっかりしました。
コレが現実に通用しているくらいですから、与党に票を預ければ、ボーナスポイントとして年金を増額してくれる、ということだってあり得そうな気もします。


>「高齢者の一票の価値を若者の1/2にしよう」=つまり高齢者の1票が0.5票としてカウントされる。

何年か前に、ネット愛国界隈の人たちが「高学歴の人間は優秀だから、その1票には中卒の何倍も価値がある。高学歴者には投票権を加算しろ」と力説していたことがありました。
それに対しては、もっともな反論が出てきまして、
「あんたらが嫌いな共産党の幹部って、東大卒が多いぞ」で、沈黙したんですね。
ただ、しばらく時間が経つと、彼らも「愛国ポイント」的なコンセプトを編み出して復活しました。言葉だけでバレバレですが、こういう類いの計算のようです。

例:共産党幹部の投票倍率
1票×5(東大卒なので5倍乗算)×0.05(共産党幹部のため愛国ポイントの乗算倍率は1倍未満)=0.25票

これなら、高学歴でも売国的なヤカラの影響力を排除できるということなんでしょうけど、そもそも、この「愛国ポイント」の計算式を誰がつくるのか、それなんですよね(笑)。税金の計算なんて比ではないくらいややこしくなるわけですが、その想像力がないわけです(笑)。
霞ヶ関に「愛国ポイント庁」ができて、大臣や副大臣、政務官が増えるんであれば、喜ぶ人はいるかもしれませんが(ため息)。
愚かな輩の暴走を止めるのが憲法 (コウジ)
2024-05-20 09:08:51
2020-08-15 21:07:49さん

「憲法」というのは「考えの足りない為政者」や「盲目的な愛国者」の暴走を止めるものなんですよね。
だから彼らが何を主張しても、憲法の制約があって実現することができません。
やるなら憲法を変えなければなりません。

改憲を主張している政治家たちは、憲法のいろいろな所をいじくりまわしたくてしょうがないんでしょうね。
憲法がいろいろな制約になっているから。

>「有権者が与党に参政権を貸与したら年金割り増し」笑
そもそも年金とは何か?
我々が積み立てたものであり、足りない分を補っているのも我々の税金。
つまりすべてが我々のお金であり、与党のために使われること自体がナンセンスです。

「高学歴」「高収入」「愛国度」で1票の重さを変えること。
上級国民や愛国者なる人々はこれを実現したくてしょうがないんでしょうね。

「税金をいっぱい納めているから投票権も多くあるべきだ」という考えは一見、正しそうに見えますが、これは民主主義ではありませんよね。
「貧しき人」「弱い人」にも発言権を与えて、より良い社会にしていこうというのが近代民主主義の考え方。
多額納税者=参政権になったら、前近代(=フランス革命以前の世界)に戻ってしまいます。

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