平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

松本人志性加害疑惑~被害女性の心の叫び。「忘れよう」「納得したことにしよう」「自分が悪いんだ」「ネットでバッシングされる」……

2024年01月10日 | 事件・出来事
 松本人志性加害疑惑。
 週刊文春の第2弾の報道に拠れば、女性をアテンドするのがシステム化していたらしい。

・松本人志氏が地方に来る。
・後輩芸人が「有名人とのホテルでの部屋飲み会がある」と言って複数の女性を集める。
・飲み会がある程度進行すると、後輩芸人が「○○○タイム」と宣言して
 松本氏に気に入った女性を選ばせる。
・選ばれた女性はそのままスウィートルームの寝室へ。
 ベッドでの行為が始まる。

 今回の文春の報道に拠れば、これがおこなわれたのは福岡と大阪。
 証言したのはベッドでの行為を受けた女性ではなかったが、半ば強制だったらしい。
 ひとりの女性は仲間の放送作家に「あなたたち、いつもこういうことをしているの?」と抗議した。
 ………………………………………………

 松本人志氏と吉本興業はこの件で裁判を予定しているらしいが、何を主張するのか?

 おそらく飲み会については否定せず、「女性の合意があった」と主張するのだろう。
 自分は同意があったと思っていたが、女性はそう思っていなかったのなら謝罪する、
 くらいのことは言うかもしれない。

 こう言われたら不同意で行為をしてしまった女性はつらいだろう。
「そんなことないのに!」
「強制の雰囲気だったのに」
「芸能の仕事をしているので仕事が来なくなるかもしれない」←文春・第1弾より
「このあたりを歩けなくなると脅迫されたのに」←文春・第1弾より
「ベッド行為を断わると松本が後輩芸人に激怒していた」←文春・第1弾より

 世の中には、残念なことに女性を非難する声もある。
「何で8年前のことを?」
「何で警察に行かなかったんだ?」
「何で週刊文春に話したんだ?」

 これは不同意で行為を行なった女性にとってはセカンドレイプである。

 性被害問題を扱う弁護士に拠れば、被害女性はこんなことを考えるらしい。
「早く忘れよう」
「あんな場所に行ってしまった自分がいけないんだ」→怒りを相手ではなく自分に向ける。
「なかったことにしよう」「納得したことにしよう」→正常性バイアス。だからお礼メールを送る。
「明確な証拠がなければ警察は動かない」
「相手が大物であれば揉み消される」
「怖い人が来るかもしれない」
「ネットでバッシングを受けるかもしれない」

 伊藤詩織さん、五ノ井里奈さん、ジャニーズ被害者を見ればわかるとおり、
 今の日本社会は性被害者が声を上げづらい社会なのだ。

 だから心の整理がつくまで時間がかかる。
 伊藤詩織さんの例を見ればわかるとおり、警察はあてにあてにならない。
 警察よりは自分に寄り添ってくれる週刊誌に話した方が有効だ。
 法的制裁は難しいかもしれないが、社会的制裁は相手に科せられる。

 これが被害女性が文春で告発した理由だろう。
 それに今はme tooの時代である。
 ひとりが声をあげれば「わたしも」「わたしも被害に遭いました」という声がどんどん出て来る。
 今の時代、週刊誌などで告発する方が戦い方として絶対に正しい。


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