折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

東急ハンズ

2021年10月02日 | 


月桃・ゲットウの実





新聞の折り込み広告に名古屋栄にある東急ハンズANNEX店の「サヨナラ閉店セール・10月17日まで」という一枚がありました。閉店のニュースはかなり前に聞いたときから残念な気持ちでした。名古屋に初めての東急ハンズ、開店から35年だそうです。オシャレな雑貨や日用品が豊富に並んだ東京風のお店は開店した時も大きなニュースでした。当時の私はパートのオバサン。エアコンも無い倉庫のような作業場で首にタオルを下げて、パートと学生アルバイト20名ほどで書類の仕分けや梱包作業の日々。そんな時バイトの学生さんが「東急ハンズが出来るんだよ」と話し始めて「オシャレな店でね、ハンガーならハンガーばっか、ずらーっと並んどってカッコいいんだわ」と。東京で見て来たようでした。「そんならいっぺん 見に行かないかんね」とオバサン達。「そんな~ オバサン達が行くような所じゃ あれせんわ。オッシャレなとこだよ」と学生さん。作業しながら私たちは「すごいお店が来るんだね」と話した記憶です。
それからしばらくは店の前を通っても私なんぞの行く所ではない気がして寄り付きませんでしたが、子供に「行ってみればいいじゃない。面白いよ」と言われて心配しながら見に行ったと思います。これが東京風かと思いながら見て歩くだけでも楽しかった。その時はご飯のしゃもじを1つ買って帰った記憶です。

『大きければいよいよ豊かなる気分東急ハンズの買い物袋』
俵万智さんの「サラダ記念日」の中でこの歌に出会って「そうそう・・・」とうなずいたものでした。
種類が豊富で目新しくて、見て回るだけでも幸せな気持ちになっていた気がします。

今では時々、普通に自転車で行っていましたが、35年前には特別な場所に思えた店がなくなるのはやはり寂しいことです。

☆私があまり行かない名古屋駅前の名古屋店はこれからも残るようです。


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