7日目の朝。道の駅伊万里で6時半に起床した。今朝も雨だった。
駐車場は道の駅のむかいにある。トイレが道の駅にしかないので遠いのがここの難だった。ワンタンスープや昨夜の残り物で朝食をとって出発した。
今日の最初の目的地、名護屋城に到着した。豊臣秀吉が朝鮮に出兵したときの拠点となった城跡である。雨はあがってくれた。
名護屋城址にゆくと博物館があるが、まず城跡を見学することにした。
敷地は広大だ。石垣と櫓の跡、馬場らしい広場が点在している。
石垣はくずれてしまっているので、きちんと修理すればよいのにと思ってあるいた。
天守跡の手前では発掘調査をしているようだった。
天守跡。何ものこっていない。
天守があった一番の高台には各大名の陣跡が表示されていた。歴史に名をのこした錚々たるメンバーたちがならんでいた。
天守跡からは海が見下ろせる。ここから朝鮮に出兵して行ったのだ。
城跡の全体を見てまわったが、石垣の痛みははげしい。
巨大な石を雑多に積んだ石垣ものこっている。
荒れた城跡だ。こんな城址は見たことがない。
最後に博物館に立ち寄った。城は意図的に破壊されているそうだ。計画的に徹底して。そうしなければならない事情があったのだろう。
展示や記述は侵略を意識しすぎて、韓国に気をつかいすぎている感じがした。もっと淡々と、事実だけを書けばよいのにと思われた。
昼食は呼子のイカと決めていた。名物なのだ。
呼子にはイカ料理の人気店が何店かあり、休日は行列すると言う。今日は旧盆で混雑が予想される。待たずに入れそうで、それでいてレベルの高そうなお店を、野性の勘でチョイスした。いか本家、いそ浜別館というレストランである。
たのんだのはイカ刺身定食の2500円。高いと思ったが、メニューもこれと決めていた。料理は10分ほどでやってきた。ほぼ満席の店が高回転でまわっているから、接客の若者たちも厨房もフル回転している感じだった。みんなきびきびしていて気持ちがよかった。
イカ刺しがやってきた。さばかれだばかりで動いている。そして目のまわりが鮮やかな色彩のまたたきをみせるのだった。こんなイカは見たことがないし、歯ざわりも、味もとてもよかった。他のイカづくしの数々も。
えんぺらとげそは天ぷらにしてくれる。凝った塩でいただくのだが、これまたいける。そして出されたイカのえんぺらとげその天ぷらは、あきらかに増量されていた。身だけつかうメニューのものを、定食にまわしているのだと思う。
イカは生簀から厨房にはこばれる。たべてみると2500円は高くはなかった。呼子にいったらまた必ずいただくだろう。これはいける。
呼子大橋をながめて先にすすんだ。