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キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2019北海道トランポ林道ツーリング3

2019年09月29日 09時21分30秒 | 2019北海道ツーリング


3日目の続き。新冠林道が通行止めだったので、東南にある三石ダムにつづく三石関連林道と美河ピラシュケ林道をはしることにした。道道71号線をすすむと牧場に鹿がたくさんいる。鹿牧場なのかと思ったら、野生の鹿がお食事中だった。バイクを止めると鹿たちは走り去ってゆく。



その牧場の本来の住人のサラブレッドたち。



道道71号線から道道1025号線とつないでゆくが、道道1025号線にはダートが3キロあるとツーリング・マップル(以下TM)にある。それがどんな道なのか興味をひかれていってみた。



道道なので幅広ダートなのかと思っていた。しかしじっさいにはふつうの林道と変わらない。やがて道は上りとなり山越えとなった。丘越えとも言える起伏だ。その道の真ん中に大きな熊のフンがある。私がこれまでに見たフンの中でも最大級のものだ。オスのもので数時間前のような感じで大きくどぐろをまいている。脇をとおりぬけていったが、あれだけ巨大なものをだすなら食べものはたくさんあるはずで、お腹はいっぱいなのではなかろうかと考えたりした。



3、4キロで舗装路にでた。未舗装部分はカーブのつづく峠道で、道幅をひろげたり舗装したりするのは効率的ではないから、そのままになっているのだとわかった。北海道には他にも道道にダートがのこるが同じ理由なのだろう。



道道1025号線から道道534号線を経由して三石関連林道に入ろうと思っていた。しかしその案内がなくて、道道234号線にいたってしまったので、美河ピラシュケ林道で三石ダムにゆくことにする。上の画像が美河ピラシュケ林道のダートのはじまる地点だ。ここから4キロの浮きジャリダートとTMにコメントされている。



美河ピラシュケ林道は出だしは幅広のフラット・ダートだが、ヘアピン・カーブのつづく急坂になった。



しかもこの先通りぬけできないと看板がでている。それでもゆけるところまで走ることにした。



バットの森の看板があった。野球のバットの原料になる木がとれるそうだ。



森の中をぬけてゆく。



三石ダムまでゆけないと看板にあったが到達することができた。



だれもいないダム湖だ。この先にすすむと三石関連林道に接続するが、通りぬけできないとあったので、無理に進入するのはやめておいた。美河ピラシュケ林道をひきかえすことにする。



山をくだり海岸線にある道の駅みついしで休憩した。今日の林道走行は終了した。これからバイクを車につんで釧路方向に移動するのだが、時刻は13時半なので食事がしたい。食べログでチェックしておいた店をみてみると、東静内にあさり浜という食堂が登録されているので、ここにゆくことにした。ところで食べログで口コミを書くのをやめてしまった。それは口コミを著作権もみとめずにタダでつかって商売をしているのに、書き手をまったく優遇せず、書き手も商売のタネとしてあつかっているからである。共存共栄ではなく、自分ばかりが儲けようとしている体質が、嫌になってしまったのだ。だから口コミは更新せず、お気に入りの飲食店を登録する機能だけをつかわせてもらうことにしている。



国道235号線沿いにあるあさり浜に到着した。国道には虫がいない。道道にはたくさんいてスクリーンがすごいことになってしまっているのだ。



お店にはいってお勧めをきくと、磯らーめんか海老天丼とのこと。でも天丼のほうがいろいろと入っていて飽きないかも、とのことで天丼850円の大盛り950円?をお願いした。



やってきた天丼。これはすごいボリュームだ。天ぷらが大きくて種類がたくさんある。



大海老やキス、大イカにナス、ピーマンなど。真面目な性格がでている料理でおいしい。夏休みの最終日である9月1日の日曜日の14時だが、客は6分ほど入っているし、客足はたえない。いつもの休日はもっと混むそうだ。誠実な商売、親身な接客がリピーターをよぶのだろう。朝食をたべた苫小牧の茶湖や食べログとはおおちがいだ。商売はこうでなくちゃ。☆5点満点平均3点で3、8点。再訪必至。



静内で給油をした。22、9K/L。単価は141円。車をとめているPAをとおりすぎて、優駿とかかれていた施設にゆく。



優駿メモリアルパークというところで、オグリキャップの厩舎のようだ。オグリキャップは三石産と誇らしげに書いてある。オグリキャップ記念館もあるがそこまで興味はないので立ち寄らなかった。



車までもどってきた。次の目的地は釧路なので今夜のうちになるべく移動することにする。バイクを積み込んで16時すぎに出発した。



新冠のホクレンにフラッグがあったので車の給油をした。9、9K/L。141円。イエロー・フラッグを手に入れた。



さきほどバイクで走ってきた国道235号線を南下して晩成温泉にむかう。2006年に利用してとてもよい印象がのこっているのだ。それに入浴すると車中泊ができるとも聞き込んでいた。ナビによると到着予定時間は19時15分だ。国道236号線の天馬街道で山越えし、豊似から国道336号線にはいるがこの間の交通量は極端に少なかった。食料品店はなくて、何も買えずに19時に晩成温泉についた。



500円の料金で入浴する。晩成温泉は黒い湯のヨード泉だ。熱いが泉質はとてもよい。体がほてるとバルコニーに出て、星を見ながら涼んだ。露天風呂はないがとても気に入って、以前の好印象を再確認した。



夜は飲んで寝るだけだから食料はいらないのだが、浦幌までゆけばコンビニがあるので行くことにした。浦幌まで30キロくらいだろうと思ったら、50キロもある。しかも湿地帯をゆくので霧がわいて視界がわるい。時々動物の目が光るとキタキツネだ。夜なので風景が見えなかったのが、原野好きの私としては残念だった。

21時すぎに浦幌のセイコマで買物をした。ビールと焼き豚串、それと魚肉ソーセージを保存食にゲットしておいた。浦幌の道の駅で車中泊をする。到着時刻は21時半だ。初日から頑張りすぎてしまった。もっとゆったりとツーリングをたのしむべきだと思うのだが、貧乏性でいつもこうなってしまうんだよね。

                             車の走行距離373、2キロ バイクの走行距離207、9キロ ダート21キロ

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2019北海道トランポ林道ツーリング2

2019年09月24日 20時41分47秒 | 2019北海道ツーリング


3日目。3時半に船内放送が入った。小樽の天候は晴れ。気温は17℃で、船は定刻の4時半に小樽港に到着予定とのこと。向かいのベットのライダーはまだ寝ている。飲みすぎではなければよいのだが。トラック・乗用車から下船がはじまり、4時40分にフェリーをおりた。



小樽は雨上がりなのか路面がぬれている。札樽道にのると道路はかわき左に石狩湾がひろがった。胸のすくような広々とした風景だ。それを見て北海道にきたなとあらためて思った。大都会の札幌を走りぬけて輪厚PAで休憩する。北海道のPAやSAにはトイレしかなかったが、ここには店が2件もできていた。



苫小牧港のマルトマ食堂にやってきた。北海道の初日の朝食はここのホッキカレーと決めていたのだ。



しかしなんと休み。



日曜日は休業のようだ。ガッカリ。



そこで近くの市場にゆくと朝の6時前からやっているお店が1件だけあった。茶湖というラーメン屋だ。



ここにホッキカレーがあると店頭に写真がでていたので入ることにした。



でてきたホッキカレー680円。ホッキの薄いスライスが4・5片しか入っていないもの。マルトマ食堂が休みの日で客をつかむチャンスなのに、目先の利益しか考えていない、志のひくい商売をしている。これでは観光客しか利用しないだろうし、リピーターもいないだろう。これが2019年の北海道ツーリングでいちばん残念な食事だった。



日高自動車道で新冠にむかうと、道路の左手の湿地からトンボがわきだすように飛んでくる。おびただしい数のトンボたちが道を横切るので車にバチバチと衝突して、アクセルをゆるめてしまうほどだ。速度をおとしていると後続の車が追い上げてくるので、トンボのことは考えないことにした。日高自動車道から国道235号線とつないで新冠のサラブレッド銀座PAにやってきた。道道沿いにあるPAだ。



PAの前には牧場がひろがっている。新冠の市街地に道の駅もあるのだが、ここのほうが空いているだろうと考えて車をとめることにしたのだ。



バイクをおろしていると若いパパに、すごいですね、バイクを積んでるんですか、と話しかけられる。北海道はやっぱりオフロードですか、と。ハイエースの隣りのワンボックスにはリタイヤしたご夫婦がいて、昨日までは雨でこんなに青空なのは久しぶりだとおしえてくれた。おふたりは47日間北海道にいるそうだ。また新冠出身のリタイヤした女性が、私のナンバーを見て話しかけてきた。家が近いのだ。女性は年に何度か空き家になっている実家を見にくるそうだが、新冠の人はサラブレッドが誇りなのを話していて知った。私は競馬には興味がないので、馬のことなど考えもしなかった。いずれにしても車からバイクをおろしているといろいろな人に話しかけられる。ただライダーは一切よってこないんだよね。



新冠湖につづく新冠林道が今日の目的地だ。新冠湖の先にある奥新冠発電所まで片道39、5キロ、往復で79キロのダート走行ができるのだ。しかも北電が管理しているので幅広のフラット・ダートがつづくとのこと。さっそく走りだすとサラブレッドの牧場がおおい。優駿とかかれたところもあって気になるが、まず林道にむかう。しかし道をまちがえてディマシオ美術館にでてしまった。



正しいルートにもどるが、道路案内に新冠湖やイドンナップ山荘などのわかりやすい表示はない。それでまた道をまちがえて林道に入るとものすごい急坂があらわれた。



画像では急に見えないかもしれないが、この坂はすすめないと判断して停止したほどだ。



歩いて先を見にゆくと急坂がずっとつづいている。



振り返って坂の上からバイクを見る。ここは進めないと判断して引き返すことにしたが、バイクを切り返してUターンさせるのにたいへんな力が必要だった。そしてバイクの向きを変えたが、サイド・スタンドではバイクが倒れてしまうほどの急坂なので、坂が落ち着く地点までオートバイを押してゆき、そこでキックしてようやく走りだせた。ヘルメットをかぶったままなので汗をかいてしまう。いずれにしても楽しみにしていたロング・ダートがこれで終わってしまったのかと思って落胆した。



しかし北電が管理する、工事用のトラックなどが走るフラット・ダートが狭い急坂のはずがない。地元の牧場の方に道をたずね、もどって看板を確認した。上の画像では手前からきて左にすすんだのだ。右上の高い看板には農業用車道路、泉神社大森線と書かれていたので、右にゆかずに左にすすんだ。



バイクのすぐ上の看板は左がポキャップ沢方面で右は岩清水アプカシャンペ線とある。新冠湖の手前に岩清水ダムがあるのでこちらにゆくことにした。しかしこの看板にある岩清水アプカシャンペ線は、何かの上に上書きされているね。



すすむと幅広ダートがあらわれた。ゲートは開いているが先で通行止めとある。しかし行けるところまで走ってみることにした。



フラット・ダートが林の中につづく。



しかし3キロでゲートがあらわれた。



林道は二股にわかれていて、いずれも閉鎖されている。左が正しいルートのようだが建設会社名で通行禁止とあった。ゲートに鍵はかけられていないが、無断で進入するのはやめておく。帰ってからしらべてみると、新冠林道は昨年の大規模崩落で通行止めになっているようだ。開通の目途はたっていない。それで看板が上書きされていたのだろう。新冠林道はこの地点であきらめることにした。











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2019北海道トランポ林道ツーリング1

2019年09月20日 18時28分40秒 | 2019北海道ツーリング


8月30日の金曜日。くもり時々雨。仕事から帰って北海道トランポ林道ツーリングに出発した。フェリーは明日の昼12時発の新潟~小樽便だ。時間はあるので国道を北上してゆく。上越国境の峠道、三国峠をさけるために群馬県の月夜野ICから関越道をつかい、新潟県にはいったところにある土樽PAで車中泊をすることにした。ここはスキーでもたびたび泊まっているところである。



スーパーとコンビニで買ってきたもので遅い夕食とした。走行距離170キロ。



2日目。新潟県土樽PAの朝。寒くて目が覚めた。気温は19℃。網戸を開けたままで寝ていたので冷えてしまった。昨日の都内の最高気温は雨なので27℃ほど。35℃もあるような猛暑日ではなかったが、それでも気温差が大きすぎて体がついてゆかない。



カップめんの朝食をとり出発の準備をする。



バイクの右のスペースが私の寝床だ。7時すぎに出発した。



湯沢ICで関越道をでて国道で新潟港にむかう。新潟駅近くにある、万代バスセンターの立ち食い蕎麦屋のカレーが新潟名物とのこと。その庶民的なカレーを昼食にしたかったが、時間がなくなったので立ち寄れなかった。ガスを満タンにし、コンビニによって10時40分にフェリー・ターミナルに到着した。



バイクがおおい。みなさんこれからの好天の予想をみて乗船を申し込んだのだろうか。それとも元々の予約なのか。



バイクを見にゆくと大型のアドベンチャー系がおおい。しかしオフロードを走ろうとしている車輌は皆無だ。その中にホンダCB750Kがいた。ピカピカだ。



ホンダのKがすごいと思っていたら、カワサキのW1もいる。これまたピッカピカ。私のDRでも30年ものだが、これらは50年ものか。しかしここまで仕上げた名車で長距離ツーリングをしてしまうのは、贅沢な遊びだと感心してしまう。何日も走るとどうしてもバイクがよごれてしまうからね。



バイクから上船がはじまり、その後の11時半ころに船にのった。ベットはいちばん安いツーリストCだ。因みに料金は乗用車5メートル以内1台で往きが21900円。帰りは往復割引がきいて19710円。合計41610円である。



寝台にはライトとコンセントがついている。



ひとりなら快適な空間である。



定刻から少し遅れて船は新潟港をでた。



昼食はカップ麺などですませる。その後はみやげを買ったり本を読んだりした。本は六花亭の運営する、中札内美術村に美術館がある小泉淳作という画家のものだ。今回のツーリングの目的地は新冠、釧路湿原、霧多布湿原、温根沼周辺の未知の林道だ。それらを走破して時間があったら美術館にもゆきたいと思っている。読書の後は露天風呂でのんびりとすごした。



船上コンサートもたのしんだ。クローバーという弾き語りのグループだった。



18時をすぎると夕日を見にゆく。



デッキで風をうけていたが例年ほど寒くはなかった。



日没は18時14分。



日がしずむのを見届けた。



サッポロ・クラシックをのみはじめる。



人の少なくなったデッキで暮れゆく空をみてすごした。



ビールを飲み終えるとベットにもどって焼酎の水割りに切り替えた。ツーリストCは上下二段の寝台になっている。そのなかで上段だけで下段に寝床がないスペースがあり、そこをおさえていた。人が下にいると気になってしまうからね。



向かいは同年輩のライダーだ。しばらく前から仲間と飲んでいたようだが、この後でもう一杯やろうと出でゆく。明日の小樽着は早いから、飲みすぎるとバイクではきついんだよね。私はすぐに眠ってしまっていた。走行距離151、3キロ。















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2019北海道トランポ林道ツーリング

2019年09月14日 12時03分45秒 | 2019北海道ツーリング


9月の第一週に北海道トランポ林道ツーリングにでかけてきた。



バイクを車につんで車中泊をする旅である。



新冠の林道からスタートした。



林道をめぐり、



夜は車にとまる毎日。これがとてつもなく楽しい。



釧路湿原のダート。



細岡展望台につづく林道。



コッタロ展望台にむかう幅広のフラット・ダート。



霧多布湿原の林道。



天候にはめぐまれた。



落石駅から音根沼にぬける林道。



朽ちた林道看板。



からまつの湯。上の浴槽。



虹別林道。からまつの湯から西別岳にむかう。



夕暮れの牧草地。



屈斜路湖畔林道。



林道が第一目的だが美術館もまわった。中札内美術村。



露天風呂には鹿がやってきた。幌加温泉。



鹿追の神田日勝記念美術館。



旭川ではいってみたかった居酒屋を利用した。



通行止めの林道も多かったが満足のゆくツーリングができた。北海道ツーリングにゆくと毎回思うが、今回も夢のようにたのしい日々だった。



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