「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

薪ストーブを使った「誰でも出来る」クイック調理・Pizza Margherita編

2008-10-18 04:27:27 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
でたらめに忙しく、かつ不快な出来事の多い日が続く。仕事が終わってJRで鎌倉駅に着くともう疲れ切っていて七里ガ浜まで江ノ電と徒歩で帰る元気も出ず、タクシーで帰宅する日々。こんなことがいつまで続くのか。ところが、夜中や明け方に何らかの理由で目が覚めると、またなんだかんだと考え込んでしまい目が冴えて眠れない・・・ということを理由に、真っ暗な中でお酒を飲みながらブログを更新。終わったら寝よう。

さて前回ちょこっと八ヶ岳の山荘へ行った時のことだ。私は初めて薪ストーブ内で調理をやってみた。調理と言っても、ただ買って来た具材を並べピザを焼いただけだが。まずは薪ストーブの火を起こす(画像はついでに煮物を作っているところで、鋳鉄製の鍋をストーブの上に置いただけ)。



次の画像はスキレット。ストーブと同じく鋳鉄製のフライパンである。直径25cmのモノで、かなり重い。この上に買って来た直径22cmのクリスピー・タイプのピザ生地を置き、その上に買って来たピザ用のソース(ニンニク・ハーブ入り)を塗り、さらにその上から買って来たモッツァレラ・チーズとパルメザン・チーズをたっぷり載せる。出来合いのモノを並べるだけの楽チンなクッキングである。



薪ストーブ内の薪の形が崩れ「措き火」状態となったところで、薪のくずをストーブ内の両脇へ寄せてしまう。そして中央部にクッキング・スタンド(これもまた鋳鉄製)を設置し、その上に用意したばかりのスキレットを載せ、薪ストーブの扉を閉める。この作業がかなり熱い。まともに熱をかぶることになる。



薪ストーブ内の温度は摂氏300℃(内側の目盛り。外側は華氏)くらい。適正温度とされるレベルよりちょっと熱い。教科書(下記参照)とは違うがまあいいか。調理続行だ。かなり大雑把なクッキングである。



その間に鍋敷き(これも鋳鉄製)を用意。原村のストーブハウスで購入したモノである。



すぐにチーズがプクプクし始める。香ばしい匂いがしたらそれで終わり。スキレットをストーブから出して、鍋敷きの上に置き、ピザの上にバジルの葉を置いたら、ピザ界における基本中の基本、ピッツァ・マルゲリータの完成である。



ピザのお供はビール。この日はおフランスのビエール、クローネンブール(私の好きなブランドだ。八ヶ岳山麓のスーパーで発見)で乾杯。ピザを食べてみた感想は「まずくなりようがない」というところか。生地を買いソースを買うなら「誰でも出来る」のである。



以上はポール・キャスナー著のレシピ本「Wood Stove Cooking」に書いてある、レシピにおおよそ沿う形で行動しただけの拙い記録である。キャスナー氏は米国を代表する薪ストーブ・メーカー、Vermont Castings社の日本総代理店ファイヤー・サイドの社長さんだ。



使用したストーブはコレである。Vermont Castings社のEncore Everburn。触媒なしのクリーン・バーン形式を採用している。日本に輸入される薪ストーブは欧米製を中心にアジア製まで多数ある。しかしあれこれ調査した上で薪ストーブを購入する凝り性の人(「たまたま入手した」という人もいるだろう)が手に入れるストーブは、北欧と米国のわずか数社のモノが多いと思われる。そのメーカーのひとつがこのストーブのメーカーで、日本ではやたらそこの製品が普及しているのである。



しかしこのメーカーのストーブの性能が、他社のそれと比較して圧倒的に優れているわけではなかろう。やはりマーケティング力の差なのではないかと思う。確かにこのメーカーはオプションが多い。そして薪ストーブ・ライフが楽しめる周辺グッズまで用意している。私が3台目にしてこのストーブを選んだ理由も多くはそれだ。

さらに、このキャスナー氏が日本であちこちに顔を出し宣伝に努めている。私がこのキャスナー氏を初めて見かけたのは16~17年前だったと思う。メーカーの広告自体はないものの、上記の著書で調理に使用される器材も、画像で見る限りでは全部同メーカーのプロダクトである。こうした姿勢が熱心であり、売り込みが上手であると思う。経営の成功は運が大半だと思うが、普段から努力している者だけが運を掴めるのだという実例と言えようか。
コメント (6)
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