大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

檜尾登山道で下山

2013年07月12日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
千畳敷は下から残雪多いのが分かっていたが、歩くのには支障無かった。

極楽平へは右手への登り始めと最後のツメに大量の残雪があるが、溶けた縁を歩けば大丈夫だ。
ただし、くれぐれも岩を歩いて植生に負荷をかけない事。

   
ロープウェイ車窓からの景色(滝が迫力あった)

    
千畳敷の残雪(後ろ2枚は極楽平への最初の雪の様子)

  
ツメの残雪・結構な斜度と高度感(写真じゃ大した事なさそうに見える) ショウジョウバカマだけ目立った

俺は下は縁の雪の上を歩いたし、ツメにはステップがあったから使った。
高度感があるので岩の上を歩いた方が安全。

小屋まで雪の上を二回歩いたがアイゼン不要。
稜線上は雪は無かろうと持って行かなかったがラッキーだった。
途中に二ヶ所雪の上を歩く。
小屋手前の雪は右を迂回する。

  
ちょっとした岩場の下に残雪 岩場(昔は何も無かったが) その後にフラットな残雪
ここは崩壊するのではないかとビビッた。


しかし、極楽平から小屋までコースタイムの倍かかったのにはガックリ。
テントも持たず、シュラフも夏用の軽い物なのにこれじゃあ先が思いやられる。

ガスと風で汗どころか寒くて手袋が欲しい位で身体が冷えていたからか?
軽度の低体温症になっていたのかも知れない?
ただの体力不足なら今後の歩き方を考え直さないと拙い。

結構花は咲いていて、お目当てのコマウスユキソウを筆頭に、
極楽平への登りのショウジョウバカマ、おなじみのイワツメクサやハクサンイチゲ、
ミヤマシオガマ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、シナノキンバイ、ハハコヨモギ、キスミレなど。

    

    

   


もう一つのお目当てのチョウノスケソウは檜尾岳先の
船窪あたりだから残念ながら今回は断念した。

    
二枚目のギザギザの先のピークが檜尾岳(遠かった!) ロープが無くて何処を
歩けば良いか分からない(道が広がる) ストックにはゴムキャップ必着!道が壊れる

翌朝もガスで見通し悪いは、空木の登りがとても耐えられないと思って
檜尾尾根で下山したが、これがなかなか気持ち良い道で意外だった。

危険箇所や判り辛い所も無く、見事なダケカンバ帯やシラビソ?の
針葉樹林帯が当然ながらあり、途中に久々にハクサンチドリの群落も見た。

ハクサンイチゲ・シナノキンバイ・キスミレ・ゴゼンタチバナ・
マイヅルソウ・ミヤマカラマツなども出てきた。

小屋は六年前より綺麗になっており、緊急用のシュラフと銀マットも置いてあった。
俺は夏用シュラフだったので備え付けの中に入れて寝た。
ノートを見たら夏山で寝たのは二人目だった。

ガスで展望も駄目で下山途中に南アルプスがちらっと見えたくらいだった。
登山口近くになって出てきた沢で体を拭いてさっぱりしたが、
二番目か三番目に左手から流れるのを使った。
歩く途中でバスが拾ってくれたから、近くの涼しい日陰で待って居れば良い。


途中出てきた花達

    

    



気持ちの良い樹林(ダケカンバとブナが好きだ)

    
コブ持ちのダケカンバ どうも右端は鹿の食害地みたいだ(花が一つも無い) 



途中にこんなのが出て来るから便利。左は距離で右のEL2580が標高

地図で自分の位置がほぼ正確に把握できるから助かる。
まだこんな所なのかよ!とガックリもするが、便利には違いない。

    
ここからが案外かかった(笹が増えてくる)


見るからに毒キノコだが


   
空木岳頂上も見えない ロープウェイ駅が見える 道が見えた! やっと降り着いた地味な登山口



皆途中で降りてしまい、駅まで乗ったのは俺一人だった。
これじゃあ駒ヶ根駅が無人になるのも仕方がないと納得。
今年4月からだそうで、飯田線はほぼ全線無人駅だろうが、JR東海もドライだぜ。

駅前のスーパーで鶏の唐揚げとビール・おにぎりで軽く打ち上げた。
その後の上諏訪駅の足湯は温泉組合の工事で休みだったし、
あの小淵沢の弁当も終業でゲットできずと散々だった。

昼間の普通列車はまばらも良いとこで18切符も辛い。
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中央アルプスへ

2013年07月09日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
どうにも暑くてかなわないから山へ行こう。

中央アルプスは南駒から越百へ抜けた時以来だから六年振りだ。

丁度稜線上のチョウノスケソウやコマウスユキソウが旬の時期だと思うんだが、
こればかりは行ってみないと分からない。

当然ながらロープウェイを使うが、13時には千畳敷に着くだろうから、
檜尾の小屋に17時には着けるだろう。

水場が当てにならないから3リッターは担がないといけない。

翌朝早出して木曽殿越まで歩けば水は手に入るから、3リッターで間に合うだろう。
あの辛い空木の登りをこなさなくちゃならないが、ノンビリ・ゆっくり登ろう。

空木に登ったら、懐かしい池山尾根を下ろう。
樹林帯だから直射日光を浴びなくて済む。
池山小屋の水場で体を拭けば少しはクールダウンできる。

その後のバス停までの歩きは傘をさしても滅茶苦茶暑いだろうな。
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美し森ファームで幕営OKだったが

2012年09月11日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
車で高速を走るのは何か嫌で、何とか電車で行けないかと色々と検討した。

清里からのピクッニク・バスがあるからテントで寝られれば軽い荷でOK
だから、探したら美し森ファーム(旧たかね荘)のテント場があった。

だだし、人数関係無く3,150円とは高いなあと、一応電話をかけて聞いてみた。

すると人数は何人かと聞くから一人と言ったら1,050円なんだと。
何だそれならと明日から行く気で用意をしたらお袋の話。

ゆっくり出発して午後遅くにテント場に着き、翌朝5時過ぎに歩き出せば
十分日帰りできる筈で、疲れたら清里YHにでも寝ようと考えていたが残念だった。

来年でも機会があればやる事にしよう。
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八ヶ岳で訓練

2012年09月08日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
赤岳鉱泉にテント連泊して歩く事にした。

下山を美ノ森にするが平日はバス便が極端に減るから、木曜に入山・土曜下山。

二日目は峰の松目から夏沢峠・硫黄・横岳を廻って帰営。
風呂には入れると思うがなあ。
どちらかで一度小屋の夕飯を食べてみても良いかも。

最終日は赤岳に登って県界尾根か真教寺尾根を降りるんだが、もうちょっと検討しよう。

大天狗・小天狗という名前から前者に惹かれるが。

バスで清里に出るが、夏も終わってるから静かな物だろう。

四時までに小淵沢に着いて、多分走ってる快速のホリデービューに乗りたい。

当然あの「高原野菜とカツの弁当」をゲットしたいんだが売り切れかも。
カツと言ってもチキンカツだが。

後は丹沢のバカ尾根を早朝か夕方ピストンしよう。


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四国カルストの縦走が面白そう

2011年06月12日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
今朝NHKを見ていたら四国カルストをやっていた。
何とかバスで入れるから稜線沿いに歩ける所まで
歩くのも面白そうだ。

国民宿舎の天狗荘前までJR須崎駅からバスを乗り継いで
11:00には着く。
そこから東に歩き出して途中2回も寝れば竜馬の歩いた道に
出そうだから暇な時に歩く候補に入れておこう。

多分あちこちと部分的には歩かれていそうだが、通しでは
余り歩かれてはなさそうだ。

費用はANAのバーゲンを使えば往復2万円。
JR3千円、バス4千円として7千円。
到着日と帰京前泊の宿代8千円。
4万は最低かかるなあ。

石鎚やら剣をやるよりよっぽど面白そう。
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息子とオーレン小屋 2010年9月19日-20日

2010年09月21日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
いやーまいった。
タバコはやるは、昼夜逆転の生活はするはの不健康学生の息子に置いて行かれるとは。
いくら40歳の違いがあるとはいえ情けない。

本沢温泉でテントのつもりで用意しだして、3シーズンのシュラフを出してみてアングリ。
あまりの嵩に60Lのデカザックでないと収まらない。
今さらそんなザックは背負いたくないので急遽営業小屋へ変更。
幸いにも「オーレン小屋の桜鍋」があるのに気がついて電話してみたら、混んでるがフトンに
一人で寝られるというので即予約。
1泊2食で8,500円だが、大蔵大臣が出してくれるのでノープロブレム。

小淵沢から小海線で松原湖下車、バスで稲子湯まで入って歩き出した。
楽な道だがはなから置いて行かれるとは予想外だったなあ。
こちらの体力が落ちたということだろうが、楽に歩いているのを見ると案外と体力が
付いたんだと納得。
テントがしらびそ小屋に10張りほど、本沢温泉には15張りほどもある。
相当な客の数で、受付のオネエが嬉しそうな顔で応対している。

途中であの野天風呂を見下ろすと湯船に8人、外に3人が待っている大盛況。
その中の湯船の女2人は水着で入っているが、双眼鏡で見てみたらオバンじゃないか。
スッポンポンでいいじゃないかと思うんだが、案外とやれないらしい。
昔、法師温泉で遭遇した美人白人女性のあの堂々たる見せっぷりには素直に脱帽、感謝。

さて懐かしい夏沢ヒュッテとやまびこ荘の間を抜けて、オーレン小屋の下りに入ったが
案外とかかってやっとこ小屋に着いた。
早速風呂に直行したが、お湯が出ず浸かり湯だけだったが、案外と汚れておらずまあまあ。
今日みたいな混み混みでなければ充分満足できそうだ。

夕食の桜鍋は味が濃かったが山歩きの後ではまあいいかといったとこだが、さすがに
最後の方では2人とも閉口気味だったなあ。
他にはテンプラ(みょうがとおくら?、俺は食わなかったので)、トウモロコシ1片、
たくわん4枚、なます、小さな饅頭と少々?(トウモロコシ、なます以外は2人分が1皿に盛られている)
朝も大したこと無くて「桜鍋」と「風呂」、「フトン1人1枚」が売りの小屋だった。

仲間同士で桜平までタクシー(8,000円超)で入れば2時間もかからずに着くから
遊び方次第では利用価値はあるだろう。

それにしても「山ガール」の増殖ぶりには驚いた。
なにせ俺達2人が入った部屋は残り7人が全て女性だったのだ。
登り下りでもあの派手なファッションを見せられてもう結構という感じ。
60前後のオバンがこの格好しているのはご愛嬌だったが。

帰りに赤岳鉱泉を9:15に出て、11:26のバスに乗ろうと2人して飛ばしに飛ばして
30分前に着いたが、途中で抜かれたオジンの速さには度肝を抜かれた。
なにしろあっと言う間に追い抜かれ、瞬く間に消えてしまったのだ。もう一度背中を見ようと
頑張ってみたがまったく追いつかなかった。
いやはやとんでもない奴がいるもんだ。

しかし10月の荒沢岳はこんな体たらくで大丈夫だろうか。ちと心配だ。


本沢温泉の野天風呂


桜鍋(2人前)


茶色のダケカンバ


赤岩分岐


阿弥陀の後ろに北岳他

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木曽の御嶽も面白そう

2010年08月28日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
ミーハーだが今朝のNHKの「小さな旅」を見て調べてみた。
複数の池を抱いて案外といい雰囲気の山だ。
勿論信仰の山だから抹香臭いのは仕様が無い。
避難小屋が二つ、小さいのを入れると4つあるから泊りでやれる。

しかし木曽福島9:10発のバスに乗るには6:14高尾発では
無理で、前夜にどこかで駅寝せねばならない。
昔すずらんの里でやったことがあるが、まあそのあたりが候補だろう。
三の池避難小屋に寝るのが良さそうで、池巡りや展望を楽しんで、
運がよければドンピシャの紅葉に巡り合いたいもんだ。

天気と紅葉状況を見ながら決めればいいから案外と気楽だ。
大雪などの遠征の山は2ケ月前にキップを手配するから天気や色合いが
まったくの運任せというのが少々辛い。

濁河温泉からのルートも良さそうだったんだが8月末までの季節バス。
折角なら秋山でも走らせてくれればいいのになあ。
まあバスの運行では小出から銀山平へのバス便が一番頭に来る。
枝折峠経由が日曜、祭日だけというのがわからない。
なんで土曜日に運行しないんだ?

越後駒は日帰りでやればいいだろうというスタンスなのか、国交省への
届けが面倒くさいのか、よく分からんが何とかして欲しかった。
この秋の荒沢岳か越後駒には使えないので十字峡から歩き出すか、前夜に
どこかに泊るかだ。
もうちょっと登山者の便を考えてくれたらなあと思う。
しかしバス便がどんどん消えていっている現状では余り贅沢も言えないか。

大雪の翌週あたりが良さそうで、9月中旬から10月3連休までは
毎週出かけることになりそう。
この暑さではあまり期待できない紅葉になりそうだがなあ。

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白山情報追加

2010年08月10日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
白馬大雪渓の最新情報を調べたら、客でとんでもないらしい。
この暑さじゃあ大雪渓を登りたくなるのが当然だよなあ。
それに連動して鑓温泉は芋の子を洗うような状況が目に見えているので止め。
替りの山を捜したが懐具合と相談すると遠出は無理。
奥多摩の酉谷避難小屋と雲取避難小屋を使って夏山低山歩きの実践か、
朝一で箱根の湯坂路を歩いて上湯に浸かるか。
まあそんなところで12-15日の連休は我慢しよう。
来週末は山仲間との青年小屋泊りが待っているから。

白山山行の雑情報の追加。

甚之助避難小屋は6人はゆっくり寝られる。ちょっと覗いたオバンが
「まあ汚い」などとぬかしたが俺の感覚では普通だ。
水場は目の前に蛇口が3つある。トイレも朝一で清掃してくれていた。

下山して入った市ノ瀬の永井旅館の風呂は新しくて風情なし。
おまけに5-6人入れる大きい湯船が循環・加温で2人しか入れない小さい
湯船が掛け流しとなっていた。
この源泉はぬるくて身体にはやさしいが。
源泉の絶対量が不足しているのかもしれない。600円。

この風呂に入る為には一旦下車しなければならないが、金沢駅までの
通しのキップで途中下車ができる。

雪の上を歩かないのでアイゼン不要。もし雪の上を歩く事態になったら
それはコースを外れている。

砂防新道では水が中飯場、甚之助避難小屋で補給できるから出だしは500MLで充分。

下山路を砂防新道にする場合は登りを待つのを覚悟しておくこと。早朝から半端でない
数が登ってくる。

まあこんなところだ。クロユリ目当てなら即行くべし。
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白山のクロユリ 2010年8月8日

2010年08月10日 | 八ヶ岳・中央アルプス他

白山のミヤマクロユリを見にお花松原まで行った。
評判通りの大群落だったがいかんせん地味。
それよりもオトギリソウが全山に分布。
こっちの方が代表にふさわしい。
クロユリは今が旬で1週間後は終わっているだろう。
見たければこの2-3日中に出かけるべし。

2010年8月7日-9日(2泊3日、避難小屋)(単独)

当初は弥陀ヶ原でビバーグのつもりだったが、小屋まででなんか歩くのが億劫になって止めた。
結果的にはこれが大正解だったのだからついていた。
最終日は別山をやってからチブリ尾根を降りるつもりだったがこれもパス。
前夜と朝一の雨に気勢をそがれたのと前夜夕陽を撮る際にブヨに刺された瞼が腫れ上がったため、そのまま下山した。しかしこれがドツボだった。

初日と下山日は後で少し触れるとしてお花松原ピストンを書こう。
5時に前夜同宿した金沢大のワンゲルOB(院生)と小屋を出た。
彼とは南竜分岐で分かれて黒ボコ岩を目指した。
途中はシモツケとミヤマシシウド、オタカラコウが目立った。
稜線直前の延命水はか細い流れでコップ一杯に20秒はかかりそうで、
列を成すのは当然。案外と旨かったが。

黒ボコ岩はたいして大きくない四角っぽい岩だ。
さっそく団体のお出ましで、先頭のおばんガイドがいろいろと解説しながらノンビリ歩いて行った。
あれじゃあ俺が後ろに付いたら蹴散らしそう。

弥陀ヶ原には「白山奥宮境内地」という看板があった。
あやうく境内で寝るとこだった。
しかし境内にあんな大きな宿泊所を建てていいのかよと突っ込みたくなる。
参拝に来る信者の為の建物なんだから文句言うなと反論するだろうが。

御前峰では残念ながら北アルプスは見えなかったが、近場は見えて結構絵になる景色だ。
千蛇ケ池まで降りてお花松原への中宮道に踏み込んだ。
ヒルバオ雪渓への下りが案外と急で帰りが思いやられたが大したことは無かった。
雪もこの2週間で随分と融けたと帰りに会った男が言っていたが、雪の上はまったく歩かずにすんだ。
念のために持参した六本爪は只の鉄くずだったわけだが安全の為には致し方ない。
雪には結構敏感に反応するが、多分あのM氏との朝日のプチ遭難のせいだろう。
雪が多い時は後で写真を載せる大岩まで歩き、そこから直角に左に歩けばよい。

辿り着いたお花松原にはミヤマクロユリが噂通りの大群落で待っていた。
うーん、しかしあの大雪のクモマユキノシタと同じく地味(あれほどではないが)なので迫力は無い。
個体は結構可愛いのだが色がなあ。
登り返しはコースタイム通りに歩いた(全荷物の12K程度のザック)
ので少し甘めだろう。
小屋から軽い荷でピストンすれば千蛇ケ池から往復2時間半で歩けるだろう。

後はお池巡りコースで花を見ながら室堂へ帰ったが、ここもオトギリソウが幅をきかせていた。
その後のエコーラインはイワイチョウとカライトソウ、ニッコウキスゲ、チングルマが出て来て楽しめた。

花を楽しむ為のベストコ-スは今年11月に新築される甚之助避難小屋に連泊して、

① トンビ岩コースから御前峰に登ってお花松原をピストンの後、お池巡りで室堂へ帰リ、エコーラインで小屋にもどる。

② 翌日黒ボコ岩コースで稜線に出て、観光新道を別当出合へ下山する。

これが一番花を楽しめるだろう。

来年だったら新築の小屋に寝られたのに残念だ。
しかし国立公園なのに新しく切り開いて小屋を建て、古いのは取り壊すとは何だ!
建て替えれば自然破壊せずに済むだろうが。
どうせ寝る奴は俺みたいな貧乏山屋しかいないんだから。
おまけに少し離れたところに公衆トイレも造っているんだから呆れる。
白山の観光登山と砂防工事でしこたま儲けるわけだ。なかなか頭がいいなあ。
初日に同宿した滋賀からの定年退職直後のオジンの情報だとあと一ヶ所同じ様に新築してるらしい。
それならあのトムラウシに避難小屋を本当に小さくてもいいから造れや。
そうしたらあんな悲劇は2度と起きないだろうよ。

ドツボといったのは、登りが続々とやってきて待ち時間の長いこと。
殆どの連中が砂防新道を登るというのを忘れていた。
まあとても観光新道を下るつもりは最初からなかったからあまり頭に来なかったが。
それから初日にビバーグしなくて正解だったというのはメチャ寒かったのだ。
幸いに汚かったが毛布が8枚位あったので前述のオジンと分け合って使った。
2人ともシュラフカバーしか持ってきていなかったのだ。
このオジンはあちこちの小屋に寝て周辺を歩き回っている最中だったが、案外いい歩き方だ。
もちろん時間がタップリある退職後のオヤジなど限定だが。

花と初日と二日目に見た夕陽の写真をアップしてみる。




ミヤマクロユリ群落



ハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、ミヤマキンバイの混生



オトギリソウの群落



イワギキョウが小さい



ヒルバオ雪渓の大岩



北アルプス方面の眺め



初日の夕陽



二日目の夕陽

花の記録

センジュガンピ ラショウモンカヅラ ミヤマカラマツ イブキトラノオ コイワカガミ ミヤマアキノキリンソウ
タカネニガナ ミヤマコウゾリナ ハクサンボウフウ ミヤマシシウド ハクサンコザクラ ミヤマキンポウゲ
ミヤマダイコンソウ コバイケソウ シモツケ ミヤマダイモンジソウ トリカブト ミヤマリンドウ チングルマ
アオノツガザクラ ニッコウキスゲ カライトソウ イワイチョウ ハクサンフウロ ミヤマキンバイ ミヤマクロユリ
イワギキョウ ソバナ ヨツバシオガマ イワツメクサ ヤマガラシ(?) オンタデ アカモノ クルマユリ

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空木岳の登り方

2010年07月31日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
空木は駒ヶ根からと千畳敷からの二度登ったがどちらも大変だった。

最初の駒ヶ根からは初日に池山小屋(建て替え前のボロ小屋)に寝て頂上を踏んだが、
直前の空木平からの登りでまったく足が上がらなかった。

小屋から1時間程度なのに倍の2時間近くももかかってしまったのだ。
空木平の避難小屋で食事して即歩き出したのが間違いだったのだ。

食事の後は1時間近くノンビリしないと胃に血液が集まるので脚が上がらない。
というのは俺の独断なのだが、とにかく食事の後は超スローの歩きになる。
このルートは登り一辺倒なので食事の後マッタリするしかない。

二度目は木曽殿乗越からの登りでこれは本当にまいった。
所要時間でみれば上の最初の時がもっとひどかったが。

頂上近くで大岩をエイヤッと両手両足を使って登るところが多くて体力が要る。
コースタイム1時間15分とあるがちと厳しいだろう。

おまけにいつものとおり直前の木曽殿乗越で昼飯にしたもんだから悲惨な状況になった。
時間的には熊沢岳と東川岳の中間くらいで食べれば丁度いいだろう。

水場が木曽殿乗越にあるのでついついここで食事にしてしまいがちなのだ。
食事をいつ、どこで摂るかは案外と重要なことだ。

基本的には登る直前は避けて、降る前に食事すること。

話は違うがさっき昔作った果実酒を引っ張り出して飲んでみたら、
10年前に八甲田で採ったナナカマドの実で作ったのが結構旨い。
おまけにやけに効く。山の寝酒にもってこいだ。
今度テントで寝る時に試してみよう。

山の果実酒ではコケモモ酒が有名だがなかなか実が手に入らない。
その点ナナカマドはそこらじゅうにあるから即作ることができる。
長期間寝かせるのが重要です。
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8月の夏山は白山

2010年07月30日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
やっと旧盆の休みの日程がわかった。

11日だけ出勤で前後4日間が休みというプチ豪華版。

いろいろと検討したが前半は加賀の白山。
後半は白馬鑓温泉か本沢温泉か考慮中。

白山は南竜ケ番場にテントを張って、お花松原をピストン。
下山は遠回りして別山をやってからチブリ尾根を降りる。

お目当てはミヤマクロユリの大群落。
笠新道の杓子平で見たクロユリは結構可愛かった。
ここほどの規模のクロユリは無さそうなのと、まあ白山は
一度は行っておくべき山だと思うので。

本当は縦走して中宮温泉に下山したいのだが、バスがオンデマンド
なのだ。
予約して下山できなかったら先方に迷惑かけるし、遊びでバスを
走らせるのも気が引ける。

そんなわけでピストンにした。往復7時間程度のコースタイム。
荷も軽いし大丈夫だろう。

チブリ尾根の避難小屋で寝るのも考えたが、どうにも歩きようが
無くて断念した。
この尾根はブナがいいらしいのでちょっときついが歩く事にした。

先日の大雪とこの白山で夏山の予算はあらかた無くなるので、
後半は近い長野か山梨の山だ。

白馬鑓の方が楽しみは多そうだ。
あまり気は進まないが大雪渓から上がって鑓温泉へ廻る2泊3日が
有力。ムーンライト信州号の指定席を手配せねば。
しかしJRも汚いよなあ。山用の電車で全席指定とは。
買った挙句に天候が悪くキャンセルしたのが3回もある。
あとは金の掛からぬ近場で遊ぶしかない。
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みどり池から天狗岳周遊 2008年海の日

2010年06月05日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
一年で一番混む海の日にノンビリしたくてでかけた。
しらびそ小屋なら混まないとの情報だったが正解!
静かなテント場で最高だった。

2008年7月19日-21日(2泊3日、テント)(単独)

すぐ傍にあの有名な露天風呂付きの本沢温泉のテント場があるんだから混まないのは当然か。
近くに目立ったピークも無いし、小屋の条件としては厳しいなあ。
しかし静かな所が好きな山屋には貴重な小屋、テント場だぜ。

初日は稲子湯から小屋まで3時間もかかって辿り着いている。
小屋常連の山友達の車に松原湖から便乗して入山したが、体調はイマイチだったようだ。
さすがに歩く人間が多くて次々に追い抜かれる。それもグループが多くて、単独が殆どいない。
何処までかとの問いに判で押したように本沢温泉との返事が返ってくる。
これで今夜の静かなテント場は確定でルンルンだ。

着いた小屋には新しいトイレができていたが、このトイレで相当に金が掛かったらしい。
経営面からなら丸川峠の小屋みたいに微生物で分解するトイレの方が安上がりだろうが、
行政が首を振らなかったのかもしれないなあ。
昔次男坊と黒百合ヒュッテで幕営した帰りに寄った時に、息子が珍しいドッポントイレを写真に
撮ったのを思い出した。この頃は山のトイレもドンドン綺麗になっている。

夕食は小屋の飯にしたがイマイチだった。結構うまいという評判だったがそうでもなかった。
テントで寝て食事を小屋でするという手は案外といけるかも。
南アルプスの縦走の時は我々ロートル山屋は重宝する。一度試してみよう。
水と食料を担がなければ相当に軽量化できるから4泊5日くらいでも何とかなりそう。

二日目に中山峠に上がり天狗を周遊して白砂新道から本沢温泉に降りた。
本当は峠への途中から稲子岳方面へ行くつもりだったのだが入り口を見落とした。
後ろから男2人組が来たが何か様子が変だなあと良く観察すると、一人がどうも足が悪いみたいだった。
足が不自由でも山をやれるんだから人間たいしたもんだ。
目が見えない人でもやるんだから不思議じゃないか。

峠に飛び出るとさすがに気持ちがいい。にゅうやら稲子岳やら見えて気分がいい。
稜線は海の日の連休だけあって混みあっている。黒百合ヒュッテからの客が多い。
東天狗では随分と休んでおり、そのまま西天狗を目指した。
頂上で昼飯を食べてから戻り、白砂分岐まではすぐだった。

白砂新道から降りるのはさすがにいない。殆どが硫黄や中山峠への縦走だもんなあ。
ここの降りは楽勝だった。なにせトラバースが無いというのが素晴らしい。
飛竜分岐から将監小屋までとあの赤石のトラバースにはまいった。

ドンドン高度を下げて沢に出たところでラーメンにした。
歩き出したらすぐに本沢温泉だった。
クソ暑いのに露天風呂もなかろうと内湯に入ったが結構いいお湯だった。
しかしやっぱり途中の温泉はまずかったみたいで足が上がらない。
途中でクリンソウの咲いているところを通って小屋に戻ったような気がする。

花の記録が一切無いので自信はないが。
時間がたっぷりあったので休憩室の本を見たら面白いのがあった。
緑山岳会の寺田元会長の「山岳サルベージ繁盛記」というのだが、色々探してもみつけられなかったのだ。
まさかこんなところにあるとは思わず、一気に読んでしまった。
谷川岳の遺体収容の話なのだが、まあ古きよき時代だったのねといった感想だ。

翌日稲子湯で汗を流して帰ったが、ノンビリ、マッタリのテント泊での山を楽しんで満足だった。


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権現岳から三つ頭 2009年10月

2010年05月29日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
幕営でノンビリしようと思ってでかけた。
西岳から編笠へ廻ろうと思っていたが何だか面倒になり、
一番楽なコースになった。
夜の寒さにはまいった。
翌朝の絶景で報われたが。

2009年10月11日-12日(1泊2日、テント)(単独)

1.初日 
観音平から青年小屋
11:35-12:45雲海-13:40押手川14:05-15:40

信濃境から西岳へ歩いて取り付こうと考えていたが何だか嫌になり、
小淵沢からタクシーで観音平に乗り付けてしまった。
昼飯にはいつもの「高原野菜とカツの弁当」。展望台の下で甲斐駒を見ながら食べた。
いつもの通り格好いい姿だ。眺める山ではダントツだろう。登ってもなかなか。
今日は小屋までなのであせる必要も無く気分は楽だ。
雲海とは何かよくわからない地名だなあ。次の押手川のちょっと先で中休止。
若い夫婦らしき2人がラーメンを食べていたが、この頃の若い人達はファッションが
洗練されてるよなあ。それに比べてオジン、オバンは何か同じ様な格好で光るものが無い。
まあ俺などはもっとひどいけど。
道は急登や危険なトラバ-スも無くて、幕営者御用達といったところだ。
テント場は結構賑わっていて後からも続々と到着した。今日は中年の団体までいる。
しかし夜の冷え込みは半端でなかった。あちこちから寒い寒いというのが聞こえた。
湯たんぽをつくってみたがそれでも辛かった。
次男坊と寝た黒百合ヒュッテのテン場でも凍えたのを思い出した。

2.二日目
小屋から甲斐大泉
6:35-8:35権現岳-10:00三つ頭-10:45前三つ頭-昼食30分-13:10天女山-14:15

撤収に手間取ってブービーの出発。
のろし場まで結構辛い登りだが、まあいつものスロースローの歩きは仕様が無い。
のろし場に着いて仰天。とんでもない絶景が待っていた。
北が槍の先までクッキリと見えているではないか。随分昔に編笠で見た時は霞んだ南しか
見ていなかったのでこんな山岳風景が見えるとは思っていなかったのだ。
寒気で空気が締まっている秋だからなんだが昨夜の冷え込みのお陰と思えば震えながら寝た
甲斐もあったわけだ。
うーん、それにしても素晴らしい。ノンビリ歩いてこの絶景ならコストパフォーマンスは二重丸だ。
しらびそ小屋とここはのんびり、まったり歩きの秘密基地に登録しておこう。
ギボシへの登りは岩がちで歩きやすいが相変わらずスロー。後ろから若い5人組が来たので
先に行かせる。せかされると疲れが倍加する。
権現小屋のトイレは何か眺めのいい所だが危なっかしいところに建っていた。
ここらから見る赤岳や阿弥陀は月並みな言葉だが素晴らしいの一言だ。
権現岳にはヘッピリ腰のオバン2人が岩にビビッテもたもたしていた。ここからの下りも長かった。
三つ頭からの権現は鋭くてキリッとしている。前三つ頭あたりまでは稜線の道なのでまあまあだが、
樹林帯に入ると暗いし単調さにウンザリ。途中から熊笹とシラビソの中を1時間近く歩かされて
まいってしまった。
天女山からは車道を歩いて甲斐大泉に着き、パノラマの湯で汗を流した。
小淵沢から「ホリデイビューやまなし」で帰ったが快速かつ始発で使い勝手が良い。
おまけに大好物のあの弁当もゲットできるし貧乏山屋には最高。
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蓼科山と北八ケ岳 1999年11月

2010年05月24日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
11月末だったが双子池に幕営して、蓼科山と北八ツを歩いてみることにした。
ピラタスロープウェイを使い、挙句に特急で帰る贅沢な山だった。

1999年11月20日-21日(1泊2日、テント)(単独)

1.初日
ピラタス山頂駅から双子池
11:10-12:40北横岳13:15-15:20

2.二日目
双子池から蓼科山、山頂駅
6:30-7:20蓼科登山口-9:30蓼科山10:20-11:40大河原峠
-15:00雨池峠口-15:30雨池峠-15:50

北横岳からの眺めは南八ケ岳の硫黄から編笠までのデコボコが目立ち、その先に甲斐駒、
右に仙丈、左奥に北岳、間の岳が連なっている。
大きく右を見れば中央アルプスや北アルプスまで見えている。
北横から先は岩がゴロゴロした道で楽しい道だった。
岩に氷が付いているのがあり、足を乗せようものなら一発で大怪我だ。
途中でカモシカとにらめっこした。左前方に黒っぽい大型の動物がいてビックリ。
こいつは逃げないんだよなあ。しばらく見つめあった後どちらからともなく別れた。
双子池のテント場は池の傍でちょっと湿ってそうだったが雰囲気はいい。
夜中にパチッパチッという音がするので何だろうと思ったが、氷の張る音だった。
初めて聞いたが全く予想もしていなかったので驚いた。

蓼科山は途中から岩山となるがそれまでは樹林帯だ。
この樹林帯の道が単調で結構シンドイ。
岩なら適当に選んで歩けるから楽なんだが。
眺めは昨日の北横岳とほぼ同じグルリ360度の大展望だ。
しかし同じ様な景色を何度も見ればさすがに感動も薄れるわなあ。
降りは大河原峠めがけて下りてから双子山を越えてテント場に戻った。
撤収の後雨池方面への林道を歩いたが、岩がゴロゴロして殆ど道の態をなしていない。
山を壊しただけで何の意味も無い。
ただ金を出すためだけに環境破壊を平気でやる小役人の気が知れない。
こんな連中のせいで日本中の山が荒らされているのだ。
特に山梨はやたらと不要な林道が目立つよなあ。
雨池峠まで登り、山頂駅には最終の10分前で危なかった。
北八ヶ岳は針葉樹林帯、笹の原、池、苔、岩と南のアルペン的な光景とはうって変わった光景で
又違った魅力がある。
まあどっちかというとやっぱり南の方が歩いて楽しいけれど。
随分昔に山口耀久の「北八ッ彷徨」を会社の後輩からもらってあるのだがまだまともに読んでいない。
氏が歩いていた頃は今の何倍も雰囲気が良かったろうなあ。
さすがに11月は遅すぎだった。展望はいいが夜が寒すぎる。
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八ヶ岳南部縦走 1995年8月

2010年05月23日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
会社の同僚4人と渋の湯から入り、小淵沢へ抜けた。
山やり始めで結構ツルンで歩いている。
初めての八つで赤岳と阿弥陀が格好良かった。

1995年8月18日-20日(営業小屋泊り)(同僚4人同行)

1.初日
渋の湯からこまくさ荘(現:夏沢ヒュッテ)
11:00-17:00

2.二日目
こまくさ荘から赤岳を越えて青年小屋
6:15-7:15硫黄岳7:30-11:20赤岳12:00-13:30キレット小屋
-15:10権現分岐-16:10

3.三日目
青年小屋から編笠山を越えて小淵沢


初日は大した登りは無いが、いつものように歩き始めはペースがつかめずスロー。
道は大きな岩の上を歩くので結構楽しいのだが。
黒百合ヒュッテはなかなか風格のある小屋だ。中山峠からは結構登るが左右の眺望が開けて
楽しみができた。
東天狗から西天狗へはパスして先を急いだ。
根石岳付近にはコマクサが残っていたが、植えつけたのが増えたらしい。
樹林帯を少し歩いて夏沢峠に飛び出した。道は二つの小屋の間を抜けている。
今日の宿は右側の「こまくさ荘」だ。
左はやまねで有名な「やまびこ荘」。2軒隣り合っているとは驚いた。
小屋の客は我々の他は3組と超静かだ。小屋番によれば学校の集団登山が多いらしい。
涸沢ヒュッテで働いていた30前後の小屋番でキビキビしていた。

二日目は硫黄への登りがハイライト。それほど急ではないが朝一番なのが辛い。
しかし右手に北アルプスが見えているぞー。素晴らしい大展望だ。槍がはっきり見えている。
中央アルプス、木曽の御嶽、浅間山まで見えている。
この大展望に慰められてゆっくりと登る。
登りついたらだだっ広くてケルンがあちこちに立っている。東側は爆裂火口の跡で切れ落ちている。
本田勝一の友人が誤って滑落して死んだとか読んだことがある。
しかし赤岳から中岳、阿弥陀岳の姿はなかなかのもんだなあ。本当に絵になってるぜ。
横岳の岩場は結構難儀するとか書いていたが、なんと言うことも無いじゃないか。
しかし岩に慣れていないといやかもなあ。
頂上には小屋があって驚く。あんまりじゃないか。丹沢の塔の岳とは違うぜ。
こんな狭い所に小屋はないだろうに。なんで許可がおりたんだろうか。
眺めは富士と南アルプスが加わって又豪華になったぞ。
うーん、いつまでも見ていたい景色だがそうもいかない。
キレットめがけて岩くずの降りだ。ここは下手な奴から降りさせないと落石でえらいことになる。
やたらとヘリが飛んでいたが、あとで15日に滑落死亡事故があり、その遺体がこの日に発見され
その回収の為だったとわかった。
そういえばキレットからの道は結構崩れやすい岩のヘツリが多かった。
途中に垂直の長い鉄梯子まで出てきてウンザリかつビビル。
とにかく半端じゃない長さで下をみたら落ちたら一発即死。ビビルなあ。
おまけに支柱が外れているのまであるぞ。ちゃんと整備しといてほしいなあ。
なんとかやっつけて権現分岐までたどり着いた。何故か権現岳には行かずに、青年小屋に急いだ。
そうとうに疲れていたんだろう。普通は権現のピークは踏むよなあ。
青年小屋は相当に古い建物だったがゆったりと寝られた。
晩飯のアジフライが絶品だった。夜は小屋主の竹内氏と一緒に酒を飲んだり歌ったりして楽しんだ。

最終日の編笠山は甲斐駒、北岳、鳳凰三山が正面で距離が近くて迫力があるが少し霞んでいる。
この時は気づかなかったが北アルプスや中央アルプスも見えるらしい。
単調な降りを終えて長い林道を駅目指して歩いている途中で、頂上で一緒になったオジサン
グループが乗せてくれた。

近くて案外といい山だった。小屋の多いのには驚いたが。
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