極楽平へは右手への登り始めと最後のツメに大量の残雪があるが、溶けた縁を歩けば大丈夫だ。
ただし、くれぐれも岩を歩いて植生に負荷をかけない事。
ロープウェイ車窓からの景色(滝が迫力あった)
千畳敷の残雪(後ろ2枚は極楽平への最初の雪の様子)
ツメの残雪・結構な斜度と高度感(写真じゃ大した事なさそうに見える) ショウジョウバカマだけ目立った
俺は下は縁の雪の上を歩いたし、ツメにはステップがあったから使った。
高度感があるので岩の上を歩いた方が安全。
小屋まで雪の上を二回歩いたがアイゼン不要。
稜線上は雪は無かろうと持って行かなかったがラッキーだった。
途中に二ヶ所雪の上を歩く。
小屋手前の雪は右を迂回する。
ちょっとした岩場の下に残雪 岩場(昔は何も無かったが) その後にフラットな残雪
ここは崩壊するのではないかとビビッた。
しかし、極楽平から小屋までコースタイムの倍かかったのにはガックリ。
テントも持たず、シュラフも夏用の軽い物なのにこれじゃあ先が思いやられる。
ガスと風で汗どころか寒くて手袋が欲しい位で身体が冷えていたからか?
軽度の低体温症になっていたのかも知れない?
ただの体力不足なら今後の歩き方を考え直さないと拙い。
結構花は咲いていて、お目当てのコマウスユキソウを筆頭に、
極楽平への登りのショウジョウバカマ、おなじみのイワツメクサやハクサンイチゲ、
ミヤマシオガマ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、シナノキンバイ、ハハコヨモギ、キスミレなど。
もう一つのお目当てのチョウノスケソウは檜尾岳先の
船窪あたりだから残念ながら今回は断念した。
二枚目のギザギザの先のピークが檜尾岳(遠かった!) ロープが無くて何処を
歩けば良いか分からない(道が広がる) ストックにはゴムキャップ必着!道が壊れる
翌朝もガスで見通し悪いは、空木の登りがとても耐えられないと思って
檜尾尾根で下山したが、これがなかなか気持ち良い道で意外だった。
危険箇所や判り辛い所も無く、見事なダケカンバ帯やシラビソ?の
針葉樹林帯が当然ながらあり、途中に久々にハクサンチドリの群落も見た。
ハクサンイチゲ・シナノキンバイ・キスミレ・ゴゼンタチバナ・
マイヅルソウ・ミヤマカラマツなども出てきた。
小屋は六年前より綺麗になっており、緊急用のシュラフと銀マットも置いてあった。
俺は夏用シュラフだったので備え付けの中に入れて寝た。
ノートを見たら夏山で寝たのは二人目だった。
ガスで展望も駄目で下山途中に南アルプスがちらっと見えたくらいだった。
登山口近くになって出てきた沢で体を拭いてさっぱりしたが、
二番目か三番目に左手から流れるのを使った。
歩く途中でバスが拾ってくれたから、近くの涼しい日陰で待って居れば良い。
途中出てきた花達
気持ちの良い樹林(ダケカンバとブナが好きだ)
コブ持ちのダケカンバ どうも右端は鹿の食害地みたいだ(花が一つも無い)
途中にこんなのが出て来るから便利。左は距離で右のEL2580が標高
地図で自分の位置がほぼ正確に把握できるから助かる。
まだこんな所なのかよ!とガックリもするが、便利には違いない。
ここからが案外かかった(笹が増えてくる)
見るからに毒キノコだが
空木岳頂上も見えない ロープウェイ駅が見える 道が見えた! やっと降り着いた地味な登山口
皆途中で降りてしまい、駅まで乗ったのは俺一人だった。
これじゃあ駒ヶ根駅が無人になるのも仕方がないと納得。
今年4月からだそうで、飯田線はほぼ全線無人駅だろうが、JR東海もドライだぜ。
駅前のスーパーで鶏の唐揚げとビール・おにぎりで軽く打ち上げた。
その後の上諏訪駅の足湯は温泉組合の工事で休みだったし、
あの小淵沢の弁当も終業でゲットできずと散々だった。
昼間の普通列車はまばらも良いとこで18切符も辛い。