大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

疲労遭難の多さに呆れる

2023年08月12日 | 山技術

最近の遭難でやたらと出て来る「疲労遭難」。

なぜこんな馬鹿みたいな事になるかと言うと、ペース配分の悪さとエネルギー補給のミスなんだ。

 

登りは当然ながら辛いから、度々休んで水の補給をするし何か口に入れたりする。

ところが下りは楽勝(実は体の負担はデカイ)だと思って、ちゃんとした休憩もとらずに歩く。

結果ガス欠と疲労の蓄積で途中で足が動かなくなるんだ。

 

とにかく何かを口に入れて歩く事を徹底して、絶えずガス補給する事。

当然ながら水は定期的に補給して、パンやら羊羹やらを1時間毎の中休止で食べる。

これで降りれば疲労遭難などやろうと思ってもできないだろう。

 

登りを待つのが結構あるから、その時に水の補給をするのも良いかもだ。

下りは足が目から遠くなるし、膝への負担が登りよりも大きいのを頭に入れて、急がずに注意して歩かないと危ない。 

山での怪我や死亡事故は殆が下山で起こるというのを忘れない事。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山での雑念は命取り

2021年08月29日 | 山技術

8月30日・毎日新聞朝刊1面

 

上の元自民党総裁の谷垣氏の例にもあるように、とにかく雑念が浮かぶとろくな事はない。

 

包丁使ってる最中の雑念で指を切った主婦は数知れずだろうし、山での雑念での転倒なんて山屋なら幾らでも覚えがあるだろう。

山遊びでは何処にでも命に係る落とし穴がが待ってるというのを忘れては駄目だ。

マタギじゃないが、山の神様がいるんじゃないかとマジで思えるくらいだ。

27年ほどの山遊びだが、この雑念のせいで何遍痛い目に遭ったか情けなくなるくらいだぞ。   

まあ、致命的な失敗をやらかして無いのはヤバいと感じた所では気を緩めて来なかったからだろう。

ヤバいと言う所をクリアしても気を緩めず、その先の何でも無い所でやらかして来たんだ。

山遊びの最中は夢々カミさんや恋人の事など考えないようにしないと駄目だ。

山の神様は女嫌いなんだからとんでも無い事になるぞ。  

 

まあ、俺は雑念が浮かばないように鼻歌歌いながら歩いたり、無心で歩くようにしてるが、一番良いのは先の道がどうなってるか考えながら歩く事だろう。

結構難しいが工夫して雑念が浮かぶのを避けないとだな。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3歳児が三点確保を自然にやっている

2020年04月26日 | 山技術

 

孫娘が滑り台に嵌っているのは書いたが、その滑り台で梯子?を上るのがある。

最初はビビっていたが直ぐに上って滑るようになった。

危ないから落ちても対処できるように横で見ているが、なかなか上手く上っていて感心する。

 

三点確保なんて教えた事ないのに普通にやってるんだから驚く。 

本能的にできるんだろうが、さすがにジャングルジムの一番上には上れない。

大体は臆病なんだが、目を離すと大胆な事をやってるんだよな。

 

俺達の場合は落ちる恐怖心が強くて二点確保になってしまうんだ。

俺も最初の沢登りで、滝の落ち口に上がる時に焦って両手を離してた。

一度身に付けると忘れないからしっかり練習すべし。

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高齢登山の留意点

2019年10月25日 | 山技術

最近の「島崎三歩の山岳通信」で目立つのが、高齢者の疲労や滑落での遭難だ。

特に疲労で動けなくなって救助要請というのが多くて違和感があった。

普通に山慣れてるベテランが疲れ果てるなんておかしいだろう。

この原因は何なんだろうか?

実際に本人から聞いた訳でもないから推測でしかないが恐らく体力劣化だろう。

それもその劣化が突然現出した為、対処不能になり動けなくなったのではないか?

俺の場合は直線歩行してるのに突然足が右や左に外れる現象だな。

これは数年前から始まったが相変わらず続いているし治らないと思う。

疲労遭難の場合も全く予測してなかったからこそ、百戦錬磨のベテランがダウンしたんだろう。

体力の衰えは徐々にやって来ず、ある日一気にやって来ると思ったが良い。

俺の足のズレもある日突然やってきた。

年寄りの癖に高い山など行くからだと笑っていたが、この俺もいつ動けなくなるか分からない。

だから他人に迷惑かけない為にやるべきは、最低人の多いルートだけを歩く事だな。

そうすれば携帯の圏外でも何とか救助要請して貰える。

リタイアしてからは極力人の少ないルートやバリエーションを歩いてたがもう無理。

幸い?に植木仕事で疲れて土日しか山遊びできないから好都合。
現役世代の邪魔になるが我慢して貰おう。

それから水と行動食を頻繁に摂取しながら歩く事。

適時5分程度の休みを取ればそんなに疲れないからな。

俺はウェストポーチに水と行動食を入れている。

特にこまめな水分補給は重要で、曇りの日などは忘れ易いから要注意。

行動食は甘みと塩気のある物で軽いのがベスト。

それと70過ぎたしマジで夏は大雪で遊ぶ程度で満足。

もうアルプスクラスの高山に登る体力も気力も無い。

鳥海はもう見栄を張らずに頂上の小屋泊まりだな。
もう来年がタイムリミットだろう。
いつ山歩きできなくなってもおかしくない歳だ。

足を滑らしたり踏み間違いでの転倒・滑落は防ぐのが難しいよな。

岩場の上りは何とかなっても下りが剣呑。
それとトラバースだよな問題なのは。

極力この二つが無いコースを見付けて歩く一手か。
岩場は上りで歩くコース採りにして、トラバースは尾根を直登する手もあるが。

あと三年くらいは元気で山歩きしたいから極力安全第一で遊ぼう。







コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小屋でもヘルメット?

2018年08月18日 | 山技術
先日俳優の小野寺昭が燕山荘で怪我をしてヘリで運ばれた。

二段ベッドの梯子から落ちて頭を打ち、外傷性くも膜下出血だった由。

こんな事は結構あるのではと俺は思っている。

蚕棚式の二段ベッドの小屋は結構残っていて、
この燕山荘の他にも三ヶ所ほど使った記憶がある。

大雪の場合は黒岳石室がそうだった。
白雲・忠別・ヒサゴ沼の小屋は二階がある構造だが。

この二段ベッドの梯子は当然ながら垂直だから案外とビビる。

山歩きで出てくる梯子は殆んどが垂直だから慣れてる筈なのに、
低いベッドの梯子にちょっとビビるというのが笑う。

だから必ず下のベッドで寝る事にしている。
俺は殆ど営業小屋は使わないからユースの話なんだが。

山小屋で運悪く上のベッドに割り当てられたらどうするんだ?

まずできたら下のベッドに代えてくれと頼む事だな。

駄目だったら仕方ないから使うとしての落下防止策だが、
先ず酒は控えた方が良いし、その上で降りる時に必ず後ろ向きでやる事。

夕食時にビールや酒を飲めば夜中にトイレに行くのが
多いだろうし、高齢者なら普通に起きるのが多いだろう。

後ろ向きなら殆ど落下はしない筈だし、
今は結構持ち歩いてるヘルメットを被れば完璧。
先日の植木仕事で初めて木から落下した。
自己確保とヘルメットを被ってたから無事だった。


この小野寺の事故でもヘリで運ばれたが、
保険は必ず入ってないと酷い事になる。

俺は四千円程度のに入っているが幸いこれ迄世話になってない。

梯子の他にもちょっとした段差に躓くなんて事もあるんだから
小屋でも気を抜かない事。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の親子遭難について

2018年05月08日 | 山技術
新潟の親子遭難について書いてみる。

前にも子連れ登山の危険性について書いたが、とにかく子供が勝手に動き廻るのが問題。

それを防止するにはある程度大きくなるまでは連れて行かない事だな。

勝手に歩いたら危険なんだと理解できる年頃まで待つべし。

その前にどうしても一緒に歩きたいならロープで繋ぐ手だろう。

簡易ハーネスでも良いだろうし、腰のベルトでも良いがとにかく連結だ。

ロープは1.5メートル程度が良かろう。

当然ながら子供を先頭にしないと意味がない。
子供の動きを制御・制限するのが目的だから。

ちょっと前の奥多摩・長沢背稜歩きの時に、大ダルミ手前で子供にお母さんから離れるなと注意した。
他人から言われると案外と素直に聞くのではと思ってるんだがなあ。

とにかく親子で遭難なんて悲劇はあまり見たくも聞きたくもない。

俺は周が中学生になったら荷物を背負って貰い、大雪での花旅でもしたいなあとは思う。

あと十年はかかるしちょっと無理な気もするな。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幌尻岳でまた沢の死亡事故

2017年10月15日 | 山技術
昨日久し振りに図書館で山渓をチェックした。

特集記事が高尾山だったのには呆れた。
こんなのをわざわざ買うのがいるんだろうか?

今年の夏山の事故は減ったが単純に天気が悪くて
登山者が減っただけだろう。

奥多摩の遭難事例の記事は面白かった。
道迷いの事例だったがこれが遭難の原因の大半だろう。
作業道や獣道に引き込まれるのがよくあるから
地図でちゃんとチェックしないとダメだな。
間違ったポイントを写真付きで載せているのが良い。

さて沢の事故だが屋久島でのは知ってたが八月末の
幌尻岳でのは知らなかった。
広島の山岳会パーティーの3人が死んでいた。
確か屋久島も3人死んでたなあ。
この山は沢の事故で度々死んでるのに山岳会が
やらかしたというのが良く分からん。

ロープを固定して渡っていて流されたと言うので
頭が混乱したが手で持って渡ったんだな。
普通は簡易ハーネスとカラビナ・シュリンゲでロープに繋げて
渡ると思うんだがなあ。
水嵩が1メートルで幅が10メートルだったとかで
普通なら渡る気は起きないのに手で渡るなんて無謀。
実際にどうやってたかは分らないからあくまで想像だが。

この幌尻岳登山の肝は沢の渡渉なんだから
単独だろうがパーティーだろうがこれをどうするかだ。

単独だとちと面倒だし、この事例を見たら30メートルくらいの
長さのロープが必要みたいだ。
これにシュリンゲ3本とカラビナ3個か結構な荷物だな。

渡り方は以下だろうか、違ってたら教えて貰いたい。

1.ロープを固定してハーネスのカラビナに絡ませながら渡る?
2.渡り終わったらロープ固定してピンと張り、
  プルージックでシュリンゲをロープに付けてハーネスに固定。
  シュリンゲを動かしながら対岸に戻る。
3.固定したロープを外して1.の方法で渡り返す。

1と3の方法だとカラビナに8環の方が良さそうだが、
この手元でのロープを張らせながら渡るのが難しそう。
それとロープの末端はハーネスのカラビナに繋いどくだな。

とにかく命を無くさない為にやるんだから少々面倒でも
確実性の高い確保方法で渡ると言う事だな。

実際にやるとしたら膝下くらいでも渡るのは止めるだろうが。

この山での沢事故は結構パーティーがやらかしているから
確保手段に問題があるんだろうとは思う。






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビバーグ講座 実践編

2017年08月08日 | 山技術

1.奥秩父ミズヒ沢での遭難ビバーグ
2.大峯奥駆道でのビバーグ
3.中ア・三の沢岳でのビバーグ
4.合戦尾根でのビバーグ
5.聖岳でのビバーグ

が実際にやったと書いたが屋久島でもやっていた。
沖縄の女性の介護登山?で時間切れになり、
同行のM氏と投石平で寝たんだった。
これが最初のビバーグ経験だったみたいだ。


ビバーグを積極的に使うのは知床縦走の下山で出遭った中年カップルに教わった。
降りる途中で出遭ったが今から登るのか?と訊いたらビバーグすると返ってきたんだ。
そんな手があるのかと感心したんだが、それから後での屋久島だったんだろうと思う。


1.はI氏との笛吹川東沢釜の沢の遡行をやっていて、途中のミズヒ沢へ引き込まれての日没ビバーグ。
正しいルートでの日没とばかり思っていたから、遭難なんて思いもしてなかったが実際は遭難という恥ずかしい落ちだった。

2.これは最初から機会があればやろうとグランドシート・フライを持参していた。

避難小屋泊まりでエアマット・シュラフは持っていたから負荷的には問題無かった。
弥山の小屋に4時ごろ着いたが混雑していて、泊まるのが嫌で良い場所があればやろうと歩いた。
歩き出して30分ほどで良い場所があったから寝た。
縦走路脇のベストポジションだったし、寝ながら星を見て気持ち良い最高の野営だった。

3.これはロープウェイの混雑を避けるのが目的でやった。
待ち時間が2時間以上なんて耐えられないから夕方の上りでビバーグにした。

実際は三の沢岳ではなく極楽平から降りた鞍部の道の上に寝た。
この時はフライも使わずグランドシートとシュラフカバーで寝たと思う。

4.これが最初からビバーグすると決めての初山行。
合戦尾根の途中のベンチで寝ようと決めて青春18キップで穂高駅まで行ったと思う。
出発が3時過ぎだったから上りは俺一人。
第一ベンチの水場で水を確保してノンビリ登った。
富士見ベンチで丁度良い時刻になったから食事をしてベンチで寝たが、道で寝た方が楽だったかもだ。
恐らく熟睡などしてなかったろうが、翌日の歩きには全く支障が無かった。

翌朝は30分もかからずに着いた合戦小屋のトイレを使い、合戦沢の頭で烏帽子みたいな槍の穂先を見た。
北燕岳先の東沢乗越から中房川沿いのルートで中房温泉に戻った。

5.これは予定外のビバーグだった。
聖平小屋で幕営した翌日の登りで足が全く上がらず、頂上で夜露に濡れたテントを乾かしたりしてノンビリした。
大休止で体調は少しは戻るかと思ったが駄目で、ひょっとすると熱中症気味なのかと思いビバーグ決定。
7割方下った所で道にシートを敷き、フライをどうにかして張って寝たんだった。
そう言えばこの時は行き遭うのが一人もいなかったなあ。
夜に遠くに百間洞山の家の明かりが見えて、トンカツを喰えたのにと残念がったのを覚えている。

以上実際の俺の例を書いてみたが、一番やってみたいのは裏銀座や表銀座などの長期縦走で激混みの時だな。
小屋の外食を使えば食料も朝だけで良いし、激混みのテント場も利用しないでノンビリできる。
梅雨明け十日の晴れが続く時だったら最高だ。
今度の三連休などは持って来いなんだがもうそんな体力が無いのがなあ。

山をやりだした40代に身に付けていたら、随分と楽な歩きができたろうにと思う。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビバーグ講座 入門編

2017年08月05日 | 山技術
少しは役に立ちそうだし一応書いておこう。
山歩きの選択肢が広がって楽になる筈だから。
当然これを見てやってみようと思う人間しか
見ないだろうから無駄にはなるまい。

先ずは俺のビバーグ体験。

1.奥秩父ミズヒ沢での遭難ビバーグ
2.大峯奥駆道でのビバーグ
3.中ア・三の沢岳でのビバーグ
4.合戦尾根でのビバーグ
5.聖岳でのビバーグ

1.だけは本物のビバーグだが他は意図的な物で
  これがお勧めのビバーグ。
  意外と少ないが若くて元気なら毎年でもやっていただろうに。
  覚えるのが遅過ぎたな。

このビバーグの良い点は自分の好みの場所で寝られる事。
大混雑の小屋で寝る事も無いし、何より詰まらぬ他人の話を
聞かされる事も無い。

理想的なのは小屋へ1時間以内の場所でのビバーグで、
4の合戦尾根・富士見ベンチでのビバーグがこのケース。
歩き出して直ぐに合戦小屋だったから朝の儀式も悠々だった。

ビバーグに必要な物は

1.グランドシート(省いても可だが)
2.ツェルトかフライシート
3.エアマット
4.シュラフ

俺はツェルトを買うのが勿体無いからエアライズ2の
フライシートを使っている。
軽量化するなら当然ツェルトだろうが。

当然雨の恐れの無い時にやるから2は不要なんだが、
万が一の為に持って行くし晴れても使ってる。

寝る場所は樹林帯の小広い平坦な所だから、
歩いていてそんな場所が出てきたら即決める事。
その後出てくるかどうか分らないから。

2と5でフライシートを張ったが、
3は道に寝たし4はベンチだったから未使用。

カミさんには良く山の中で一人で寝られるわねえと言われるが
一人だから安全なんだよ。
他人は何をしてくるか分らないんだから。
山の中にたった一人しかいないと思うと嬉しいくらいだ。

この歩き方での利点の一つに入山が遅くても良いという点。
それと小屋と違って時間の制約が無いという事だな。
営業小屋だと遅くとも4時には入ってくれとかだし、
歩きが遅い俺には結構プレッシャーになるから。

合戦尾根の場合はノンビリと3時過ぎに登りだして
下山の連中は変なジジイだなと思ったろう。

テントでの野営もまあビバーグみたいな物だが、
これは去年の伊豆縦断や箱根・明星ガ岳他でやった。
花の季節で大混雑の山の時には持って来いの歩き方だ。
シャクナゲの天城山とかヒカゲツツジの坪山とか。

一人でも大丈夫だったらやってみる手だろう。
次回は実践編を俺の例から書いてみよう。







コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小屋地獄から逃げる方法

2017年07月30日 | 山技術
第一は文字通り逃げて小屋に泊まらない事だ。

それにはテントで寝るかビバーグするか。

テントは張れたら個室確保で楽勝なんだが、
最近はやたらと早くテント場が埋ってしまうからなあ。

人気の北アルプスなどは昼過ぎでほぼ満杯だろう。
と言う事は早立ちが必然だから猛暑から逃れる事になる。
明るくなったら歩きだすか撤収を開始するかだ。

大昔に笠ヶ岳でテント泊した時は3時過ぎの暗い中で撤収して歩きだした。
最初はヘッドランプを使ったが直ぐに必要なくなった。
この時期なら稜線上は4時半には薄明るくなってるだろう。
午後の日差しよりは午前の方が優しいからこの手は有効。

さてビバーグだが、これがやれたら最高なんだが。

俺は大峯奥駆道と合戦尾根でビバーグした事がある。
当然ながら快適でその後は気楽に計画を立てられるようになった。
どこでも寝られるんだから当然で、小屋まで絶対行かねばなんて
プレッシャーがかからないのはデカい。

天気さえ良ければこんな楽な事はないから検討すれば良かろう。

去年の伊豆縦断では山中テントで二泊したが、
北アルプスではツェルトでないと場所が無い。
道脇の這い松の下か横で寝る手だろう。
ツェルトを被って寝るんだから、シュラフとシュラフカバーが要る。
それとグランドシート。
これで北アルプス稜線上でのビバーグはOKだ。


さて小屋の中での脱地獄の方策とは?

これが大問題なんだな。
何せ超満員で廊下まで寝てる筈で、空いたスペースを
捜すのが大変な状況だからなあ。

一昨年に黒部五郎小屋で寝た時は幸運にも
談話室で寝てくれと言われてラッキーだったが、
一応談話室でも構わないと言ってみる手だ。
ただし従業員の手間を省く為にシュラフカバーは持って行く事。
エアマットも持って行けば楽に寝られる。
もしもこの手が駄目でも他人と同衾するよりもシュラフカバーで
寝たら頗る快適だぞ。
布団と布団の間ならもっと楽だから試してみるべし。
最後の手段は小屋の外で寝るというのもあるぞ。
エアマットとシュラフカバーがあれば
持っている衣類と雨具も着れば寒さは凌げるだろう。

次善の策は混んでる小屋を避ける事だが、
皆考えてるだろうからなあ。

例えば槍ヶ岳山荘を止めて殺生ヒュッテやヒュッテ大槍、
常念小屋を止めて大天荘・大天井ヒュッテを使うなど。
人と違う歩き方をしないと小屋地獄に嵌ってしまう。
コースによってはこの手も使えないが、
色々工夫して少しでも楽に寝られるようにすべし。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少しでも涼しい山歩きをしよう

2017年07月16日 | 山技術
30度超えの日に山歩きなんて自殺行為だが、普通に歩いてるから凄いなあと思う。

夏の丹沢表尾根なんぞを歩いたら干物になっちまいそうなのに
結構歩く物好きはいる。

それでもどうせ歩くなら少しでも体に負担のかからない山の方が良いに決まってる。

北アルプスや北海道の山に行くのは花の楽しみもあるが涼しいからだ。

それでも森林限界を超えれば直射日光を浴びるから暑い訳で、
樹林帯の中を歩くのが楽なんだと分かる。

そういう意味では森林限界が高い南アルプスの方が北アルプスよりも体に優しい。
稜線歩きは暑くても眺めは良いのだが。

雪渓歩きは涼しくて最高だが落石のリスクが大きいのが難点。

それでも白馬や石転びなどの雪渓歩きは大人気だが俺は絶対にやらない。
縦走中に出てくるのは仕方無いが、わざわざ雪渓を登るなんて剣呑でとても無理。

樹林帯の歩きは暑くはないが、退屈なのがマイナスで楽しくないのがなあ。

塩見から北岳の途中の熊ノ平手前の樹林帯と雲取から笠取途中の樹林帯にはホトホト参った。

しかし、日光を遮る樹林帯での歩きが楽なのは確かで、奥多摩鷹ノ巣山への稲村岩ルートなどはほぼ樹林帯で夏の歩きに持ってこい。

低山なら樹林帯で北側のルートを歩けば暑さは抑えられる。

本当は沢登りが一番なんだが、ちゃんと技術を習得しないと危ない。
沢登り教室などで勉強して歩けば涼しい歩きができるぞ。

遮る物の無い稜線歩きでは折り畳み傘、低山では水入りペットボトルを凍らせたのを使うなどして快適に歩こう。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歩くルートは分るようにしておこう

2017年05月14日 | 山技術
何度も書いているがこれは超重要だぞ。

昨日娘宅に届け物をした時に娘の同僚の親戚の遭難を
概略知る事ができた。

何でも日帰りで山に出かけた夫が帰らずに山小屋にでも
泊まったのだろうと放置。
連休の中日だったので明けた朝会社に電話して
休暇届が出ておらず事の重大さに気付いたらしい。

警察に通報したら確実に山に入っているか
確認できなければ捜索隊も出せぬとかで
結局動き出したのは遭難から数日遅れてからだったらしい。
捜索は難航して数ヶ月して発見されたとかだった。
防犯カメラの調査とかやって初動に手間がかかったらしい。

俺は家族に分るようにしているから、登山口での計画書提出は
どうでも良いと考えていたが改めないと拙いな。
警察が入山を確認するには登山届しかないんだから
捜索してもらうには絶対条件なんだ。

良く考えたら幾ら俺がルートを書いていても
実際に入山したかどうかは分らないからなあ。
極端な話がそのまま失踪してるかもしれないんだから。

確実に入山したと警察が認知する為には登山届が必要!
これを頭に入れてないと後々面倒だぞ。
電車バスだと車と違って手掛かりが無いからなあ。

俺も登山ポストがあったらちゃんと登山届を出す事にする。

それと家族のとるべき事についてだが、

帰宅時間を3時間過ぎても連絡が無ければ警察へが
一番シンプルで良いかなと思う。
俺は下山したら極力一報しているが。
各自家族とどうなったら警察に通報するか決めておくべし。


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

登山でのエネルギー消費と補充

2016年12月01日 | 山技術
20年近い山遊びだがこんな事は殆ど考えもせずに
やって来たのだから昨今の若い人に笑われそう。

しかし、大したトラブルも無くて済んでいるのは
それなりに食べてるからなんだろう。
腹が減ったら当然口に入れるからなあ。

しかしどうせなら効率良いエネルギー補充が必要
(食料軽量化の為)な体になってるから考えてみる。

先ずは登山でどれだけエネルギーを消化するのか。
初めてこんな事をやるとは遅過ぎ!

体重+ザックなど(Kg)x0.155x60x行動時間(時間単位)

これに平均斜度・年齢などでの補正がかかるが無視する


俺の例だと8時間の行動で

(52+9)x0.155x60x8=4538kcal

何だかとんでもない数値だがこんな歩きは普通だし、格別の
対策もなしに普通に時々チョコ・飴・などの行動食で歩いている。

これを補うとすると

インスタンラーメンだと約10ケ
握り飯だと23ケ
あんぱんだと16ケ
アーモンドチョコ 8枚

おおまかな目安だから実際に商品で確認しないと拙いが
あんぱんが結構効率良い。
重いのがマイナス材料だが。
チョコはさすがに行動食の主流なだけはある数値だ。

実際の俺の標準的な食べ方は

握り飯2 380
カレーパン1・チョココロネ1  600
インスタントラーメン1  450
レトルトカレー1 200
飯2 380
味噌汁1 20

以上でたったの2030kcalしかない!!!

2500kcalも足りないのだが
チョコやら飴にしてもそんなにはカロリー稼げないから
完璧に消費を賄ってはいないと思う。

それで1回の山で2キロは体重が減り、
家でドチャ喰いしてあっと言う間に元の体重に戻っているんだ。

人間の燃料は脂肪らしいから俺みたいなのは
体内に在庫してないから担ぐ量が増える訳だ。

だから登山に適してるのは適当に太っている人間なんだと解った。
荷物が減るのが一番のメリットだし、当然ながら歩く速度も
そんなに落ちないだろうから行動時間が短くて済む。

体重が軽いから有利だと思っていたのが浅はかだったなあ。
さっき晩飯の材料を買いに行ったスーパーで
早速裏に書いてるカロリー量を見まくった。
案外とナッツ類が高カロリーで、これにチョコを加えたのが
行動食では最高なのかもだ。
実際にこれにブドウ糖のタブレットを加えて摂りながら
歩いてみる事にしよう。

そうだカーボローディングをしたら2000kcalは
体内に蓄積できるとかだから初日は何とか+-ゼロにはできるな。
この方法を覚えて初日の登りをこなせば後は少しは楽になる。

トレランの連中の荷の少なさに驚いていたが、荷物が少ない・
走るから時間が短いと言うアドバンテージがあるからなあ。


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祖母傾二泊三日の縦走は荷物の軽量化次第

2016年11月30日 | 山技術
日帰りなら少々の重荷でもどうって事ないのだが、
テント泊や小屋利用の縦走だとそうはいかない。
若い頃なら何とかなったが70寸前の身となっては
極力軽くしないと行動時間が長くなってしまう。

来年予定している祖母・傾の縦走も本当なら二泊三日で
やっつけたいところなんだが尺取虫でやろうと思っていた。
しかし三泊四日だと四日の晴天という条件が厳しい。
できたら一日だけなんだが行程を縮めた方がベスト。

途中の水場もしっかりしているし荷物が軽くなれば
この老体でも何とか3日で歩き通す事ができるかもだ。

その為にはウェストポーチ・ザックの総重量を9キロ前後に
抑える事が必要条件だ。

大まかに言うと

1.ザック重量 1.45kg(これが重い!)

2.シュラフ・エアマッ 1.32kg

3.衣類 0.5kg

4.雨具 0.62kg

5.ガスセット 0.72kg

6.双眼鏡・ヘッドライト 0.4kg

7.その他 0.5kg

以上小計 5.51kg 約5.5kg

これに食料と水だが3kgで抑えられそう。

すると総重量8.5kgで収まる。

食料は主食は乾麺+餅にしてこれに乾物を戻して使う。
行動食はブドウ糖(タブレット)+飴。
これにアミノ酸顆粒で蛋白を補う。
乾物は高野豆腐や豆類が良さそう。
これなら最大でも1.5kgで収まるだろう。
水は水場まで持てば良いから1.5リッターで充分。
時期は春だしTシャツと軽いウィンドブレーカーで
極力汗を流さないようにすれば水の消費量も減る。

12月から2月まで極力二泊三日の歩きを
丹沢・奥多摩他の祖母傾に似たコースでやるとしよう。
島での3・4月の釣りモード時の山は要検討だな。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尾根歩きを楽しむ

2016年11月20日 | 山技術
落石も滑落も殆ど心配しないで歩けるんだが
そんな道はそうあるもんじゃない。
大半が尾根を外して巻いて行くか沢沿いをへつるかだ。

先日の王岳でも下山途中で10分ほど笹の中を歩いただけ。
結局尾根の上を歩くには地図に無い道を歩くしかない。
と言っても誰かしら歩いていて踏み跡が結構あるのが多いんだが。


山仲間との「山と酒」でも短いがそんなルートを歩いている。
前回も高尾山の稲荷山から殆ど踏み跡の無い小さな尾根を下りた。

地形図は必携だが技術的にはそんなには難しく無い、
尾根を忠実に辿れば良いのだから。
只問題は1本の尾根なんて無くて枝分かれの尾根が付いて廻るから、
メインルート(メイン尾根)を外さないようにコンパスでのルート確認が
できないと酷い目に遭ってしまう。

そういう点では下りよりも上りの方が安全。
少々ルートを外したとしても上に行けば山道に出合うから。
道迷いしたら上に行けと言うのはそんな理由からだ。

「山と高原地図」で見当を付けて地形図で詳細を調べてルートを決める。
俺の持ってるのは2000年以前の古い「山と高原地図」が大半だから、
ネットでバス便があるか確認する一手間が要るが。

今月は中央線初狩で下車して滝子山から南東方面への尾根を途中まで歩き、
適当な枝尾根で下りて初狩駅へ戻る予定だ。
ネットで調べたら案の定道ができているから上りは大丈夫で下山が問題。
メインルート?を外して下りるから踏み跡があっても微かだろう。

用心にロープとシュリンゲ・カラビナを持って行く事にしよう。






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする