大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

ダブルストックで死なない為に

2010年08月30日 | 山道具
ストックで死ぬなんてと思うだろうが、実際に起こっているんだから
恐ろしい。

「転んでケガ」などは日常茶飯に起こっているに違いない。
実際に俺自身が怪我をしたことがある。
山をやり出して2年目くらいにシロヤシオで有名な西丹沢の檜洞丸からの
下山時にやらかした。

箒沢橋へ下山したのだが、結構急な段差が多く、降ろしたストックの先が
滑って見事に転んでしまった。
あやうく大怪我をするところだったが、幸いにも手首を傷めた位ですんだ。
しかしこれが5-6メートルも転げ落ちる所だったらとんでもない事に
なっていた訳だ。

岩っぽいところでは登り下り関係なくストックは仕舞ったほうが良い。

ストックによる死亡事故とは前にも書いたが、奥多摩の天祖山で起きた。
あの林道直前の急な下りで、ダブルストックで降りていた女性が滑落した。
ダブルだから山側と谷側にストックを突く訳だが、どうしても足よりも
外側に置くから、運悪くその谷側のが空を切ってしまったらしい。
一瞬バランスを崩して空中に飛び出してしまったのだ。

自分の足の前方にストックの先端を置く歩き方をしていればいいが、
外に置く人は狭いトラバース道では山側だけのシングルストックで
降りるようにすべし。

とにかくリスクを消すようにしないと駄目な遊びなんだから。

それと前回の「山のトラブル対処法」で大事な事を忘れていた。

「山岳保険」だ。

俺も保険無しで今まで遊んできたが、昨今の事故やら先日の腰痛やら
何となくいやな感じになってきたので入ることにした。
万一ヘリでも飛ばすことになったら家族に大迷惑をかけてしまう。

保険代は交渉して家計から出してもらう。当然OKするだろう。
ヘリ代金などとんでもない金額だから。
確率的には山の事故の方がガンなどよりも相当に高いはずだ。

最近山をやりだした人は殆どがダブルストックだろう。
ダブルでも危険がないか良く考えてから歩き出すこと。
一歩間違うととんでもない事になってしまうんだから。
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山のトラブル対処法

2010年08月29日 | 山技術
先日はギックリ腰で全く歩けない事態に陥り、3日間殆ど横になっていた。
下界だったから良かったものの、これが縦走中だったらと考えると背筋が
寒くなるよなあ。

今朝大好きな山のサイトを見ていたら、双六の小屋で尿路結石で強烈な
腹痛に襲われて何とか下山した記録を見た。

持病なら日頃から対処しているから問題はそう無いが(心臓疾患以外)
このような突発性の病気で歩けなくなるのが一番厄介だ。

特に殆どが単独行なので、下手をするとその場で数日間ビバーグという事態に
陥ってしまう。
まあ3人程度のパーティーでは自力で下山できないだろうが、助けを求める事は
できる。

さてそうするとどんな対処をすればいいのだろうか。

まずは今の日曜の日帰り山行を土曜日に変更せねば駄目だ。
歩けなくなったら翌日月曜はまずい。
せめて土曜なら何とか翌日下山できるかもしれないし、通りすがりの人に
連絡をとってもらえるかもしれない。

ファーストエイド的な物はバンドエイドくらいしか持って行かないが、
きりが無いのでこれは増やす気は無い。

持病の喘息は毎日ステロイドを吸入しているから問題ないので、腰痛の予防が
ポイント。
山行の前後に必ず整体に行くことと、山をやらない時は2週間に一度は行く
ようにする。

それから病気ではない重大なトラブルがある。

靴底の剥離だ!

これは8年ほど前に知床縦走中に見舞われて愕然となった。
幸い6本爪の軽アイゼンを履いて事なきを得たが、これは困る。
粘着テープを1個持って行ったが安心だ。

それと歩くルートは必ず家族に残しておくこと。
これがないと捜してもらえないし、時間がかかりすぎて助からないかも。
歩く途中で携帯でメールしておけばなおいいだろう。
この頃は案外と携帯が通じる山が増えている。
八ヶ岳などは沢筋からでも通じてびっくりした。
「今○○○を通過」とメールしておく訳だ。
勿論ちゃんと立ち止まってからやること。
間違っても下界と同じ様に歩きながらやらないこと、蹴つまづいて
大怪我や滑落で命を落としかねない。

それから熊との遭遇があるなあ。
これはその時になってみないと分からない。
前もって考えていても多分その通りにはできないだろう。

本当に熊が出そうなところは鈴を鳴らしてこちらの存在を気づいてもらうしか
手はない。
それでも遭遇した時は運を天に任せるしかなかろう。

スズメ蜂対策には黒っぽい服装をしないことらしい。これは日ごろから黒は
殆ど着ていないから問題ない。

他にもいろいろありそうだがこの位にしておこう。
可能な限りトラブルの発生を抑えるよう工夫せねばならない。

まだまだ猛暑が続く、熱中症対策を忘れないようにしよう。




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木曽の御嶽も面白そう

2010年08月28日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
ミーハーだが今朝のNHKの「小さな旅」を見て調べてみた。
複数の池を抱いて案外といい雰囲気の山だ。
勿論信仰の山だから抹香臭いのは仕様が無い。
避難小屋が二つ、小さいのを入れると4つあるから泊りでやれる。

しかし木曽福島9:10発のバスに乗るには6:14高尾発では
無理で、前夜にどこかで駅寝せねばならない。
昔すずらんの里でやったことがあるが、まあそのあたりが候補だろう。
三の池避難小屋に寝るのが良さそうで、池巡りや展望を楽しんで、
運がよければドンピシャの紅葉に巡り合いたいもんだ。

天気と紅葉状況を見ながら決めればいいから案外と気楽だ。
大雪などの遠征の山は2ケ月前にキップを手配するから天気や色合いが
まったくの運任せというのが少々辛い。

濁河温泉からのルートも良さそうだったんだが8月末までの季節バス。
折角なら秋山でも走らせてくれればいいのになあ。
まあバスの運行では小出から銀山平へのバス便が一番頭に来る。
枝折峠経由が日曜、祭日だけというのがわからない。
なんで土曜日に運行しないんだ?

越後駒は日帰りでやればいいだろうというスタンスなのか、国交省への
届けが面倒くさいのか、よく分からんが何とかして欲しかった。
この秋の荒沢岳か越後駒には使えないので十字峡から歩き出すか、前夜に
どこかに泊るかだ。
もうちょっと登山者の便を考えてくれたらなあと思う。
しかしバス便がどんどん消えていっている現状では余り贅沢も言えないか。

大雪の翌週あたりが良さそうで、9月中旬から10月3連休までは
毎週出かけることになりそう。
この暑さではあまり期待できない紅葉になりそうだがなあ。

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涸沢で紅葉を楽しむには

2010年08月27日 | 北アルプス
勿論テントが一番は当然のこと。
これができない人用に考えてみよう。
営業小屋に泊る人がフトン1枚に3-4人寝るという
地獄を見ないためにはどうすればいいかということ。

1.時間が自由な人

火曜日から木曜日の間に泊る
小屋はどちらでも同じ様なもんだろう
それでもフトンに2人くらいは覚悟した方がいいだろう

2.週末しか行けない人

① 仕様が無いのでオイルサージン状態を我慢する
  (シュラフカバーがあればいいかも)
② 廊下や階段下などに寝る(寝袋持参が条件)
③ 涸沢に寝ずに横尾で寝る
  横尾山荘は250人が定員なので楽に寝られるだろう
  ここにテントを張る手もある。
  平地の歩き3時間で上高地から着くから何とか歩けるだろう
  これが一番楽な方法かもしれない。
  モルゲンロートに染まる紅葉などは諦めて、明るくなってから
  歩き出すしかないが。
  まあそれでも充分満喫できると思う。

青空、岩峰、赤と黄色の紅葉が織り成す超弩級の大パノラマを楽しむには
涸沢に立てばいいだけなんだがなあ。
恐らく日本で一番混む小屋泊まりになるから、よく考えて自分に合った
方法で楽しんでくだされ。

俺は一度最高の紅葉を地獄の底から見た事があるのでもう充分。

しかし昨今の「山ガール」ブームでこれ以上の混雑かもしれない。


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10月3連休の秋山は?

2010年08月25日 | 山計画
この暑さでどんな紅葉になるのか予想できないが、10月9日-11日の
3連休が最高の秋山日和なのは確実。
一体どこの山が一番いいだろうか?

人がいない
紅葉がドンピシャ
そんなにきつくない

そんな山がある訳無いだろうが!

まあ適当に妥協しなければならない訳だ。

① 人が多くてもOKなら

  涸沢 しかし多分もう遅いだろう(9月末がピーク)
  雨飾山 まだ早そう

② ドンピシャ

  北岳 八ヶ岳 甲斐駒 あたりかな

③ 人が少なくてまあまあの紅葉

  越後三山 荒沢岳 東北の山(秋田駒ケ岳 岩木山 八甲田など)

涸沢のあの紅葉が見たければテント以外は地獄を覚悟せねばならない。
フトン1枚に4人は覚悟して泊ること。
ヒュッテの方が涸沢小屋より大きいだけちょっと楽かも知れないが。
客も多いからまあそんなには違わないかも。
9月下旬の土日は大混雑なので時間が自由になるんなら水曜日に
泊ればいいだろう。
金曜日は多分土曜よりは少しマシかなあと言う程度だろう。

②は人が結構いるし、既に登っているから、③の未登の越後三山か
荒沢岳が本命と言う訳だ。

越後三山のうち八海山は行ったので、中の岳から越後駒ケ岳か
荒沢岳のどちらか。

荒沢岳なら銀山平から登りたいから初日に麓の宿で寝ることになる。
まあ山屋なら伝之助小屋だろうが。この宿が混むのは覚悟せねば
仕様が無い。

普通にピストンするか
兎岳へ縦走するか

やっぱり折角だから縦走といきたいよなあ。
丹後山の避難小屋で寝て、十字峡から六日町に出る。
中の岳へは辛そうなので止める。

邪道だが六日町に前夜泊して、丹後山から銀山平へ抜ける手もある。
これだと日数が1日短くなるのがメリット。
あの岩場を降るのがちといやらしいが。

中の岳から越後駒ケ岳なら六日町に前夜泊で、初日に中の岳の避難小屋に
寝ることになる。
大混雑は覚悟して寝るしかなかろう。
半端でない混みようだろうからあまり気乗りはしないが。

その時の気分と体調で決めることにしよう。




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奥多摩は懐が深いなあ

2010年08月21日 | 奥多摩
先日御前山に行った時に感じたんだが、奥多摩は意外と懐が深い。
山域が広いのだから当然といえば当然だが、拝島で乗り込んだ電車が
登山客で一杯だったにもかかわらず、段々と消えて行き奥多摩では
たいして降りなかったのに驚いた。
丹沢などは秦野ではヤビツ峠、渋沢では大倉と行き先がほぼ決まりなのとは
えらい違いだ。
初級から中級まで、登山対象の山が多いんだから当たり前か。
おまけにこの暑さじゃあ沢屋の連中も多い筈だしな。

今まで歩いたのは

① 川苔山
② 御岳山-大岳山-御前山-三頭山
③ 一杯水-酉谷避難小屋-天祖山
④ 鴨沢-雲取山-鷹ノ巣山-六ツ石山-奥多摩駅
⑤ 海沢探勝路から奥多摩駅
⑥ タワ尾根をミズナラの巨木先まで
⑦ 水根から六ツ石山

と意外とやっていたが、まだいくらでも歩くルートがある。

やってみたいのは長沢背稜から雲取山とか中日原から鷹ノ巣山などだ。

御前山の記録で急下降があって大変だったと書いたが、今までで
一番の難所は天祖山から八丁橋への降りだった。
最下部の所がザレのトラバースというか大きなジグザグのコースで非常に
いやらしかった。
ここでは結構滑落事故が起きていて、ある時などはたて続けに死亡事故が
起きた。
山はどこでも危険が待ち構えているという典型だ。
ここは充分気をつけて降りるべし。

それにしてもこの頃はあの「山ガール」ファッションが多いなあ。
男版も結構いるんだよなあ。
何か見てると暑苦しいがそうでもないらしい。

それとトレイルランの連中がやたらといた。
境橋で降りたのが俺と単独、ランナー2名だったのでも分かるが。
ハセツネ(長谷川恒男カップ)の練習に来たとの書き込みが小屋の
ノートに数件あったもんなあ。
この遊びでも勢い余って谷にジャンプして死ぬ事故が起きるらしい。

このクソ暑いのに山も大変だが、あの高校野球のピッチャーには驚く。
あの炎天下のグランドは50度はいってると思うが、そんな中で
3連投などするんだもんなあ。
しかし毎年この夏の甲子園で投手生命を断つ生徒が出てる筈で、休みを
入れるとか日程を工夫すべきと思うがなあ。
複数の投手を交代で使えばいいだけなんだが、今年は特に一人投手の
チームが多い。
今日の島袋と一二三も肩を壊さなければいいがなあ。
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腰痛で青年小屋は中止

2010年08月20日 | 山技術
久し振りに強烈な腰痛の襲来。

一昨日の夜、起きた途端に腰が重くて歩けない。
会社が終わってから行きつけの整体に行けばよかったのだが
何となく止めてしまった。

白山の後あたりから何となく嫌な感じがしていたのに。
ちょっとした山行の後は身体に手を入れないと駄目だ。
今からは定期的に2週間に一度は行くことにする。

まともに歩けもしないので会社は勿論休暇。
皆に迷惑を掛けてしまった。
勿論山仲間にも。

それにしても大きな事故、遭難が続くなあ。
ワンゲル3人が死んだ今度の事故は残念。
もうちょっと用心深ければ防げたはずだろうから。

沢の出合いは広くて、薪もふんだんにあるから
一般的にはテントサイトにはもってこいだが
大きなリスクがある。
今度のような増水があったら2本の沢が合流するから
当然水かさが増すのが早くかつ大きいということだ。
出会いよりもどちらかの沢の上流よりなら少しは
マシかもしれないが、どこに張ったのだろうか。

詳しいことは報告書を待たねばならないだろうが、
命にかかわるこんな大事なポイントはきちんと押さえて
おくようにしたいものだ。
尾根歩きで迷った時の「絶対に下に降りずに、尾根をめざせ」
という鉄則も同様。

しかし疲れていたりして脳が活発に働かないと、こんな
基本的な事がスポッと抜け落ちるんだろう。
余裕のある歩きをするように心がけていないと今度のような
事になってしまう。

流されたのが経験の浅い部員で、残ったのが最年長というのも
ちょっとではあるが経験の差かもしれない。
ひょっとすると危ないかなと思いながら寝るのと爆睡するのでは
反応が違ってくるだろうから。

残った一人は辛いだろうが他の3人の分も精一杯生きていって
欲しいものだ。
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山小屋で予約?

2010年08月17日 | 山技術
あの青年小屋でも「できれば予約お願いします」とのことで?
本来山小屋とは駆け込み寺的なものとしてスタートしたが、
段々と変質してきて昨今の状況となった。

まだ時折このスタート時の雰囲気を持った小屋が南アルプスあたりに
残っているが今や化石的な存在だろう。
滅多にお目にかかれないので狙って泊ってみる手もある。
俺は御免こうむるが。
わざわざ8,000円前後出してまずいメシを喰う気は起きない。

この予約制は好意的に見れば「ご馳走を作って待っているから必ず来てね」と
いう小屋の意思表示なのだろう。
反対に悪意にとれば「飛込みにはメシはやらんもんねー」との意思表示?
まあ効率を考えれば理解できない気もしないではないが、何か釈然としない。
俺としては飛び込みでも何とか喰わせてやるのがあんたらの仕事だろうと
突っ込みたくはなる。
実際にヨレヨレで飛び込んであったかいメシと味噌汁にありつければ、もう
それだけで満足だと思うがなあ。

本当はほとんど利用しないので今南アルプスの小屋がどんな食事を提供してるか
正確に知らないが、北アルプスよりは劣りそう。といって北も大したことは無いんだが。
食事自体の質は今度泊まる青年小屋はアジフライが絶品だった。
もう15年程前に同僚達と赤岳から縦走した時に泊ってえらく感激したのを覚えている。
多分同じ様なメニューと思うから期待している。
どうせ金をだすなら旨いものを喰わなきゃ損。

山仲間とノンビリして馬鹿話に興ずるのもたまには良かろうと企画した。
観音平から3時間もあれば辿り着けるのがいいのだ。
天気も良さそうだし、あとはノロシ場からの北アルプスが見えれば万万歳なんだが。
甲斐大泉、甲斐小泉どっちに降りるにしても、長い樹林帯の下りが待っている。
まあ温泉に入れる大泉が本命だろうが。




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レンゲショウマはXだった

2010年08月15日 | 奥多摩
今日御前山に栃寄沢から行ってみた。
レンゲショウマは6株ほどしかなかったが
途中の沢が涼しく、緑も綺麗で気に入ったので
そのうち避難小屋に泊ってみる。

8:00境橋-11:30避難小屋12:10-14:50バス停

8:00から境橋を歩き出して、登山口傍の建設会社前で朝食にして
ノンビリ歩き出した。
ノッケからアジサイを掻き分けながら歩くとは、余り歩いていないらしい。
結構コケが多くてミニ北八つといったところだ。
桟道や橋もコケで滑りやすく、2度ほど手を突いた。
しかし陽も当たらないし、風もあるのに汗がでるのは何でだ。
途中に何か良くわからない石垣があった。

避難小屋は12年ほど前に休んだが結構綺麗なままで残っていた。
今度一晩ゆっくり寝てみよう。
水は雨のあとだがそんなには勢いが無かった。
しかしこの水で身体を拭いてサッパリしてから残りの弁当をたいらげた。
飲用に適さないと言われていたはずだが皆かまわず飲んでいる。
持ってきたペットボトルにタップリあるから俺には用無しだが。

頂上を素通りして下山を急ぐが、出てきたレンゲショウマはあまりに
少なくて拍子抜け。
6株程度しか見られなかったがこんなもんかも。
しかし滑り易い道で結構気をつかう。

おまけに途中から急下降となって、なかなか時間がかかる。
特に電波塔から奥多摩湖が見えてからが急だった。
この道を1.5時間で降りるのはとても無理だ。
バス停までなんと2時間40分もかかってしまった。

先日の白山よりも疲れた山だった。

それと拝島あたりからメチャクチャに暑くてJRの冷房もあまり効かない。
これじゃあ山でも汗が出た筈と納得した。
奥多摩湖が結構涼しくて気持ちが良かったが、このダムの建設で
87人も殉職したとは驚いた。



奇妙なミズナラ



何の為の石垣なんだろうか



レンゲショウマ



絡み合う山桜とミズナラ


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レンゲショウマを見に御前山へ

2010年08月14日 | 奥多摩
後半の休みは家でウダウダしてばかりだった。
白山でエネルギーを使い果たしたのかもしれないし、
行き帰りの夜行バスが60過ぎのオジンには堪えたのかも。
昔みたいにガツガツこなせない様にはなったみたいだ。
まあ身体に合わせてノンビリやるしかなさそう。

明日で休みも終わりだし、どこかへ行こうといろいろと
検討したら、レンゲショウマが旬なのに気づいた。
4-5年前黒戸尾根から甲斐駒に登った時に歩いた笹ノ平への
途中に咲き残りの2輪があっていたく感激した。
薄紫の色と丸い形がなかなかに品があって気に入ったのだ。
この時が最初で最後の対面だった。
8月の低山の花だから会う機会がないし、奥多摩へは
滅多に行かないので久し振りの再会というわけだ。

御岳山のレンゲショウマ畑はあんまりなので、栃寄沢から
御前山に上がり、大ブナ尾根を奥多摩湖へ降りる事にしよう。
本当は頂上手前の避難小屋でノンビリしたかったのだが
体が動かなかったのだから仕様が無い。
栃寄沢のコースは沢沿いで涼しそうだし、大ブナ尾根は
傘をさして歩けばそんなには消耗しないだろう。

奥多摩を歩くのは、07年の秋にタワ尾根を途中まで
歩いて以来、ほぼ3年ぶりということになる。
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ストックが道を広げ花を消す!

2010年08月13日 | 山道具
昔ワンゲルか登山部でやっていた人間以外は結構ストックを使っている。
中高年は殆どが使っているといってもいいだろう。
おまけにダブルで使うのが多いのが問題なのだ。

どういうわけか脚の両サイドに突き刺して歩く奴が多い。
それじゃあ全然役に立たないし、道が広がるだけだろうが。
道を広げぬためにはセンターを歩き、足の前方に先端を下ろさないと
駄目だ。
そうしないと力が生かされずにストックを使う意味が無い。

30人の中高年グループが歩いたらどれだけ草や花がダメージを
受けるか、ちょっと考えたら解りそうなもんだがなあ。

ストックメーカーがちゃんと使い方を書いたチラシを入れるのと
売る山道具屋でもレクチャーすれば少しは効果があるだろう。
他の獣達と同じ様に道を広げないように注意して歩くことにしないと
10年後はとんでもない事になってしまうぞ。

今はやりの山ガール向けの雑誌やら本やらでもやるべし。
「山渓」、「岳人」も入れて一斉にキャンペーンを張ってみればいいと
思うがなあ。
それに山岳会、特に中高年や老人向けの会でレクチャーすればもっと
効果的だろう。

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砂防新道で熊鈴?

2010年08月12日 | 山道具
何で人だらけの山道で熊鈴を鳴らすんだよ。
まったく頭にくる。後ろに付いたら最悪だぜ。
何にも考えずに只の惰性で着けているんだろうが
馬鹿な奴は小屋の中とか電車の中でも鳴らしている。
とにかくこいつの音にはイラツクので容赦なくはずせと言う。

「こんな道に熊は出ないだろうが」
「小屋には熊はいないぞ」

昔大雪の白雲岳をピストンした時は次から次にカウベルを鳴らす奴が
歩くのにウンザリして急遽下山した。
東北の山やら北海道の林道ならわかるが、丹沢の大倉尾根とかこの
白山の人だらけの道では全くの無用の長物だ。

ただ、か細いささやかな音を出す小さな鈴はまあいいかと思う。
突然遭遇するよりは予測できてどちらかに寄った方がお互い楽だから。
熊ではなく人とですよ。まあ「熊鈴」ならぬ「人鈴」というわけだ。

大雪の稜線は不思議と殆どクマサンの気配が無い。
一度五色ケ原を沼の原へ降りた時にどでかいウンチが道の真ん中にあって
同行のY氏とビビッたことがあったが。
知床を縦走した時も何の痕跡もなかったが林道には頻繁に現れていると
いっていた。

あとはラジオを聴きながら歩くオヤジ。
これは殆どがオヤジというのが面白いが、株価速報やら高校野球なら下界で
聞けよ。そんなのから逃げたくて山に来てるんだぞ。

山道を歩きながら聞きたくないのの横綱はあのオバン達の亭主の悪口だな。
なんで赤の他人の俺にまで聞こえるような大声でしゃべるんだよ。
下界の亭主も可哀想だが、そんなオバンと連れ添ったのが不運と諦める
しかないか。

反対に出会って最高なのは勿論可愛い単独の女性だよなあ。
さすがに東北やら北海道などでは滅多に見かけないが、北アルプスは
メチャクチャに多くてビックリした。
しかしそれ以上にジジババやオバングループが多いので歩く気にならないが。

こんな時に台風4号とは最悪だったなあ。
俺にはいい休養日ができて良かったが、縦走中の連中はガックリだぜ。
コメント (2)
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山用交通手段のNo.1は?

2010年08月11日 | 山技術
俺みたいな貧乏山屋にとっての最も重宝する交通手段といえば当然ながら
飛行機の早割りに止めを刺す。
2ヶ月前なら運が良ければ片道5千円前後で羽田から旭川に飛べる。
勿論週末はそんなに安い設定になっていないが時間が自由ならトライできる。
スカイマークのHPでやるんだがこれがゲットするのが至難の技なのだ。
当然旅行会社が群がるから個人ではなかなかゲットできない。
受付開始の2ヶ月前の9:30にアクセスできても、入力し終わった途端に
座席無しと出て何度悔しい思いをした事か。
俺の場合は単独なので不利なんだが、4-5人のグループなら皆で一斉に
アクセスしてみる手がある。当然人数分を申し込んで成功すれば万歳だ。
しかしこの最安値は殆ど望みが無いので最初から2番目に安いのにする手もある。
先月の海の日の3連休は15日(木)の15:10の便を9,800円で入手した。
帰りはJALで12,000円ほどだった。
7月初旬の大雪山行なら天候も比較的晴れの確率高いからやりやすいだろう。
ただしこの手のチケットの宿命で変更ができない。だから帰りはできれば最終便にして
安全を期したが良い。
しかしこの最終便がまたなかなかゲットできないので、この頃は日曜の朝便で
帰っている。これなら比較的ゲットし易いのだ。
そこで前夜に寝る格安の宿が必要になってあの「ビジネス旅館美岐」を見つけた訳だ。
下山して肉をたらふく食いたいというのもあるんだが。
これに初日の層雲峡YHとのセットが大雪山行の定番となっている。

次点はあの18キップだろう。
関東圏からの夏山の北アルプス山行にはもってこいだ。
季節運行の「ムーンライト信州」を使えば2,300円+指定券510円で白馬まで行ける。
(立川以降からの乗車の場合です。新宿からなら立川までのキップがいる。)
指定券を早めに取っておくのがポイント。雨ならキャンセルして200円程度戻ってくる。
6:14高尾発松本行きに乗れば上諏訪で乗り継いで11時前には駒ヶ根に着くから
中央アルプスには具合がいい。夜行でないのがオジンにはやさしいのだ。

さて番外の手段としてヒッチハイクを挙げておこう。
これまでの記録を見た人なら気づいたと思うが案外とやっている。
一度など旭岳温泉の旅館から出てきた夫婦に頼み込んで旭川まで送ってもらった。
下山の途中か駐車場で頼めば殆どOKしてくれる。まあロハではあんまりなので
ガソリン代を出すといってもあまり受け取らない。
同じ山をやった親近感もあるのだろうし、こちらとしてはお礼に山の話をする事に
している。あそこの山小屋はメシが旨いだのとんでもないなどの雑情報を話してやる。
やった山のルート情報とか提供する情報はいくらでもある。

あとはバスで早割りをやっているのに今回気がついた。
例えば新宿から喜多方までのバスなら片道2,600円。
会津若松は2,500円。飯豊の帰りに使えるだろう。これは昼行便で夜行は
片道4,800円。JRバス関東のHPからアクセスする。
東北とか北陸とかの夜行バスは結構高いが時間のロスがないのが良い。
3列シートなら結構快適に過ごせる。

来年の夏山の参考にでもしてくだされ。

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白山情報追加

2010年08月10日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
白馬大雪渓の最新情報を調べたら、客でとんでもないらしい。
この暑さじゃあ大雪渓を登りたくなるのが当然だよなあ。
それに連動して鑓温泉は芋の子を洗うような状況が目に見えているので止め。
替りの山を捜したが懐具合と相談すると遠出は無理。
奥多摩の酉谷避難小屋と雲取避難小屋を使って夏山低山歩きの実践か、
朝一で箱根の湯坂路を歩いて上湯に浸かるか。
まあそんなところで12-15日の連休は我慢しよう。
来週末は山仲間との青年小屋泊りが待っているから。

白山山行の雑情報の追加。

甚之助避難小屋は6人はゆっくり寝られる。ちょっと覗いたオバンが
「まあ汚い」などとぬかしたが俺の感覚では普通だ。
水場は目の前に蛇口が3つある。トイレも朝一で清掃してくれていた。

下山して入った市ノ瀬の永井旅館の風呂は新しくて風情なし。
おまけに5-6人入れる大きい湯船が循環・加温で2人しか入れない小さい
湯船が掛け流しとなっていた。
この源泉はぬるくて身体にはやさしいが。
源泉の絶対量が不足しているのかもしれない。600円。

この風呂に入る為には一旦下車しなければならないが、金沢駅までの
通しのキップで途中下車ができる。

雪の上を歩かないのでアイゼン不要。もし雪の上を歩く事態になったら
それはコースを外れている。

砂防新道では水が中飯場、甚之助避難小屋で補給できるから出だしは500MLで充分。

下山路を砂防新道にする場合は登りを待つのを覚悟しておくこと。早朝から半端でない
数が登ってくる。

まあこんなところだ。クロユリ目当てなら即行くべし。
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白山のクロユリ 2010年8月8日

2010年08月10日 | 八ヶ岳・中央アルプス他

白山のミヤマクロユリを見にお花松原まで行った。
評判通りの大群落だったがいかんせん地味。
それよりもオトギリソウが全山に分布。
こっちの方が代表にふさわしい。
クロユリは今が旬で1週間後は終わっているだろう。
見たければこの2-3日中に出かけるべし。

2010年8月7日-9日(2泊3日、避難小屋)(単独)

当初は弥陀ヶ原でビバーグのつもりだったが、小屋まででなんか歩くのが億劫になって止めた。
結果的にはこれが大正解だったのだからついていた。
最終日は別山をやってからチブリ尾根を降りるつもりだったがこれもパス。
前夜と朝一の雨に気勢をそがれたのと前夜夕陽を撮る際にブヨに刺された瞼が腫れ上がったため、そのまま下山した。しかしこれがドツボだった。

初日と下山日は後で少し触れるとしてお花松原ピストンを書こう。
5時に前夜同宿した金沢大のワンゲルOB(院生)と小屋を出た。
彼とは南竜分岐で分かれて黒ボコ岩を目指した。
途中はシモツケとミヤマシシウド、オタカラコウが目立った。
稜線直前の延命水はか細い流れでコップ一杯に20秒はかかりそうで、
列を成すのは当然。案外と旨かったが。

黒ボコ岩はたいして大きくない四角っぽい岩だ。
さっそく団体のお出ましで、先頭のおばんガイドがいろいろと解説しながらノンビリ歩いて行った。
あれじゃあ俺が後ろに付いたら蹴散らしそう。

弥陀ヶ原には「白山奥宮境内地」という看板があった。
あやうく境内で寝るとこだった。
しかし境内にあんな大きな宿泊所を建てていいのかよと突っ込みたくなる。
参拝に来る信者の為の建物なんだから文句言うなと反論するだろうが。

御前峰では残念ながら北アルプスは見えなかったが、近場は見えて結構絵になる景色だ。
千蛇ケ池まで降りてお花松原への中宮道に踏み込んだ。
ヒルバオ雪渓への下りが案外と急で帰りが思いやられたが大したことは無かった。
雪もこの2週間で随分と融けたと帰りに会った男が言っていたが、雪の上はまったく歩かずにすんだ。
念のために持参した六本爪は只の鉄くずだったわけだが安全の為には致し方ない。
雪には結構敏感に反応するが、多分あのM氏との朝日のプチ遭難のせいだろう。
雪が多い時は後で写真を載せる大岩まで歩き、そこから直角に左に歩けばよい。

辿り着いたお花松原にはミヤマクロユリが噂通りの大群落で待っていた。
うーん、しかしあの大雪のクモマユキノシタと同じく地味(あれほどではないが)なので迫力は無い。
個体は結構可愛いのだが色がなあ。
登り返しはコースタイム通りに歩いた(全荷物の12K程度のザック)
ので少し甘めだろう。
小屋から軽い荷でピストンすれば千蛇ケ池から往復2時間半で歩けるだろう。

後はお池巡りコースで花を見ながら室堂へ帰ったが、ここもオトギリソウが幅をきかせていた。
その後のエコーラインはイワイチョウとカライトソウ、ニッコウキスゲ、チングルマが出て来て楽しめた。

花を楽しむ為のベストコ-スは今年11月に新築される甚之助避難小屋に連泊して、

① トンビ岩コースから御前峰に登ってお花松原をピストンの後、お池巡りで室堂へ帰リ、エコーラインで小屋にもどる。

② 翌日黒ボコ岩コースで稜線に出て、観光新道を別当出合へ下山する。

これが一番花を楽しめるだろう。

来年だったら新築の小屋に寝られたのに残念だ。
しかし国立公園なのに新しく切り開いて小屋を建て、古いのは取り壊すとは何だ!
建て替えれば自然破壊せずに済むだろうが。
どうせ寝る奴は俺みたいな貧乏山屋しかいないんだから。
おまけに少し離れたところに公衆トイレも造っているんだから呆れる。
白山の観光登山と砂防工事でしこたま儲けるわけだ。なかなか頭がいいなあ。
初日に同宿した滋賀からの定年退職直後のオジンの情報だとあと一ヶ所同じ様に新築してるらしい。
それならあのトムラウシに避難小屋を本当に小さくてもいいから造れや。
そうしたらあんな悲劇は2度と起きないだろうよ。

ドツボといったのは、登りが続々とやってきて待ち時間の長いこと。
殆どの連中が砂防新道を登るというのを忘れていた。
まあとても観光新道を下るつもりは最初からなかったからあまり頭に来なかったが。
それから初日にビバーグしなくて正解だったというのはメチャ寒かったのだ。
幸いに汚かったが毛布が8枚位あったので前述のオジンと分け合って使った。
2人ともシュラフカバーしか持ってきていなかったのだ。
このオジンはあちこちの小屋に寝て周辺を歩き回っている最中だったが、案外いい歩き方だ。
もちろん時間がタップリある退職後のオヤジなど限定だが。

花と初日と二日目に見た夕陽の写真をアップしてみる。




ミヤマクロユリ群落



ハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、ミヤマキンバイの混生



オトギリソウの群落



イワギキョウが小さい



ヒルバオ雪渓の大岩



北アルプス方面の眺め



初日の夕陽



二日目の夕陽

花の記録

センジュガンピ ラショウモンカヅラ ミヤマカラマツ イブキトラノオ コイワカガミ ミヤマアキノキリンソウ
タカネニガナ ミヤマコウゾリナ ハクサンボウフウ ミヤマシシウド ハクサンコザクラ ミヤマキンポウゲ
ミヤマダイコンソウ コバイケソウ シモツケ ミヤマダイモンジソウ トリカブト ミヤマリンドウ チングルマ
アオノツガザクラ ニッコウキスゲ カライトソウ イワイチョウ ハクサンフウロ ミヤマキンバイ ミヤマクロユリ
イワギキョウ ソバナ ヨツバシオガマ イワツメクサ ヤマガラシ(?) オンタデ アカモノ クルマユリ

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