音楽の喜び フルートとともに

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幸せなお風呂の時間

2023-03-14 21:01:00 | ロマン派
日曜日は苔テラリウムの材料買った後に、一休温泉に母を連れて行きました。



ブクブクジャグジーとかはありませんが、



馬酔木が咲いていたり、梅が咲いているのが露天風呂でゆっくり眺めながら入れるので気持ちよかったです。
お風呂好きな母も満足だそうです。

テオドール エステン(1813〜1870年)プロイセン王国ベルリン生まれ、ドイツ帝国ベルリン没

子どもの頃から街中の音楽、様々な管楽器や弦楽器の演奏を覚えます。
19歳でベルリンに行き、ボーマー、ルンゲンハーゲン、シュナイダー、AW バッハらに作曲を師事します。

修了するとベルリンで引く手あまたのピアノ教室として活動を始めます。

1843年にロンドン「今年初めてのすみれ」を流行の感傷的な趣味によって作り出し、大成功を収めます。
その後もシンプルにまとめられたサロン小品を作り続け聴衆に歓迎されます。

ピアノ曲、歌曲、声楽曲を作りました。
他にも「アルプスの鐘」「アルプスの夕映え」「人形の夢と目覚め」「花売り娘」などにより名を残しています。

「人形の夢と目覚め」は、「子どもの情景op202」の第4曲として書かれました。

初めの部分はアンダンティーノ。「子守唄(ゆりかごの歌)」という発想記号がついています。
終結部には「人形が眠る」と書かれています。

アンダンテ モデラート「人形の夢」は人形が話したり、歌ったりしているような旋律で「人形の目覚め」へと移ります。
最後は「人形の踊り」で華やかに終わります。

1997年、この曲の中の「人形の夢」の初めの部分はNORITZの給湯器のお湯張りの完了のお知らせ「お風呂がわきました。」に採用されました。

選定理由をNORITZは
「聞き飽きないように流行りすたりのないクラシック音楽に絞り、お客様にこれからお風呂に入る高揚感と幸福感を感じてほしいという思いを重ねドイツの作曲家テオドール、エステンの人形の夢と目覚めの第2部「夢を見ているところ」を選定いたしました。」
としています。(NORITZホームページより)
もう25年使われ、日本人の3人に1人はこの音楽を聴いているそうです。

私は大して思い入れも無かったですが、ドラマを見ていたら父との幸福な思い出とともに、父子でお風呂に入るシーンを思い浮かべる青年。
二度と戻らない幸せな時間。

彼がこのメロディをピアノで変奏し、弾く姿を見て、思わず涙してしまいました。

私たちの家族とも、長く共にあった音楽なんだなぁ…。
と、その時初めて気が付きました…遅いっ!