音楽の喜び フルートとともに

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運命の喉首を締め上げる

2023-03-19 21:12:00 | 古典
ラナンキュラスが次々咲いてきました。



やっぱりこの花好きだなぁ〜。
実は手作り市に行った日に転倒。
人を避けようと後ろに下がったら石とくぼみに引っかかってコケました。
手と顔をやってだめだと腕を胸に引き寄せて丸くなったら、地面と腕を挟んで肋骨を打って、息が詰まりました。

「ドンって音がしたよ。」とGさん、お店の人がびっくりして椅子を出して座るように言ってくれました。

肋骨折ったかなぁ?と思いながら帰って病院に行ったら肋骨は折れてないけれど軟骨が折れたかも。全治2週間から2ヶ月。
その幅?!
とりあえずまだ痛いので安静…。
湿布と痛み止めだけで。

フルートは翌日から吹いていますが、腕も結構痛いです。
でも、唇をやった時より吹けます。

寝返り打てないけど

重いもの持つと響くので、土曜日西宮の本番はスーツケース。
夜は伊藤公一先生のコンサートで京都。
日曜日はレッスンの後今田聡美さんのリサイタルに新大阪ムラマツに3:00。

忙しいけれど、まあ、走るわけではないからいいか。

骨といえばルートヴィヒ フォン ベートーヴェン(1770-1827年)

28歳で難聴の症状が出始め、晩年はほとんど聴こえなかったそうです。

そんな彼がピアノの音を聴くためにやっていたのが、指揮棒の端をピアノにあて、もう一方を口にくわえて、音の振動を直接骨に伝えることで音を聴いた!

固くなった鼓膜を介さず音を聴くことができたそうです。

「神がもし、世界でもっとも不幸な人生を私に用意していたとしても、私は運命に立ち向かう。
私は運命の喉首を締め上げてやるのだ。決して屈したりはしない!」

「交響曲第5番」ハ短調作品67は運命という通称で知られていて、クラシック音楽の中でも最も有名な曲の1つです。

「運命」というのは、ベートーヴェン自身による正式な命名ではありません。アントン シンドラー(1795-1864年)


は冒頭の四つの音は何を示すのかという質問に対し、「この世に運命は扉を叩く」とベートーベンが答えたと書いていますが「会話帳」をシンドラーは改竄していたことがわかっています。

弟子のカール チェルニー(1791-1857年)


はこの冒頭について、ベートーベンがプラーター公園を散歩中に聞いたキアオジ


というをの鳥の鳴き声から発想を得たと言っています。

第6番田園と同時期に作曲されています。第6番は標題音楽の先駆けと言われています。それとは対照的に第5番では極限まで絶対音楽(物語やその他文学的な何物か?を表現するのではなく、音楽そのものを表現する音楽)の可能性が追及されています。
この2つの交響曲はロボコヴィッチ公爵

とラズモフスキー伯爵

に合わせて献呈されました。初版は1809年4月ブライトコプフ ウント ヘルテル社より出版されました。

初演はアン デア ウィーン劇場


で行われました。