完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

体の変調 ~その後~

2006年05月31日 | Weblog
私は中年である。
毎日の気温の変化が激しく、
着る物を選ぶのに、ひじょ~に
悩む「中年」である。(・・・5着しかない
衣装の中から・・・)

さて、私がこのブログを始めるのあたり、
自分が「中年」であることを自覚した。と
Upしたのだが、それ以来、完全にそれを
追認せざるを得ない「体」の変調が現れ続けた・・・。

シソーノーローになったり(3月15・23日のブログ
参照)腱鞘炎になったり(3月11日のブログ参照)
まさにこのブログを立ち上げるために「ネタ」の方から
やってきたような状況だった。

その後、その症状がどうなったか?知りたいですか?
(知りたくね~よ!)
知りたくね~たくても、知らせます。

腱鞘炎の方は、駐車をする前には「民間取締官」に
注意しましょう・・・・。ちが~う!
注射をする前より「バネ指」には、なりにくくなった。
けれど痛みは治まらない。(このまま動かなくなったら
どうしよ~~~!)と不安は募るばかりだった。

そこで、腰痛のときお世話になっている「K接骨医」に
通うことにした。
俗言う「低周波治療」である。ビリッビリッと電気が
通る感じがなんともいえない。

困ったことに、この病気は「なるべく動かさない」で
いることで鞘の炎症を抑えるのが一番良いのだが、
何しろ「指」である。

低周波のほかに「レーザー治療」とかも、やっているけど
時間がかかりそうだ。

指の動きをチェックしながらK先生は、「わかる~、薬指
だけ動かす時ズブズブって感じがするの・・・。」
ヒェ~~、そんなの分んないよ~~~。ほんとに直るの?

そして、歯槽膿漏のほうであるが、なるべくなら
歯は抜きたくなかった。どうにかならんかい!先生!
とI先生に聞くと「なやんよ!」ということで
歯を抜かれてから1ヶ月。歯の抜けた歯茎も、ようやく
固まってきた。

お金があれば「インプラント」とかにする方が、良いのは
よくわかっているけれど・・・。
結局「ブリッジ」にすることになった。
私はこの「ブリッジ」というのは初めてなのだが、
気持ちの良いものでは無いですな。

今は「仮歯」が入っている。「これはただのプラスチック
だから、硬いものは齧らないように・・・」注意された。
これも来週末に「本歯」を入れる。

人間も歳を取ると「再生不能」のパーツが出てくることは
当然なのだが、こうして欠けだす最初はひとつひとつが
ショックの連続である。

今まで気にせず「全力疾走」を続けてきたわけで、
そのことに何の痛痒も感じなかったし、それが
すべてにおいての「前提」だった。

それが、何をするにおいても「体と相談」せねば
ならなくなったのだ。

他のことも、今年は「大きな変化」が押し寄せて
来ている。そのため、心身ともに例年以上に
疲れ切っている。

こうした、泣き言や愚痴を吐露できるブログが
あって、なんとかバランスをっている状況なのだ。
とにかく、また一段階段を上った感じ。切ないけれど。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
「自覚」は「覚悟」を呼ぶ・・・。
                   may




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エッセイ3冊(山口瞳・阿刀田高・伊集院静)読み終わりました。

2006年05月28日 | 
私は中年である。
一昨日から強風が吹き、二晩眠れぬ夜を過し、
明けた今日は娘の運動会。しかし、思ったとおり
「強風が止むと雨が降る」開会式と応援合戦をして
中止となってしまった。
忙しい割りに何をやったのかわからない日曜を過した
「中年」である。

さて、次々に本が読み終わって早くブログにUpせねば
と思っていたのだが、なにしろそれを中心にしてしまうと
2回に1回は本の感想になってしまう。そこで、まとめて
3冊分をUpすることにした。

今回は特に頭を休めるために、風呂・歯磨き・トイレと
すべてでエッセイを読んでいた。

     「酒呑みの自己弁護」(山口瞳)1979年
      「まじめ半分」(阿刀田高)1984年
     「時計をはずして」(伊集院静)1991年

以上が、今回読み終わったエッセイだ。しかしながら
どの本も「古い」本ばかりだ。今、「本屋」で手に入るのは
「時計をはずして」くらいだろうか・・・。(著者の後が
文庫出版時の年なので、書かれたのは更に数年前ということ
になるから・・・えらく古い本ばっかり)

「酒呑みの~」は24年前、20代になったばかりに買って
読んだ覚えがある。そして、なんど再読しただろう。
話の内容はひどく古いのだが、世間の価値観にブレのない
時代だった「郷愁」が溢れている。

山口氏は、元々ビールを発売する前の「サントリー」の広報部に
居たという。後年、高倉健主演の「居酒屋兆治」を書くことに
なるのだがそのベースをそこはかとなく感じさせるエッセイだ。

「まじめ~」はリサイクルショップで50円で買った。
阿刀田氏はショートストーリーを得意としているが、最近は
とんと噂を聞かないが、執筆活動をしているのだろうか?

阿刀田氏は国立図書館の司書上がりの作家で、このエッセイも
ほのぼのとしていて時代を感じさせる。少し前の「作家」と
呼ばれる人らしいエッセイだ。

「時計を~」の伊集院氏は有名だから、説明の必要無し!
・・・といいたいが、やはり、エピソードはUpしないわけには
いかないだろう。

前妻が伝説の女優「夏目雅子」であったことは有名だが、
彼女が結婚が決めたのが、彼女の前で氏がサラサラと
「レモン」という漢字で書いて見せたからだという。

そんな話とか、彼女と死別した後に女優「篠ひろ子」と
再婚した話とか・・・。近藤真彦の「愚か者」の作詞を
したのが彼だとか・・・。華やかなエピソードに事欠かない。

しかし、彼のエッセイにはそこはかとない「物悲しさ」を
感じさせる。エッセイだから笑える話やみっともない話が
描かれているだが、いつでもその底に深い悲しみが感じられる。
その感じがなんともいえない彼のエッセイの魅力なのだが・・・。

物書きなどという職業は、自分の身を削って切り売りしている
ようなものなのだろう。本に描かれることは、ほとんど作家
自身の感覚を晒しているに等しい。
(SEXシーンなどを描けば、そんなSEXをしていると勘ぐられる
なんてのは当たり前らしい・・・北方謙三が何かで言っていた)

しかも、作家の持っている感性が「小説」より「エッセイ」の方が
露骨に吐露されている気がする。
そのせいなのか、世間の有名作家にもエッセイに魅力がある人が
少なくない。

今回の3人は、私は小説よりエッセイの方が好みの3人だ。
このほかに池波正太郎なども、有名な時代小説「鬼平犯科帳」
などよりエッセイ「食卓の情景」などの方が魅力的だ。

こうしてみるとエッセイという物も基本的には、読む「旬」が
あるといえるだろう。だが小説と同じで「時」を超える物が
たま存在するのである。

「頭を休めるための読書」をするには「エッセイ」が一番!
という感じだ。(頭を休めるためには、読書をしない!ってのが
正解だろうや!)

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
レモンって漢字で書ける?・・・「檸檬」
じゃあ「ゆううつ」って漢字で書ける?
                     may
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怪優「阿部サダヲ」の演技

2006年05月26日 | 
私は中年である。
週の終わりに、すっかり疲れが出ている
「中年」である。

さて、私は基本的に「テレビっ子」だった。
これは私ら40代の共通点だ。40代でそうで
なかったらかなりの秀才(いまどきこんな言葉
使わないか)だろう。

そのテレビっ子だったがゆえにアメリカンフットボールの
ルールも覚えたし、ラグビーとの相違点もよく分った。
そのほか、意味も分らず「政治」のことも見てきたし
歴史的大事件「浅間山荘事件」なんてのも見た覚えがある。

しかし、このごろ「テレビ大好き」には変わりがないのに
あまり、どんな番組もチャンネルを変えることなく
最後まで一番組を見ることがない。

これも「中年」になったからなのか・・・。

現在のお金は、すべて「時間」に換算されていると
言っても過言ではない。一番顕著なのが「移動」に
ついてだ。

たとえば東京まで行くとして、新幹線で行けば1万円で
1時間とする。高速バスで行けば5000円だけれど
2時間かかる。自転車で行けば、4日くらいかかるかも
知れないけど費用は0円だろう。どれが一番得をしたのか?
皆さんはどう思う?

ここで言う「時間」とは「残り時間」のことで、
何に対してかといえば「人生の」残り時間だ。

だから、若いときは「残り時間」が多い(だろう)から
無駄に時間を使うことに意外に無頓着だ。

私ら「中年」にしてみると「残り時間」はかなり少ない。
(全く、凄くそう感じるんだヨ!)

そのために、たかがテレビでも「面白くない番組」を
見ているのは耐えられなかったりする。

だから、一人の部屋でチャンネルをカチャカチャと変え
ラジオを点けて、パソコンを叩くことになる。

そんな私がカチャカチャテレビで目に付いた男優が

         「阿部サダヲ」
  
                  なのだ。

現在放送中の「医龍」(出演・坂口憲二、稲森いずみ、
小池徹平、北村一輝等々)に腕利きの「麻酔医」役で
「怪優」ぶりを発揮している。

全身麻酔は7秒で「落とす」のがプロだという。
彼が患者の耳元で「ひと~つ、ふた~つ、みっつ・・・
にゃにゃ~つ・・・はい!落ちた!」

金髪なのか白髪なのか分らないほどの髪をして、
そのまま部屋の隅の椅子にアイマスクをして、座り込む。
そして、一回の麻酔に100万円を要求する。

非常に個性派のそろうキャストの中でも、
強烈なスパイスになっている。

名落語家の長男にして落語ベタなタレント。
機構のナンバー2にして上司を追い越すことに
躍起になっている刑事。
そしてロックグループ「グループ魂」のボーカル。

ここ一年での彼のこなした役だ。(最後のボーカルは
私には「役」を演じているようにしか見えないのだ)

どの役にも全く共通点がなく、そこにいるのが
「阿部サダヲ」ではなく、役そのものの「人」が
そこにいる。
バイプレーヤーとしては最高の役者だろう。

自分もそうであるせいか「花」のある主役よりも
こうした芸達者な「脇」をこなせる人が好きだ。
まだまだ若い彼は、今後ますます個性的な「怪演」を
みせてくれだろう。それが楽しみだ。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
私を「花」にたとえるなら「かすみ草」?
                     may










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猪口おばさんの「少子化対策?」と大蔵議員の「盗用?」

2006年05月24日 | 時事ネタ
私は中年である。
人間の「老い」の境は「45歳」ではないかと、
真剣に思っている「中年」である。

さて昨日のニュースで若いのか、そうでもないのか
分らない丸顔のおばさんが「少子化」について
あ~でもない、こ~でもない。と記者会見をしていた。

昨朝はちょっと歳を取ったリクルートファッションの
大学生もどきの若造が、記者に「盗用記事」をブログに
載せたと詰め寄られていた。

この俗に言う「小泉チルドレン」なる国会議員ほど
その品格を疑いたくなる面々も、いまどき珍しい。
・・・というより、いまどきだから居るのか。

小泉のいう「派閥の弊害」は確かに大きかった。

もともと「自由民主党」は自由党と民主党が
(もっとむずかしい名前だったかも?)合併して
出来た政党だから、どちらにも古リーダーや
NEWリーダーがいたわけで、その人たちが党の中で
次期首相を狙うために「派閥」を作ったわけだ。

だから「派閥」は党の中のミニ政党の様子を
呈していた。影響力はやはり大きくて、野党と
戦う前に「獅子身中の虫」である「派閥」の領袖たち
から説得しなければならなかった。

小泉はその苦労をなくことに成功したのだ。
これは、55年体制を知っているものにとっては
「奇跡」的なことなのだ。私はこの事態に
「唖然」としてしまった。

逆に派閥の力が衰えてきたことは、新人・若手の
半政治家然とした輩を、押さえ込んだり、教育したり
することが出来なくなってしまった。

ゆえに杉村大蔵やら、猪口女史など政治家としてより
「人間」としての部分がチャンとしない半端モノが
横行するようになる。これの方が派閥が解消された
ことより怒りを覚える。

派閥政治がなくなるのは良いけれど、それによって
逆に自民党がどんな形なるのかは、全く持って
分らなくなってしまった。

どちらにしても、とても「政治家」になれないだろう
人間が、その人を選んだわけでも無いのに「政治家」
になってしまった悲喜劇が、あと3年以上続くのである。

その間にドンドン日本の政治がひどいことになって
いくかと思う、ぞっとするがそれも小泉なる
変人の目くらましに乗せられて、彼を勝たしてしまった
我々国民の「自業自得」なのではあるが・・・。

政治においては「緊張状態」を作っておくことが
良い政治を行わせる絶対条件なのだ。
いつ「政権交代」があるか分らない。とおもえば
政治家は必死で「良い政治」をやるようなるのだから。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
次の参議院選挙で自民党を過半数割れに老い込んじゃれ~!
                     may









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尻の光るゴキブリ?

2006年05月23日 | Weblog
私は中年である。
農家において「一大イベント」である
「田植」がなんとか一昨日終わった。
それで、しばらく疲れでブログを
Upできなかった「中年」である。

さて、図らずも家業の「農業」をいまだ
続けている「中年」の私であるが、
今年は不気味な「不安感」を覚えている。

5/8の「今年のカエルとホタル」を
読んでもらうと話が早いのだが、例の
「地震」以降、自然界の歯車のズレを
強く感じている。

その思いを更に強くする「気配」がしている。

稲作農家などというのは、他の農作物を作る
農家に比べれば、非常に恵まれているし
仕事は極の重労働はない。

しかし、こまごまとした仕事はやはり多い。
特に「水見」は、鬱陶しい。

「田植」を終えたばかりの「苗」は、充分な
肥料と水分を必要とする。そのため、毎朝・晩
田の水の量をチェックに行かなければならない。

その量もただ多ければ良い訳ではないし、気温が高く
お日様が照れば水温が上がったり、畦にモグラが
穴を開けていたりすると、すぐに抜けてしまう。

とにかく、この毎日の「水見」が基本となる。
当然ながら同じ人間がやらないと、感覚がちがうので
管理の仕方の根本が狂ってしまう。

・・・しばらくぶりにUpすると調子が出ないなぁ。
回りくどいけれど、ここ数日の朝の「水見」の
時の話である。

今年のカエルは、朝っぱらから「大合唱」を
しているのだ。
カエルは、基本的に夕方から夜にかけて鳴くもので
朝方は静になるものだ。

しかし、今年は朝から「大合唱」だ。

なんとなく、不安に襲われる。気象庁の発表でも

「5月の日照時間は1946年以来2~4位の少なさに
なるという。20日までの日照時間は、東・西日本の
太平洋側で平年の60~61%にとどまっている。」

「米の作」にも随分影響が出そうだ。心配だなぁ・・。

・・・これで問題は「ホタル」である。

ホタルは「大発生」するか・・・。「巨大化」するか。
巨大化したりすると、尻の光るゴキブリみたいで
気持ち悪いだろうなぁ・・・。

もう、昔のような自然な「自然」に戻ることは
ないのかなぁ・・・。(今回この終わり方ばっかり・・・。)

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
最後まで調子がでなかった・・・。
                     may




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週末の酒(番外編2)~刺身らしきものをつまみに~

2006年05月17日 | 
私は中年である。
明日から春の大仕事「田植」を始める。
そこで週末ではないが「気合」を入れるために
一杯やっている「中年」である。

稲作農家にとって「田植」は特別、気合のいる
作業だ。農家に生まれ中年になったが、何度経験しても
この作業が始まるのは「憂鬱」だ。

現在の日本の稲作農家のおかれている立場は複雑だ。
基本的に日本は古代から「お金」より「米」で成り立って
きた国だ。皆も知っていると思うが、江戸時代には
「百姓」はお金ではなく「米」で納税したいのだ。
(年貢米のこと、蛇足でしたか?)

そして、その当時から「生かさぬ様に、殺さぬ様に」と
扱われたのが「百姓」だ。(私の知人に「百姓」は、
農業に関する100のことが出来るから百姓と呼ぶのだ!
と言ってそれを誇りにしている人がいる)

江戸時代の「百姓」のことは、漫画「火の鳥(鳳凰編)」
手塚治虫著・「カムイ伝」白土三平著に詳しい。

「火の鳥」では、年貢米を背負った老婆が道端に倒れ
息を引き取るシーンが出てくる。その死の理由は・・・
「餓死」なのだ。

今すぐにでも喰える「米」を背負って老婆は餓死する。
「年貢米」ゆえに食料でありながら老婆にとっては
「収めるべき年貢」であり「食べ物」ではない。

「カムイ伝」のそれは、各地の代官によって「年貢米」の
量り方の「差」が問題になる。年貢米のを計量するのに
升にすくう。そのとき枡を「トントン」と棒で叩く。

米を計るとき、よくこの「トントン」をやって親に怒られた。
升は単純にすくって、上を平らにして1升になるように
作られている。

賢明な方は気が付くと思うが、枡で米を計るとき、この
「トントン」をやると、やり方によっては一割近く米が
升の中に納まる。(つまり、年貢を多めに収めさせることが
できるのだ)

さらに升から盛り上がった米を棒で均す。すると、
当然、溢れた分は地面に落ちる。(これは、代官個人の
「儲け」になるのが、しきたりになっていたのだ)

毎年、年貢の量を決められていたが、その量はこうした
代官の一存で2割以上多めに、搾り取られていたのだ。

今の稲作農家も、結局本当に「稲作」だけで生計を
立てている農家が全国で、どのくらいいるのだろう。
現実に稲作農家の自分でも、農家に「明日」があるとは
とても思えない。その行く末に、悪寒を覚える「中年」で
ある。

それこそ「酒」のせいで、話がなかなか本題に入らない。
閑話休題としよう。

ということで今日は日本酒「越の寒中梅(純米吟醸)」を
飲っている。

中越大震災の被害の中心地「新潟県小千谷市」の酒だ。
精米歩合は55%(つまり、酒米の中心45%だけを
使ったている)しかも「純米酒」(米と米麹だけで
作られている)

四合壜を探すのだが、なかなか手に入らずワンカップ
タイプを数本買ってストックしてある。

少々冷やして刺身と共にやる。この刺身も普通の刺身で
なく、シーフードサラダの具として売っていたものを
閉店間際のスーパーで買った。

しかし、普通の刺身より無駄な大根のケン等がなく
食べやすく切ったレタスやタマネギが入っていて、
逆に酒のコクを生かしてくれている。
こうしたときの入れ物は「小さめのグラス」に
限る。

このまま、ぐっすり寝て明日の「田植」に備えると
しよう。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
ワンカップ時代の到来を素直に喜ぼう!      may









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三遊亭円楽という落語家

2006年05月16日 | 
私は中年である。
3日休んだら、フツフツと考えが
沸いてきてUpする内容が溢れている
「中年」である。

さて、先の日曜日の夕方に「笑点40周年記念」の
番組をやっていた。
残念ながら、私は出かけていて見れなかったのだが、
この回を最後に「三遊亭円楽」が番組を降りるという。

さらにどうやら「落語家」も引退するらしい。

私は実は「落語好き」でもある。いままで
きっかけが無くてUpすることが無かった。
まあ、もっぱらテレビとCDでのファンでしか
ないけれど・・・。

三遊亭円楽は、かなり有名な落語家だろう。
笑点の4代目(確か?)司会者として20年(位?)
日曜の夕方の顔だった。(私としては、いまだ
三波伸介のイメージが忘れられないのだが・・)

彼は師匠である三遊亭円生の芸風を、よく継いだ
落語家だ。(円生を知らない人にとっては、全く
分らないだろうけれど)
落語家で有名になるのは、少し前までかなりの
「大御所」でないと無理だった。

大体「落語」という文化は「江戸」と「上方」の
もので、それ以外の土地では成立しない芸なのだ。
講談も浪花節も、日本の話芸はほとんどがそうだった。

これらが日本全国のものになったのは「ラジオ」の
普及とそれに続く「テレビ」の爆発的な普及だろう。

江戸の小さな街角で100人くらいしか入らない
亭席で磨いてきた芸が「落語」なのだ。

テレビなど無い庶民にとっての数少ない娯楽の
場所。それが亭席であり、そこで演じられる
「落語」はとても身近な芸だった。

ゆえに本当の落語の醍醐味は、小さな会場で
落語家の「息遣い」を感じながらでないと
分らないものだと私は思っている。

そして、私はそうした本物の「落語」は実は
一度しか体験していない。
それが「円楽」の「文七元結」円楽得意の
人情噺だった。

師匠の円生は若いときには全く売れなかったが、
晩年になってテレビのCMなどにまで出てくる
有名人だった。

「明治」の匂いを感じさせてくれる名落語家で、
「一人酒盛」や「死神」「居残り佐平次」などが
とてもいい。

対する円楽は、若くして円生の芸を良く自分の物にし
長い顔という特徴をテレビでうまく売って人気者に
なった。古典落語を「頭」で作り上げたタイプの
落語家だった気がする。

円楽の「文七元結」は絶品だった。しかし、そこには
昔の香りを感じさせない、なにか「毒気の抜けた芸」
に思えて仕方なかった。

円楽の司会をした笑点が、三波伸介のそれを越えられ
なかったのは、その洗練された「毒気のなさ」故だと
私は思っている。

象徴的なシーンを二つほど紹介したい。

その一
円楽が某国営放送の落語の中継で「中村仲蔵」を
演じている。最終盤で、主人公の仲蔵の女房役を
円楽が演じる。袖で涙拭きながら科白を言う。

そのとき円楽は袖の中に「女物の柄の袖」を仕込んで
おき、それを引っ張り出して顔を押さえた・・・・。

円楽ほどの芸をもってすれば、そんな袖など
使わずとも充分、女房の喜びを表現できたはずだ。
私はその袖を見て・・・急に興が冷めた。

その二
目の前で円楽が「文七元結」を演じている。最終盤に
主人公の「左官の長兵衛」が「かわいい娘の・・・」と
言うところ「かわいい息子の・・・」といい間違える。

円楽は一瞬口籠るが、何事もなかったように話を続ける。
この話に「息子」は存在しない。明らかに間違えたのを
客は全員が分ってしまった。

真打であるなら、話の筋でクスグリにする位の芸を
見せてもらわなければ・・・。
円楽の名が泣こうというものだ。

芸人で一番されてはいけないこと、それが客に
「同情」を感じさせることだという。
人を笑わせる人が「かわいそうに・・・」とか
「大丈夫かしら・・・」とか思わせたら、
その感情が「笑い」をかき消してしまうからだ。

円楽はすでに、数年前にその時を迎えていたのかも
知れない。
持病の腎臓病のことを、人前で話してしまった時に。

しかし、そうした芸でも見事な話芸を録音で
残してくれた。
前出の「文七元結」「のざらし」「中村仲蔵」
「長命」などは是非聞いてみて欲しい。

「頭」で作った古典落語の集大成がそこにある。
縷々Upしてきたことも、その長い積み重ねの修行の
年月の前には大した意味はない。是非労いの言葉を
かけてあげたいものだ。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
円楽さん、ごくろうさま!        may


























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ワールドカップメンバーからの落選者たち

2006年05月15日 | スポーツ
私は中年である。
すっかり、怠け癖がついてしまい3日も
ブログをUpしなかったのに、たいした
内容が思い浮かぶない「中年」である。

さて、大した内容が浮かばない時は、
やはり「時事ネタ」だろう。
そこでタイトルのことを思いついた。

しかし、内容としてはむずかしい。
だいたいワールドカップが、あと25日ほどで
開幕するといいながら、前回前々回ほどに気分の
高揚がないのが、我ながら不思議でもある。

Jリーグが始まって10年以上が経つ。
日本のワールドカップの歴史も、ほぼそれに重なる。
「ドーハの悲劇」も「ジョホールバルの歓喜」も
日韓・コーリアJAPANの国の名のどちらを先に呼ぶか
揉めた大会も、とても気分が高揚していた。

「ドーハの悲劇」は、初中年のおじさんには強烈だった。
その当時、私はBSをもっていなかったためラジオ放送で
イラン戦を聞いていた。
興奮したアナウンサーの絶叫が今も耳に残っている。

「ジョホールバルの歓喜」で、岡野が散々決めるチャンスを
逃してズッコケたのも、そして本戦目前にカズと北沢が
空港に帰ってきたのもよく覚えている。

「メンバーから外れる」ことは非常にドラマチックだ。

「カズ」「中村俊輔」そして、「久保竜彦」

オフトJAPANでの間違い無きエース「カズ」
彼は「王・長島」に匹敵する日本サッカー界の巨人だ。
そして、今も現役。しかし、やはり「悲劇のエース」と
しての印象が今も強く感じる。

「中村俊輔」は間違いなく、今日本のサッカー選手の
中で「一番の成功者」だ。それは中田英寿だという人も
いるだろう。しかし、中田の人格・性格から、いつも
好感をもたれずにいる気がする。

俊輔は対照的に、その体格・性格から「可愛がられる」
要素がある。彼の「落選」の理由もトルシエの説明では、
いまだに私は納得できない。

「久保竜彦」は、その異常な口下手・口の重さで
「不思議ちゃん」らしいところと、天才的なひらめきを
持ったFWだ。彼が、前回大会もすんでのところで
落選したこと知っている人が何人いるだろう・・・。

「カズがフランス大会に居たら・・・。」
「中村がトルシエJAPANで、MFに登録されていたら・・・。」
そして、
「ドイツに久保を連れて行っておけば・・・。」

いつもキーワードは、「そこに居ない彼」のように
思えてならない。

どの監督も、その心境を表してはいないが、
「切りたかったカード」が「その場に無かった」ことの
判断ミスを少なからず感じていただろう。

ワールドカップのメンバー選考では、いつも
「歯医者の美学」ちがった「敗者の美学」の最たる
物を見せられてきた。

大胆予想で言うとすれば「日本は予選リーグで敗退する」

その最大の理由が「天才FW・匂いを嗅ぐタイプの選手」
(つまり久保)が居なかった。
そんなカタストルフィ(悲劇的結末)を予感しているのだ。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
・・・がんばれニッポン!!        may





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信じられない・・・・。

2006年05月11日 | Weblog
私は中年である。
40代の男性は、二人に一人は内臓脂肪が
あって、様々な病気を引き起こすそうな・・・。

そんなテレビニュースを聞きながら、
(こんな世の中に40年以上も生きてきて、
「完全健康体」なんて人間が居れば、そいつの方が
よっぽど「不自然」じゃーー!)
などと心の叫びを上げている「中年」である。

さて「完全無欠の中年」を自覚して、このブロクを
Upしはじめたわけだが、やはり、中年としての「衰え」を
自覚しひどくガックリしている。

実は「信じられない・・・」ことをしでかしたのだ。


それは、私にとって「息をすること」と同じといって
過言でない「読書」についてである。

「今読んでいる本をなくして」しまったのだ~~~!!!

はっきり言って、仕事の食材を注文忘れしたことは、
何度もある。仕事なんてソンなもんだ!
(それはそれでひどい話でありますが・・・)

しかし、今読んでいない本なら「どこに仕舞ったか」を
忘れることはあっても、「今」読んでいる本を「見事」に
なくしてしまったのだ・・・・・・・・。

本の題名は

「反日韓国」に未来はない  呉 善花(お・そんふぁ)著

しかし、本自体をなくしたことよりも、それ以外の
部分があきらめきれないのだ。

私は本を読むときに、ブックカバーをする。それは
本革とはいかなかったが、それなりのものを使っていた。
(本屋さんで紙のブックカバーを使うのはもったいない
 きがしますねぇ)

さらに「栞」がもったいなかった・・・。金メッキの
金属製で「ムンクの叫び」が透かし彫りになっている物だ。

栞の方は何度もなくしては見つかるの繰り返しをして
何とかここまで使っていた。

本の先が読めないイライラと、気に入りの栞がなくなった
ことでのイライラで非常に気分が悪い。

さらに先々のことが鬱陶しい!
春先はいつもあまり気分が良くないが、今年はこの
ことでさらに拍車をかけて面白くな~~い!!

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。

                     may
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藤原 正彦著「国家の品格」読み終わりました

2006年05月09日 | 
私は中年である。
GWも終わって、あっという間に気温が25℃を
越え「暑さ」を感じるようになった。
こうした気候の変化が非常に応える「中年」である。

本には、読む「時期」がある。
特にベストセラーと呼ばれる本程その「時期」を選ぶ。
一時期、全くベストセラーと呼ばれる本に興味がなかった。

特に小説においての「ベストセラー」は、今でもほとんど
興味がない。なぜなら、そうしたものは後で読んでも充分
楽しめるからだ。

しかし、中にはその時を逃すと「読む意味」がなくなる
本もある。今回の本「国家の品格」はその際たる本だ。

人間は、何とはなしに「おかしい・・・?」と思っている
ことが少なからずあるはずだ。論理的に間違っていないが
納得できない。逆に論理的には絶対に間違っているのに
許せてしまったりすることが多々あるはずだ。

そうしたことの根本が、どこにあるのか、私はずっと
モヤモヤしてしていた。
この本は、そのモヤモヤを晴らしてくれた。

「人間は、なぜ他人を殺してはいけないか」という問いに
誰もが納得する完全なる答えを出せる人がいるだろうか。

著者は言う「1時間くれれば、殺していけない理由を50
殺してよい理由を50挙げてみせる」と。

論理というのは「それを展開する人間の都合の良いように
なっているのだ」と著者は言い切る。そうした、不安定な
「論理」なるもので世界が安定しているかどうかは、皆も
周知のところであろう。

あまり内容をUpしてしまうと、「ネタバレ」になって
しまうので、これ以上は突っ込んではいかないことにするが
最初に書いた「モヤモヤ」が、意外なことで説明がつくことを
知らされ、久しぶりに「目から鱗が落ちた」のである。

戦後、日本はかつてない貧困を味わってきた。その反動から
「物欲」を満たすことを最優先に、ガラムシャに突き進んで
きた。そのために、切り捨てられた物が一番大切なもの、
戦前に一番大切にされていたものであった気がして仕方がない。

そのことを含め、この本が爆発的に売れたことは、やはり
今の日本の「迷走」を誰もが認識しているということだろう。
そうであるならば、まだ・・・まだ「何とかなる」と思いたい
「中年」である。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。
まだ、遅くない。日本は戻ることが出来る!
                     may

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