完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

昔「巨泉」で今「所」    ~物事に「ハマる」ということ~

2019年06月29日 | いま興味のあること



私は初老男である。







大橋巨泉が亡くなってしばらくになる。







彼の生き方に、私は共感していた。







ほぼ私の父親と同じ歳でありながら、そのリベラルな意識は驚異である。






様々な事象に興味を持ち、そのすべてに「真摯に真剣に」対応してjazz・麻雀・釣り・将棋・競馬等々ほぼすべてモノにしていった。






セミリタイアの理由だって、趣味で始めた「ゴルフをやりたいから」だからね。






私もかくありたいと思っていた。








そして、令和になった現在の目標としている人と言えば・・・・。







やはり


         「所ジョージ」



                   であろう。





私の世代は、彼の登場から現在までをリアルタイムで知っている。







「「た~らりら、つ~ららつ~ららつ~らら」という奇妙な「組曲 冬の情景」でデビューして、早口過ぎてよくわからないしゃべりのラジオパーソナリティになり・・・。





気が付くと黒澤明の映画に出ていたりする。





「君はそのままやってくれればいいよ」とほとんど指示を出さず、演技をべた褒めするなど、所のキャラクターに惚れ込んでいたという。





テレビ番組の「所さんの世田谷ベース」で、彼の本領を垣間見ることが出来る。





とっころさんは64歳。






私より6歳ほど上だ。






昭和30年が始まった年に生まれた彼には、それ以前生まれの人たちにはない「突然変異的な感性」がある。





彼の凄さは、その「突然変異的感性」を思い切り「前面」に押し出していることだ。






「自分の『おもしろい』と思ったことは『誰が何と言おうとおもしろい!』」って言い切ることの凄さ!





それを若い時にとにかくヒタ隠していた私には驚異に感じてしまうのだ。






いま、初老男になった私はホンの少しだけ「自分の面白いと思ったこと」をやれるようになった。






ということで、次回は「自分が面白いと思ったこと」(他人にはおもろくないだろうこと)をやりたいと思ってます。







今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも「自分がおもしろいと思うこと」を信じますように。







                    May




「いいんだよ何やってもたのしいんだもん。成功しても失敗しても。やってることがおもしろくて失敗しても夕飯の時、盛り上がればいいんだよ。」

「『あ~ん、できなかった~。』ってなったとき「うちのオヤジ馬鹿だなぁ」とか「いつも失敗してんだよアイツ」みたいなのがたのしいんだもん。」



今回の世田谷ベースでのとっころさんの名言です。イイよなぁ・・・・。




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明日は「関ヶ原」ですってねぇ。   ~岡田准一の「白い巨塔」と「関ヶ原」~

2019年06月01日 | テレビ



私は初老男である。







唐突であるが・・・。







役者に一番必要なモノは何であろうか?







様々考え方があるが、







私が思うに、その役者が持っている






             「イメージ」





                    みたいなものではないだろうか。










そうした意味で先週5日連続で放送された「白い巨塔」の話である。








今回の「白い巨塔」は、私の評価において決して悪くなかった。







何しろ原作は昭和38年が舞台なのだ。






現代に移植するには、どうしても「無理」がある。







しかも5回で仕上げるために脚本には本当に苦労して、削いで削いで仕上げた感があり「ダイジェスト版」に近いドラマだった。







「粒が小さい」「年齢的な違和感」「大げさな演技」等々の問題はあったが、それは仕方のないレベルであり、ドラマとしてちゃんと成立していた。









そして、なにより「脇役陣が見事」だった。








特に出番が少なかったが「里見夫人三知代の徳永えり」や「脳外科教授・野坂の市川実日子」「病理学科教授・大河内の岸部一徳」などは秀逸だった。







それだからこそ「財前五郎」と「花森ケイ子」の二人が、役者としての「イメージ」に合わないキャスティングだったのが実に惜しい。








私の個人的なイメージで申し訳ないが「岡田准一」という人のネックだった部分は「身長が低いこと」などではなく彼に付いてしまっている「肉体派俳優のイメージ」だろう。







彼のハマり役は「SPの井上」や「大河ドラマの黒田官兵衛」だとするならば・・・。






彼は「医者」という職業からは、一番遠いイメージに思える。






花森ケイ子は「妖艶」でなければならない。





美貌という意味においては沢尻エリカで問題が無いのだろうが「薄っぺらい」感じが否めない。






成功している「夜の女」はあんなに存在感が薄くない。






今のテレビに求めてはいけないのだろうけれど「愛人関係」という重要な部分まで「希薄」になってしまっている。






最後に比べるべきでは無いと思いつつ・・・。





前回フジテレビの「唐沢寿明の財前五郎」も、原作のイメージからすれば少々「軽い」感は否めなかった。






ただ「2クールの長さ」と「とてつもない豪華キャスト」で乗り切った。







そして「田宮二郎の財前五郎」







リアルタイムで見た記憶があるのだが・・・。







当時高校生だった私には重すぎた。そして、深夜枠(地方局では時間がずらされていた)だったので寝ぼけ眼だったり、見逃したりしてしまった。








しかし、最終回放送時には田宮二郎は亡くなっていたという事実や、数々の逸話が相まってもはや私のイメージとして、田宮二郎と財前五郎は「同一人物」となってしまっている。









時代も違う。








芸能界のシステム・役者自身の作品への思い入れ・容貌へのこだわり等々が今とは考えられないほど違ってしまっている。









ということで、今日になってしまったが・・・・。







岡田准一主演の映画「関ヶ原」がテレビ放映される。









この映画はリアルタイムで見たのだが・・・・。








その時のことは、以前Upしたので興味のある人は読んでいただきたい。(2017年8月27日)








結論を言えば、今回と全く同じ理由で「ミスキャスト」だと思っている。










★★★★★★★★★★★★ここからは、ネタバレがあります。気を付けてね!★★★★★★★★★★★★









石田三成は戦国武将だが、基本的に「文官」であり「体力派の武将」ではないのだ。







さらに、原作での重要な設定が変えられてしまっていることで、小説「関ヶ原」の面白い部分を台無しにしてしまっている。






「白い巨塔」の方が、原作の面白さを充分残しているといえる。









今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、よいテレビドラマに出会いますように。









               May







俳優には「どんな役をやっても『役者本人』がそこにいる」人と「『役の人』がそこにいる」人がいる。


前者は田村正和・木村拓哉・石田純一。後者は真田広之・菅田将暉。



岡田准一は・・・・。前者でしょうねぇ。









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