完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

いよいよ大一番!   ~Jリーグの最終盤~

2012年11月27日 | スポーツ
私は初老男である。

昨日のJリーグ第33節で今シーズンのチャンピオンが決まった。

優勝したサンフレッチェ広島にお祝いを申し上げたい。

本当におめでとうございます!


今のJリーグを見ながら思い出したことがある。

古い話で申し訳ないがJリーグが開幕したときの話だ。

実は「どうなることか・・・」とおもっていたのだ。


その当時はヴェルディとマリノスが日本リーグの時の勢いそのままに人気実力をもってリーグ戦が進んでいた。


サッカーの「日本リーグ」時代を知っている人には、この「Jリーグ開幕」に隔世の感を持っただろう。

私もその一人だ。

そして、このヴェルディ・マリノスを中心に進んでいく姿がプロ野球の「巨人・阪神」に見えた。

両チームには、長嶋・王・田淵・江夏に匹敵するカズ・ラモス・水沼・木村のようなプレーヤーもいたし・・・。


しかし、Jリーグがプロ野球と違っていたのだ。

Jリーグはチームがドンドン増えていき「J2」というカテゴリーができ、さらにその下にアマチュアの「JFL」が続く。さらにその下の「地域リーグ」も存在する。


そして、チーム数が増えついに「J1・J2入れ替え制度」が成立する。


プロ野球は、結局経営母体が「大会社」であり、その会社の利益のために存在する。

もちろん、そこに地元意識が存在しているにしてもである。

そして、プロ野球にはドンドンチームは増えず、下部カテゴリーもなくもちろん入れ替え戦もない。

プロ野球が衰退していっている一つの理由ではないだろうか・・・。


Jリーグにもそうした大会社が経営母体のチームはあるが、そうでない「ローカリズム」を標榜するチームが多数存在する。これこそが、プロ野球との違いだろう。


そして、わが地域にも「アルビレックス」というチームが出来たのだ。


最初は私もほとんど何の感慨もなく、このチームを見ていた。

しかし、ちょっとしたきっかけで「スタジアム観戦」を経験した。


・・・そして、ついに「非日常」を手に入れたのだ。


人間は毎日「たいくつ」な時間を過ごしている。

毎日がほぼ、同じ行動で出来ていて、同じような時間が流れていく。

歳を取ると本当にそう思う。


だが、タイクツな時間を破壊する「非日常」を手に入れることで、人間は人生に「ハリ」を持つことができるのだ。


今でも、はっきりと覚えている。

初めて見に行ったビックスワンで、今シーズン限りで引退を決めたモンティディオ山形の宮沢克行がフリーキックを決めた瞬間を!

ジャンプしたGKの手先をかわしたボールは、クロスバーに当たってからネットを揺らした。

その時の「3万人の咆哮」・・・。総毛立つような興奮・・・。

試合終了の後のスタジアムの外での、見知らぬサポーターたちとのハイタッチ・・・。

40代に入って「完全無欠の中年」(・・・なつかしい!って最近このブログを読み始めた人にはわかんないね。)になっていた私は、完全に「ハマッて」しまった。


あれから10余年・・・。

そのアルビレックスが「最大の危機」を迎えている・・・。


ちょっとしたスポーツファンなら、知っていると思うが9年間守ってきた「J1」のステージから「降格」の危機にさらされている・・・。

コンサドーレ札幌は、残念ながら早々にJ2降格が決まってしまった。

残り降格枠は2。



        セレッソ大阪   41

 
        ヴィッセル神戸  39

        ガンバ大阪    38

   そしてアルビレックス新潟  37


過去に例を見ない「超激戦」の降格争い。

アルビレックスが残留する可能性は・・・。


アルビレックスが「勝って」+3。

そして、ヴィッセル・ガンバともに「引き分け以下」で+1、ないし0。

得失点差は関係ない。


残留できる確率は、かなり低いと言わざるを得ない。

しかし、スポーツの中でもサッカーほど「劇的な出来事」が起きやすい競技もないのである。

「マイアミの奇跡」しかり「ドーハの悲劇」「ジョホールバルの歓喜」しかり。


・・・12月1日(土)我々アルビファンにとっての「世紀の大一番」が、近づいているのだ。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。このブログを読んでいる皆さんも、なにかの「非日常」を手に入れますように。


             May


実はアルビレックスのサポーターも昇格時から見るとずいぶん減っている。10年も経つとその「熱」も冷めてしまうということか・・・。
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コップが割れた。     ~初冬の雪国~

2012年11月23日 | Weblog
私は初老男である。

・・・一週間の「お休み」をいただいた。

っていうより、一時的にまったくUpする気になれなかった。

それは、この地域に住んでいる人間にはよくある「初冬期」の「鬱」だったと思う。


それで2つの記事を落としてしまった・・・。(っま、いずれ続きか違う形にしてUpしますので、こうご期待)


11月の中旬を過ぎて、わが地域の山が2度3度と冠雪する。

雪の降らない地域の人は分からないだろう。

雪というのは本当に見事に線を引いたようにある一定の高度までしか降らない。

それは見事なものである。



休日前には一杯飲ることにしている。

日毎寒さが増してくる中で、あれほど飲んでいたハイボールが、最近ご無沙汰になっていた。

お気に入りのグラスに氷を入れて・・・。


                「???」

何か変だ。

グラスの中を回っていく氷がグラスにあたってカラカラと音を立てるのだが、その音がどこか鈍い。

・・・良く見るとグラスにヒビが入っている。



          「形あるものは、すべてがいずれ壊れていく」


この歳になれば、そんなことは重々承知している。

しかし、その瞬間の悲しみは、そのことをよく知っているがゆえに歳を取る毎に大きいような気がする。

ちなみに私が使うグラスは、たいていは「非売品」の物が多い。

今更説明の必要はないと思うが、酒ほどその注がれた「器」に味が左右されるものも無い。


逆に言えば、そうした「器」にこだわらない人は、酒の味が「わからない人」だと断言できる。


古いバラエティ番組に、あるタレントを騙して大笑いしようという内容のものがあった。

そのタレントに高級割烹の懐石料理をリポートをさせる。

しかしその料理は実は「奥さんの作った料理」で、リポート後にネタをばらして「唖然」とした顔をみんなで笑うというストーリー。

事実、その通りに散々レポーターが「その料理」を褒めちぎり、最後に「奥さんの料理」と知らせて・・・大爆笑!


・・・しかし、である。

いつも味わっている「奥さんの料理」であってもである。

和風庭園の見える和室に座り、つつましやかな仲居さんが運んでくる豪華な食器に盛り付けた料理を「おいしい」と感じなかったとしたら・・・。

その方が「おかしい」のである。

現実の人間の味覚などと言うものは、多分に「精神的」なもので変化する。


料理どころか酒などと言うものは、ある意味非常に「単純」なものだ。

だから、なおさら「器」によっての「差」の振り幅が大きいことになる。

そして当たり前だが、入れるべき器には、その酒を生かすべき工夫がなされている。

ビールのジョッキは炭酸が抜けにくいようになっているし、ワイングラスはその香りが効果的に立つようになっている。

もちろん、それらを理解したうえで器を変えるということはある。

それらはその飲み手の力量の問題になる。


すぐ近くに、そんなことをまったく気にしない男を知っている・・・。

その男は、シャンパングラスでウィスキーを飲んで悦に浸っている。

・・・うちの「おやじ」だ。

しかも、シーバス・リーガルの12年ものだ。

これほど、酒がかわいそうに思えたことは無い。

はあ、切ない。



・・・話を何とかまとめようと思っているうちに、文字数がほぼ1200文字を超えてしまった。

どこかから、酒の話を雪国の初冬につなげようと思ったのに・・・。

今回は調子が出なかったってことで勘弁してね。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも・・・。
最後までまとまらないなぁ・・・。

          
              May


ブログを初めて、こんなにまとまらなかったのも本当に珍しい。3つ続けて記事を落とすわけにいかないんでこんなことになっちゃいました。…申し訳ない。














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興奮した!      ~アイスホッケーソチオリンピック一次予選~

2012年11月12日 | スポーツ
私は初老男である。

「オモシロかった~~~~!」

何が面白かったかって?

アイスホッケーさ!

さっき、ソチオリンピック一次予選の2試合目「日本vs韓国」の試合が行われた。

オモシロかったよ~~~。

そのスピード感・スリル・緊張感は、他のスポーツを圧倒しているね。

しかも、政治・経済・芸能・スポーツ・・・すべてにおいての「永遠のライバル」韓国とのしあいだったから、さらにヒートアップした。

リードして、追いつかれて、またリードして・・・。

勝利直前の試合終了間際に「同点」に追いつかれる。残り時間は「11秒」だった。

しかし、延長戦でパワープレー(相手が反則で一人欠けている状態)に決勝ゴール!

もしかしたら、今まで見てきたアイスホッケーのゲームの中で、一番興奮したかもしれない。

アイスホッケー初心者に人に見て、全部を説明したい!

「ルールがむずかしい」ってよく聞くけど、そんなにむずかしくなんかない。



その昔、某国営放送では結構このアイスホッケーは中継されていた。

なぜか?

簡単である。

「日本リーグ」があったから。(実業団6チームによる)

今は日本4チーム・韓国2チーム・中国1チームで「アジアリーグ」が構成されている。


日本リーグの時は、結構中継みてたなぁ。

後から知ったけど「国土計画vs西武鉄道」なんてカードは、身内同士の戦いだったのね。

「王子製紙vs十条製紙」なんていう「紙クラシコ」(今作りました)とか。

別に何の引っかかりもない「雪印vs古河電工」もなかなかだった。



・・・・・・なんて浮かれていたら・・・。


昨日の最終戦で、結局イギリスに1-2で敗戦。


・・・・・ガックリ・・・・。


実際上はイギリスの世界ランキングが21位。対して日本は22位。


「順当」といえば「順当」なのであるけれど・・・。


だが、韓国がイギリスに勝っているので、ついつい「期待」してしまった・・・。


まあ、現実にイギリスと日本の実力にそれほどの差はない。


加えて日本の日光での開催と言うことで「有利」と思ったんだけどなぁ。


冷静に考えると、オリンピック出場が目標と言うことは「出場できれば満足」するレベルであるということ。(まあ、22位だからね)

それさえ、2次予選に進めないんだからなぁ。

まあ、出場枠は世界ランキング9位+予選勝ち上がり3チームって話だから、単純に考えてもランキング15位以内くらいにいないと出場する現実味はないんだけどね。



アメリカの4大プロスポーツ全部言える?

そんなにむずかしくないよね。


    「野球」   「バスケット」  「アメリカンフットボール」

そして、
               「アイスホッケー」

アメリカにおいて前の3種目に人気・観客動員・選手の年俸などのどれをとっても引けを取らないのがアイスホッケーなのだ。

日本において残念なのが、その設備や環境において他の3競技に差をつけられている状況だ。

これから日本のアイスホッケーが強くなるには、ずいぶんいろんなことを整備しなければいけないだろう。

けれど、まずは初老男Mayの拙いブログではあるが、世間の人々に面白さを「布教」していかねば!

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんもアイスホッケーの面白さに「狂喜乱舞」されますように。


       May


GKの福藤豊選手はNHLプレーヤーだっただけあって、韓国戦の「ペナルティショットのスーパーセーブ」は、鳥肌ものだったね!








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久しぶりに話そうか。     ~政治向きの話~

2012年11月10日 | 時事ネタ
私は初老男である。

しばらく政治向きの話をしていなかった。

あまりにバカバカしくてUpする気になれなかった。


まあ、いよいよ国会も煮詰まってきたし、私なりにまとめてみようと思う。

まず

     「石原元都知事の動向」


・・・この人は私の父親とおなじ歳だ。

政治を年齢で語るのは良くないかもしれない。

しかし、昭和7年(1932年)生まれである。


政治家においては、やはり「政治的信条」と言うものがその人物のすべてを物語るであろう。

そういう意味で最近の政治家は、ほとんどそういうものが見えない。

もちろんそれにも「良い面」と「悪い面」があるのだが。


最近(?)で一番わかりやすいのが「小泉純一郎の郵政民営化」だろう。

この人は本当に駆け出しの頃から「郵政・郵政・郵政」って連呼していた。もちろん周りは「そんなことできるわけねぇだろ」って思ってた。

だから、この人が総理大臣になって郵政民営化を実現したとき、私は「ア然」としてしまった。

「こんなことが本当に起こるんだ・・・」って思った。


結果的に、この「郵政民営化」は私は「失敗」だったと思っている。


そうした意味で、この石原慎太郎という政治家は「政治的信条」が、私にはよくわからない。

「強気で右翼的」くらいのことは分かる。

そして、それを「効果的な形で世に知らせる」ことに長けているは分かる。

残念ながら尖閣諸島とのことも、もうちょっとやり方があるって気がするのは私だけだろうか?


だから「香辛料」としての彼の存在はそれなりに意味があるが、とても彼に「すべて」を任せるわけにはいくまい。

この80歳に届いた石原氏が「香辛料」役をやっていることに問題がある気がする。

こうした歳の人がこうしたことを言うと、若い人間は「それ以上」のことを言わなければ「目立たない」しかし、この人以上のことを言ったのではまさに「破天荒」になってしまう。


一般論として言うのだが、80歳になった人は人間としては、あきらかにすべてにおいて「衰えて」いる。(あくまで「一般論」だからね)

通常であれば年金をもらって15年が過ぎている歳だ。もう引っ込んでもらったほうがよいのではないだろうか・・・。


石原氏のことで文字数を使いすぎた。

中途半端なので今の「民主党」と、政権を手放す前の「自民党」の違いを検証してみよう。


最大の違いは「政権に対する執着心」だろう。

自民党が与党だったときは「政権を手放すこと」を極端に恐れていた。

そのために自分の党内で政策をまとめることに「各派閥」が躍起になっていたのだ。

つまり、自民党の中に「派閥」という小さな政党が「連立」を組んでいたような状況だったのだ。

派閥が「主流」「反主流」に反目しながらも「分裂」することだけは避けながら政権を手放さなかった。

だから、小泉純一郎が「私が自民党をぶっ壊します!」と息巻いたことがあったが、彼は自民党のトドメを指しただけだ。

そうした意味で最初に屋台骨を揺さぶったのは・・・自民党を飛び出した「小沢一郎」だろう。


今の民主党は、その「政権に対する執着心」が薄い。

実際は「執着心」があるかもしれないが、党内の政策をまとめる「システム」が確立していないのだ。

だから自民党で言う「幹事長」と民主党の「幹事長」では意味が違う。

民主党の幹事長には異常に権力が集中している。そのため余程幹事長が有能な人でないと、この人に反目すれば、すぐに「離党」することになる。

昔の「自民党政治」がよかったなどとは口が裂けても言えないが、今の「混迷状態」の日本の政界もかなりヒドイなぁ・・・。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、政治のことに興味を持ちますように。


        May


田中文科大臣のこととか、解散のこととかUpしたかったのにぃ・・・。
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やっぱり分かってきた!    ~万年筆の話~

2012年11月06日 | Weblog
私は初老男である。

・・・寒い・・・。

わが地域の11月の初旬と言うのは、山に「初冠雪」を迎える時期だ。

不思議なことに、はっきり「この日を境に」冬が来る。

それが今日11月2日だった。


50歳を過ぎた初老男は、なんどこうした日を迎えただろう・・・。

なんでこんな所に住んでるんだろう・・・。


さて、初老男としてはまるで判を押したような話だが


       「万年筆大好き」

なのである。

こうしてブログなどをやっていると、反動だろうか?アナログ的な物に強く惹かれるところがある。


実際持っている万年筆は、10数本。

残念ながら、高価なものはほとんどない。

一番高いもので

            「壱萬円」


                        てとこかな。

ドイツ製「LAMY」×2本

ドイツ製「ペリカン」×1本

日本製「パイロット」×1本

以上が10,000円

あとは「セーラー」「0HTO」「パーカー」」の安物が何本か・・・。


文房具の中で万年筆ほど「生きている」物はないのだが、それを感じるには万年筆との「長い付き合い」が必要になる。

文房具と言うものは、基本的に「使い捨て」にできている。そして、使い込んできて手に馴染み使い易くなるという文房具は・・・ほとんど無い。

その数少ない「成長する文房具」が「万年筆」なのだ。


なぜ「成長するか」と言えば、ペン先は使うことで「減っていく」からだ。(ん?それって成長じゃなくないか?)

その減り方は各個人の微妙な力のかけ方によって一人ひとり微妙に違ったものになる。

これが「書けば書くほど手に馴染む」⇒「成長する」になるわけだ。


・・・実は、一番使っていた万年筆が壊れてしまった。ラミーの安物なのだ。

万年筆の一つの高級な理由が、ペン先を固定している軸の部分がなんであるかである。

使い慣れた万年筆は、気に入っていたペン先だったがその軸がプラスチックだった。

それを、不注意にも折ってしまった・・・。


10年は使ったろうか・・・。

これが実に惜しい。これでこのペンで字が書けないのか・・・。

セロテープで止めてみたが、当然うまくいかない。


そこで・・・強硬手段にでた。


「ペン先を替える」のである。

ここいら辺が初老男の恐ろしいところである。(素人はやめた方がいい。初老男は全部パーになることを覚悟でやってるからね)


そしてやはりドイツのメーカーのすごい所は、デザインが固定されていてパーツがほとんど古いものも新しいものも共有できるってこと。

そこまでそのペンにこだわらず、新しいペンを使えばよいと思われるだろうが、そこいら辺が初老男の真骨頂ってことで理解していただきたい。

まず古い万年筆のペン先を脱脂綿で包んで、ペンチではさむ。ゆっくりと力を入れてペン先を潰さないでちゃんと引き抜ける程度に握る。

「クツン」って感じでペン先が抜ける。

新しい万年筆も同様に抜いて、そこに古い万年筆のペン先を差し入れていく。やはり同タイプのペン先とはいえ微妙にキツイ。

しかし、さいごにやっぱり「クツン」という感じでペン先が固定される。


さて書き味は・・・。

まずまずと言うところか。

実際、折れたペンとまったく同じと言うわけにはいかないが、新品を使っているのとは明らかに違う。

かなり危険な賭けに出ただけの値打ちはあったというものだ。

新品の方のペン先はどうなったかって?

もちろん何かの時のために、ちゃんととってあるよ。心配しなさんな。


常識的なことだから説明しなかったけれど、ペン先を直接ペンチで触らなかったのは、ペン先の「イリジウム」を壊さないためだからね。

このイリジウムこそが「万年筆の命」だ。それと、ペンの金の含有量。

これも常識だから説明しなかったけれど、一応ね。万年筆のペン先は「18金」とか「21金」とか言われてその「軟らかさ」を示してる。

「18金」と言うのは、ペン先の金が18/24=75%が金でできていることを意味する。

全部金(純金)にすればいい。って思うかもしれないけれど、そんなことをすると軟らかすぎてすぐにすり減ったり、折れたりして使えなくなるからね。

昔は「21金(87.5%)」なんてのもあったけれど、やっぱり軟らかすぎて書きにくかったららしく今はたいてい18金だ。

もっとも本当に真剣に書き込むには「14金(約58%)」の方がいいって諸兄もいる。

それも、繰り返すけれど使い込むことで「自分の、自分だけの万年筆」になるのがうれしいものなんだな。


今回も最後までお付き合い頂きありがとう。これを読んでいる皆さんも「アナログの至高」万年筆の素晴らしさに触れることができますように。


           May

作家の山本一力氏が、故人の池波正太郎氏の奥方に「使い慣れた万年筆」を無心したという。そして、彼は一本を譲り受けて保有しているという。うらやましい・・・。





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