電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

よく聴きなじんだ曲は機器や音質を問わないけれど

2022年02月11日 06時00分43秒 | クラシック音楽
私の場合、ふだんからよく聴きなじんだ曲ならば再生する機器や音質を問わない面があります。例えばサクランボ果樹園で農作業の休憩時に腰を下ろし、小型のラジオやウォークマンでドヴォルザークの交響曲第8番やブラームスのヴァイオリン協奏曲などを聴くとき(*1)、音質に不満を感じることもなく、流れる音楽に耳を傾け自分でも鼻歌を歌ってしまうほどです。おそらく、再生音の不足分は脳内で自然に補正が行われ、不備を感じることはないのでしょう。

ところが、初めて耳にする音楽やあまり聴きなじんでいない音楽の場合は、できれば実演で、せめて音質的にあまり不満を感じないレベルで聴きたいと思ってしまいます。しかも音量の面でも、一般家庭で実物大は無理としてもある程度は大きめの音で聴きたいものです。こうなると小型のポータブルラジオでは無理で、できればミニコンポ以上、あるいはメインのオーディオ装置で聴きたいと願ってしまいます。

このあたりは不思議なもので、ずっと昔、それまでモノラルで放送されていたNHK-FM の音声が、分離信号(*2)に続きステレオ音声でフワッと響くときのあの嬉しさ! 心を踊らせた若い頃の心情がベースになっていて、それが今も続いているのかもしれません。

(*1): 春の農作業と音楽〜「電網郊外散歩道」2010年3月、あるいは 収穫の秋その2〜リンゴ「紅将軍」の出来は良好〜「電網郊外散歩道」2021年11月
(*2): この旋律は、林光作曲のメロディだったらしいです。YouTube にありました。
NHK-FM ステレオ放送受信のための分離信号 リコーダーの演奏


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