電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

春まで残ったリンゴの利用法

2022年02月27日 06時00分33秒 | 料理住居衣服
まだ山形県にUターンする前、関東某県に就職して暮らしていた若い頃、家から送ってもらうリンゴは、ダンボール箱に上下二段になっている10kg入りのものでした。品種は春まで長持ちする「ふじ」で、陽が当たらず寒い廊下の隅において、1個ずつ取り出して少しずつ食べていました。そんなわけで、今でも果物というとミカンなどでもダンボール箱でごっそり箱買いというイメージがしみついています。飲み会1回分のお金でかなりの期間おいしく食べられるこうした習慣は、スーパーなどが発達・普及した今でも、また新型コロナウィルス禍で巣ごもりを強いられる生活でも、実際に役立つ知恵なのかもしれません。

もちろん、生産者の立場にある現在でも、コンテナに入れて寒い部屋に保管し一冬を過ごします。春先には、何個か食べ残して古くなって軟化してしまったリンゴが出てきます。捨てるのはもったいないし、こういうリンゴはどうやって利用すれば良いのか。例えばこんなやり方があります。

  1. 甘く煮てコンポートにする。またアップルパイを焼く。

  2. ショウガと薄切りのリンゴをを加えて紅茶を淹れ、アップルジンジャー・ティーにして飲む。
  3. スライスしたリンゴをパンの上に並べ、ピーマンや玉ネギ、白菜など季節の野菜とチーズを載せ、明太子マヨネーズとトマトケチャップをかけて焼き、焼きリンゴトーストにする。

  4. すりおろしてりんごジュースにして飲む。

私が若い頃に亡父に送ってもらい、故郷の果物をふんだんに味わっていたように、今は私が娘や孫、叔父さん叔母さんなど親戚にも各種の果物を送っています。また、救援に入ったヒロシマで被曝した戦友たちに亡父が送っていたように、私も友人たちにも山形の味を送っています。父から息子へ、役割は交代しましたが、こうしたご縁は今も続いているわけで、健康である限りこのスタイルを続けていく心づもり。そんなことを思いながら、本格的な春の訪れを心待ちにしている今日この頃です。



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