電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

仕事だとつい無理をしてしまう理由

2022年05月12日 06時00分37秒 | 週末農業・定年農業
先日の「ぎっくり腰事件」は、4時起きして休み無しに4時間動き回った上に後片付けをしようと重いものを持ち上げた際にピクッとなった、明らかにオーバーワーク、過重負担によるものでした。さて、ふだん日常生活で無理をすることはまずないのに、どうして農作業では無理をしてしまうのだろう。これは、現職の頃の経験からみても、仕事だとつい無理をしてしまうという点で共通な現象のようです。

  1. 防除には適した時期・時刻があり、その時期に作業可能な無風の早朝晴天の日は限られるため、先延ばしはできません。
  2. サクランボの防除という作業の性質上、広い園地でたくさんある樹の1本1本の枝に散布しているうちに、どこまで終わりどれが未散布なのかがわからなくなりがちです。次々に連続散布して一気に終わらせるやり方をとっているため、中断しにくいのが実状です。
  3. 作業自体はかなりの面積な上に防除服で動きにくいし汗もかくし、決して快適で楽しい作業ではありません。途中で休憩すると気が抜けて嫌になってしまうような気がして、一気に終わらせたいという心理がはたらきます。
  4. 後片付けを後回しにすると、噴霧ノズルが乾いて詰まりやすくなったりするので、乾かないうちに水洗いしてきれいにしておく必要があります。そのために、つい無理をしてしまいます。

ふーむ。要するに、

作業の性質上、途中で中断して「また明日」と先延ばしできない上に、区切りがつくまで一気にやったほうが良いため、無理をしがちになる

ということか。

とは言うものの、現実問題として防除メガネが汗で曇ってしまえば、再度「曇り防止ジェル」を塗布しなければいけないのだから、そのときに動力噴霧機のエンジンを切り、小休憩を入れるのは可能なはず。労務管理上は途中で少なくとも1回、理想を言えば2回、休憩を入れるようにするとともに、どこまで散布を終えたかを示す札を下げるなどして対応すべきだろう。まだまだ工夫が必要なようです。

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