ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

3月8日は・・・。

2022-03-08 18:28:23 | 思い出


(空を万華鏡アプリで撮った。絞り染めみたいでしょ。)

今まで、ブログには、出来るだけ悲しいことは書かないようにしてきた。
でも、やっぱり、今朝思ったことは書いておこうと思って・・・。

今日、3月8日は、母の祥月命日です。
48年前の今日、母が亡くなりねこ吉はどうして生きていこうかと途方に暮れた。
ねこ吉は、敢えて書かないけど山ほどの事情を抱えていたし・・・。


ねこ吉は結婚をし、出産をし、母の亡くなった年をはるかに超えて、今も何とか生きている。

ねこ吉の知る限りでも、母の人生は大変な人生だった。

山ほどの苦労を耐えに耐えていた。もう諦めていたのかも・・・。
だから、病気になって早く死んだのだとねこ吉は思っている。

本当に、「お人好しが着物着て歩いてる。」ような人だった。

ねこ吉は、嫌なことを我慢してたら母のように死んでしまうと思ってた。
母のような人生だけは嫌だ!と思ってた。

「嫌なことは嫌と言える人間になる。」そう思っていたけど、やっぱりねこ吉もお人好し。
母に育てられたんだものね。
嫌なことを言われても言い返せず、相変わらずストレスをためている。



ねこ吉が小学校2年生の時、母は乳がんの手術をして右手が大きく腫れて、既製服が合わなかった。
洋裁が出来ない人だったので、近所の人や、親類に頼んで服を縫ってもらっていた。
右側のアームホールを思い切り大きくしないと着れなかった。

ねこ吉は、就職して、帰り道に洋裁学校に通っていた。
心の中では、母のブラウスを縫おうと思っているんだけど、自分の服を縫うのに忙しく先延ばしにしているうちに、母は入院、坂道を転げるように悪化して亡くなってしまった。

お母さん、何も縫ってあげられなくてごめんなさい。

この年になっても、ずっと後悔している。



これは、ねこ吉が初めてもらったボーナスで母にプレゼントした資生堂の練り香「禅」です。
水戸黄門じゃないけど、印籠型で中に練り香が入っている。
48年以上は経っているけど白檀の香りが今もする。全然減っていない所を見ると、母は使っていなかったのかも・・・。

入院するとき持って行ったようだ。

母が亡くなり、病院から持って帰った荷物の中にあった。
何故、持って行ったのかは判らないけど、ねこ吉がプレゼントをしたことが嬉しかったのだと思いたい。
今も、母の写真と共にずっと持っている。



今日は、随分センチメンタルな話になってしまったわ。


にほんブログ村 その他日記ブログへ
にほんブログ村