クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

クータンは寂しがり屋-2

2006-07-21 05:46:49 | Weblog
クーが来た翌朝、僕が手洗いに入りガラス戸を閉めると、クーの声が聞こえて来た。その声は、3日前の夜ベットで聞いた子猫の声と、鳴き方、声の響き等全く同じであった。3日前の夜は、秋の台風が襲来し、東京は大嵐であった。9時過ぎ、ベットに入ると、子猫が鳴く声が数回聞こえた。”どこの子猫だろうか。濡れて寒いのかなー”とは思ったが、大して気にもせず眠ってしまった。
僕の推測が正しければ、泣いていたのは正しくクーである。前日の夜は子猫の声を聞いていない。とすれば、心無い人に捨てられたのだ。僕の家の3軒先は子供の公園である。台風で誰も居ない夜に捨てられたと思う。
こんな怖く、寂しい体験をしたクーには、一人ぼっちになるのが本当に怖いのだろう。家の中でさえ、僕や家内の姿が見えなくなると、「ミャ、ミャー」と呼ぶ事が良くあるのだ。姿が見えると、「どこに居たのよ」と足元に擦り寄るのだ。僕達が部屋に居る事が分かっている時は、廊下や出窓で一人で外を見ている。それが猫らしいのだ。