クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

時間の技

2008-01-08 05:09:17 | Weblog
昨朝僕があるブログにコメントを書き込みながら、本箱の方を何気なく見ると、ココが本箱の上に乗り、休んでいるクーに大接近した。ハラハラ・ドキドキしながら見守ると、ココはクーの顔に自分の顔を付け、“お鼻チューン”をしたのだ。クーは一寸ビックリしたようだが怒らない。その後、ココの手がクーの頭を触ろうとすると、流石にクーも手を出して「少し離れなさい」と返したが、耳をねかせ「シャッー」も出さずにいた。2ヶ月位前なら、これだけ近付くと怒りまくっていて、時には八つ当たりで、僕の頭にも猫パンチが飛んで来た。大きな変化である。5日の昼間も、クーはココに追いかけられ、テーブルに避難し、ココが下から手を出した。これにも応戦はするが、起こった様子は見られなかった。
クーとココは幼い頃の育った環境が全く違い、性格も正反対である。クーは一人っ子として育ち、好き嫌いがハッキリし、感情の起伏も大きい。一方ココは2ヶ月目迄、多くのニャンズ兄弟の中で育ったせいか、末っ子的な甘えん坊であり、寂しがり屋で、何時も誰かと一緒に居たいのだ。
昨年の正月、ココが洋間のおもちゃの入ったバケツで遊んでいる時、クーは遠くで見ていた。僕はクーが早くココを受け容れて、仲良しになれないかとイライラした。半年位迄はガラス戸越の対面をさせ、夏前に朝は一緒にさせた。クーが動き出すと、ココが追い掛ける。すばしっこいココは、クーの動きを読み、先回りする事もよくあった。静かにしていればクーも怒らない。ココの事を徐々に受け容れるようになって来た。秋になると、クーの残したカリカリをココが食べてしまっても怒らず、その後その茶碗で食べるようになった。そして昨日の光景である。僕は嬉しくなった。新年初出勤の朝、幸先の良さを感じた。出掛ける前、書棚に座っていたクーを抱きしめ「クータン有難う。良い子だよ」と言った。涙腺が緩み、押さえるのに苦労したのである。
これは真に時間の技である。性格の違うクーとココ、一緒に遊ぶ事は無理だろうが、家族として仲良く、これからも過ごして欲しいと願うのだ。