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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies まとめ

2014-08-17 23:02:02 | notes and movies
※年代は、映画の製作年ではなく、それを観て、メモを書いた年のことです。
 ところどころダブっているのは、書いたノートによるズレだと思われ←自分でも実はよく分かってない/謝

【1989年】
1986~1988

1988~1989 part1
1988~1989 part2

1989

1989, vol.1
1989, vol.2
1989, vol.3
1989, vol.4
1989, vol.5
1989, vol.6
1989, vol.7

1989~1990 part1
1989~1990 part2
1989~1990 part3



【1990年代】
1990 part1

1990~ part1
1990~ part2
1990~ part3

1990 part1
1990 part2
1990 part3
1990 part4
1990 part5
1990 part6
1990 part7
1990 part8
1990 part9
1990 part10

1990~1991

1990~1991 part1
1990~1991 part2
1990~1991 part3

1990~1992 part1
1990~1992 part2

1991~ part1
1991~ part2
1991~ part3
1991~ part4
1991~ part5


1991 part1
1991 part2
1991 part3
1991 part4
1991 part5

1991 part6
1991 part7
1991 part8
1991 part9
1991 part10

1991 part11
1991 part12
1991 part13
1991 part14
1991 part15

1991 part16
1991 part17


1991~1992 part1
1991~1992 part2
1991~1992 part3
1991~1992 part4

1992 part1
1992 part2
1992 part3
1992 part4
1992 part5

1992.9~ part1
1992.9~ part2
1992.9~ part3
1992.9~ part4
1992.9~ part5

1992~1993 part1
1992~1993 part2

1993

1993~ part1
1993~ part2

1993.1~ part1
1993.1~ part2
1993.1~ part3
1993.1~ part4
1993.1~ part5

1993.6~ part1
1993.6~ part2
1993.6~ part3
1993.6~ part4

1993.9~ part1
1993.9~ part2
1993.9~ part3

1993.11~ part1
1993.11~ part2
1993.11~ part3

1994.3~ part1
1994.3~ part2
1994.3~ part3

1994.5~ part1
1994.5~ part2
1994.5~ part3

1994.8~ part1
1994.8~ part2
1994.8~ part3
1994.8~ part4
1994.8~ part5

1994.10~ part1
1994.10~ part2
1994.10~ part3
1994.10~ part4
1994.10~ part5
1994.10~ part6
1994.10~ part7
1994.10~ part8

1994~1996

1995.1~ part1
1995.1~ part2
1995.1~ part3
1995.1~ part4
1995.1~ part5
1995.1~ part6
1995.1~ part7

1995.4~ part1
1995.4~ part2
1995.4~ part3
1995.4~ part4
1995.4~ part5

1995.7~ part1
1995.7~ part2
1995.7~ part3
1995.7~ part4

1995.9~ part1
1995.9~ part2
1995.9~ part3
1995.9~ part4
1995.9~ part5
1995.9~ part6
1995.9~ part7

1995.12~ part1
1995.12~ part2
1995.12~ part3
1995.12~ part4


1996.3~ part1
1996.3~ part2
1996.3~ part3
1996.3~ part4
1996.3~ part5


1996.5~ part1
1996.5~ part2
1996.5~ part3
1996.5~ part4
1996.5~ part5


1996.6~ part1
1996.6~ part2
1996.6~ part3
1996.6~ part4
1996.6~ part5
1996.6~ part6


1996.7~ part1
1996.7~ part2
1996.7~ part3
1996.7~ part4
1996.7~ part5
1996.7~ part6


1996.10~ part1
1996.10~ part2
1996.10~ part3
1996.10~ part4
1996.10~ part5


1996.12~ part1
1996.12~ part2
1996.12~ part3
1996.12~ part4
1996.12~ part5
1996.12~ part6
1996.12~ part7


1997.3~ part1
1997.3~ part2
1997.3~ part3
1997.3~ part4

1997.7~ part1
1997.7~ part2
1997.7~ part3
1997.7~ part4


1997.10~ part1
1997.10~ part2
1997.10~ part3
1997.10~ part4
1997.10~ part5
1997.10~ part6
1997.10~ part7


1998.4~ part1
1998.4~ part2
1998.4~ part3
1998.4~ part4


1998.7~ part1
1998.7~ part2
1998.7~ part3


1998.9~ part1
1998.9~ part2
1998.9~ part3
1998.9~ part4
1998.9~ part5


1998.11~ part1
1998.11~ part2
1998.11~ part3
1998.11~ part4


1999.1~ part1
1999.1~ part2
1999.1~ part3
1999.1~ part4
1999.1~ part5
1999.1~ part6
1999.1~ part7


1999.4~ part1
1999.4~ part2
1999.4~ part3
1999.4~ part4
1999.4~ part5


1999.7~ part1
1999.7~ part2
1999.7~ part3
1999.7~ part4


1999.10~ part1
1999.10~ part2
1999.10~ part3



【2000年代】
2000.1~ part1
2000.1~ part2
2000.1~ part3
2000.1~ part4
2000.1~ part5
2000.1~ part6


2000.6~ part1
2000.6~ part2
2000.6~ part3
2000.6~ part4


2000.9~ part1
2000.9~ part2
2000.9~ part3
2000.9~ part4


2001.1~ part1
2001.1~ part2
2001.1~ part3


2001.5~ part1
2001.5~ part2
2001.5~ part3
2001.5~ part4


2001.8~ part1
2001.8~ part2
2001.8~ part3
2001.8~ part4
2001.8~ part5


2002.1~ part1
2002.1~ part2
2002.1~ part3


2002.5~ part1
2002.5~ part2


2002.10~ part1
2002.10~ part2
2002.10~ part3
2002.10~ part4
2002.10~ part5
2002.10~ part6


2003.2~ part1
2003.2~ part2
2003.2~ part3


2003.4~ part1
2003.4~ part2


2003.9~ part1
2003.9~ part2
2003.9~ part3
2003.9~ part4
2003.9~ part5


2004.2~ part1
2004.2~ part2
2004.2~ part3


2004.5~


2004.8~ part1
2004.8~ part2
2004.8~ part3


2004.12~


2005.4~
2005.7~
2005.12~ part1
2005.12~ part2


2006.3~ part1
2006.3~ part2


2007.3~part1
2007.3~part2

2010.7~,2011.11~


コメント

notes and movies(2010.7~)、(2011.11~)

2014-05-23 23:03:23 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は紺色のルーズリーフからご紹介。
この頃から都内近郊のプラネタリウム制覇にハマりだしたのかなw
改めて岡本太郎さんの作品、哲学にも感動した。







*********************************************

notes and movies(2011.11~)


過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は水色のルーズリーフからご紹介。
庭園、美術館&博物館巡り、雑貨にもハマった。消しゴムはんこも作ったしw
これが今のところ最新というか、この「notes and movies」シリーズのラスト/祝







notes and movies(1989, vol.1)(2012-07-31 12:25:35 | 映画)から始めて、
全部書き終えるには3年くらいかかるんじゃないかと思ったけど、やっと終わった。

写真、手紙、取説やらの整理もひと段落。


1つ1つ片付けるごとに、頭の中も整頓された気がする。
いや、けしてモノが減ったわけではないのだが

一体、これまでの生涯で何本の映画を観てきたんだろう???
レンタル屋に行くと、これって観たっけ?て思うことが多くなっていたから、
今後は、ブログを検索すれば、とりあえず観たかどうかは分かるv

まだまだ世界中には観てない映画が星の数ほどあって
読んでいない本も、行ってない場所も、聴いてない音楽も無数にあって、
時間、体力、経済力などに余裕があれば、片っ端から観て、読んで、行って、聴いてみたいと
常々思っているんだけど、それはムリだ。残念だけど。

しかも、過去に観た映画も、こうしてメモを読んでも「ほんとに観たっけ?」と忘れてしまって、
もう一度観てみたいなあ~なんて思いまでしてくるからキリがない。

全部、ここにメモったらさぞかしスッキリするだろうと思ったけど、
達成感、安堵感と同時に、まだなんだかどこかに置いてきて忘れてるような
もやもや感が残っているのは何なんだろう???


追。
せっかくだから「notes and movies」に引き続いて、「心の中のベストフィルム」のカテゴリーも作って、
これまで紹介した映画をまとめてみたので、お時間のある方はぜひどうぞ。
このコーナーを始めたのは2006.9.4から。
「notes and movies」の中にまじってるのは、抜き出してみた
ちなみに、番号をつけたけど、1位、2位ってことではありません。

追2。
それから「心の中のベストフィルムまとめ 角川映画」カテゴリーを追加しました。興味のある方は、ぜひどうぞ。


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notes and movies(2007.3~part1)

2014-05-23 22:24:13 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は黄色いルーズリーフからご紹介。

この頃はもうブログに日記もライヴレポも全部書いて、
ノートにはチケ半券、チラシ、気になった切抜きを貼るっていう、昔のスクラップブックスタイルに戻した。
以下は、ブログに抜けてた作品のメモのみ。

貼ってあるものを見直すと、ペットブログや寺社巡りなどの町歩きにハマってたみたい。

  

  

 


昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『宮廷女官チャングムの誓い』(2003)

出演:イ・ヨンエ、チ・ジニ、イム・ホ、ホン・リナ、イム・ヒョンシク、ヤン・ミギョン、ハン・ジミン、パク・ウネ ほか
(これはハマったなあ! 毎回、涙、涙だった。

【1~3話】
話の展開が早い! 話的には『おしん』系に近いか?
陰謀渦巻く宮廷の世界は恐ろしくもあり、華やかでもあり。これはハマるなv

【4~6話】
子役の頃をもうちょっと見たかった。
いったん女官になったら、一生、宮廷を出られないってことは、
みんな結婚もせず、ひたすら料理の日々?! 厳しいねえ
薬食同源かあ・・・

【7~9話】
・・・思い出せない 女官の結束の強さってことだけど、殺人犯だよね? 怖いなあ。。

【10~12話】
ハンも今回はすごいドラマ濃かった。でも褒美に肉って・・・

【13~15話】
もうちょっと借りておくべきだった
クミョンも同じ武官に思いをはせ、恋のライバルにもなりそうで先が気になる

【16~18話】
亡兄を想って蒸米を欲した参宮のエピソードは泣ける。

【19~21話】
クスリの代わりに毒になるものを出されるなんて怖いところだなあ!

【22~24話】
ただ今、連続9時間ほど見続けて、午前1時過ぎ! でもここから先が気になるじゃん!
毎回、痒いところに手が届く“豆知識”も勉強になるけど、ステキだと思ってたジョンホ役の俳優が
ノーメイクだとそーでもなくてガッカリw それだけ役のなりきりぶりがスゴイってことだな。

【25~27話】
この時代、正義もへったくれもなかったんだなあ。
「私はもう頑張りませんよ。いいつけは守りません」てセリフ、グッときた。
ティッシュをハコごと終わりそうな勢いで泣いてます
「チャングムのいいところは、才能より、諦めずに前進することよ」ってセリフもイイ。

【28~30話】
医女なら結婚できるのかな? ヨンサンは急に王の寵愛を受けて位が上がった。
つまり、王様はいろんなハーレムから手をつけ放題なわけだ。フシギなルール

医女と出会い、でも宮中に上がれる唯一の方策と急に頑張るチャングム。この頭の良さとパワーがスゴイ
流刑地が今やリゾート地っていうのは皮肉。大勢の無念が眠っているだろうに
ツボや鍼治療、脈や顔色だけで判断するのもスゴイ!

【31~33話】
なんか急に2年も経ってて、失敗談から始まってて、巻を飛ばしたかと思った。
倭国の侍がとてつもなく外国訛りだったり、相変わらず料理人の手がどれもモッチリしてたり(別人)、
チャングムのとこだけ雪が多かったり、ドラマのシリアスさとゆるい作り手側のギャップが笑えるのもイイv
の医女は、芸者代わりに宴会に出されることもあったとか

【34~36話】
チェが女官長、クミョンが最高~になってたのにも驚くけど、
相変わらず皇后の流産に関与したりしてるのね

【37~39話】
「おままま! おままま!」の連呼が笑えた/爆
ちょっとしたイジワルでもうすでにチャングムは悪玉扱い。人って弱いね・・・

【40~42話】
火事から助け出され、ミン・ジョンホとかたく抱き合うシーンはクライマックス

【43~45話】
かなりクライマックス続きでほんとに目が離せない。それにしてもこのストーリーはよく書けてる。
『ダヴィンチ・コード』なんて目じゃないスリリングなミステリーと、人間ドラマの連続で、
観れば観るほど先が気になって仕方ない。

NHKのほうは最終回で、次回からは似たようなヒロインもので剣士のドラマらしい。
はぁ~翌朝早起きを気にせず話に没頭できるって幸せ・・・。
Aさん1人に土曜出勤を頼んでしまって、ちょっと気が引けるが。
2日あたりは私も出なきゃだな。って関係ない話か、ここでは

【46~48話】
悪役らの最後のあがきっぷりもお見事w
「私があなたで、あなたが私に生まれたら、あなたならどうしていたか、それが知りたい」
でも宮中にいる限り、ジョンホとは結ばれないなあ!

【49~51話】
まだまだ心労は絶えない。てか、この時代、いやどの時代もそうだけど、どんだけ女性は身分が低い扱いなんだか
とゆってる間にDVDはあと1枚!? 当初はこれほどハマるとは思ってもみなかったが、
気になるもののラストになるのは正直辛い/涙

位や役職が変わるたびに変わる衣装の色も面白い。

【52~54話】
はぁ~~~ついに観終わっちゃった・・・ラストの3話は、愛について深く考えさせられた。
想う人のやりたいこと、志を通すために身を引くのも、また愛か。
まったく同シーンにするって面白い見所がここにも!
「この人はこれから先も時代に問い続けるのでしょう。医術とは何かを」
東洋医学と西洋医学、どちらも無視出来ないってことか。


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notes and movies(2007.3~part2)

2014-05-23 22:24:12 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。

前回『LOST vol.6』で4、5巻が抜けてる?って思ったけど、オフィ見たらちゃんとつながってる。



■『LOST 第13話 絆、第14話 運命の子』
そんなわけで“LOST”シーズンに戻ったw
前回、ハッチを見つけたところで気になってたが、未だ登場人物の紹介が済んでいないから、そのつづき。

■『LOST 7、8』
「守るべきもの」「最期の言葉」
イノシシが生まれ変わり?!

■『LOST 9』
「沈黙の陰」「数字」
今度はサンの夫の番。
このメンバの中で一番まともに見えるのはハーリーだと思うな。
「家に帰ったら1億ドル以上の金がある」って話も相手にされないし。
でも、鉄のフタには同じ数字が並んでいたのも謎。

■『LOST 10』
「啓示」「約束」
ジャックは自分が救った女性と結婚。「約束を破れない」「失敗を認めない」クセがある。

■『LOST 11』
「悲しみの記憶」「タイムカプセル」
なんだか、みんな信用ならないし、イラつく人たちなんだよね。
とにかく次で1シーズン目は終わりで、たぶん謎のまま2シーズン突入は2月からレンタル開始。
ウォルトが「アレを開けちゃダメだ!」と伏線をはっている。

両方に入ってたオマケ『エイリアス』と『デスパレートな妻たち』も観なきゃ。
Aさんは『エイリアス』にハマったってゆってたが。

■『LOST 12』
「迫りくる脅威」「暗黒地帯」「漆黒の闇」
フランス女性ルソーが来て「黒い雲が上がった日に私の息子は連れていかれた。
選択は“隠れる”“逃げる”“死ぬ”の3つだけだ」
ウォルトが連れていかれた。てかフツーのおっちゃんじゃん!

それぞれが、それぞれの思いで飛行機に乗り込む様子が描かれて、
ハッチの底を覗き込むシーンで第1シーズンは終わり。あとは2月を待つのみ。


ドラマ『エイリアス 1st season 1』(2001)

出演:ジェニファー・ガーナー、マイケル・ヴァルタン、ヴィクター・ガーバー ほか
DVDに1話目を入れて、シリーズものに食いつかせようって作戦はスゴイw
VHSの時代じゃできなかったもんね、物理的に。

拷問していた中国系の人は誰なのか、コレだけだとまだ何だか分からんが、
このシリーズのポイントは、心の傷を負いながらも、Sが色々変装して動き回り、派手なアクションを見せるってとこ。
Sのことが好きっぽい雑誌編集長(相変わらずドラマで人気の職種だな)のほうがPよりカッコいいんじゃないの?w
・・・ハマるかどーかは別にして、保留中。


『LOST 2nd season 1』(2005)

出演:マシュー・フォックス、エヴァンジェリン・リリー、ジョシュ・ホロウェイ ほか
「闇の底」「漂流」
そんなワケで再開したのだが、相変わらず個人個人のエピソードを交えて
ストーリーが進む構成は同じく、その上、1シーズンのおさらいか重複も多い。
他に今回はJとマイクのエピソードが入っている。
漂流しながら、サメに襲われつつ、島に戻ったら、Othersがたくさん!

■『LOST 2』
「信じる者」「憂鬱な仕事」
とりあえずボタンを押すのは交替シフト制にしたが、これからどーするんだろ?
怪物の脅威は去ったの? Dや謎のフランス女性はどこへ行った? まだまだ先が気になる。

■『LOST 3』
「探しもの」「さまよう者」
後方席のグループは23人いたが、次々とOthersに連れていかれて、
今やリーダーの女性、Mr.エコー、男1人、女2人。
もう1つはシャノンのエピソード。ウォルトは生きてるのかも気になる。

■『LOST 4』
「知られざる48日」「復讐」
後部の人たちの48日間をスピーディに紹介。
元警官で撃たれたアナが犯人を撃ったエピソードも興味深い。この時に流産したのか?

サイード「オレたちはもう死んでるんだよ」

再会できた老夫婦と、ジン&サンは泣ける
Mr.エコーの過去も気になってきたし、Othersはまだまだ謎だらけ。
キャンプに人も増え、まだスイッチは当番制だし、次回が気になる。

■『LOST 5』
「彼女の事情」「詩篇23章」
本国ではすでに視聴率が低迷&謎は夢オチなんて記事も読んだ
私はけっこー先を楽しみにしてる。途中黒い煙みたいなモンスターに出会うが恐れないのもスゴイ。
チャーリーはまだヘロイン入りのマリア像を収集してる終わり方も不気味。
聖書の中にフィルムのカット部分が入っていて、つなげてみたら「孤独感に気をつけて、PCに余計に触るな」と言っている。
マイケルがPCで息子とチャットしてたが大丈夫?

■『LOST 6』
「境界線」「天使の言葉」
ジャックの破綻した結婚生活とか、ケイトとのロマンスとかはもう挟まなくていーからって感じ
オムツPV撮影は苦笑もの。悪夢にうなされて、本当にアーロンを連れ回しててヤヴァい。

■『LOST 7』
「詐欺の手口」「捕らえられた男」
みんな狂気じみてきたな


『シェーン』(1953)

監督:ジョージ・スティーヴンス 出演:アラン・ラッド、ジーン・アーサー ほか
有名な名セリフ「Come back, Shane!」に至るまでの、のどかな暮らしと、スリリングな撃ち合いと、ほのかなロマンス。
ん~~~さすが不朽の名作と語りつがれるだけある。

でも、どんな色男でも、ガンファイターの流れ者より、スターレットのほうがイイな。
力やケンカも強いのに、普段は汗水流して働いて、いざとなったら皆をまとめるリーダーシップがあって、
妻子のために、自分を犠牲にして戦いに挑むなんて、どんなヒーローよりも強くて優しい男だ。

シェーンをヒーローにまつりあげる少年のいささか狂信的な眼と、行動には引き気味
本当に強いのは父だって分かっているのかな? 他に娯楽もないから夢中になりすぎちゃうのか?

『大草原の小さな家』くらいの時代か? 原住民のインディアンを皆殺しにして土地を奪ったライカーたちは、
後から入ってきた居住者を「ブタ」呼ばわりして全く権利を認めない。

「自分たちが命がけで開拓したのに・・・」って気持ちは分からないでもないが、やり方が酷すぎる。
きっと法律もあってないような時代で、唯一、良心や信仰心、モラルとかに頼ってたんだな。
夫を殺された妻子がいたけど、その後の生活の苦しさはハンパなかっただろう。
生きていくのに精一杯なのに、その上、男性優位社会なんだから。

わんこがフツーにいっぱい出演していたのもポイント高い
飼い主を殺されて、埋葬される時、悲しそうに鳴いて寄り添うシーンや、
少年が懸命に走るのを必死で追いかける愛犬の姿がシーンを盛り上げる、名脇役ぶりを発揮している。
背景が描いてあるなあ~って感じとかも、時代を感じさせる。


『山の音』(1954)
監督:成瀬巳喜男 出演:原節子、上原謙、山村聡、木暮実千代 ほか
見終わってみると、夫が浮気して離婚を決意する妻っていう、今じゃありふれたストーリーなんだけど、
昭和初期だと、こんなに重厚な文学的作品になる。
題材と原の役柄としては、前回に観た「めし」にも少し似ている。夫婦の危機。
山村が、やたらと物分りのいい義父で、実の娘より義理の娘を可愛がっているのも、、、原節子だから?w
ものすごく丁寧でムリしてるのに芯が強いってゆうのがポイント。
待望にしていた子どもを堕ろして、秘密にし、その日に帰ってきて(しかも“友だちの見舞い”ってウソついてる)
家事してるんだから、昔はどんだけ苦労してたんだろうねえ、女性って/驚

先日、同僚が「正月なども夫の実家に帰らず、それぞれの実家に帰る。最初にルールを作るのが肝心」って言ってた。
いろいろと考えすぎて重くしてるのは自分自身か?
いろんな場面でも、自分の意思を貫く強さが必要だな。

山村がラスト、原に戻ってとゆうかと思ったら、本当の幸せを考えて自由にさせてあげたのが意外。
あと、息子に「女がすねてるのをまともに受け取ってどーする? そこを労わってあげたらまとまるはずだ」
なんてアドバイスも年の功か?

ラスト2人が歩いている都内の清々した公園はどこだろう?
モノクロだけど、当時も素晴らしい紅葉の見れるスポットだったんだろう。
それにしても・・・朝は誰より早く起きて炊事・洗濯・裁縫・子守・・・夜は酔って帰った夫の夜食etc...
・・・できません、こんなこと毎日、毎晩
昔の日本女性はよっぽど辛抱強くて、丈夫だったに違いない。

「日本の女性を妻にして、中国人のコックを雇い、アメリカで働いて、イギリスに住むのが最高。
 逆に最悪なのは、日本の家に住み、中国で働いて、イギリス人のコックを雇い、アメリカ女性を妻にもつこと」
だとか、なんだか納得してしまったw


『la ptite LiLi』(2003)
監督:クロード・ミレール 出演: リュディヴィーヌ・サニエ、ニコール・ガルシア、ミシェル・ピッコリ ほか
ブログに書くほどじゃないから久々ノートに書くけど、最近長い文章を手で書くのがほんとおっくうで・・・凹

主演女優が撮りたかったんだろうね、この監督。映画の中の映画。
「自分が映画にいるように想像してみてごらん」てoshoサイトの言葉とリンクしてた。
相手役が引いた 他の出演者も「いかにも」な感じ。風景はやたらとキレイ!

自意識過剰な親子の無意味なくらいのいがみ合いがワケわからんが、ヒロインは気持ちが分かりやすいコだよね?
でも結局、孤独で、作品を撮るのに皆自分の役を演るから、なおさらおかしい。
母の兄役はミシェル・ピッコリ!驚笑 面白いちょい役で出たもんだなあ。

なぜだかラストはちょっと泣いた。高くて立派な樹がキレイ。


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notes and movies(2006.3~ part1)

2014-04-26 12:13:04 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は赤色のルーズリーフからご紹介。

mixiの日記を書きはじめたのが2005年8月7日からで、
このgooブログを始めたのが2006-05-18からだから、
mixiにすでに書いたものはコピペ・補足・修正して、ブログに抜けていたものは追加した。
金田一耕助シリーズにハマってたらしいw

  

photo1:ライヴの半チケを貼ったりして、以前のスクラップブック状態に戻った感じ。
photo2:エゾフェスはよかったなあ!
photo3:大人の芝居もちょくちょく観に行くようになった。

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『2046』(2004)
監督:ウォン・カーウァイ 
出演:トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、フェイ・ウォン、チャン・ツィイー、カリーナ・ラウ、マギー・チャン ほか

「恋愛はタイミングが大切だ。出会いが早すぎても、遅すぎてもダメだ。
 別な時、別な場所で出会えば、結果は違ったかもしれない」

“アンドロイドが恋をする”ってキャッチコピーは、映画の中で主人公の男が書く未来SF小説『2046』の話で、
実際は1960年代に男が出会った女性遍歴の話だった-----と、気がつくまでに長くかかった。
実際長いし、男の過去と未来も交錯してる。

『恋する惑星』以来、カーウェイ監督作品はほぼ観ているが、
今作でトニー・レオンとフェイ・ウォンの共演が再び見れるほか、
これだけの大スター、特に女優を集めてのガチンコ競演は見どころ。

チャン・ツィイーの本格的なベッドシーンもあり
駆け引きのヘタな、恋愛に頼る淋しい女を見事に演じ、引き込まれてしまう。
オペラ調の音楽と、油絵のような映像美がよく合う。

結局、男は最初の不倫相手を忘れられず、別れた時にすべての哀しみを味わってしまった故に、
ほかは遊びの通りすがりでしかなかった。男性が観たら憧れる美学の世界か?
次々と美女を捨ててゆく、怪しいチョビヒゲの伊達男役も、
トニーが演じればフシギとイヤミにはならない。

「2046へ向かう人々の目的は、なくした記憶を探すこと。
 なぜなら2046では何も変わらないから。それが本当か誰も知らない。
 戻ってきた者は1人もいないから…」

人は見えない未来より、戻らない過去の幻影を繰り返し弄ぶ。
それは、よくも悪くも甘く切なく美化されたもので、
慣れ親しんだ思い出は、新たに前進することよりもずっと安全だからだ。


『獄門島』(1977)

監督:市川崑 原作:横溝正史
出演:石坂浩二、司葉子、大原麗子、大地喜和子、草笛光子、浅野ゆう子、加藤武、佐分利信 ほか
『犬神家の一族』が30年ぶりに同監督・同主要キャストでリメイクされるとめざましで見た。
金田一耕助シリーズも次第にDVD化されて、TSUTAYAに並んでいたから
いつか全部観てみたい!とまた制覇熱に駆られた/笑
美しい着物姿の少女が吊り下げられているジャケに惹かれて、まずは今作を借りてみた。

以前、何度もTV放映で見てるはずで、暗くて湿っぽい苦手な日本ホラーの代表だったけど、
めざましのコメントで「今シリーズはホラーではなく、人間ドラマである」とのことに納得。

著者・横溝正史が今作を書いたのは『本陣殺人事件』に次いで2作目。
映画で板についてる独特の探偵のイメージと原作はどうやら違うらしく、犯人も大胆に変更されているそう。

金田一耕シリーズは、大体、離島や片田舎の閉鎖的な村で起こる。
昔からの因縁が原因の殺人もので、犯人は女性ってイメージが強い。
今作も舞台を瀬戸内の六島をロケに、珠玉の役者を揃えて、
昭和二十年代の戦争をはさんだ跡継ぎ絡みな、陰惨でありながら、
人情・執念をテーマにした深い人間ドラマで見ごたえ十分。

“一番犯人らしくない人物が真犯人だ”っていう推理小説の大前提をもってしても
驚きの真犯人と、巧妙なトリックの数々にグイグイと引き込まれてしまう。

大原麗子の意志の強い美しさ、司葉子の控えめでけな気な美しさ、
大地喜和子の妖艶な美しさ、浅野ゆう子の若く狂気じみた美しさ、
ベテラン佐分利信の重厚な貫禄の演技、どれも素晴らしく華がある。
ジャズちっくな音楽は斬新で、これも時代の反映か。


ドラマ 名探偵・金田一耕シリーズ『霧の山荘』(1985)
出演:古谷一行、岡田茉莉子、冨家規政、松本留美、西田健、織本順吉、平田稔、ハナ肇 ほか
映画版を観た後で、ドラマシリーズを見ると、やっぱりフィルムの重厚感がなくて寂しい。
撮る監督が変わると、作品全体の印象も変わるし。
ストーリーもシンプルで犯人も分かりやすかった。
古谷一行の金田一は見慣れているせいか、味わい深い。

この昭和なかほりがなんともいえない。昭和初期の邦画全盛期を彩った個性的な俳優も好き。
岡田茉莉子さんもその一人。

ネットで調べてたら、金田一のプロフィールまであった/驚
彼の解決した事件の数はものすごい数
でも、「本の雑誌編集部編「活字探偵団」によれば、金田一耕助は事件に乗り出してから、
次の犠牲者がでるのを防ぐ「防御率」の一番低い探偵ということになっている」とある。たしかに/爆
しかも1つの話で死ぬ人数も多い。
そして最後に自白した犯人が自殺すると分かっていても、そのままにさせておくパターンも多い?
人情に厚いのはいいが、探偵としてはどうなのか?笑


ドラマ版『悪魔が来たりて笛を吹く』(1977)
出演:古谷一行、早川保、檀ふみ、草笛光子、長門裕之 ほか
今までの土着系旧家がらみの話と違って、都会派ミステリーで、謎や動機も現代風というか、何世代も遡らない/笑
舞台も昭和26年設定とはいえ、豪邸のせいか今とさほど変わらないし、
着物に下駄の金田一だけ、キャラそのままに過去からタイムスリップしてきた感じ。

このタイトルも当時流行ったよね?
おどろおどろしさより、クールで耽美な世界。
スケキヨ並みに強烈なインパクトの悪魔の面も、耳のとがった妖精ちっくでカワイイといえなくもないし/笑
犯人も分かりやすかった。

古谷一行の金田一は味があってとてもいいのだが、映像がフラットで、明るく、
軽くまとまっているのはドラマという性質上の問題か、それとも予算の問題か?

同作を西田敏行主演で映画化されたのもあるらしい。
ドラマシリーズを追うのは中断して、映画シリーズを制覇したいけど
どうやらTSUTAYAにも限界が見えてきたようだ


『八つ墓村』(1996)
監督:市川崑 出演:豊川悦司 ほか
テロップが出るまで監督が市川崑だったことをすっかり忘れてたくらい
'70年に撮ってたシリーズとは赴きが全然違ってる。
この穏やかさはリアリズムやナチュラリズムを追求する時代の流れなんだろうか。
前回観た渥美清ver.と比べても、ストーリーの大筋は同じだけど、犯人の動機やラストも微妙に違ってるし。

岸田今日子さんの一卵性双生児の老婆はCG処理だが、すごく自然/驚
豊川悦司の金田一は、だいぶビジュアルが上がったけど、キャラに沿った形/笑

なにが嬉しいって等々力警部役の加藤武さんが、今作でも元気に見事な
粉薬吹きを披露してくれてるシーン! また黒いスーツが真っ白だ/爆

原作のアイデアの元ネタになった実際に岡山で起きた連続殺人事件を映画化したのも見つけて、気になってきた。

追。それぞれの作品ごとの配役比較なるサイトを発見。
こうして見比べると面白い。有名な話の同じ役を自分なりに工夫して演じるのは、
難しくもあり、面白くもありという感じかな。


『南極物語 [Eight Below]』(2006)(劇場にて

監督:フランク・マーシャル 出演:ポール・ウォーカー、ブルース・グリーンウッド ほか
言わずと知れた'83大ヒット作のリメイク。
ディズニーは、動物愛護の観点からか、子どもらの夢のためか、
8頭いるうちの2頭しか死なないという話にムリヤリ変えてしまったのだが、
それを言うならワンコが狩ってた鳥さんたちの立場はどうなるのか…苦笑

恋愛話なんかちょこちょこ挟まなくていいから、早くわんこを迎えに行ってあげて
南極ツアーはないのかっ! 近畿日本ツーリスト!!
怪我をしたコに鳥肉を「お食べ」って渡しても、断るシーンとかスゴイ。。
鳥を狩るシーンではセリフもあったし!笑

でも、実際の犬同士の会話は、人間と違って「ワンワン、ワワワン」なんて言わないだろう
後ずさりの仕方も「あ、トレーナーに指示されたんだナ」って感じ/笑
1頭に対して数人のトレーナーがついて、指示の多さにわんこが混乱するほどだったらしい。

映画としての作りはなんだかつたない感じがするのだが、
わんこたちにこれだけの演技をさせたクルーの大変さを観てあげよう。
ロケはカナダのブリティッシュ・コロンビア州の北にあるスミザースという町らしい。

品川プリンスシネマはオシャレな上、いつ行っても空いてるから好き。
この日もウチらを含めて客は5~6人?ホームシアター状態。
『ナルニア』に流れたか? 今作の興行収入も、劇場の経営も心配になってきました。
一緒に観た友だちは嗚咽するほど泣いてたし、みんな顔が変わってた
元ネタも観たくなったナ。

作品に出てくる「ヒョウアザラシ」を調べたら、恐いっ!恐すぎるっ


『カルメン故郷に帰る』(1951)
監督:木下恵介 出演:高峰秀子、坂本武、笠智衆、佐田啓二、佐野周二 ほか
日本初の「総天然色映画」、つまりフルカラー作品。
舞台は信州・北軽井沢で、晴れ渡った青空に噴煙たなびく浅間山と、
山裾にどこまでも広がる草原、群れで駆ける馬の素晴らしく美しいロングショットから始まり、
のどかな田舎で起こるひと騒動を父娘の人情を絡めて、コミカルに描いている。

監督は名匠・木下恵介。出演は、小津作品でもおなじみの坂本武が素朴な父親役、
真っ直ぐな性格の校長に笠智衆、永遠の二枚目俳優・佐田啓二(中井貴一の父・故)、
盲目の作曲家・佐野周二もイイ。

そしてヒロインの高峰秀子は、ちょっと頭の弱い感じの設定ながら、
はつらつとした健康的な美しさで(現代の八頭身スタイルとはいいがたいが)、
裸踊りを芸術にまで高めるべく歌い踊る、あっけらかんとして、正直で、自立して働く女性像なのが好感。
カラーの醍醐味、美しい衣装とメイク、健康的なヒロインの美しさが際立つ。

評判もよかったのか、続編『カルメン純情す』が翌年に撮られているからそちらも見てみたい。


『南極物語』(1983)

監督:蔵原惟繕 出演:高倉健、渡瀬恒彦、岡田英次、夏目雅子 ほか
やっぱ元ネタは最強。ハリウッドリメイクなんて目じゃない
さすが大ブームを巻き起こし、当時の邦画最高配収記録を
はじきだしただけはある、ドキュメンタリータッチの感動作。

わんこらの自然な動き、表情、アザラシを襲うシーン、フラフラになって歩くシーンなんて
逆にどうやって撮影したか心配になってしまうほど
犬たちだけのシーンではナレーションを入れて説明。

実話が基だけに話の流れが自然で、慙愧に耐えない2人の犬係
(高倉・渡瀬)の無念の日々の苦しさもひしひしと伝わる。

わんこが飢えで衰弱したり、流氷に飲まれたり、シャチに襲われたりして
1頭ずつ亡くなってしまうたびに号泣。もう目が痛いです…

口数は少なくても表情ですべてを物語る、健さんを超える俳優もいない。
ヴァンゲリスのシンセの静かで感動的なサントラもピッタリ

余談ながら、北海道に行った際、学術探険に貢献したとして造られた十五匹の犬の銅像や、
北海道大学付属植物園ではタロとジロの剥製を見たことがある
なぜここに?と、その時はフシギに思ったけど、北海道生まれのわんこだったのね。
東京タワーの前にも銅像があるよね?

タロ・ジロは発見された後、再び第3次越冬隊に参加したって初めて知った!
わんこのヒトへの献身の深さ、耐久力、生きる強さには感服しきり。
日本のカラフト犬も、ロシアのシベに負けないくらい忍耐強くて、賢いんだなあ!

野生化したタロ・ジロは、犬係りと再会した時、ちょっと忘れていたらしい。
カラフト犬は数少ないのか? 氷点下40度という南極の厳冬も
びっしり生えた毛で生き抜くことができる犬種なんだね。
タロ・ジロの子孫が全国にいるっていうのもステキ

クラックにはさまれたり、オーロラに怯えたり、魚やクジラがうち上げられたり、
蜃気楼がたったり、極地の四季が通して撮影されていてドキュメンタリーとしても秀逸。

「いっそ殺してしまうべきだったと思い続けていたが、
 間違っていた。どんな命も生きる権利がある」


『本陣殺人事件』(1975)
監督:高林陽一 出演:中尾彬、田村高廣、新田章、高沢順子、東竜子、伴勇太郎 ほか
横溝氏が書いた金田一シリーズ第1作目なのに、なんだか肩すかし。
石坂浩二主演の「犬神家の一族」が大ブレイクする1年前の昭和50年に
高林陽一監督によって撮られた。その割にモダンでスタイリッシュ。

事件の回想をサイレントのモノクロにして、始終鍵となる水車の音、
琴の音がバックに流れている。音楽は現在・映画監督の大林宣彦さん
監督が違えばこうも印象が変わるものか。

金田一耕助をジーンズ姿の中尾彬がダンディな西洋風の私立探偵風に演じている(もちろんねじりスカーフはなし
金田一がアメリカ帰りという経歴を考えれば、こっちのほうが自然な設定にも思えてくるが、異色ではある。

見事な密室殺人のトリック、三本指のいかにも怪しい容疑者、
世間知らずで、プライドが高い男の狂言殺人っていうのは、これまでにないパターン。
今作からは、その変質ぶりも、恐怖も、憂いも、生臭さも、推理のスリルも感じられずなんだか物足りなさが残る。

ただただ静かに事件が解決されてゆくのみ。
息子が死んでも母親が泣き叫んだりするシーンもなし。
金田一も推理というより、警部と共に捜査に協力している感じ。
ちなみに殺された克子の叔父・銀造は、金田一がアメリカで放蕩生活をしていたときに助けてくれた恩人となっている。


『犬神家の一族』(1976)

監督:市川崑 出演:石坂浩二、高峰三枝子、島田陽子、坂口良子、川口恒 ほか
わたしの中でただいま静かにスケキヨブームが到来しています。。
角川書店が映画製作に乗り出した記念すべき第一回角川映画。
公開当時大ヒットを記録して爆発的な横溝ブームのきっかけともなった。

やっぱりこうして観ると、極上のサスペンスホラーでありながら、根底を支えているのは、人間の愛憎劇だ。
今シリーズはとにかく、家系図に強くないとついてゆけない
次から次へと出てくる過去・現在の人間関係を整理しないと
犯人当てのゲームに参加できず面白みが減ってしまう。

だいぶ前に見たきりで、すっかり話を忘れていて、友だちから
思わぬヒントをもらっていたのだが、結局真犯人は分からなかった

昭和を代表する大女優・高峰三枝子さんが素晴らしい。
印象的な赤い着物姿の島田陽子さんも若くて美しい悲劇のヒロインだ。
一方、毎回のように田舎の女中のような役どころで出演する坂口良子さんの庶民的な魅力も、緊張感をほどいてくれる緩和剤。

犬神佐智役の川口恒さんは……、阿部サダヲだよね?爆
市川崑監督の時折まぜるフラッシュバックの映像が、
事件の不穏な空気感の中に観客を効果的に引き込んでいく。

殺人事件の動機はたいてい金と色がらみ。多すぎる金は結局争いの種になるということか。
それにしても金田一は、ここでも大勢の人間が死んでしまうのを止められないでいる/苦笑
深い謎が解けて、すっきりしたのはいいが、犠牲を防ぐのが第一目的ではなかったか?

今作のリメイクが楽しみ。30年経ってもなお現役の同じ俳優陣を起用しているのも嬉しいかぎり。
「よーし!分かった!」でお馴染みの警察署長・加藤武さんも出るかな?


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notes and movies(2006.3~ part2)

2014-04-26 12:13:03 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『女王蜂』(1978)

監督:市川崑 出演:石坂浩二、中井貴恵、高峰三枝子、司葉子、岸恵子、仲代達矢、加藤武、大滝秀治 ほか
シリーズ第4作目は、今までの作品中で大きな鍵を握った大女優3人、高峰、司、岸を起用。
脚本を書く前から契約を結ぶのは稀だったという。

毎回素晴らしい自然にあふれたロケ地は「伊豆の月琴島」とあるが、架空か?
重い歴史を積んだ話の舞台にふさわしい洋館も趣がある。
明智小五郎の事件にも大掛かりな機械仕掛けの時計台が絡んだのがあったのを思い出す。

だんだん常連の顔も見えてきた。
金田一が現場近くに宿を借りる、そこの女中役に坂口良子、事件を担当する警部役に加藤武、
それに関わる重要な手がかりを握る役に大滝秀治、草笛光子など、、、

毎回、事件も場所も違うのに、女中や警部が同じ役者、同じキャラ設定なのは、フシギといえばフシギ/笑
それにいつも気になる警部が飲んでる粉薬は何だろう?
胃の痛くなるような事件ばかりだから、胃を患っているんだろうか?
飲みながら話すから、いつも口から粉を吹いているのもお決まりのギャグ
シリーズものはこういう決まり事もお楽しみのひとつ。
悲劇のヒロインには中井貴恵(新人)を起用。

監督が凝ったという毛糸玉のラストシーンも印象的。
事件が解決してもなお、深い切なさみたいな想いが残る…。
そんな作品がホンモノなのではないかと思った。


『病院坂の首縊りの家』(1979)

監督:市川崑 出演:石坂浩二、佐久間良子、桜田淳子 ほか
「これが最後だああああ!」と誰かが予告編で叫んでいる通り、
横溝×市川×石坂コンビの第5作目にしてラストを飾るにふさわしい、
『悪魔の手毬唄』に匹敵する耽美な映像美のミステリーの逸品。
と同時に、今作は金田一の最後にして最大の事件でもある。
ゆえに家系図・因果関係も一筋縄じゃない複雑さ

核となる女優は佐久間良子、そして当時アイドル歌手だった桜田淳子がベテラン陣にひけをとらない、
狂気を帯びた1人2役のヒロインで作品をひっぱる堂々の演技をみせている。

金田一の助手としてコミカルかつスピーディな展開にひと役買う草刈正雄もいい味出してる。
あおい輝彦のあり得ないあごヒゲのボリュームにも注目

常連キャストが勢ぞろいで集大成なのもファンには嬉しいかぎり。
回を重ねるごとに演出も軽妙となり、等々力警部の粉吹きも
もっとも派手になって、黒いスーツが真っ白になるほど/爆

笑いのペーソスも巧みにまぜながら、ゆする電話のシーンを重ねるなど、
演出にも新鮮味があってミステリーも極上。

そして特筆すべきは、冒頭とラストに横溝夫妻が出演
今回が映画出演3回目らしいが、初の長セリフに当日はかなり緊張したとか
作者の創造した探偵と、作品中で語り合うなんて粋な演出がステキだ。
音楽はストーリーとも関係するジャズが効果的に使われている

急勾配の坂道をひた走る人力車。おどろおどろしい空き家で行われる不穏な婚礼写真撮影
ひなびた写真館と、事件を解く鍵となる伝統ある風鈴。
おおよそ魅力的な舞台が揃って、繰り広げられる長く呪われた家の歴史。

うぅーん。。夢中で見てきた今シリーズもこれで完結と思うと寂しいかぎり。
奇しくも前作『本陣~』は初の事件、今作は最後の事件。

助手に「金田一さんは犯人に同情的ですね」とまで言われている。
たくさんの人間模様をいやというほど見てきた金田一はふたたび渡米し、
その後の消息は誰にも分からない。。。


『TRICK/新作スペシャル』(2005)
監督: 堤幸彦 出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、西村雅彦、大和田伸也、名取裕子 ほか
2005年11月に放送されたスペシャルドラマのDVD化。
以前、翔さんつながりで見てたドラマ『東京湾景』以来、わたしは密かに仲間由紀恵のファンでもある。
その透明感ある美しさもさることながら、あの独特の間をもつコメディエンヌぶりは、日本女優の中でも貴重な存在。
友人に彼女の出演作でおススメを聞いた際に出会ったのがこのシリーズ。
超自然現象大好きなわたしのためのドラマではないかっ

ドラマ24シリーズはいまだ見てないが、今シリーズは毎晩ビデオを見て寝不足になったくらいにハマった。
このスタイリッシュなオープニング映像、インチキ臭すぎるストーリー、
バカくささに命を賭けてる小道具の数々、細かいギャグをあげればキリがないw

今回のテーマはなんとっ! 私の大好きな占い(これもなにかのリンク?
信じる者は救われる? かなりウサン臭い占い師が予言した死が次々と当たるが、
いつもの学者・上田と売れないマジシャン・山田が関わって、さらに事件を混乱させる/笑

頭部を異常に気にしてる矢部刑事も健在なばかりか、あの、金田一シリーズの
等々力警部の「よーし!わかった!」をやっているのが爆

オープニングは、割ったら黄身が黒い卵。このシリーズも好き
劇場版part2が公開されるんだ! 楽しみ。今度はぜひ劇場で観てみたい。


『金田一耕助の冒険』(1979)
原作:横溝正史 監督:大林宣彦
出演:古谷一行、田中邦衛、吉田日出子 ほか

本人が演じるおおよそバカバカしいギャグのオンパレードのパロディ。
こうゆうのはキライじゃないけど、なにせ次から次へと繰り出されるギャグが
80年当時流行ったCMとかだとさすがに古すぎて、
いまとなっては元ネタが何かさっぱり分からず笑えないのが難点

等々力警部役の田中邦衛は、もみあげの厚さからゆってもどっちかといったら怪盗ルパン風。
途中に話の脈略と関係なく「病院坂」の看板が出てきたり、
釣鐘やジョウロ、生首、逆さの死体などなど今までのシリーズのアイテムが出てきたり、
『太陽にほえろ』や『人間の証明』(!)の帽子とテーマ曲だけじゃなく、
岡田茉莉子さんまで登場する凝りよう。

極めつけは横溝さん本人が出て、しみじみと
「ぼくはこんな作品にだけは出たくなかったんだがなぁ…」

そしてみんなから口々に「あなたの事件は人が死にすぎる。みんな死なないと解決しないんだから」と責められて
金田一は「日本のおどろおどろしい事件が好きなんだ!
日本だとどうしても家族制度が絡んでくる。それは日本の貧しさなんだ。
わたしほど犯人の気持ちを思いやる探偵はいない」と苦し紛れな言い訳をしているw

前後のアニメをつかこうへいさんが担当しているのも一興。


『リング0~バースデイ~』(2000)
原作:鈴木光司 監督:鶴田法男
出演:仲間由紀恵、田辺誠一、田中好子、麻生久美子 ほか

「そのビデオを見ると、一週間後に死ぬ」

『リング』『らせん』は、当時すごい話題で、観ている観客をも巻き込む恐怖をあおった。
友だちとドキドキしながら劇場で観て、ものすごい恐怖かと思いきや、
急に科学みたいな話の展開に面食らった思い出がある。

2本立ての間に休憩があったし! 続編に『リング2』もあり。
たしか原作も読んだし、黒木瞳さんでドラマ化されたのも全部見た。
ナオミ・ワッツのハリウッドリメイク版もなかなかよかった。
なにげに気にかけていた今作は、そっか仲間由紀恵さんが主演していたんだ。

貞子が生前の頃の話で、仲間さんが演じているせいか、おどろおどろしさより、
不可解で、悲しい生い立ちを持った少女の人間ドラマになっている。
じゃあ『リング』で呪い事件を起こす井戸の底で死んだ彼女は、同一人物なのか?
話では、貞子はシャム双生児のように生まれて、片方のみ成長を遅らせていたといっていたけど?

この話の基になっている日本人女性の超能力者が透視実験で疑われ、
マスコミなどにさんざん叩かれたことで自殺したのはたしか実話だったよね?
人を殺すこともできるし、癒すこともできるフシギな力。
目で見えないものを恐怖ととらえる人間の狭い心が産んだ悲劇ともいえる。


『SAW』(2004)
マイミクさんおススメの1本。ホラー好きなわたしでも、
ジャケを見た限り、精神的ダメージが高そうな予感がして
借りてはみたものの、ひさびさヤバいかもと躊躇した

でも実際、血生臭いドロンドロン系ではあるけど、
映像のスタイリッシュさ、ゴシックなお面とか、カギ、ノコギリ、
テープ、煙草、写真などの小道具を使ってゆく面白さ、
フラッシュバックの使い方などが上手いから、胸が悪くなる感覚より
早くこのゲームの答えと真犯人を知りたいという推理小説のスリル感でどんどん引き込まれてゆく。
(以前ネットでハマった「緑の部屋」のゲームに似てないかな?)
まさにサンダンスや東京国際ファンタスティック映画祭向けな逸品。

DVD特典には、監督と脚本・出演もした2人のメイキング解説もあり。
今作をたったの18日で撮影したってゆうのは驚異的。
低予算・短期間で撮影して大ヒットした『CUBE』を思い出させる。

ベテランD・グローヴァーほかキャスティングも素晴らしくハマってるし、
最後の大大ドンデン返しには、きっと観た者みんな口あんぐりだろう
でも、真犯人にこんなに用意周到で緻密かつ肉体的にハードな犯罪が果たして可能かと
現実的に考えたら、ちょっとムリっぽい気がしないでもないが

今作のヒットで続編『SAW2』もリリースされたよう。ぜひチェックしたい。
オフィサイトのつくりもすごい! ゲーム感覚でその経過を体感できるつくりになっている。映画鑑賞後にお試しあれ。


『鬼畜』(1978)

原作:松本清張 監督・製作:野村芳太郎
出演:緒形拳、小川真由美、岩下志麻 ほか

以前観た『だれも知らない』では、捨てられた子どもたちが力強く生き抜こうとする救いがあったが、
今作は、親の子殺しという最も陰惨なテーマ。
昭和32年松本清張が、32年に知り合いの検事から聞いた事実をもとに書き下ろした傑作短編の映画化だというから驚く。

今もニュースで聞くくらいだから、もっと生活が苦しかった昭和初期ならあり得たか?
シングルマザーなんて言葉もなかったし、男に頼らなければ女性は食べていけなかった時代。

父親の境遇も悲しい生い立ちだったとはいえ、なぜ同じ過ちをわが子にまで繰り返すのか。
ここまで人を狂気に走らせる理由は、人の心の弱さゆえかもしれない。
キャスティングも適材適所。松本清張も素晴らしいなぁ!
今まであまり日本作家には縁遠かったけど、じっくり原作も読みたくなる。


『SAW2』(2005)
監督:ダーレン・リン・バウズマン 出演:ドニー・ウォルバーグ、ディナ・メイヤー ほか
前作『SAW』の大ヒットと、謎の残る終わり方からして、容易に続編がある予想はついたが、
「続編は前作のヒットを超えられない」鉄則はいかに?笑

前作のスタイリッシュ色より、今作はよりスプラッター色が濃くなって、
テープ、カギ、金庫などのアイテムを使った謎解きよりも、
巻き込まれる被害者が多い上、皆クセのある人物ばかりなので仲間割れが激しく、
謎を論理的に解決するどころじゃなくなってる

それより、冒頭から堂々と顔を見せる犯人と、息子を助けたい一心で焦る刑事との
駆け引きドラマに話が二分されているのが特徴。
何年もジグソウを追い続けているわりに、テレビ画面解析の人に頼るほかは
限られた短い時間をあまり有効に使っていない女性刑事がもどかしい。
全然まわりと協調しようとしない麻薬のディーラー男の徹底したマッチョぶりもどうかと思うし。

それにしてもジグソウの仕掛けた何段階にも緻密に仕組まれてる罠の周到さ
『羊たちの沈黙』のレクター博士との対決が見たくも叶わぬ夢か
3までありそうな勢い。でももうこれだけのプランを立てる人間がいないがだいじょうぶ?(心配してどぅーする


(以下は、ブログ開始後だから2006-05-18~を参照。アップしてないものだけを記録。


『ジュール・ヴェルヌの地底探検』(1976)
監督:ファン・ピケール・シモン 出演:ケネス・モア、イヴォンヌ・センティス、フランク・プラナ ほか
以前、夢中で読んだジュール・ヴェルヌのSF小説。今作もたしか読んだはず。
CGもない当時、特撮で頑張ってる感が伝わってくる。
大作を1H弱にまとめたムリがあるのもご愛嬌w

いまだに世界の7不思議のひとつに地底王国説がある。
火山があるから、地球の内部はマグマだろうってのが一般的だけど、もしかしたら・・・?
原作の引きこまれる世界を知らずに今作だけを観たら「・・・え?」ってなるかもw


『ハッピーエンド』(1999)
監督・脚本:チョウ・ジウ 出演:チョン・ドヨン、チェ・ミンシク、チュ・ジンモ ほか
ビミョーなハッピーエンドだ どのみち夫は妻の思い出と罪の意識からは逃れられないだろうし、
韓国の警察はこの単純なトリックを見抜けないようなら、ヤヴァイ・・・

愛人だって黙ってないでしょうに。ヨンちゃんの血液検査の結果も気になる。
もし自分のコじゃないと分かったら、子だけを頼りに生きている夫はどーなってしまうのか?

それにしても韓国って、日本以上に性描写とかを厳しく規制されているのかと思ったら、
かなりリアルに撮っててビックリ。まあ、この「欲」の部分をしっかり描かないと、
その後のストーリーもウソっぽくなるからね。
竹内豊似の愛人はカッコいい。そもそも、なんで彼と結婚しなかったのか、それが最大の疑問だw

殺された妻がベランダで提灯?に手を伸ばすシーンが印象的。彼女は霊? それとも夫が見た夢?
「あーあしょうがないな」みたいな、本人ですら納得して、苦しみから逃れた安堵感すら伝わってくるのがフシギ。

家庭崩壊や不倫も、どちらか一方的な原因ではないだろう。
夫は最後まで面と向かおうとせず、フェアに話し合おうともしなかった。
その弱さを克服する学びがあるから自ら招いた運命ともいえないか?

感情には、理性では解決できない面がある。妻だって決してワガママばかりじゃなかったはず。
1人で家計を支えて、子育てもする不安から逃れたい、弱さを埋めたい気持ちもあったろうし。

TVでメロドラマを観てて、それがヨン様だったり、シリアスな中にさり気なくユーモアがあるところが憎い演出。


『LOST vol.2』(2004~2005)

出演:マシュー・フォックス、エヴァンジェリン・リリー、ジョシュ・ホロウェイ ほか
1巻目のメモはこちら。
「眠れぬ夜」「運命」
(ストーリーの説明のみ

「責任」「閉ざされた心」
ケイトの過去は語られないまま、どこまで引っ張る
このドラマ、人間背景を描くのが抽象的すぎないか?
ロックはやたら自信に満ちてて
「この島の目を見た。美しかった。必要な物はすべてそろうが自分の物を渡さないとダメだ」
わんこが水を飲めるなら、私はそれだけでいいのだ


『LOST vol.3』
「暗闇の中で」「手紙」「孤独の人」「予言」
(ストーリーの説明のみ


『LOST vol.6』
(あれ・・・4、5はどこへ???

「見えない足跡」「ケースの中の過去」
1週間レンタルになってた。そいや、リストにない人がいたってところで終わってたんだっけな。
またしばらくこのシリーズを観る機会がなさそう。
ドラマ自体は、なんてことないストーリーだけど、謎が早く解明しないかなあ!


『g@me.』(2003)
監督:井坂聡 出演:藤木直人、仲間由紀恵、石橋凌 ほか
藤木さんみたいな二枚目だけの俳優がどうも苦手で、観てみたいけど避けてた。
同僚の「面白いよ」のひと言に勇気づけられて?観たら、やっぱ想像通り
ま、仲間さんの出演作はとりあえずチェックしたかったからいっか。
その仲間さんの演技も他と似てるとは思う。やっぱコメディ向きじゃないのかなあ?
途中、何度も寝てしまったが、仲間さんのラヴシーンが意外(やたら長いイメージショット
とにかく応援してるので、がんばれっ(なんのこっちゃ




【読書感想メモ】
『22XX』清水玲子著(白泉社)
『WILD CATS』清水玲子著(白泉社)


【イベントメモ】
大人計画『まとまったお金の唄』@本多劇場・下北沢 2006.5.19
「世界の巨大恐竜博2006」@幕張メッセ 2006.7.17
大人計画フェスティバル 2006.9.10
プラネタリウム「銀河鉄道の夜」@スターライトドーム 満天 2006.10.22
プラネタリウム「地球誕生ものがたり」@スターライトドーム 満天 2006.10.22



【ライヴレポ(追加で別記)】
バンバンバザール@Club IKSPIARI 2006.3.30
真心ブラザース 伝説の真心野音~一夜限りのスペシャルワンマン~@野音 2006.4.1
i-dep 「Re:ally?」リリパ@渋谷duo 2006.4.14-15
ブラサキSnuck宇宙@下北沢440 2006.4.29

【ライヴレポ(すでにブログにあり)】
真心ブラザーズ『SMILE FINE TOUR』@渋谷クアトロ 2006.5.28
“げんざいのぐうぜん VOL.2”SAKEROCK@渋谷QUATTRO 2006.6.5
ELVIS LIVES 001@CHELSEA HOTEL 2006.6.16
第1回「東京うたの日」@渋谷クアトロ(その1)2006.6.24
第1回「東京うたの日」@渋谷クアトロ(その2)

スカパラ伝説の野音ライブvol.1/7.9
 スカパラ伝説の野音ライブvol.2
RUDE BONES/BLOODEST SAXOPHONE「夏だ!CRAWLだ!1周年だ!」@渋谷CLUB CRAWL 2006.8.12
RISING ROCK FESTIVAL 2006 in EZO@北海道 2006.8.18-20 その1
 RISING ROCK FESTIVAL 2006 in EZO@北海道 2006.8.18-20 その2
LIQUID ROOM 2nd ANNIVERSARY i-dep「Super Departure」release party 2006.9.22 その1
 LIQUID ROOM 2nd ANNIVERSARY i-dep「Super Departure」release party 2006.9.22 その2
『One day, One month, One year with Ban Ban Bazar』@横浜・THUMBS UP 2006.9.24 その1
 『One day, One month, One year with Ban Ban Bazar』@横浜・THUMBS UP 2006.9.24 その2

バンバンバザール@渋谷・B.Y.G 2006.9.25 その1
 バンバンバザール@渋谷・B.Y.G 2006.9.25 その2
夢宙☆遊泳@三軒茶屋Heaven's Door 2006.10.7
勝手にしやがれ“Black Magic Voodoo Cafe”@野音 2006.10.14
米米CLUB 再会感激祭「マエノマツリ」@横浜アリーナ 2006.10.21 その1
 米米CLUB 再会感激祭「マエノマツリ」@横浜アリーナ 2006.10.21 その2
『RICO RODRIGUEZ MEETS JAPAN “JAPA☆RICO TOUR 2006”』@渋谷AX 2006.11.24 その1
 『RICO RODRIGUEZ MEETS JAPAN “JAPA☆RICO TOUR 2006”』@渋谷AX 2006.11.24 その2


コメント

notes and movies(2005.12~ part1)

2014-04-20 12:25:11 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回はみかん色のルーズリーフからご紹介。

mixiの日記を書きはじめたのが2005年8月7日から。
mixiに映画やライヴレポを全部書いていたわけじゃなさそうなので、
すでに書いたものはコピペ・補足・修正して、抜けていたものは追加で書いてみた。

  

photo1:Tabooのライヴレポ。
photo2:恵比寿での年越しも楽しかった!
photo3:部長の記事も多数ありv

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
あ、あとお笑い芸人さんらを呼び捨てに書いていることも深くお詫び申し上げます/謝罪


『爆風即完LIVE 東京腸捻転~春宵一刻!!~2004』
テレビで『M-1』見たら、お笑いのテンション上がって、久々レンタル屋に行って、借りてみた。

●いつもここから
金髪のコがまだガリヤセの頃だ~! 2人とも滑舌悪いから、早口でたたみかける“どけどけ”ネタは、聞き取りにくいのが残念。

●江戸むらさき ショートコントの脱力系。

●長井秀和 まだ流行らせはじめか“間違いない”を、これでもかと連発。

●モジモジハンター
初見か? ダークなキャラで、シュールだし、好きかも。銀行強盗ネタ。
「今、口座ひらくと象が6コもらえますけど?」

●ダンディ坂野 面白くはないのに、ここまで長生きなタレントも貴重。継続こそ力なりを証明か。

●ドランクドラゴン
個性をつける講座。前見たかも。“とことんバカ”キャラが笑える。さすがの盛り上げ。

●劇団ひとり
演歌歌手。ズレてるけどキメてる、刑務所でのショー。MDの調子が悪くて急にスタイルを崩す。

●田上よしえ
前一度エンタかなにかで見た。女性ピン芸人で、古いスタイルではあるけど、演劇派。街角で詩を売るコント。

シャカ
注目しつづけて早数年・・・のわりに伸びないねえ!w 真似っこされるサラリーマンネタ。ナンを出すとか色々やってる。

●ホームチーム
満員電車で乗り合わせた社長と係長。ラストはミュージカルになっちゃう展開が可笑しい。


『M-1グランプリ2001完全版』
●中川家 川に流された子の救出+遅刻した時の様子→優勝
●チュートリアル 桃太郎とかの昔話をドラマ風に
●アメリカザリガニ ドライブスルーネタ。コレ大好きだけど、今のほうがイイ。
●おぎやはぎ 歌が下手なのにレコーディング。キライじゃない。
●キングコング 初めてネタ見た。勢いだけ? 合コンネタ。
●麒麟 ノーマークから。漫才を小説風に解説。
●ますだおかだ 審査員は最高得点。岡田が自殺ネタ。
●Don Doko Don なんか拍子抜け。デパートアナウンスもかぶったし。
●ハリガネロック 大阪バリバリ。文句ばかりでおもしろいか?

なんだろ、このムダな緊張感 審査委員長の島田紳助が司会も兼ねているのがそもそも。
審査員がたくさんいるのにコメントなしってのもヒドイ。一般審査員が札幌、大阪、東京?と分かれて、
点数の分かれ方がハンパなくて妙に・・・可笑しいw
ちなみに、この時の審査員は、いつものラサール石井、松ちゃん、小朝、きよしの他、青島幸男やらが入ってた。

アシスタントのコが、楽屋に行っても誰も喋ってないし、ネタ後のインタビューも中途半端。
登場曲も今の♪イケガンガン・・・ てやつが好きなのに違うし。
第1回目で、しかも生放送なのが、まだどこに行くか分からない面白さはあった。

にしても、これだけのメンツが6000組くらいから勝ち残ったのに、え、これで?って出来で、これも緊張感ゆえ?!
敗者復活もなし。セットもしょぼい。賞金1000万円は玄関に並べてある。
中川家が優勝したあとのホッとした涙にはちょい感動。


『M-1グランプリ2002完全版』

●ハリガネロック やっぱつまんない。てか記憶にない。
ますだおかだ 東京と大阪のCMの差? 合併ネタ。
●ダイノジ ヒーローに憧れるって火事になった場合
●テツandトモ なんでだろう。たしかに漫才と比較できない。
●フットボールアワー ファミレス、披露宴の司会ネタw
笑い飯 ガサガサ入ってきて、機関車トーマスや、席譲るネタ、パン工場も爆!
●おぎやはぎ サラリーマン漫才? 結婚詐欺師w
●アメリカザリガニ カーチェイス。ちょっと弱かったなぁ・・・残念。

敗者復活は、スピードワゴン。
いつもの「甘~い!」じゃなく、戦隊もの。唇パープル、歯イエロー、目レッド、腹黒とか、好きだけどね。

年を追うごとに盛り上がっていく感じかな? 一般審査はなくなって、ネタが終わったら一旦ハケてから、すぐ点数つける。
総合司会は、きよしになって、楽屋インタビューはキムキムが登場。
審査員に中田カウスが入ったのはイイイけど、立川談志が怖い。テツトモに「ここに来るべきじゃない。ホメてんだよ」って、
コメントにいちいちドキドキハラハラするし

しかし、いやー増田くん、嬉しそーだった! 泣いてるの初めて見たし
ラストの感想が「ネタにした芸能人の方すみません。相方が考えたので」てちゃんと謙虚さと笑いもとってた。
でも、ここからの道もまた険しいんだろうね。

フットボールも笑い飯もごっさおもろいし/爆
敗者復活の会場は、隣りの野外で近い! エントリー数は1756。毎年見かける顔もいれば、この人誰?ってヒトもいる。
でも芸の世界は腕次第。いつ上がってくるかは分からない。
やたらにきよしが「緊張する」を連発してたな。


『M-1グランプリ2003完全版』
●麒麟 声でいろいろ案内ネタ。トイレの下ネタあり。
●スピードワゴン “サッちゃん”の替え歌が全編に渡って消されてるって、ひどくない?
笑い飯 紳助が99点の土器、民俗歴史博物館ネタ! こんだけ面白くて、どーして優勝しないの?!
●二丁拳銃 ラストチャンスでピクルスネタ。
●千鳥 ノーマーク。でも、やっぱっ千鳥の面白さって分からん。他と違うことをやってるのはスゴイけど。女の子と山へ虫捕りに行くネタ。
●アメリカザリガニ ニュースキャスターネタ。ファンだが、ここまでM-1で頑張ってたことは知らなかった。大阪で賞とってたんだ/驚
●フットボールアワー 結婚会見ネタ。○×とかけて・・・て勇気ある。
●りあるキッズ 7年目で高校生18歳!? 結婚生活ネタ。けっこうイイ点で4位。

敗者復活
アンタッチャブル チーズバーガーに番号の???(メモ読み取れず)って爆。やっぱ面白い!
●笑い飯 かわいそうな象。学校の避難訓練。なんで子どもの頃のネタが多いんだろw
●アンタッチャブル よく見た合格発表ネタ。柴田のツッコミが褒められてさらに快調。

●フットボールアワー SMタクシードライバー、下ネタで優勝?!

司会を今田耕司にしたのは大正解。一気にお笑い大会の雰囲気になって、リラックスムードで楽しめる。
審査員も島田洋七、ナンちゃんら、いまのメンツと同じ。きよしが司会にまた入ってた。
これで2004年がチャブルだったから、この年は前哨戦だったってことだね。ラスト、誰も票を入れなかったのがフシギなくらい!
3組とも落ち着いてて、もう自分らの芸を確立してる感じで、自信持ってやってるところがイイ。
アワーもとくに涙もなく飄々と受け取ってたし。


『イン・ザ・プール』(2005)
監督:三木聡 出演:松尾スズキ、オダギリジョー、市川実和子、田辺誠一 ほか
どっかズレてるけど、観た後はすがすがしい気分が残る。
みんなまともに生きてるハズが、積もり積もった小さな「ズレ」がいつかポーンと弾けた瞬間。
それまで、必死にしがみついてた「自分だと思っていた自分」が、そんなに本来の自分じゃなかったと気付く……なるほど。
そんなビッグバンで周囲に多少迷惑がかかったとしても、たがが外れて本来あるべき姿に戻ったなら、いーんじゃない?

松尾部長は「いいとも」にプロモで出た時、「いいんですかネ、僕みたいのが主演で。
今日もフツーに新宿まで電車で来たけど、誰からも何も言われなかったし…」笑
なんてゆってたけど、この伊良部役は、彼じゃなきゃ面白くない!

シュガー・ベイブの♪DOWN TOWN がエンドロールで流れたのはツボ。私の隠れたお気に入りの1曲
これ聴くと「ひょうきん族」のエンディングでかかってたのを思い出す。
あぁ、今週も終わりか~って、祭りのあとみたいな一抹の寂しさを感じる。

DVD特典は出演者のインタビュー&メイキング。
監督の三木聡さんは、なかなかユニークなキャリアの人らしい。
大好きだったネプの「笑う犬シリーズ」や「ダウンタウンのごっつええ感じ」とかにも関与。
もっと調べたら、あの迷曲「エキセントリック少年ボウイのテーマ」の作詞補佐も手がけたらしい/爆

ギリギリのとこで折り合いをつけて、バランスとって生きてる私たち現代人。
そんなに他人と自分で作り上げたルールの中に、自分を押し込めなくてもいいんじゃないか?
…でも、難しいんだよね、実際は。


『THE有頂天ホテル』(2006)(劇場にて

監督:三谷幸喜 出演:役所広司、松たか子、香取慎吾、佐藤浩市、篠原涼子、西田敏行 ほか
それぞれの事情を抱えた人々が、大晦日のホテルでのカウントダウンパーティーに向けて繰り広げる人間模様が複雑に交錯して、ドタバタ喜劇と化す。
三谷幸喜の得意なシチュエーションコメディ。どんな些細な出来事も、もれなく次への伏線に生きてくる。
とにかく笑った! しまいには泣き笑い!

出演者がほんとにスゴイ。
役所広司と原田美枝子さんの豪華な顔合せが、ドラマの中心を支える。
役所さんさえいれば、日本映画はこれからも安泰だろう/笑
「TRICK」で仲間&阿部とともに怪演を見せた生瀬勝久さんもイイ味出してる。

ストーリーを話すとそのままネタバレになるから、ここでは控えて、観てのお楽しみ♪
ギリギリまでドタバタで畳み込むかと思いきや、ラストは穏やかに締めくくっていたのが意外。
「みんなのいえ」「ラヂオの時間」もぜひおススメ。

笑いながら、最近考えていたこととちゃんとリンクしてたから驚いた
時々、自分なんか1人くらいいなくても世の中全然変わらないんだろうと思うこともあるけど、
自分も複雑に絡み合った車輪の1つで、色々悩んであがいたりしていることも
誰かの励みにつながってたりして、自分のパートはどんなにちっぽけでも、自分にしかできないんだってこと。

「どうして自分のありのままじゃダメだと思うの?」
「やりたいようにやってみればイイ」

人間関係や社会の仕組みの中で、なかなか地を出すのは勇気がいる。
イイ部分ばかりを寄せ集めた“演じてる自分”を信じてるほうがよっぽどラクだ。
そのうちどれが本当の自分なのか分からなくなってしまった。

時にカッコ悪くても、周りに笑われても、失敗か成功か分からなくても、やりたいことをやりたいようにやってみる。
難しいけど、いま一番必要なことかもしれない。


アンガールズ『ナタリー』(2004)
かなりゆるいw 一番盛り上がってた頃に見たら、もっと違ってたかな?
いままで見たネタの総集編。「空手」「高校球児」「警察官」(「ストーーーップ、都民が見てる」)「カレー」は初見。

ショートコントは2パターンに分けてある。この微妙な間と、田中っちのツッコミ方が面白い。
「テキサス」の広島死闘篇は笑える! 途中途中Vシネはさんでって、みょーにハマる。広島弁の吹替えがイイ!

オマケは、これまたゆるーい「にらめっこ」。10パターンあって、それぞれ「勝った/負けた」→「もう一度/やらない」を選べて、
それに対する2人のリアクションまであるから、つい10コ全部見ちゃったw

あ、あとは「動物の捕まえ方」って、ちょっとMPみたいなくだらんロケものもあり。
上野動物園?で、ハトが捕まらないってオチ。

エンディングトークはつま先立ちで、これがお笑いニューウェーヴだっ
それにしても、ほっそいなあ!!


『すべてが狂ってる』(1960)

監督:鈴木清順 出演:川地民夫、禰津良子 ほか
思わぬ収穫。それともDVD化されたのが最近なのか? 今まで観たくてもどこにも置いてなかったこの1本。
タイトルといい、撮り方やセリフ、1シーンごとが新鮮で、絵になる美しさ。

繊細でつねに強い不安とフラストレーションを抱えた青年役・川地民夫が、
まるで「理由なき反抗」のジミー・ディーンみたいだ。
モデル出身で鈴木清順監督もお気に入りだったという禰津良子は、
ヌーベルバーグのフランス女優的な美しさと演技力、存在感で新人らしからぬ魅力。
モダン・ジャズの使われ方もおしゃれ

戦争で父を亡くした次郎は母と2人暮らし。混乱期で互いに支え合わなければ
生きてゆけなかった母と愛人の関係に苛立ち、若さゆえのまっすぐさから
次郎はゆすりや車を盗んだりして身を堕としてゆく。

冒頭の戦争シーンから一転して、映画館から出てくる現代っ子らへの移り方が斬新で意表を突く。

「いいコなのよ、本当は」
「じゃあ、こう書いたほうがいいのかい? “すべてが狂ってる”と」

いつの時代もジェネレーションギャップがあった。
この時の若者が今では私たちの親世代で、「今の若者は言葉遣いや、服装が乱れてる」と嘆いている。


『FESTIVAL EXPRESS』(2005)

監督:ボブ・スミートン
すべてのR&Rを愛する人たちに。とんでもない1本を見つけた
'70のヒッピームーヴメントとロックフェス全盛の只中で、
5日間列車を貸しきって、クレイジーなミュージシャンたちを乗せて、
カナダを東から西へと走らせ、途中止まってはフェスをするという、酒とドラッグと24時間鳴り響く音楽の祭り
以前、ミュージシャンの伝記本にハマってた時、ザ・バンドやジャニスの本でも書かれていたものの貴重な記録フィルムだ。

●収録バンド・曲の抜粋
♪Cosey Jones/GRATEFUL DEAD
♪Slippin & Sliding
♪The Weiht
♪I shall be released/THE BAND(最高。リチャードがやたら高い声で歌ってる
♪Rock & Roll is here to stay/SHA NA NA(ものスゴイテンション高っ/笑
♪CC Rider/Ian & Sylvia & The Great Speckled Bird(ものスゴイビブラートかけた女性ヴォーカル/笑

BUDDY GUY BLUES BAND、FLYING BURRITO BROTHERS、MASHMAKHAN ほか。

6万人の大観衆。屋根に登って聴いてる人も多数/危険
「音楽はタダで見せるべきだ」と暴動も起こり、ガルシアの提案で近くの公園でフリーライブを開いた。

この作品で最も注目すべきは、私の最大リスペクトなJANIS JOPLIN
♪Cry Baby
♪Tell Mama
ラストも列車内のジャムと思われる♪Me & Bobby McGee が流れた。

この圧倒的なステージパフォーマンスと存在感。
100年に1度現れるかいなかと云われた女性ブルース・シンガー。
列車内でリック・ダンコとガルシアと共に歌う姿もある。
紫の大きなサングラスに、紫のドレスで、煙草を立てて吸うジャニスに
G「初めて見た日から愛しているんだよ」
J「また、ウソばっかり。楽しくてやめられない!



主催者に感謝の意を表してプレゼント。
J「列車の模型はこの゛思い出゛のために、テキーラ1箱は“今後もやり続ける”ために」
「今度またやる時も呼んでね!」

赤い羽根飾りと、豊かに伸ばした金色の髪を風になびかせて、
魂の底からふりしぼるように歌うジャニス。泣ける。
たしかに彼女はここに活き活きとして生きていた。
ガルシアと共に樽のように飲みながら/苦笑
ジャニスは「寝てなんかいられない。その間にパーティーを逃してしまうかもしれないじゃない!?」と云っていたっけ。


Let's carry on a party, man!!!

追。リック・ダンコが'99年12月に亡くなったと今知った。
56歳の誕生日を迎えた翌日に。早すぎる。麻薬関連の騒ぎもあったけど、
あの屈託ない笑顔、自由に重ね合わせるような歌声が好きだった。


『オルランド』(1992)

監督・脚本:サリー・ポッター 原作:バージニア・ウルフ
出演:ティルダ・スウィントン ほか
ずっと前から気になってて、どこにも見つけられなかった1作。
裕福な貴族に生まれたオルランド(男)は、エリザベス女王から「老いるなかれ」と言われて屋敷と富を与えられる。
そして時空を超え、性別を超えて、幾つもの人生を味わう。

どの時代でも、女性の人間としての尊厳はおろかその自由すら認められず、
結婚することで辛うじて人間に近い扱いを「許されて」きた。
アメリカを目指す力強く自由を求めて旅をする青年にすらついて行くことを断るオルランド(女)。
「そこに私の自由はない」と。

この一瞬一瞬を完全な“個としての自分”として味わうこと。
そこには常に素晴らしい音楽と詩と文学と演劇があった。
人生を芸術として生きるということ。

このタイミングでこの主題!
自分の身の周りの事象に、何の先入観もなく、ただ常に意識的でありさえすれば、
世の中のあらゆることが壮大な学びに向かって慈愛に満ちた示唆に溢れていることが分かる。

主演のユニセックスな魅力のティルダ・スウィントン。
こんな線の細い女優が好き。ナルニアにも出演が楽しみ。そのほかも観てみたい。
デザイナーは『ベイビー・オブ・マコン』『プロスペローの本』『コックと泥棒~』のスタッフ。なるほど同じ系統。

「悲しいの?」
「いいえ幸せなの。ホラ見て」

♪ついに過去から 切り離されて
 手招く未来からも 解放されて
 突き抜けて 壁を突き抜けて
 私はもう女でもなく 男でもない
 顔は人間で 一人に溶け合った
 この地球にいて 同時に宇宙にも存在する
 この世に生まれ 同時に死を迎えている


Here I am, again!!!

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notes and movies(2005.12~ part2)

2014-04-20 12:25:10 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『マジワラ vol.4』
出演:シャカ、マイケル、ザブングル ほか

シャカ
警察犬:犬が出払ったから、代わりに教官が犬役にw
不動産屋:10万円の部屋に14人で暮らすミュージシャンw
英会話教室:怪しい先生と思ったら違う

●マイケル:なにかしら笑っちゃうからズルい

●ザブングル
企画発表:表情が変。ほんと顔が芸達者。
自転車ドロボウ:これ見た。好きなんだよね「くやしいっす!」
マラソンのゴールのヒモをもつ人:すごいこだわってるのに間違ってる「・・・にしてもだね」

●その他
ヤボンスキー:絵をからめる
宴人:キレてるだけ
ハロ:ヨンさま
パラシュート部隊:スカウト
コア:暴走族風
ゲッターズ:ものすごいハゲネタ
ザ・石原:絵をからめる
上木総合研究所:見た目がキモい。顔ネタ
つぶつぶ:エアロビ、デブネタ
ゴリけん:伊良部似てる。「まにあわん」
ワンクッション:ちっちゃいコが可愛い
クールポコ:ヒップホップ漫才、見たことある。
あれきさんだーおりょう:呪ってやる。すごいネガティブ。


『マジワラ vol.3』
出演:キングオブコメディ、田上よしえ、CUBE ほか

キングオブコメディ
荒れる青少年:キンコメ、マジ笑う!「フガシっ!」
迷子センター:「生理がないんです」「完全に管轄外です」
「お久しぶりです~」「・・・初めまして」
「Can you cerebrate?」「No.」

●田上よしえ:ネタ作り、お笑いテスト
「ペディグリーチャムが美味しくなりましたって、確かめようがない!」
女ピン芸人ながら面白い。

●CUBE:生活指導、怪談
けっこうイイ! ボケのほうカッチョいいし!
「タイヤにカジキマグロが刺さってた。松方弘樹の仕業とした思えません」爆

●その他
πr:ネクタイつけるかつけないか
エレファントジョン:似顔絵
オレンジジュース:ゲームセンター
オンザライス:学祭の終わり
ニッケルバック:鉄砲玉、この背中すき~
ドリンク:不良になりたい
ナイツ:おばあちゃんの戦争話
Y&Y:33のネタ
ラバーガール:中村クッキングw
三福星:雪山の遭難
グーニーズ:苦情処理
鬼ヶ島:見た!転校生


『フライトプラン』(2005)(劇場にて

監督:ロベルト・シュヴェンケ 出演:ジョディ・フォスター、グレタ・スカッキ ほか
久々ハラハラ・ドキドキ系サスペンスものを観た。
大好きなジョディ主演で、一人娘が飛行機内で消えるという、いわば密室での事件。

前回の主演作『パニックルーム』もかなり密室だった。
『羊たちの沈黙』以来、こんな緊迫した演技のイメージがついてしまったようだ。

密室といっても、ジャンボ機の中は1つの町のようにたくさんの入り組んだ部屋があって、
今作ではそんな客室以外の普段は入れない部分まで見れる。

ヒロインが飛行機の設計に関わっていて詳しいというのがキーポイント。
サスペンスもたくさん観てきたけど、意外に分からないものだな。
さて、あなたはこの少女が消えた謎が解けるだろうか?

さすがに今作は機内ではかけられまい
ドルビー・サウンドだったのか、機内のざわめきなどが後ろからも聞こえて、まるで自分らも機内にいるようだった。
観終わった直後、地震があって、思わず「離陸かっ?!」と思ったほど

好きな女優グレタ・スカッキも出ててビックリ/驚
そういえば『ピーター・セラーズの愛し方』にも出てたし。
さすがに年を取ったのは否めないが、こうしていろんな作品で活躍が観れるのは、ファンとして嬉しい限り。

ナルニアの予告も見れた。英語を流暢に話すたくさんの動物たちにすでに一目惚れ


『オペレッタ 狸御殿』(2004)
監督:鈴木清順 出演:チャン・ツィイー、オダギリジョー ほか

摩訶不思議。オペラの絢爛豪華さ、仰々しいセット、歌と踊り、演出の楽しさは、
フェリーニ的な寓話の世界と、シェイクスピアの父子劇、ロミジュリ的恋愛要素もあり。

チャン・ツィイーが「ワタシハ、オヒメサマデス」って片言で喋り出したときは、どぅーしようかと思ったが、
母国語も交えつつ、なによりその美しさと、たしかな演技力で見事に溶け込んでる。
日本映画界はフシギなところだと呆れただろうか?笑
否。清順さんみたいな稀有な監督がいてくれるから面白いんだ!

薬師丸ひろ子さんも貴重な女優だな。天才子役~思春期~大人の色気も貫禄も、コメディエンヌとしても、常に安定した活躍ぶりは素晴らしい。

そして…谷中っち!爆 そういえばスカパラがサントラに絡んでて、
出演もしてたって今、思い出した!
てか、着物きて、このメイクじゃ全然誰だか分からない!
まあ、『音曲の乱』で着流し姿は見てるから、その延長線上ではあるんだけど。

一足先に花見も出来た。
ワケのわからん映画でもいいじゃないか!
もともと不条理だらけの世の中なんだ/笑


『東京腸捻転~有為事変!!~』
出演:
インスタント・ジョンソン「ひいてくれてありがとう」
キングオブコメディ「ひきこもり」
アンガールズ「ファッションモデル」
THE MAN「説得」
18KIN「ヒーローインタビュー」
シャカ「ナルシスト組体操」
劇団ひとり「松井」
ドランクドラゴン「転校生」
長井秀和「激毒漫談」
ホーム・チーム「壊れかけのテレビ」

うーん全体的には笑い少なめ。好きな芸人はそろっているんだけど、見たネタばかり。保存版としてはいいのか?
インスタントは、ひいた人が代わりにギタリストやるからと病院内でライヴを始める。

キンコメは、やっぱり何回見てもツボ/爆
「高橋軍団だよ!」「入ってくれるのかい?」「バカなっ!」「帰んなさい」爆
「じゃ、全く見ない」「なんで仕打ちが増す」
「ガビョウばかりかい」「なんで君がイジメられないの? 君のポジションだろ?」

アンガのは、もう見すぎてるし、THE MANはイマイチ。18KINはサムイ。

シャカは独自路線でイイイ。白タイツで植松くんが触るたび除菌w
「シダ植物が喋った」「My name is SHIRO」
「ヒザ小僧が、ヒザ野郎になってしまう」

ひとりもオリジナル。ドラマになるくらいシナリオがしっかりしてる。
ソックリさんとしてアメリカに呼ばれ、少年のためとはいえウソはつけないってシーンで
「この(プラ)のバットはないでしょ? 木のやつ買ってよ」

ドラドラのネタも見た。余裕があって、アドリブも上手い。長井は噛み噛み。
ホーム・チームはまあまあ。電波が入らず悪戦苦闘。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が気になるのと、みのの「ファイナル・アンサー?」が長すぎw


『夢のチョコレート工場』(1971)
監督:メル・スチュアート 出演:ジーン・ワイルダー、ピーター・オストラム、ジャック・アルバートソン ほか
大筋はリメイク版といっしょ。
CGのない時代なだけにテクニカラーが懐かしく、お菓子の部屋は全てセットだからかえってリアル。

そして気になるウンパルンパ!
緑の髪と、オレンジの顔のメイクをしたリアルな小人たち。
歌はダークダックス系で統一されてて、これはこれで耳に残る/笑
かつてのMGMミュージカル映画黄金時代を思い出す夢にあふれた1本。

ワンカ役のジーン・ワイルダーはとても魅力的な俳優で好き。
愛嬌のあるビー玉みたいな眼とクシャクシャの髪。
『星の王子さま』のミュージカル映画では、狐の役で、そのピュアな演技と歌には泣けたな。

♪夢の世界より ステキな世界はない
 そこでは君は自由 心からそう望むなら
 パラダイスを見たければ 見回してごらん
 望むことをしてごらん
 世界を変えたければ
 それもわけないこと


『エコーズ』(1999)
監督:デヴィッド・コープ 出演:ケヴィン・ベーコン、キャスリン・アーブ ほか
思わぬめっけもの。でも、メイキングやらを見ちゃうとどうしても感動が薄れる。
けっこう今までの映画のオマージュもたくさん引用されてて、オープニングのサイコ的な家の映し方や、
「こっちへ来いよ、いい物見せるから」ってレイプシーンは『デッドゾーン』そのものじゃん!

ケヴィンの鍛え上げられた肉体がすでにカンペキな芸術だ。
プロ意識の高い取り組み方もメイキングや、スタッフのコメントから窺える。

いろんな断片映像のフラッシュが、最後にパズルが完成するようにぴったりハマる具合がよくできてる。
狂気に駆られた「40代の危機」を迎えたKは、S.キング的キャラで、夫婦のスレ違いなど、
家族ドラマの繊細な部分もうまく盛り込まれていて、単に恐がらせるだけの作品じゃない。


『SAKEROCK DVD ぐうぜんのきろく』(2005)

ほんとにこんなに盛りだくさんで1,575円は、値段設定間違えたと思うw
この1本あれば6月までライヴがない寂しさも紛れるだろう。

●渋谷クアトロ「LIFE CYCLE」レコ発
始まる前、舞台裾で円陣組んでワケわからん掛け声から笑える。
「今日は笑顔を忘れずに」(全員で復唱)「失敗したら、笑おう」

ハマケンの一人芝居コーナーは、また爆笑だし、頭での逆立ちもスゴイ!
彼はいろんな才能を全部笑いに変えられる。これもまた才能だなあ!
赤犬との共演シーンも楽しそう~♪

ツアー移動中の車内も、ハマケンがいれば飽きない
ホームシックになった源くんをなぐさめる即興の「うたのコーナー」とか/爆
イルリメニカさんの♪ハイチェック はカッコいい。

●西日本ツアードキュメント
●PV「殺すな」

オマケは、ツアードキュメントのメンバ全員によるオーディオコメンタリー。
これまた皆の素な感じが出ててイイ! 毎日が移動と音楽漬けって、なんて楽しげなんだろ、フツーに羨ましくなった。
(楽しいばかりでもないだろうけど、実際は
弾けるハマケンの映像を見て、誰かが「こゆこと、何歳までできる?」「オレも、それは思う」てw

「サケロックの旅は こんなにもくだらない。
 ムダなことだと思うだろ? でも、やるんだよ」


『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』(2005)(劇場にて

監督:アンドリュー・アダムソン 出演:ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、ティルダ・スウィントン ほか
期待通りの壮大なファンタジー! 現代的なハリポタと違って、
何世代にも読みつがれてきた児童文学の大作とあって、オーソドックスながら

兄は家族を守るために闘う勇気を、弟は裏切りやウソを悔いる正直さを、
姉は論理よりときに感情で動く優しさを学ぶといった、
道徳観やイニシエーション(通過儀礼)も織り交ぜつつ、
フツーの子どもたちが王様、王女さまになるという夢にあふれている。

たくさんの動物や空想の生き物(ケンタウルスやユニコーン)などが
リアルに活き活きと動き、喋ってとにかく可愛い
現代のCG技術は、本当に映画の夢をさらに無限に広げてくれた。

ロケ地のニュージーランドの手付かずの荒々しくも広大な自然の美しさは圧巻。
雪の魔女役のティルダもステキ。シーンごとに変わる衣装デザイン、メイクもかなり斬新。

1作ごとに1話完結で続いていく。原作は7話まであるらしい。
急ピッチに進めても、長いシリーズになるのは間違いない。
また先の楽しみが増えた。DVDになったらまた観たい。
『秘密の花園』や『はてしない物語』が好きな人ならきっと好きになる作品だと思う。


『笑の大学』(2004)

監督:星護 原作・脚本:三谷幸喜 出演:役所広司、稲垣吾郎 ほか
久々まったりと珈琲を飲みながら、DVD鑑賞。上演当時から気になってた今作をやっと観た。
やっぱ笑った! そして泣けた。三谷幸喜作品にハズレなし。脚本家が妙に美化されているのは願望か?笑

出演者は、ほぼ2人。全セットで造った昭和の浅草の芝居小屋風景が
どこか劇画ちっくで、映画自体もなんだか劇中劇を見ているような感じ。

役所さんは、さすがに何を演らせても完ぺき。一方、ゴロウちゃんは、
長い台本を途中噛み加減(「今川焼」とか/笑)で、TVドラマかバラエティ向きながら、
それもまた今作の雰囲気に影響して、“戦時中の検閲”というテーマの硬さをやわらげている。
実直そうなキャラも生きてるし。

「笑いは必要だと思います」と椿がキッパリ言い切ったその理由は、セリフに書かれてはいないけど、理屈じゃないんだ。
どんなに不幸中の不幸、最悪中の最悪にあっても、私たちに豊かな想像力がある限り、笑って生きていけるということ。
ひとが、ひとらしくあるために。


『THE FORGOTTEN』(2004)
監督:ジョセフ・ルーベン 出演:ジュリアン・ムーア、ドミニク・ウェスト ほか
前回観たジョディ・フォスター主演『フライト・プラン』に似た親子もの。
記憶を消されたところまでは『X-FILES』ばりな政府の陰謀か?って思ってたら、
急にSFに突入したから、んっ?!このままではせっかくの前編部の感動も
『サイン』(メル・ギブソン主演のSFホラー)の二の舞に崩れてしまうのでは…(観た人にしか分からない/笑)と危惧したが、
ジュリアン・ムーアの筋金入りの演技力でなんとか持ち直して(?)、見事に゛母子のつながり゛というテーマを貫いた。

ムーアは、ジョディの出世作『羊たちの沈黙』の後日談『ハンニバル』の主演もしている。この2人のリンクは興味深いものがある。
久々ゲイリー・シニーズが見れたのも嬉しいv

テレパシーにも似た不思議な母と子の結びつきは、ときに言葉や科学では説明がつかないことがある。



【読書感想メモ】
「きよしこ」重松清


【イベントメモ】
「ディズニーシー」@舞浜
「HOME WORK CAFE」@三軒茶屋


【ライヴレポ(追加で別記)】
i-dep#air exchange@The Room渋谷 2005.12.10
YEBISU 06 NEW YEAR'S PARTY@THE GARDEN HALL/ROOM 2005.12.31-2006.1.1
SAKEROCKの謹賀新年ツアー@渋谷クアトロ 2006.1.12
SPACE SHOWER TV presents GROWN OPEN STUDIO!!@恵比寿リキッドルーム 2006.2.4
冷牟田竜之 presents“Taboo”@恵比寿ガーデンホール 2006.2.17
スカパラ@NHKホール 2006.2.20
ブラサキ presents「Snuck宇宙」@下北沢440 2006.2.25
バンバンバザール@渋谷・B.Y.G 2006.3.6

コメント

notes and movies(2005.7~)

2014-03-22 16:56:34 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回はライヴレポがすけて見える透明なルーズリーフからご紹介。
SAKEROCKやi-depを初見したのがこの頃なんだ~♪

今回の映画メモは以下の11本のみ。
mixiの日記を書きはじめたのが2005年8月7日だから
長かったこのシリーズのゴールもそろそろ見えてきた。
mixiに映画やライヴレポを全部書いていたわけじゃなさそうなので、
すでに書いたものはコピペ・補足して、抜けていたものは追加で書いてみた。

  

photo1:ハマケンのサインをライヴの半券裏にゲットv
photo2:いつも可愛いi-depのフライヤデザイン
photo3:思い出深いスタパでのオールイベント

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『マグダレンの祈り』(2002)

監督・出演:ピーター・ミュラン 出演:ノラ・ジェーン・ヌーン ほか
特典映像は、今作の元ネタとなったと思われる3人の女性の体験話と、当時の修道院の様子のドキュメンタリー。
性教育を受けずに未婚の母となった女子は多く、子どもはすぐに孤児院へ、母親は修道院へ送られた。
'93に閉鎖されるまで、そこで一生を終えた者も多いという。
脱出できた女たちも、子どもと別れた悲しみ、中で受けた性的虐待の傷が生々しく残り、独身、離婚者も多い。

「とにかくもう誰からも指示を受けたくない」

どうしてここまで宗教は禁欲を勧め、歪んだ性の弾圧を加えるのか?
それもいつだって犠牲者は女性だったんだ。

院長が言う「男は無知だから、女が賢くなければならない」というセリフがある。
ある意味、修道院は中に閉じ込められていると同時に、外界から守られた要塞でもある。

しかし、その保護施設が、とんでもない悪の巣窟だったとは!
そして、現代、その状況は変化しただろうか?疑問が残る。

この修道院は消えても、金、欲、政治、戦争に深く関わる宗教。
そしてその社会は必ず男性優位にある。


『スターウォーズ EPISODE 3 シスの復讐』(2005)(劇場にて
監督:ジョージ・ルーカス 出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン ほか
だいぶ経ったから、1、2(とくに2)の記憶がない
今回でシリーズは完結。次はTVシリーズに入るとか。
いきなりハイスピードな戦闘シーンが目を惹く。
上下左右にスペースを存分に使えるだけに、大画面だと一緒に船に乗っている感覚でアトラクションに近い。
これで、旧作につながったわけだが、CGのない旧作にちゃんとつながるか再び観てみたくなる。

ヨーダ「大事なものを失う恐怖は手放せ。執着心はダークサイドへの道だ」(たしかこんな感じ


『チャーリーとチョコレート工場』(2005)(劇場にて

監督:ティム・バートン 出演:フレディ・ハイモア、ジョニー・デップ ほか
ジョニデとティム・バートンが組んだファンタジー。
原作は有名な児童文学らしいが、ウンパルンパのキモカワイさに大爆笑

中に入ると、燃える人形のショーで始まり、キテレツなウォンカが案内する。
子どもが1人ずつ消えてゆき、その度にミュージカルを繰り広げるウンパルンパは爆×1000!

ジョニデが今作を子どもに見せたら「You're so weird」と言われたらしい。たしかにw
真っ白に塗った顔、おかっぱ頭、笑い方、喋り方もヘン。
透明なエレベータですっ飛ぶシーンや、船でチョコレートの川を下るシーンなど、
特撮フルスクリーンのCGが多い中、ウォッカ役が一番孤独でハードな撮影だったろうね

人の欲を諌める道徳を説いていると同時に、家族愛も伝えている。
チョコ好きにはたまらないお菓子の国のリアルな映像化はとにかくスゴイ


『東京タワー』(2004)

監督:源孝志 出演:黒木瞳、岡田准一、松本潤 ほか
ひさびさの映画鑑賞、しかも今ごろこの作品w
で。やっぱ映画は夢。こう美しくないとね。
東京タワーがこんなにロマンティックに見えたのは初めて。

「恋は理屈じゃない。゛する゛ものじゃなく、゛堕ちる゛ものなんだ」

このステキな恋愛は、金抜きには成り立つのかな?
年齢を超えた自由恋愛と同時に、自立がテーマではないだろうか。
主婦も経済的、精神的に自立した上での恋愛ならOKかも。

相手の持つステキな要素を知り、吸収して、自分も向上したいと願うことが恋愛だとしたら、
同化しすぎては停滞してしまう。
盲目となった2人が日常生活もままならないほど堕落しては意味がない。

こんな風に、本当は会いに行きたいのに、それを止めるものは何だろう?
自分に対する自信のなさだったり、傷つくのを恐れる余計なプライドだったり、
ちょっとガンバる勇気や努力を惜しんだりして、本当は手に入れられるはずのチャンスや幸せを逃しているなら残念なことだ。

「明日、あなたの気持ちが離れても、愛しています」

東京の夜景に、ノラ・ジョーンズの♪Sleepless Nights のナチュラルなバラードが沁みわたる


『血と骨』(2004)

監督:崔洋一 出演:ビートたけし、田畑智子、新井浩文、オダギリジョー、鈴木京香 ほか
キョーレツな作品。終始、金の暴力と、強欲さと、人物像に一瞬も気を抜けないピリピリした緊迫感。
恐怖と驚きの連続。フィクションでなく、原作者の自伝的作品と知り、よくぞ小説を書いたな/驚
また、大正~昭和初期の、私たちが知らない日本、歴史の教科書じゃ分からない、
生々しく、リアルで、時に理解しがたい日本の姿を見た。

朝鮮からの移民、大阪のコミュニティ、戦前戦後の軍国主義から民主主義に急転換した時代、
巷は不衛生で、ある意味何でもアリな不条理な時代。
皆生きるために必死、女は食べていくために囲い者となり、暴力を受けても自立などできなかった。

それにしても、この金という男、どう育ってきたのか?
倫理観がまるで崩壊しているのに、したたかで、人間の本能剥き出しのようだ。

たけしさんは、役作りのため、肉体を鍛え、屈強な体を作って、
日々アザ、傷だらけで必死の撮影だったと漏らしている。
鈴木の老いた演技もスゴイ。
体の自由がきかなくなった愛人を介抱する姿に唯一の人間性を感じた。

安楽死も彼なりの愛情表現か? まさに「オレが法律だ」的圧倒さ。
結局、彼にとっても金(女、子ども)とは、贅沢をするためではなく、
家族、自分の血を存続させる道具にすぎなかったのかも。

その本能も根源的。
愛情を分ける術も、受けとる術も知らずに一生を過ごしたって、とてつもない孤独のように思えるが、
やるだけのことをやりとおした彼の最期が、それほど惨めに見えないのはフシギ。
こんな因果な家系に生まれなくてよかった・・・


『ゴジラ』(1954)
原作:香山滋 監督:本多猪四郎 (本編)、円谷英二 (特撮)
出演:宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬 ほか

はい、円谷さんです。
'04に50周年をもってついに完結した、日本が世界に誇る特撮怪獣映画の原点となったシリーズの第1作目。
今回初めて観たら・・・カ、カワイイ
小鳥のような足跡、山から覗いた頭部、太いシッポ

聞けば、地底に住んでいたのに、繰り返された水爆実験で安住の地を追われて出没。
うーん、大好きなジュール・ヴェルヌやH.G.ウェルズな世界。
体高50m。あれ?サンシャイン60が240mだから、意外に小柄?(池袋基準
背びれ(?)から白い光を放ち、口から白い炎を吐くのが武器。
モノクロで見え隠れするヌメっとした黒い体がなんともオドロオドロしいけど、目はつぶら

製作費1億円! 当時としては(いや今でも)、かなり力が入ってたのがわかる東宝作品。
黒澤作品でお馴染みの志村喬ほか、宝田明も正統派な二枚目ぶり。

DVD特典には、映画音楽(危機迫るストリングスが有名なテーマ曲。聴けばわかる)を担当した伊福部昭さんのインタビュー入り。
が、意外と長くて途中寝てしまった!ごめんね、おじいちゃん

銀座三越やら、当時の都心・繁華街が精巧な模型でリアルに造られ、
ゴジラがダイナミックに破壊していく様は興奮っ
戦後間もない復興したばかりの日本を襲うモンスターは、
閉塞した当時の日本人のモヤモヤを吹き飛ばしたのかも知れない。

テレビ塔?からの生中継で「もう終わらなければなりません! 皆様さようなら、さようなら!」
と最後までレポートし続けるアナウンサーらの仕事根性はスゴイ!
昔は文字通り仕事に命張ってたんだな。それだけプライドを持ってたんだ。
全シリーズ観てみたい!(またライフワークが増えてしまったw


『エンドレス・サマー』(1964)
監督:ブルース・ブラウ 出演:マイク・ヒンソン、ロバート・オーガスト ほか
スポーツ部門のコーナーにあったから、勧められなかったらずっと観ないで通り過ぎてたかも。
でもススメられたのはⅡのほうだった まあ、続きものだから今度観よう。

なんと、ドキュメンタリー/驚
サーフィンをよく知らない私には、若者が低予算で世界を旅するロードムービーとして楽しんだ。
アフリカ原住民との触れ合いシーンのナレーションは、アメリカ人の驕り?を感じてしまうけど

とにかくひたすら波乗り、波乗り、波乗り!
波がイイと定番のオーストラリアやニュージーランドは、あまりいいコンディションに巡り会わず
現地人に「昨日くればよかったのに!」なんて言われて、
それほど期待してなかった海ほど波がよかったというのが今作のオチ。

でも、なんといってもサーファーの天国はハワイらしい!
カリフォルニアには、もっと危険なチャレンジスポットもあるみたいだけど、
長く楽しむには、波が低くても安定していたほうがイイのかな?
「サーフィンするためだけに夏を追いかける旅」ってコンセプトもイイ。

やっぱり旅に出るべきだね。
途中、釣ったマスを焼いて食べるのは美味しそう~~~!!!
鮫には注意 イルカやインパラの群れは可愛い

ずーっと楽しいことばかりじゃなかったろうに、2人のケンカシーンや、
現地のトラブル事情なんかももっと描いてもよかったと思うが、そこはあくまでサーフ映画。
水温・気温・波のコンディション、とにかくサーフ事情に徹底してる。
ある意味、開放的で呑気な作品。サーフ音楽も合ってる
今作を元にした『ビッグ・ウェンズデー』は観た気がするんだけど???


『エンドレス・サマーⅡ』(1994)
監督:ブルース・ブラウン 出演:パトリック・オコンネル、ロバート・ウィングナット・ウィーヴァー ほか
なんと前作から30年の月日を経て撮られた続編。
あきらかに、カメラ等の機材+撮影技術の進歩で、
波に乗る様子や、水中から見た様子をよりリアルに接近したアングルで撮られている。
ドキュメンタリー性の強かった前作に比べて、今作ではいろいろ趣向を凝らした演出&ハプニングもまじえて、
よりエンタテイメントな出来で前作をはるかに超えている。

ストーリーは、前作を100回以上は観たというサーフィン大好きな若者2人が、
「自分らにも出来る!」と、大会で稼いだ$7,000が尽きるまで、世界の夏を追う旅に出かける。
ライオンに囲まれたり、ワニに襲われたり、川下りにキャンプにと、とにかく遊び倒す!

本篇後には、製作秘話も付いている。軍隊並みの機材とスタッフで、撮影の苦労がうかがえる
主演の2人は、今やプロサーファーらしい。今作からだってもう10年も経ってるもんね。
移り過ぎてゆく時の流れにも感慨しきり。


本編にも出演している、伝説的サーファー・ジェリー・ロペスをネットで調べたら男性と知って驚いたw
しかも、なかなかスピリチュアルな人だった。

「サーフィンは、過酷な挑戦を繰り返さなければならないものだということを理解しなければなりません。
 わずかな結果を出すために多くの努力を強いられるのです。

 サーフィンには常に幸運と悲運が同時に存在しています。
 サーフィン自体の素晴らしい経験という幸運と、何か具体的なもの、たとえばある敬意や称賛など、その海からは何も持ち帰れないという悲運
 サーフィンには、思い出を形で残しておくための、壁に飾るシカの枝角のようなものはありません。
 ただあるのは無形の思い出。プライベートで個人的な、時と共に消えていく思い出。
 サーファーたちだけがこのことをわかっていました。」

「海はいつも僕たちを気分よくさせてくれる。そして海は僕たちの魂を高める絶対的な力を持っている」

「海の波、山の雪。その両方に同じように乗ること。それは自分のインナーセルフへの扉を開くための、瞑想的かつ肉体的マントラです。
 そしてインナーセルフによって未知なる宇宙の力を実感できるのです。
 僕は行きたいときにいつでもビーチに行くことができます。
 今はビーチに行くと、ある意味で前よりも多くのものを波からもらっていると感じるのです。

 たぶんそれは以前より身近に海がないからかもしれません。
 僕たちが海の近くに戻ったら、その時に忘れていたものを見つけるかもしれません。
 でもしばらくは、今いるところで与えてもらえるものをいただくことにします。

 波はあなたのすぐ近くにあります。そして波はいともたやすくあなたの精神を癒してくれます。
 僕たちの多くは、自分の精神に心を向けることをあまりしません。
 僕たちの心と体に関わっている物質社会は、ストレスと健康のことだけを扱うだけでも忙しそうです。

 できるだけ自分の内面を見つめる時間をつくりましょう。あなた自身の魂にある宝物は、この世の富より貴重なものです。
 そしてそれはすべてあなたのものですから、好きなだけ手に入れることができます。

 この世の中があなたに重くのしかかるようなことがあるときは、思い出してください。
 もしあなたが海の近くにいるならば、あなたを素早く癒す方法があるということを
 ただ海に入り、あなたに流れ込む海のエネルギーに身を任せてください。必ず後でいい気分になれます。一度試してみてください」

「(宗教の講義を受講して)宗教を拓した人は誰もが神を見、自ら自分たちのソウル(魂)をみつけ、永遠の未来を見ていた(ということがわかった)。
 先生は、“自分の中に真実を見つけるのは、限られた人だけができることなのではなく、
 それに興味を持ち、心の準備がある人なら誰にもできる”とおしえてくれた。
 ヨガをすれば、自身の中に真実を見つけ、ゆるぎないポジティブ思考とハピネスを得ることができるってことを確信させたんだ」

「ボクはどんなビッグ・ウェーブに乗っても、いつも大丈夫だって思っていた。
 人生のゴールは、生きながらにして死や痛み、悲しみ、老化、病気から解放され、そして再生する、ここに到達することじゃないだろうか。

 ボクはヨガと出会って、真実と自分の本質を発見し、自分は不死であるという認識を持った。だから死への恐怖を感じる事が無いんだと思う。
 同時に、魂は不死であることにきづき、至高の存在=神と一体であることを認識した。
 これこそヨガの目標で、ヨガのサイエンスは真実を見つけ出し、経験するための具体的なメソッドなんだ。
 真実は感覚を超越し、心と知性が機能することをやめたとき、初めて経験される。

「ボクも最初は、波と調和するために、しなやかな動きを身につけたいという単純な思いでヨガを始めた。
 けれど追求していくと、自分の意識が変わっていくのがわかる。
 どうしてサーフィンを愛しているのか、海の神秘、波とつながる体と心と魂・・・。
 ハタ・ヨガは心をみつめ、自己を内なるほうへと導く事を教えるファーストステップ。
 それは、だれにとっても無限の自己の扉を開けるものなんだ」 


『ゴジラの逆襲』(1955)
監督:小田基義(本編)、円谷英二(特撮) 出演:小泉博、若山セツ子、千秋実、志村喬 ほか

ゴジラ:体長50m、体重2万トン アンギラス:体長60m、体重3万トン

やはりゴジラは1頭じゃなかった! 今度は大阪湾に出没。しかも獰猛なアンギラスとともに!
でも前作の続編にしては、なんだか構成がイマイチ。

「なにも手立てはない。とにかく、光に憎悪すら抱いているので、焼夷弾で沖へ導くしかない」

上陸しようとしてたゴジラが、まんまと沖へ導かれていく様は可愛い
急に脱走の話になって、なんだ、サスペンスか?!と思ったら、
ガス工場に逃走車を激突、炎上して、再びゴジラをおびき寄せてしまうという長いフリだった

いったん行方をくらますが、島の岩かげにいたあ~! 背中がやっぱ可愛い
だんだんと埋まってきて・・・ここのシーン長すぎて、ちょっと寝ちゃった
今作は不評だったのか、3作目まで7年もあいてる。


『誰も知らない』(2004)
監督:是枝裕和 出演:柳楽優弥、北浦愛、YOU ほか
気になってたけど、題材の重さを敬遠して、いまごろ観た。
で、やっぱりどーーーーんってキタ
映像的には晴れた木漏れ日な感じとかキレイなのがせめてもの救い。

たくさんの問題が見えた。
①まずは、母親が子どもを見離してしまったという身勝手な弱さ。
②母子家庭が経済的に厳しく、周囲の理解も足りないということ。
③タイトル通り、皆、隣人に無関心なこと。知っても知らないフリ。
④認知した子どもであっても、教育費が充分に支払われない事実。などなど。

物がこれだけ豊かに溢れかえっていても、心が貧しくなってしまっているということ。
今作で最も辛いのは、下の子らより、幼くして弟妹を任された長男・明くんだ。

学びたいことも学べず、普通なら気にも留めない当然のことが出来ない。
それでも、必死に知恵を絞って、身なりも構わず他人に頭を下げて、
笑顔を作ってでも、彼が守りたかった家族というもの。
もし、こんな現実が身近にあるなら、救われるべきは、遠い難民などよりもまず、
身近で愛情を充分にもらえていない子どもたちだろう。

彼らは、その後どうなったのか? それぞれの頼る先が見つかったとしても、
心に負った傷の記憶は一生癒えることはないだろう。
賞もとった柳楽くんの、透明で初々しいデビュー作。これからも活躍が楽しみ。


『夢の涯てまでも』(1991)

監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:ウィリアム・ハート、ソルヴェーグ・ドマルタン、サム・ニール、ジャンヌ・モロー、笠智衆 ほか
1度観た映画を何度も劇場に足を運んだり、レンタル屋で借り直すってことは
ほとんどしないのだけれど、今作は'93に観て、なんとも計り知れない感動で
しばらくぼーっとしてしまったことを今でも覚えていて、10年以上経っても、
もう1度観て、当時感じた同じ世界に浸れるものかどうか確かめたいとずっと思い続けていた。

大好きなヴィム・ヴェンダース監督で、彼の得意とするロードムーヴィ。
'91時点で描いた近未来の'99、世紀末を描いたSFなのだが、
ミステリー調の旅を経て、科学者の人道を超えた実験の話へと移ってゆく。

小津映画リスペクトのヴェンダースは、今作で日本ロケも行い、
笠智衆さんも特別出演しているほか、W.ハート、S.二ールといった中堅から、
マックス・フォン・シドーやジャンヌ・モローという大ベテラン名優まで、
最高のスタッフ&キャストが実現。LOU REEDほかのサントラも最高

158分という長い作品なので、観ているほうも自分の夢に堕ちてしまうかも?
万人ウケはしないかもだが、「夢と現実」「意識と無意識」の区別があやふやな、
私のような人間にとって今作は、10年経ってもやはりしばらく頭がボンヤリしてしまうほど、
深い余韻が残ると同時に、強烈に官能的ですらある珠玉の1本だった

もし。夢が映像化できたなら、みんなはどんな夢が見たいだろうか?


『スウィート・ノベンバー』(2001)
監督:パット・オコナー 出演:キアヌ・リーヴス、シャーリーズ・セロン ほか
店でジャケを手にした時は正直、またハリウッドの美男美女、
ジョンとメアリーのラブロマンスですかい?、自分では絶対選ばないよなと思いつつ、
実際観てみたら・・・全然違ってた!

ヨーロッパの監督だからか、キレイなだけじゃないセロンの確かな演技力のせいか。
Enyaの♪Only Time も沁みる。間違いなく11月になれば思い出す1本。

「私の11月にならない? あなたを救いたいの。1ヶ月私と過ごして」
「なぜ1ヶ月?」
「思い出を作るのには丁度いいし、後腐れが残らないから」

みんなに平等に流れるこの時間を、いかに豊かに過ごすかということ。
それは生計を立てることと両立するのは難しいけど、
最近、仕事に時間も身も心も殺されかけてる私にがっつりハマった。

自分という個は保ちつつ、常にopen mindで周囲の人と関わり合ってゆくのも難しいことだ。
セラですら、自分の時間が残り少ないと分かったからこそ、
大成功していたビジネスも家族もすべて捨てて、
完全なる奉仕で人助けをし、1分1秒をムダにせず、楽しく過ごそうと思ったはず。

自分の中で勝手に、かつ無意識に作り出す「これはすべきでない」
といういくつものルールを、自ら破るのは難しいけれど、
それを打ち破った時、本当の自分に出会えるのかも知れない。

ネルソンは、今後サラ以外の女性に再び恋をすることは可能かしら?
表も裏とも関わり合っていくことが、本物の愛情だと思うけど、
彼女は美しい思い出だけを死ぬまでの支えにしたいと別れを告げたところが、映画の美しさか。
ラストのポストカードみたいに美しい町並みがよかった。



【イベントメモ】
花火大会@厚木


【ライヴレポ(追加で別記)】
ブラサキpresentsスナック宇宙@下北沢440 2005.8.5
PLATON presents「グッドモーニングトーキョー拝啓渋谷」@渋谷O-Nest 2005.8.16
mona rock caravan '05@Zepp Tokyo 2005.9.2
i-dep "Smile exchange"リリースパーティー@リキッドルーム 2005.9.15
ブラサキインストア@渋谷HMV 2005.9.16

PE'Z@NHKホール~節FUSHI~ 2005.9.21
LIQUIDROOM 1st ANNIVERSARY@リキッドルーム 2005.9.23
ブラサキpresentsスナック宇宙@下北沢440 2005.9.24
勝手にしやがれインストアライヴ@渋谷stage one 2005.9.25
bombonera!!@STAR PINE'S CAFE 2005.10.22

Bloodest Saxophone "Sweetest Music" Release Tour!@渋谷O-Crest 2005.11.5
真心ブラザーズ "LIVES!"TOUR@渋谷AX 2005.11.12
TOKYO LUXURY LOUNGE RELEASE PARTY LOVERS ROCK NITE@代官山unit 2005.11.18
フィッシュマンズ "FISHMANS presents THE LONG SEASON REVUE"@渋谷AX 2005.11.22
ステキナイト Vol.5@渋谷クアトロ 2005.11.25
RAM RIDER "PORTABLE DISCO" LAUNCH PARTY@代官山unit 2005.11.30
スカパラ@CLUB CITTA' 2005.12.5


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notes and movies(2005.4~)

2014-03-15 13:00:43 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は透明なルーズリーフからご紹介。
このノートも映画は少なめで8本のみ。

  

photo1:DOWNBEATに行った時にコンロスやモダーン今夜を初見v
photo2:お笑いライヴにも行った。
photo3:大阪まで遠征した際、京都に寄り道して縁結びしたけど、ご利益はなかった

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『いぬのえいが』(2004)(劇場にて

監督:黒田昌郎 ほか 出演:中村獅童、伊東美咲、天海祐希、小西真奈美、宮崎あおい ほか
久々っちゅーか劇場でこんなに号泣させられた映画はないかもっちゅーくらい泣いた
オムニバスだけど、ちゃんと構成されてて、爆笑して号泣するパターン。
もう柴のポチがアップであんこパン食べてるだけで嬉し泣き!
嬉しそうにボール持ってくるんだ、これが! 抱き合った時の寄り添い感も・・・・たまらんっ

「マリモ、ねえ、どうして・・・?」
フリップと映像の交互で織りなす、飼い主とわんこの両面からの気持ちを描くって・・・号泣。もう勘弁してください。

「靴隠しちゃってゴメンネ。でも宝物だったんだ
「海楽しかったな。アオイちゃんと同じ匂いがするんだ
「悲しまないで。もしひと言、言葉を交わせるなら・・・愛してくれてありがとう

アニメでは、せっかく買ったわんこが保健所に渡されて、眠らされた後、焼却処分される悲しい現実。
街ではロボットのわんこが大人気

あーこれ書いててまた泣いちゃったよ/涙 ポチの抱っこされてる時の無防備感もたまらん!


『コーヒー&シガレッツ』(2003)(劇場にて

監督:ジム・ジャームッシュ 出演:ケイト・ブランシェット、ボブ・マーレイ ほか
ジャームッシュらしいキャストに、わざとスカしたセリフのやりとり、スカ他のサントラ、
ラストはイギーの♪ROUI ROUL だったしv

▼「TWINS」こぼしたコーヒーをカップに戻すって/爆

▼イギーと、遅れてきたトム・ウェイツ(医者で「手術してきた」とかゆって/爆


I「ドラム、いい奴紹介するよ」
T「そりゃ、オレのバンドのドラマーが使えないってことか?」
I「ここ常連? ジュークボックスに君の曲入ってないね」

イギーが去ってから、Tはチェックして「奴のも入ってねーじゃん」爆
I「禁煙してるんだから、1本くらい吸ってもいいだろ」って理屈も爆

▼2人の老人と話せない息子。「FXXK」の連発が可笑しい。

▼オタッキーな2人組男女。
用途のワカラン機械の発明に夢中で、作動させたらバリバリ
小難しい話にウェイターまで絡むのが可笑しい。

▼ブラックのヒップホップ系DJ?の席に来たウェイターのボブ・マーレイ/爆

「カフェインは毒だ。殺虫剤にも使われてるんだぜ」
「すごいじゃないか?」
「お前はBUGか?」爆
「洗剤を薄めてうがいすれば治る」て言われて、2人が去った後、必死でうがいするM/爆

別個な話なのに同じ話題が出てきて、微妙につながるところがまたイイ。
チェッカー模様のテーブルに置かれたコーヒーとタバコ。

「昼にコーヒーとタバコだけじゃ健康に悪いぞ」

何年も前から撮りためてたらしいけど、モノクロを基調にオシャレな雰囲気にまとまっててイイ感じ。


『真夜中の弥次さん喜多さん』(2005)(劇場にて

原作:しりあがり寿 監督・脚本:宮藤官九郎 音楽:ZAZEN BOYS
出演:長瀬智也、中村七之助、阿部サダヲ、松尾スズキ、荒川良々 ほか
ヤク中だし、ゲイだしで、ブッ飛んでるワリにけっこーシビアなお話。
“リアル探しの旅”って、クドカンっておちゃらけてる風で、
ドラマや映画にちゃんと核になるメッセージやテーマがあるのが好き。
(本人はそんなものない、とか言いそうだけど

三途の川の源流は妻。
「オレを憎んでるか?」
「あんたは弥次さんのこと憎い?」
「いや全然! それよりもっと一緒に旅がしてえんだ!」
「じゃあ私も憎んでなんかない」って泣ける。人間の愛って複雑で深い・・・

どこまでがリアルか幻想か。
しりあがり寿さんの原作を見事に1本の映画として映像化した感じ。
なんてったってサントラもイイ。ザゼンだもの
出演もしちゃって、♪タヌキの歌 だかをレゲエ調で/爆

楳図かずおさんや、中村勘九郎さんまで! アーサー王とかって/爆×1000
あとオジーキャラの古田新太さん、高校生ギャル、OLの幻想・・・
刑事はハデハデな阿部サダヲ! アドリブギャグにフツーに笑っちゃってる。カヲルさんも!
で、極めつけが「ヒゲのおいらん」 なぜか学ラン着て、ロボットダンスって!!
これだけのDVDまで作っちゃって超気になるじゃん! 舞台『キレイ』も観たいっ!


『さよなら さよなら ハリウッド』(2002)

監督・脚本・出演:ウディ・アレン 出演:ティア・レオーニ、ジョージ・ハミルトン、トリート・ウィリアムズ ほか
久々のウディ作品。やっぱニューヨーク! やっぱJAZZ
で、恋、笑い、スラップスティックをシチュエーションコメディに戻して、ほんと楽しませてくれる!
いつものオタオタ演技も円熟味が増して、情けないけど、ハッピーエンディングがオシャレ♪

「奇病を作り上げるのが得意。立ち枯れ病なんて、木の病気だったし」て爆!

「フランスがあってよかった」爆


『砂と霧の家』(2003)

監督:ヴァディム・パールマン 出演:ジェニファー・コネリー、ベン・キングズレー ほか
去年、劇場で観たかったが逃した。アメリカの抱える家族、移民、銃、あらゆる問題でテーマは重いが、
霧、海、家の映像が美しく、人物の想いがあたたかく、絶望ではない後味が残る。
1つの家に深い想いを投影させ、執着したが故の悲劇だが、
皆問題を抱えていても、イイ人間ばかりなのが温かくもあり、悲しい。
J.コネリーはいい女優になったなあ!

「君の家?」
「いいえ」


『恋の門』(2004)

監督・脚本・出演:松尾スズキ 出演:松田龍平、酒井若菜、忌野清志郎、尾美としのり ほか
さすがです。松尾部長! 欲しいこのDVD。何度観ても味が濃い。
最初観た時の爽快な疾走感だけで感想メモを書こうと思っていたら、副音声までしっかり観てしまった、ただただ堪能。
夢の裏話なんか無粋なんだけど、話し手が旬の魅力たっぷりで見逃せませんv
このキャストがこの役で!爆 スズキさん、もっと出演×監督して欲しい。で、サンボサイコ~~~

「変形しないで」「おとろしいことですよ、これは!」「純粋な瞳で意見を求めてる!」とか
何気ないセリフ、部長の転びそうで転ばないシーンとかのクダラなさが何度観ても笑える。
小日向さんのSMの件は必要なの
・・・とにかく、若菜ちゃんと部長の、短くも濃いキスシーンだけでも本作必見の価値あり


『姑獲鳥の夏』(2004)(劇場にて
原作:京極夏彦 監督:実相寺昭雄 出演:堤真一、永瀬正敏、原田知世、阿部寛、松尾スズキ ほか
ひと言コメントするなら「意外と松尾部長が観れてよかった
作品自体は、そんなに期待していなかっただけに、そんなに期待ハズレでもなかったw
知世ちゃんは、いつまでも透明感のあるイイ女優さんだ。
撮ったのは『帝都物語』の監督、、、なるほど。
オフィサイトもオドロオドロしくて、音響効果もあって、なかなか凝った作りで面白い。

「仏教からという話もウソっぽい。愛は執着。解脱が最終目的の仏が愛など説くはずはない」

役者が揃って、ついに京極の憑き物落とし=謎解きが始まる。
でも複雑怪奇で10%も分からなかったな とにかく堤さんが喋る喋る×2000
原作者のファンは、やはりキャラとのギャップに???だったみたい。

「人は見たいものしか見たがらないし、同じ物を見ても、主観が入るかぎり、
 脳が作り出す妄想でしかない=visual reality」

なるほど、そーかも。友人と同じライヴを見ても、だいぶ印象が違うし。
何が現実かなんて、脳のフィルター、パルスを通して、自分が歪めて見せてる現象にすぎないと言える。

さて・・・松尾部長は何やらイッちゃってる役(いつもか?
Bと密会して殺人事件を見てしまい、胸にしまっておけずにビクビクしてる。平凡な役だけに難しいかも。
『イン・ザ・プール』は面白いかなあ!?


『イン・ザ・カット』(2003)
監督:ジェーン・カンピオン 製作:ニコール・キッドマン 出演:メグ・ライアン、ケヴィン・ベーコン ほか
女性の内面を描き出す。美しい情景を信条とするカンピオンが、
NYのドロドロした血生臭い殺人事件を通して、大人の男女の寂しさと情愛を赤裸々に描いた。
M.ライアンの新境地。キッドマンも女優業辞めたら資金をもとにどんどんこういう作品を作って欲しい。

フラニー(名前も好き)に共感する女性は山ほどいるし、力強く、仕事がデキて、
女性をよく分かっている上に、繊細なマロニーは、まさに理想的なパートナーだ。
ジェニファー・ジェイソン・リーの屈折したダークな可愛さが引き立ち、
K.ベーコンの怪演は、最初誰だか分からなかったほどw

「君が心配で仕事に集中できない。面倒な女だ。何でも言ってくれよ、その通りにするから」

DVD特典は、監督らの副音声(未チェック)、撮影裏話、関連作品の予告(こーゆーのはいいかも)とスラング集。
それにしても警官ですら「バッジは本物?」と聞かざるを得ないNYの街は過酷。
なのに、住みたいと集まる人は絶えないし、刺激的な魅力は変わらない。
人間不信を抱えつつも、人の温もりを探して、日々地味に暮らすステキな人たちはたくさんいるんだ。


『恋する幼虫』(2003)
監督:井口昇 出演荒川良々、新井亜樹、松尾スズキ、乾貴美子 ほか
んーーーーーなんだろうねw 最初、ありがちなオドロオドロしいだけの
湿っぽいジャパニーズホラーかと思っていたが、なんだろ、この共感、それに興奮。
やっぱ大人計画の面々が演じているから、その安心度が大きいのかも。
別の俳優だったら、話題の異色作ってだけで許されない範囲だもん/爆
『鉄男』の田口トモロヲみたいに。

「あり得る痛みだな。けっこーイケる」て気を失いかける芝居はサイコー/爆
「あんたの血は身勝手な味しかしない」て名ゼリフ。

「なぜできない! そうしたいのに!」「行くわ」「どこへ?」「温泉でも」爆
町は感染者だらけなのにスルー で、なぜか首なしのA、そのまま部屋デート/爆

「もっとそばに行っていい?」
ここまでやらないと受け入れられなかったんだ!

深夜に恋人のために中華を作る部長。でも、こーゆー偏執的な人いそう。
「こんなオッサン好きになってくれる、君みたいなコ、もう現れないもの」

男女ってほんと不思議なバランスで成り立ってる。
“君のため”が単なるエゴだったり、自己犠牲だってほどほどにしなきゃ!
ま、それでも互いがハッピーなら・・・ありか?




【イベントメモ】
「お台場お笑い道」@studio DREAM MAKER 2005.6.4
「キレイ ~神様と待ち合わせした女~」@Bunkamuraシアターコクーン 2005.7.29


【ライヴレポ(追加で別記)】
DOWNBEAT DELUXE@CLUB CITTA' 2005.4.10
スカパラ@品川プリンス ステラボール 2005.4.12
PE'Z REALIVE TOUR 2005 春~テノナルホウへ~@渋谷クアトロ 2005.5.2
PE'Z REALIVE TOUR 2005 春~テノナルホウへ~@渋谷クアトロ 2005.5.6
ブラサキ presents スナック宇宙@下北沢440 2005.5.23(これが初スナック宇宙か!?
ブラサキ@Club Doctor 4周年(+1)記念 2005.6.30
勝手にしやがれ TOUR 2005 “オール・ブルーズ”@リキッドルーム 2005.7.7


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