INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

趣に赴く(32)

2010年07月01日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
福岡県宗像市の雨の「赤間支所前」バス停。

唐津街道の宿場町、「赤間宿」の中にあり、ひとつ隣りのバス停は、宿場町の出入口という意味の「構え口」である。
アスティ一丁目」「くりえいと二丁目」など、奇抜(?)な方向に進んでいる感もある宗像市だが、このような趣のある風景は大切にしてもらいたいものである。

現在ここには、赤間営業所東郷駅日の里口を結ぶ「17番」と、赤間営業所と赤間駅南口を結ぶ「8番」の支線(一部は「8-3番」「8-4番」として朝野第二まで)が停車する。
街道、田園地帯、そして大規模な公営住宅の風景を一度に味わえる「17番」は、個人的にはかなり好きな路線なのだが、今年春のダイヤ改正で大幅に減便されてしまい、残念な限りである。
宗像市にはコミュニティバス(ふれあいバス)が走っており、「17番」のルートと重複する部分などもあることから、「17番」のような「受け皿がないわけではない路線」については、見通しはあまり良くないと言えるのかもしれない。

ちなみに、「17番」のルート上にある施設である「宗像ユリックス」の公式サイト内の「よくある質問」には、「ユリックスに行くのに、交通の便が悪く、利用しにくいのですが…」という質問がある。
「交通の便が悪く、利用しにくいのですが…」という質問をそのまま載せるのもなんだか面白い。
施設としても、公共交通機関の拡充を求めているにもかかわらず「なかなかきいてもらえない」ということがあったりするのだろうか。

「宗像ユリックス」は、自治体が設置した複合施設で、「自治体名+カタカナ(ひらがな)の造語」もしくは「カタカナ(ひらがな)の造語+自治体名」という名称の施設の先駆けではないだろうか。
「ミリカローデン那珂川」「シーメイト志免」「サンレイクかすや」「クリエイト篠栗」「シーオーレ新宮」「サンコスモ古賀」「イイヅカコスモスコモン」「岡垣サンリーアイ」「ピーポート甘木」「サザンクス筑後」…などなど、「造語」部分の意味は全くわからなくとも、自治体名と組み合わさっていることにより、自治体が設置した何らかの箱モノではないか?という推測は成り立つ。
似たような施設がそれだけ至る所にあるということかもしれない。
(つづく)
コメント
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