INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

シューテングスター(54)

2010年07月09日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
北九州市八幡東区の「猪倉」と「山路」。
「いのくら」、そして「やまじ」ではなく「さんじ」である。
「さんじといのくら」のほうが語呂が良かったのだが、方位の関係もあり「いのくらとさんじ」で話を進める。

「猪倉」は「44番」の、「山路」は「54番」の、それぞれ「狭義の終点」となっている。
「44番」は猪倉から、中畑、槻田橋、七条、大蔵、東大谷、天籟寺、戸畑区役所、戸畑駅経由で八幡製鉄所総合センターまで運行されている。
「54番」は山路から、中畑、槻田橋、七条、大蔵、中央二丁目を経由して八幡駅前まで運行されている。
なお「54番」は、以前は小倉(砂津)とも直通していたが、現在は平日と土曜の早朝に一本だけ「砂津→山路」が残るだけである。

「中畑」バス停の南で枝分かれして、南西にあるのが「猪倉」、南にあるのが「山路」であり、枝分かれ後のバス停は、「猪倉」までの間には「高槻小学校前」、「山路」までの間には「金山橋」があるだけであり、枝分かれした後の区間は非常に短い。

「中畑」から七条方面へは、「44番」と「54番」が概ね等間隔になるようにダイヤが組まれている。
なので現状は、猪倉が「44番」で山路が「54番」でなければならない理由はなさそうであり、路線の歴史を詳しく知らない私から見ると、“「44番」が山路で「54番」が猪倉”でも特に問題はなさそうだ。
また、“「54番」「44番」双方に山路行きと猪倉行きがある”とか、“「54番」「44番」ともに山路を複乗して猪倉、もしくは猪倉を複乗して山路”などという運行パターンも考えられそうだが、実際そこまでのニーズはなく、そんな複雑なことをするよりは、系統を単純化してわかりやすくしたほうが得策だという判断なのかもしれない(かつて「54番」に猪倉行きがあった時期はあると思う。また、道路幅と交差点の角度の関係で、実際には「複乗」は難しいかもしれない)。

福岡市北九州市を比較した場合、北九州市には、海岸近くまで山地が迫っている場所が多いことから、住宅地が「谷」に沿って形成され、その「谷」が終われば「行き止まり」となり、バスも、その「行き止まり」までしか行けないというケースが多い(ここでいう「行き止まり」は、“その先には道がない”という本当の意味の「行き止まり」ではなく、“もはや「人里」はここまで”というニュアンス)。
このため、バス路線が枝分かれしても、その分かれた「枝」が、その先で再び他の路線と合流しないケースが発生する(=「狭義の終点」が出現する)確率が高くなるといえ、「猪倉」と「山路」はまさにそのような場所である。

“海岸近くまで山地が迫っている場所が多い”と書いたが、例えば、「七条」の交差点からの直線距離でみると、「猪倉」は南西方に約1.9km、「山路」は南方に約1.5km程度しか離れていない。
福岡市の「六本松」の交差点から南西方に1.9km行くと茶山駅のちょっと先のあたり、南方に約1.5km行くと笹丘のダイエー付近であり、「ずいぶんと山の中に来たなぁという感覚」を味わうために必要な距離は、北九州市のほうがかなり短いということがわかっていただけるのではないだろうか(もちろん、比較するポイントにもよりますけどね)。

なお、今回で「猪」は三頭目である(こちらが一頭目二頭目)。
以前金沢に行ったときにお土産として買った「月よみ山路」というお菓子は、とても美味で好評だったのだが、こちらは「さんじ」ではなく「やまじ」のようだ。
(つづく)
猪倉

山路
コメント (2)
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