山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

大正ロマンの喫茶店 1

2010-11-20 23:05:35 | 歴史・文化財
 もと銀行が喫茶店になったアンティークな場所(愛知県新城市)に行って見ようということになった。
 確かに外観は近代の工業化の直線を旨とするような「アールデコ」建築の影響だろうか、自然界の非直線を旨とする「アールヌーボー」とは違う、日本の近代化がこの地方にも波及したらしい銀行の風貌だった。

          

 展示されている金庫には本物らしいお札が無造作においてあった。

             

 金庫室にも入ってみたら、そこも展示場になっていて、地方の現代作家の作品が誇らしく置いてあった。

               

 大金庫から喫茶店をのぞいてみた。
 キョロキョロしながらコーヒーをすする。
 和服に白いエプロン姿の「女給」の写真を撮るのをためらってしまった。
 今更ながら残念。

 銀行がこのまちからなくなったことは地方経済にとってどうだったのだろうか。
 大正期より今日の時代のほうが活力がなくなったということなのだろうか。
 そんなとき、喫茶店としての活用はせめて大正ロマンをひきつぐものに違いない。 

 
コメント
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