山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

黎明期のラジオがヒョイと

2010-11-22 20:50:44 | 歴史・文化財
 大正ロマンの喫茶店の2階にはアンティークなラジオや蓄音機が展示されていた。
 2階はさしずめ博物館のようでもあり、パーティー会場のようでもある。

 ラジオが本体とスピーカーの一体化で小型になったのを「ミゼット型」と呼び、縦型と横型がある。
 直接見たのはこの縦型で、昭和10年ごろの真空管ラジオのようだ。
 周波数を調整する中央のツマミは、飛行機の計器を模した「エアプレーンダイアル」といい、当時流行したデザインということだ。

        

 スピーカー前の模様は、前者と同じくアールデコ調のシンプルなデザインが特徴だ。
 小さな町工場が技術の粋をこらして販売していたようだ。
 そのうちのいくつかが今日の大企業になっている。

              

 お馴染みの手回しの蓄音機である。
 ラッパの前で音楽を聴く犬の商標はビクターでしたね。

 いずれにしても、当時としては最先端の商品で、これからより小型になり、終戦後に続いていくことになったのだ。
 おじさんたちの郷愁を揺さぶる喫茶店である。
 チェーン化された外食産業に翻弄されず、またアンティークな郷愁に埋没せず、時代の先端を開いた文化や技術の進取の精神をここから学びたいものだ。
コメント (2)
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