山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「ラブファーマーズ・カンファレンス」そして原爆の日

2015-08-06 20:57:22 | 市民活動・まち育て
 昨日、9月3~6日に開催される全国集会「ラブファーマーズ・カンファレンス」の出店者の打合せがあった。
 これはカルフォニアで年1回有機食材を食べながら交流するという日本版だ。
 名付け親の歌手加藤登紀子さんもノウギャラボランティアでやってくる。
 有機農業を担ってきているメンバーがコアスタッフだ。

          
 春野に在住する有志が12人集まる。
 そのほとんどが「よそ者」なのが心細い。
 みんな心優しい顔ぶれで頼もしくもあるが、一部の人の自己満足に終わらない集いにしたいものだ。

                              
 高齢者が圧倒的なこの過疎に、横文字のタイトルをどーんと掲げるチラシを作る感覚に違和感を覚える。
 詩人の星寛治をはじめとして有機農法のそうそうたる講師陣は魅力的ではある。
 この集いが春野町の地域貢献になることを願ってオイラも馳せ参じたしだいだ。

      
 きょうは「原爆の日」でマスメディアもいろいろな角度で特集している。
 被爆の悲惨さを伝えることも大切だが、加害者であった日本の軍事体制に翼賛してしまったことを忘れてはならない。
 中国や朝鮮に向かって政府は「未来志向」を提起しているが、これはいかにも前向きなイメージがある。
 しかし、未来志向を共有するには過去の失敗に学んでこそ未来につながるのだ。
 それが加害事実から目を背けては信頼関係を作れないのではないか。

                          
 夕方、雷鳴がたびたび聞こえてくる。
 隣の町は雨が降ったようで、虹が突然現れた。
 経済優先、効率優先の生き方から本当の豊かさを見つめようと頑張っている有機農法の農家たちが集う「カンファレンス」に虹を見る。

 被爆者が子どもたちにその体験を語ったなかで反原発を話したら、突然話を止められてしまったという映像が流れた。
 政治的発言はいけないと当局は言っているが、「政治的中立」を装う「政治」主義に教育界は席巻されている。
 こうした見えない壁にがんじがらめにされ、子どもも大人もイライラ、だから事件が起きる。
 原爆の風化も戦争の風化も政治家の「劣化」も根っこは同じ。
 体制に流されないよう思考停止になりがちのわが頭に、この「カンファレンス」の刺激をぶっこむことにする。
 
 
             
 
コメント (2)
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