ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

紀伊姫駅ノート PARTⅡ

2012-05-31 05:00:00 | 田舎

気ままな人生を送り出して2ヶ月、毎朝5時前に起きて、6時半までに電車に乗り、毎日会社へ行っていたのは何だったんだろうと思うようになってきました。ハローワークへ一応は仕事を探しに行っているものの、次の仕事が決まったら以前のように規則正しく働けるのかと疑問が湧いてきます。働いていたころは働くことに意義を見つけながらそれなりに生きてきたのであり、今こうやって働かなくなってからは、少し違った観点から働くと言うことを見ているような気がします。

いつものように清閑な佇まい、ひっそりとポツンと取り残されたような紀伊姫駅です。今回の滞在はこの駅から串本へ18時11分発の電車に数回乗りました。乗るのはたいてい私一人ですが、降りてくるのは学生が数人、そして乗ってる客はもうかなり見慣れた人たちばかりです。殆どが学生ですから、数年するとメンバーも入れ替わるのでしょうね。

             

これは20日の駅構内、構内といってもこの狭さです。古谷魚店からの帰り、21時35分初の最終電車で降りると若い二人が盛り上がっていました。こんな光景をこの駅で見るのは初めてです。彼らはきっと電車での旅ではなく、車で来たけど宿へ泊まるほどお金も無いし、丁度いい野宿のスペースを見つけたのでしょう。明朝の金環日食を串本で観ようとやって来たに違いありません。翌日は元通りに整頓されており、ゴミも残ってなくて彼らの性格が窺い知れます。元気ですなぁ、羨ましい限りです。

             

翌21日、夕方いつもの電車に乗ろうと姫駅に行ってみると、紀伊姫駅ノートが復活しているではありませんか。風吹山で見た登山者名簿のようにビニールのケースに入っています。ノートの他にマーカーやボールペンも2本入っていて、周到というか入念さが窺われます。

             

裏にも“紀伊姫駅ノート入れ”と書かれていて、設置日がなんと私の見つけたその日なのです。前日の設置なら前述の二人の若者も何か足跡を残していったかも知れません。

                       

表紙には設置者らしき人からのお願いも記され、読んでみると紀伊姫駅ノートについてかなり詳しい人のようです。書かれているように処分されることなく、最後のページまで書き尽くされることを祈ります。

             

以前のように放置されているのではなく、ちゃんと吊り下げられています。22日に開けてみた時には、21日の日付で誰かが何か書いてありましたが、マーカーで書かれていたので、薄くてよく分かりませんでした。

私は未だ何も書いていませんよ。

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